2025.09.24

櫛形山・森と花の山

B250923a(ダケカンバの巨樹)

更新怠っている間にひと月経ってしまいました。それにしても今年の夏も暑すぎ。こうも暑いと低いところなんて考えられないので、できるだけ高いところ、そして登りだしの高いところを考えてたら、ふと思いついたのが南ア前衛の櫛形山。30年ぶりの再訪でした。

ということで甲府駅から池の茶屋林道終点へタクシーで出てからのスタート。丸山林道も舗装されて本当に綺麗になりましたね。ここはすでに1800mあるので爽やかなことこの上ありません。

B250923b(鹿柵がない箇所は植生が貧弱)

とりあえず避難小屋の様子をチェックしてから直登コースに入ります。のっけから鹿柵に入るとサラシナショウマにメタカラコウなとお花もちらほら。

でも鹿柵もまもなく抜けてしまい、防火帯の尾根上に上がると↑↑この通り。植生の差は一目瞭然ですね。枯れたバイケイソウガどことなく不気味にも感じます。

B250923c(シモツケソウが多い)

それでもふたたび鹿柵に入ると、足下は↑↑こんな感じに。シモツケソウが多いですねー。8月頭頃はさぞかし壮観ではないでしょうか?

なのでこの時はアキノキリンソウなど秋の花がメインになっていました。あとはシュロソウ、ソバナ、ヤマハハコ、イタドリ、タムラソウ、シシウドなどなど、、、そおいや終わっていましたけどクガイソウもいましたよ。

B250923d(北岳なんとか)

途中には展望台も設えてありましたが、これは新しいモノでしょうかね?

B250923e(こちらもダケカンバ)

急登から尾根が緩むと、今度はダケカンバの巨樹が続々。そして尾根西側の黒木林にはコメツガの巨樹。アヤメで有名な櫛形山も実は森を見る山とはよく言ったものですね。

B250923f(△2052.2mより)

じきに着いた三角点峰は南側にベンチがあって展望が楽しめます。

下界の甲府盆地、暑そうですねえ~。下界から生暖かい空気が上がってきますが、山の上はまだまだ爽やかです。ハイカーも少なくそういう意味でも快適。まぁここの人出が増えるのは今でもアヤメの花期になるのでしょう?ね??

B250923g(柵のありなしで植生の違いがわかる)

B250923h(カラマツにサルオガセがなびく)

櫛形山を通り過ぎますと、いったんバラボタン平へ下ります。

サルオガセがひらひらなびくと南アっぽい雰囲気も出てきますね。

B250923i(バラボタン平)

B250923k(天然カラマツの巨樹が目をひく)

バラボタン平からアヤメ平へ向かうと、カラマツとコメツガの林に変わって雰囲気も少々明るくなってきました。

ここで目をひいたのがつぎつぎと現れる天然カラマツの巨樹たち。どれも異形とも言える樹形でなによりかなり太い!

B250923l(こちらも天然カラマツ)

こちらも凄かった。

でも惜しむらくはシカが増えて植生が変わってしまった今ではなく、叶うことなら初訪の折りの30年前の森の姿をね、今の自分の目で見てみたかったよ、、、。

B250923m(アヤメ平・意外に花が多い)

そんな林から下りきった鞍部の広がりがアヤメ平。一面草原が広がっていて、初夏はここにアヤメが咲き誇っていましたし、周辺にはキ、、、、、、、、がいましたっけ、、、。

歩き出しは遅いし、例によってのんびりだったのでここに降りたのはもうけっこうな時間。なのでひと休みして戻るつもりだったんですけど、やっぱり草原は一通り見てみたい、と周囲を散策すると

B250923n(まさかマツムシソウが見られるとは!)

今年も逢えました。

B250923o(最後のヤナギランにもなんとか間に合った!!)

しかも終わりかけとは言えヤナギランも!何年ぶりだろう。鹿が現れるとですね、いのいちにヤラれるのがヤナギランなんです。

お花はほぼ終わっていましたけど、鹿柵内は結構いそうな感じですよ。

B250923p(ツリガネニンジン)

B250923q(諦めずに散策してよかった、、、)

ということで想像以上に大収穫で長居してしまいました。もういい加減帰らないといけない時間なので、慌てて来た道を戻ります。

B250923r(同じ道を引き返します)

B250923s(櫛形山でタクシーをなんとか確保)

ここは電波が入ったので帰りのタクシーを呼ぼうと思ったら、地元の会社(富士川町)はお断り。週末の夕方だし、台数は少ないし、山奥で遠いからしょうがない。熟考の末webサイトのあったところにかけてみたら、なんとか確保できました。ここでタクシーを確保できなければどこかへ降りなければいけませんからね。かなり焦りましたよ、、、(汗)。

B250923t(まさかのタカネグンナイフウロ!!)

帰りの足が確保できてホッとしたのか、行きがけには見つけられなかったタカネグンナイフロを見つけてくれて、これにも狂喜。昔は御坂にふつうにいたのにね。郡内というぐらいなので。

B250923u(暗くなる前に下れました)

と言うことでなんとか暗くなる前に下山できたら、すでに呼んでいたタクシーが来ていて驚きました。余韻に浸ることも忘れて、帰りの準備。まもなく帰途についたのでした。

久し振りの櫛形山。下界の甲府は38℃。こちらは常時20℃ちょいと言う涼しさ。いい避暑になりました。山の植生が変わってしまったのはしょうがないところですけど、それでもあの森は魅力的ですね。次は今回歩きそびれた西の巻き道を歩いてみたいです。

 

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2025.08.24

御小屋山にとどかず虎尾神社

B250817a_20250817124901(虎尾神社と西岳)

もうひと月前のお話になってしまいましたが、久し振りとなる八ヶ岳方面。舟山十字路から御小屋山を目指してみましたが、、、。

この日は富士見からのタクシーが遅れて10時半のスタート。標高1600mほどあるので爽やかではあるんですけど、日差しが強烈で歩き出すと汗が噴き出しますねぇ。

B250817b(舟山十字路ゲート)

B250817c(ウツボグサ)

最初は林道歩き。一度道を間違えて引き返してから登山道に入ってもしばらくは廃林道のような広い道が続きます。

道ばたにはご無沙汰しているお花ばかり。いろいろ撮ってしまいのっけから歩みがなっかなかすすみません。

B250817d(エゾスズラン)

このカキランのようなランはエゾスズランでした。緑のランは撮るのが難しいのです。

その上、この時期の八ヶ岳の鬼門であるアブの存在をすっかり忘れていて(笑)ブンブン巻かれまくったので日傘で対抗してみましたが無駄ですね。ほうほうの体で逃げて、虫除けをかりてなんとか難を逃れることができました。

B250817e(ウメガサソウ)

個人的に嬉しかったのがこのウメガサソウ。初めましてでした。

見た瞬間、すぐにわかりましたからね。近場でも見られるはずのこのお花とは本当に縁がなかったのです。

B250817f(ベニバナイチヤクソウ)

B250817g(本日ここまで)

んでイチヤクソウは両方いた感じです。

歩き出しが遅く、暑いこともあって足がなかなか進みません。頃合いなのにお昼にしたくてもアブが多くて結局上がるしかなかったのですが、(笑)上がるにつれてアブはいなくなり。結局お休み場としてちょうどよかった虎尾神社までとなりました(汗)。

B250817i(参拝登山の名残かな?)

B250817j(場所柄、四方に柱が立てられていた)

でもでもこの虎尾神社の雰囲気がなかなか好ましく、ランチ場として最適の所だったのは幸い。

諏訪神社でもないのに四隅に柱が立てられているのは場所柄ですね。奥には西岳が聳えて、高山気分もちょっとだけ味わえる感じ。

B250817k(イブキジャコウソウの香りが漂っていました)

大岩の斜面にはイブキジャコウソウが群れ咲き、その名の通り独特の香りを周囲に放っていました。

B250817l(虎尾大明神だそうです)

虎尾神社とは珍しいですね。ま近年は野球ほとんど見てないからどうでもいいですけど。

でもでも場所としてその佇まいがよろしく、良い休憩場所にもなりますね。ということでランチを終えたら下山を始めます(笑)。

B250817m(オニノヤガラ)

とはいえそのまま戻るのはおもしろくありません。そこで奥野の分岐点で明瞭な道筋が分かれていたのをと思い出して、こちらを辿ってみることにしました。

この道は奥野から西へ水平に延びていたので、もしかしたら御小屋へ下れるのでは?との予想はあっさり外れて、尾根の際まで来たところで尾根に沿って下るようになりました。

B250817n(奥野の分岐から別れた径を辿ってみたら)

道標こそないものの道はしっかり延びているし、周囲の林相も良く、ワクワクしながら下っていると、あっけなく別荘地の上端に出てしまいました。

そしてそこには↓↓御小屋山90分の道標があり、いちおう登山道のようではありますね。

B250817o(別荘地に出て、登山口には道標もあった)

別荘地からは当然ながら立派な舗装路が下っていましたけど、この暑さではもう歩く気も起きません。ダメ元でタクシーをお願いしたら、混んでいるながらも1時間ほどで来てくれたのは時節柄ラッキーでした。

そのタクシーの道のりも楽しく、たまには別の山域を歩くのも大事だなぁとしみじみ感じながら帰途についたのでした。

 

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2022.09.24

先月のゆるい山キャンでも、、、

B220924a_20220924122901(白根御池小屋より・鳳凰は見える)

こんにちわ。この連休も台風のおかげで山行きがすべてつぶれそうな雰囲気。なのでこのまま更新がないのもアレですから、先月の夏山、、、というかゆるキャンになってしまった山行きでも扱ってみましょうか(笑)。

久しくご無沙汰している間に甲府から広河原への一番バスって4時発になってるんですね。日程に余裕があったので、以前から気になっていた城のホテルで優雅に前泊してみました。新しいから綺麗で、最上階の大浴場と展望台が素晴らしい。夜景がとくに素敵でしたよ。

B220924b_20220924122901(大樺沢・すでに北岳は隠れている)

ということで甲府からのバスもかつてのことを考えるとビックリするぐらい人は少なく、余裕のある乗車で2台で充分な人出。南アは人が少ないですね。広河原までの2時間のバス旅も久しぶりだったのでわくわくでした。ここまではまだ晴れてましたしね。

そして一番驚いたのがバス停周辺の建物が綺麗になって、広河原山荘がこちらに来ていたこと。とはいえこれから登るところですし、またここに戻ってくる予定だったので、準備をしたらいそいそ歩き出します。

B220924c_20220924122901(えっちらおっちら登って)

あとは重荷担いでエッチらじゃなくてえっちら登るのみ。今は大樺沢の道が通れないので御池まわりしか選択肢はありません。こちらは急登が続いて重荷の身みにはちょっとしんどいですね。

そんな尾根上の急登が終わると、トラバースに変わってホッとします。じきに御池小屋に出るとかなりの人が休憩してます。

B220924d(急遽、御池泊になりました)

とりあえずテン場の様子が見たかったので奥のテン場へ向かうと、をををたくさん張られてます。テン場は広いし、ここまでのゆるい山キャンも悪くなさそうです。

と、ここで北岳から下ってきたハイカーとお話ししてたら、予想通りというか稜線はかなり宜しくないと言われて、さてこれからどうしましょう、、、。

B220924e(白根御池小屋・綺麗になりましたね)

稜線が荒れててもこの先の天気が回復するならまだ上がっても良いかもしれないけど、この先もあまり宜しくない予報が出ているので、熟考の末、まだ朝だけど(笑)今日はここに泊まって翌日の様子で先の予定を決めることにしました。

北岳周辺は市営の小屋の予約(テン場も要予約)がネット対応になっていて、そのおかげか御池周辺も電波が入ったのでその場で変更。手続きに行ったらスタッフさんが笑って対応してくれましたですよ。ええ。

B220924f(夜は風が強かった)

まだ朝なので前泊のテントが残っている中、いい場所を見つけてテントを張ったら、あとはビール飲みつつ(テン泊だから高いビールを躊躇なく買える)のんびりしたり、散策したり、同じ境遇の人とグチったり(笑)と、これはこれで楽しいキャンプでした。

あとテン場の様子を見てるとここをベースに北岳へ登るとか、ここ目的のキャンプの方もかなりいた感じで興味深かったです。

B220924g(お寝坊したら雨に降られた 笑)

夜は風が強かったようで、翌朝になってもフライはカラッカラ。これはラッキー!と思ってたらぬあんとここで無情の雨、、、。

幸い雨はじきに止みましたが、翌日の予報を見てもこれはもう潮時かと判断して、口惜しいですけど今回のところはそのまま下山することにしました。

B220924h(さて帰りましょうか)

さみしいねえ。もう一泊したかったねえ、、、。

B220924i(80分で広河原に降り立ちました)

ということで下り始めればあっという間。80分ほどで広河原に着いたら新しい山荘でもみてやろうと思っていたのに、バス停の手前で乗り合いタクシーの運転手さんにあと一人だからいかが?と誘われたのでコレは渡りに舟。そのまま芦安へ向かったのでした。

実はですね、北岳は7月の頭にも計画立ててまして。その時は今回と同じような天気でその時はやめたんですけど、長い休みですからねえ。行けるとこ限られてるし、なんとかなるかも、、、の予想は甘かったものの、こればかりはしょうがない。山行きとしては不完全燃焼も良いところだけど、とりあえず夏山の雰囲気とキャンプ自体は楽しめましたから。おかげで南ア北部の事情も更新できましたし、山行きを決行してよかったなとは思いました。ぴえん。

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2020.08.31

編笠山へようやく登る

B200831a(編笠山山頂)

さきのお盆、縦走はできなかったものの一応山へは行ってました。でも完全な山キャンプだったので(笑)ブログの方はあえてはしょりましたのです。

んでその山キャン、実は青年小屋でやってたんですけどその時は目の前の編笠山にも登らなかったので、homeの山は煮えちゃうし、避暑をかねて日帰りで登ってきました。

B200831b(「展望台」は木々が育って・・・)

編笠なら歩いたことのないコースでも行程は知れているので、ごゆっくりと9時頃スタート。しかしこちらは小淵沢の駅からして暑いけど爽やか。このぐらいの時間に歩き出すと意外に人が少ないのがわかっていたので、いろんな意味で気が楽です。

今回は観音平の上の駐車場から西の展望台へ廻ってみたのですが、その展望台はご多分に漏れず周囲の木々が育って↑↑こんな感じ。しかも早々に曇りだしてしまい、展望はほぼなきに等しいものでしたけど、おかげで涼しくなったのはありがたかった。

B200831c(アキノキリンソウ)

観音平から登るコースは楽なコースとされてますが、それでも標高差1000m近くあるのです。涼しくなっても登りはしたたり落ちるぐらい汗をかかされます。

しかしこちらもシカさんの影響でお花が少ない。アキノキリンソウですらこういうややこしい場所じゃないとまとまって咲かなくなってました。

B200831d(上部は黒木の林が快い)

個人的には未踏だった押手川の分岐から上がハイライトで、コメツガにシラベ、オオシラビソなどの黒木の林は、うまく言えないのがもどかしいんだけど、奥秩父とも南アルプスとも違う雰囲気で八ツに縁がない自分には新鮮に映ります。

登るにつれて傾斜は急になってきましたけど、さすがに人の多いコース。意外に歩きやすいですね。

B200831e(ウメバチソウ)

B200831f(阿弥陀・赤岳は姿を見せず)

登るにつれ高木から低木帯、そして樹林帯自体を抜けると空がぱーっと広がって、もう高山の雰囲気。ひと登りであっけなく編笠山の山頂に着いてしまいました。登りだしからちょうど二時間半。今の自分の体力からするとこんなものでしょう。

さすがに人出は多いものの山頂は広いので休む場所に事欠きません。北側を見ながらお昼を食べてましたけど、残念ながら阿弥陀岳と赤岳は姿を見せてくれませんでした、、、。

B200831g(こういうのも良いですねえ)

展望は今ひとつなれど、こういう天気の時は雲がおもしろい!刻々と変化する雲の様子をボーっと眺めるのは楽しいですね。ホントはビール片手にずっと眺めてたいぐらいだけど、さすがに自分は小屋泊まりの時じゃないとできませんです。はい。

B200831h(お盆に歩いた西岳)

そして南側へ廻れば、眼下には↓↓これから降りる尾根と富士見高原のスキー場がみえてます。

B200831i(この尾根を下ります!)

ちょっと天気が怪しい感じだったので、長居はやめて南の富士見高原への道を下り始めます。

のっけは慎重にゴロタを渡りながらの下りだけど、下界を見下ろしながら下るのは高山情緒もあってなんとも爽快。当初は富士見高原から登るプランだったんですけどそれは明らかにしんどそうなので(笑)観音平スタートにしたのはコース的にも大正解でした。

B200831j(急なのはシャクナゲ庭園辺りまで)

爽快な下りも樹林帯に入ると、こんどは苔むす黒木林の中をぐんぐん下っていく感じ。

そして間もなく出るシャクナゲ庭園の辺りからは傾斜も緩くなって、自分的にはここからがこの道のハイライトでした。

B200831k

(立派なダケカンバでした)

シャクナゲ庭園より下はほんとうに歩きやすくて、しかも林相も良い。

でも南や八ツを歩いた印象から2000mを割るとまもなくカラマツ植林が現れて、それがどうにも単調にも感じてしまうのですが、ここはカラマツ植林ながら純林ではなく、林冠はカラマツだけど下は雑木に覆われているという、けっこう珍しい林になってますね。これはカラマツを植えてある程度育った後は放置したと言うことなのでしょうかね?

B200831l(カラマツ植林と雑木が混ざる)

おかげで尾根の雰囲気は上々。降るにつれて晴れて暑くなってきたものの、風があるので気分良くすいすい下れます。

B200831m(大きな岩屋だなあ)

この岩屋はデカいですね。雨宿りにも充分使えます。

もうここまで来るとかなり降りていて、じきに枯れた沢を渡ると、お盆の際にも休んだ不動清水に出ました。

B200831n(富士見スキー場より西岳と編笠山を振り返る)

不動清水で顔を洗って、美味しいお水をくんだら富士見高原はもう間近。下山を終えて来た道を振り返ると山はもう↑↑こんな感じになってました。結果ちょっと急ぎ足になってしまったのは残念でしたけど、そういう行動も今回は正解だったのでした。

タクシー(小淵沢駅~観音平) ¥3530

タクシー(富士見高原スキー場~小淵沢駅・迎車) ¥3350

 

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2019.09.08

黒部源流部・未踏の稜線をつなぐ4(薬師岳山荘~太郎平~折立)

B190907a(薬師岳山頂より)

前の晩はお月見してたのでご来光でみんなが起きる時間に起きられず、ほぼ出払った後にのこのこ起きたので朝食はとっても優雅(笑)。ここはご来光を見て戻ってからでも食事ができるようになっているのですね。前はスゴ乗越の方へ縦走したのでそのあたりの事情に無頓着でした。

ということで朝食を終えてからのこのこスタート。山頂は近いので気は楽です。でも朝から晴れてはいるものの台風の影響で微妙に雲がかかり、もう「今日で下山してくださいね」といわれているような天気でした。

B190907b(前日歩いた黒部五郎と北ノ俣岳)

B190907c(薬師岳山頂)

行ったことのある人はわかるのですが、小屋から見えるピークは山頂ではなく手前のカールが始まるピーク。そこから緩く下って登り返すと薬師岳の山頂に到着します。

薬師の山頂は都合三回目。でも前の二回はことごとくガスられたので、山頂で晴れたのは今回が初めて。まさに念願でした。

B190907d(劔・立山からスゴ乗越への稜線)

展望は東の後立山はガスが上がっていたものの、他は良好。個人的に惹かれるのは立山へ繋がるなおも北へ延びる稜線ですね。

北薬師からスゴ乗越への下りはジェットコースターのようで最高でしたし、スゴ乗越から五色ヶ原の間のタフな道のりも不思議と軽々と、そして風のように歩けたあの感覚が忘れられません。

B190907e(さあ下山しませうか、、、)

B190907f(オヤマリンドウ・まだ花は開いてない)

体力的にはもう二、三日歩いてもいい感じだったんですけど、さすがに台風が近づいているので今回の所は下山するしかありません。

展望を心ゆくまで楽しんだら、名残惜しいですが来た道を戻ります。

B190907g(薬師峠から一山越えるところ)

B190907h(朝の太郎平小屋)

しかし下りはさすがに早い。一時間ほどで薬師峠のキャンプ場まで降りてしまいました。前日通りがかったときはテントが沢山張られて華やかな雰囲気だったのに、もうこの時間ではほとんど出払って寂しいぐらい。

キャンプ場から一山越えると太郎平の小屋に出ました。が、ここはほぼ素通りする感じで右の折立の方へ向かいます。

B190907i(キンコウカ・尾根はおおむね湿地のようですね)

B190907j(太郎平の方を振り返る)

折立への道は初めて。のっけは明るい緩い稜線が続く感じで、気持ちよく歩けそうに見えましたが、実際はゴロタも多く意外に歩きづらいですね。周囲はほぼ湿地のようで、キンコウカやイワチョウブが沢山咲いていて見事でした。

このあたり、ここまで歩かれる以前はもっと神秘的な所だったのかなあ・・・と想像したりもしてしまいますね。

B190907k(道はこんな感じで延びている)

台風の影響で尾根は風が通るとはいえ、降るにつれ気温が上がり徐々にしんどくなってきます。まだ高木がない箇所は風があるのでよかったのですが、樹林帯に入ると一気に暑くなり汗が噴き出します。

しかも急な下りが続き、道が洗掘されている箇所も多く、かなり歩きづらいですね。というか下りだからよかったけど登りは少々しんどそう。まるで飯豊のような(笑)。

B190907m

(ゴヨウマツの巨樹)

B190907n

(ネズコの巨樹も!)

下るのでもしんどい道のりですけど、雪国の樹林帯といえばやはりこういう巨樹がいらっしゃいました。

登りの人も下りの人もあまり気にしないで素通りされてるのはちょっと残念かも・・・。特にこのゴヨウマツは大きさといい樹形といい、見ものなんですよ!

B190907o(折立に出ました)

そして行く先にこれまた立派なミズナラの巨樹が目に入るとその先がもう折立の登山口でした。話には聞いていましたが、ここって自販機以外本当になにもないところなんですね!水道で顔を洗って着替えたら、なんと予定していた一本前のバスに乗れてラッキーだったんですけど、有峰口で降りたのはかなりマズかった。

下界は35度を超えている上に想像以上にローカルな駅前には自販機すらなく、しかも電車は40分以上待たされて、その先の予定していた連絡も悪くて結局地鉄で富山へ向かうという、、、これならバスでそのまま富山駅に出れば良かったじゃん!いやね途中でお風呂に入るつもりだったのです。そのあと富山駅からそのお風呂へ行ったんですけど(笑)。
 
・・・・・☆
  
◆ 2019.08.14 (Wed)   晴 後 曇
薬師岳山荘 05:45- 薬師岳 06:25/06:35- 太郎平小屋 08:10- 三角点ベンチ 09:35- 折立 10:30
 

バス(折立~有峰口駅) ¥2400

 

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2019.08.31

黒部源流部・未踏の稜線をつなぐ3(黒部五郎岳~北ノ俣岳~薬師岳山荘)

B190830a(五郎のカールを行く)

この日は久しぶりに黒部五郎に登って、そのあと未踏の稜線を歩くという今回の縦走で一番の山場。少々長めなので朝一で朝食をとり、5時過ぎにスタート。小屋からしばらくは稜線の底とも言えるところを歩いているので日差しが入らず、快適に歩きつつカールを目指します。

ゴロタのいささか歩きづらい樹林帯を抜けると、日差しが入るようになり、やがて周囲が広がったらそこはもう五郎のカールの中。すでに山頂も見えてますけど、まだまだ遠いです。

B190830c(イワイチョウ)

B190830d(カールはまだまだ続く)

残念ながらコバイケイソウやイワイチョウはほとんど終わってましたが、広大なカールの中で織りなす岩と緑の景観は高原情緒たっぷりで、歩いても、立ち止まっても周囲を見回しても、ほんとうに気持ちよくてウキウキしちゃいますね。

宿泊者がいい塩梅にバラけていたのも偶然とはいえ、カールを楽しめた要因かも。

B190830e(カールの全景はこんな感じ)

B190830f(稜線への登りは急だが案外短い)

別段急いでいるわけでもないのに、気分良く歩けたせいなのか90分かからずに源頭の水場に到着してしまいました。ここまで来れば黒部五郎は目の前に聳えているわけですけど、もちろん山頂へ行くにはここからが稜線に上がらなくてはいけません。

軽く涼んだら、つづら折れの道をせっせと登っていきます。初訪の折はこの登りが案外きつかった覚えがあるのですが、今回はやたらと楽でしたね。カールを見下ろしながら、そして徐々に遠くの山々が見えてくるのが楽しくてしょうがない感じ(笑)。

B190830g(あそこが山頂)

B190830h(山頂には金色の目をした不動明王)

ということであっさり稜線に上がってしまい、ここから山頂へは一投足。これから歩く稜線の緩やかに延びる様子に気をよくしながら、山頂に上がるとさすがにここは人が多く、みなさん思い思いに休んでます。

個人的にはようやくその姿を見せてくれた笠ヶ岳に挨拶。

B190830i(笠ヶ岳・後ろは乗鞍?か??)

B190830j(薬師~劔・立山~後立山~赤牛)

↑↑次のお宿がある薬師岳に劔岳・立山、後立山は白馬から五龍まで見え、その横には懐かしの赤牛岳。どの山・稜線もいい思い出しかないなあ。。。

そして↓↓こちらが未踏の稜線。なるいかたちの稜線はもろに自分の好み。まるで東北の山のようですね。

B190830k(北ノ俣岳への稜線はなるくて東北の山のよう)

B190830l(黒部五郎岳を振り返る)

休憩を終えたら、さっそく西の稜線を下ります。↑↑あんがい緩やかに見えますけど、黒部五郎からの下りは結構急なんですよ。

稜線を覆うハイマツがまるで緑の海のようです。もう結構暑いんですけどね。でも台風が近づいているせいか、風が吹いているのでまだ心地よく歩ける感じでした。

B190830m(2578m峰・稜線は見た目よりアップダウンがある)

B190830n(黒部側の斜面が気持ちよさそうだ)

この稜線は見た目よりもアップダウンがあって、ハイマツにゴーロと想像よりは気ままに歩かせてもらえません。

あとこういう緩い形の稜線というのは、植生的に湿地になるものなのですね。イワイチョウはほぼ終わり。ハクサンコザクラはいないんですよね?

B190830o(2575m峰より・黒部五郎と右に笠ヶ岳)

B190830p(北ノ俣岳)

このあたりで太郎平・薬師峠泊まりとおぼしきハイカーとスライドするようになります。ハイマツ帯は人が一人しか通れないのですれ違いで待ち時間があるのもしばしば。でもイライラしないのはこの天気と緩やかな稜線歩きのおかげ?かも??

ちなみにおべんとは人の来ない2575m峰の露岩で頂きました。ご飯がかなり酢の利いた酢飯だったのは、気温が高い日が続いているせいでしょうか。

B190830q(太郎平へ向かうとガスが上がってきた)

B190830r(イワショウブ)

北ノ俣岳を越えると太郎平へ向け下りが続くようになります。緩やかな稜線は相変わらずですけど、お昼近くになってとうとうガスが上がってきました。

でもガスってくれれば日差しがなくなり、かえって涼しく歩けます。そして木道が出てくるとそろそろ太郎平も近い感じ。この辺りは荒れてなかった頃は広々とした湿原だったんでしょうねえ。イワショウブにキンコウカ。そしてここでようやくタテヤマリンドウが。しかもシロバナ。

B190830s(太郎平小屋)

やがて太郎平小屋に出ると未踏区間はここでお終い。これで劔岳から槍ヶ岳・常念山脈が繋がりました。気がついたらこんな自分でも北アの主立った山はほとんど歩いているんですよね。

太郎平はジャンクションなだけにさすがに凄い人。泊まりの人はすでにビール飲んでてすげー羨ましかったけど、まだ薬師の小屋まで登らなければいけないので自重しました。とはいえもうお腹も減っていたのでここで太郎ラーメンを頂きました。行者ニンニク良いアクセントになってて美味しいんですよ!

B190830t(薬師平を過ぎると稜線歩きに変わる)

休憩を終えたらもうひと頑張り。とはいえこの先は一度歩いているので、しんどいのは薬師峠から薬師平の間とわかっているので気が楽です。

でもそのしんどい区間は暑くて大変でしたが、薬師平で再び稜線に戻ると風が通るようになり、快調に歩けてあっけなく小屋に到着してしまいました。

B190830u(薬師岳山荘)

B190830v(山荘より黒部五郎方面)

手続きを終えたら、着替えて、あとはビール片手に外のベンチで流れる雲を眺めながらのんびりしたり、うとうとしたり。

こういうクリアな日の稜線の小屋って天上感があって本当に気持ちが良いですね。歩いた疲れに酔いも回って、ふわふわいい気分。こんな良い日に小屋の中で寝てるなんてもったいないもったいない。

B190830w(気持ちいいなあ・・・)

B190830x(お月見もできました)

その上ライチョウが子連れで二度ほど出てきてくれたり、夜は夜でいいお月見ができましたし、空が明るい割に流星も見られて夏山らしい楽しみをこの小屋でみんな楽しめた感じです。

あとこの小屋は8年ぶりだったかな?初訪の折は建て替え直後で本当に綺麗だったんですけど、その綺麗さが今でも保たれていることに驚きました。驚異的ですよ、これは。稜線上の小屋なので水は担ぐか買うことになるし、位置的に中途半端なところにある小屋だけど、個人的には北アで一番好きな小屋かもしれません。
 
・・・・・☆
  
◆ 2019.08.13 (Teun)   晴 後 曇
黒部五郎小舎 05:25- 黒部五郎岳 07:40/08:05- 北ノ俣岳 10:55/11:05- 太郎平小屋 12:20/13:00- 薬師岳山荘 14:20
 

太郎ラーメン(太郎平小屋) ¥1000

 
薬師岳山荘 一泊二食 ¥10000
缶ビール(350ml)x3 ¥2100

 

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2019.08.24

黒部源流部・未踏の稜線をつなぐ2(鏡平山荘~三俣蓮華岳~黒部五郎小舎)

B180823a(水晶岳~黒部源流~鷲羽岳なつかしや・三俣蓮華岳より)

この日は行程的に黒部五郎までと決まっているので少々遅めのスタート。6時だとあらかた出発していて、かえって空いていてこれはこれで良いものです。

まずは鏡池に寄り、水面に映る槍穂ならぬほとりの木々をカメラに収めてから、双六へ向けて登り始めます。でももうすでに暑いよ(笑)。自分のペースで登れるからまだ良いのですが。。。

B180823b(朝の鏡平山荘)

B180823c(抜戸岳への稜線を振り返る)

あらためて小池新道って歩きやすいですね。稜線へ出るまでの登りも道が本当にうまくつけられていて、しかも登りやすい。小一時間で稜線上の弓折分岐に出ると、双六小屋からの登山者も合わさって人がどっと増えてました。

この分岐って遅くまで雪が残る所のようで、ハクサンイチゲやチングルマ、アオノツガザクラなどの雪解け直後に咲く花がまだ綺麗に咲いてます。その中にシナノキンバイも咲いていたのですが、巻道でもまだ見られるだろうと・・・とカメラに収めなかったら、この後シナノキンバイを見かける機会はなかったのでした(笑)。はあ。

B180823d(花見平・秋の花に切り替わりつつあった)

B180823e(双六岳・樅沢岳の間に鷲羽岳が顔を出す)

右手に見える槍ヶ岳からの西鎌尾根も、振りかえって望む笠ヶ岳への稜線も、気持ちよく歩いた当時を思い出してなつかしい。ただ稜線に上がると人が増え、道も狭くなって行き違いが少々面倒ですね。

↑↑この双六岳と樅沢岳を繋ぐ稜線のまろやかな曲線がいつ見てもタマランチ会長。その間の鞍部に建つの双六小屋です。

B180823f(双六小屋・朝から大盛況だ)

着いた双六小屋はジャンクションにもなっているので朝から大盛況。前に槍ヶ岳から西鎌降りたときはここでうどんを食べて、とても美味しかった思い出があるのですが、さすがに朝食を取って間もないので今回はパスしました。

休憩を終えたら、双六岳へ急な登り返し。とはいえ今回は巻道を歩くので登りはちょっとだけ。

B180823g(ミヤマダイコンソウ)

B180823h(巻道は雄大な風景を楽しめる)

分岐に出たら、さっそく巻道に入ります。前に歩いたときは双六岳まで上がって稜線を歩いたので、巻道ははじめて。お花の多い道と聞いていたし、今年は雪が多いのでちょっと期待してたのですが、この暑さのせいで雪はあらかた溶けていて、すでに巻道もミヤマアキノキリンソウなど秋の花に変わりつつある感じでした。

↓↓コバイケイソウはなんとかここで。咲いていると華やかだけど、コバイケイソウの花は匂いがねえ、、、(笑)。チングルマもちょこっと。あとはエゾシオガマ、ハクサンフウロ、ミヤマキンバイ、ミヤマリンドウあたりがメイン。

B180823i(コバイケイソウ・なんとか残ってました)

B180823j(振り返れば槍ヶ岳)

それでも巻道は稜線西側の緩い斜面がかたちづくる雄大な風景が開放的。ゆるゆる歩くだけで幸せになれます。

双六側のほうが上り勾配のはずなのに歩きやすく、むしろ逆の方が登り返しがきつくて案外しんどいのでは?とおもってしまいました。

B180823k(イワギキョウ)

B180823l(そろそろ稜線が近いかな?)

前の晩の寝不足が出て途中でお昼寝してたんですけど、この暑さのせいか行き倒れの人に間違われるという(笑)。

でもこういう所でごろんと寝るのは本当に気持ちがいいんですよ。テントで一晩過ごせればより良いんだろうけど、テントは張れませんから。

B180823m(稜線に出れば三俣蓮華岳は目の前)

お昼寝込みでも二時間ほどで稜線に上がったら、三俣蓮華岳はもう目の前。ひと登りで山頂に上がると、ここも裏銀座と黒部五郎とのジャンクション、ハイカーが思い思いに休んでます。

ここまで来てようやく薬師岳に雲ノ平、黒部源流に黒部五郎の姿を間近に見ることができて、感慨もひとしおです。まさか再訪までここまで間が開くとは思ってませんでしたからね。今年は無事歩けたけど、とにかく近年のお盆の天気の不安定さが恨めしい。

B180823o(薬師岳と雲ノ平、水晶岳)

B180823n(カールを抱える黒部五郎が聳える)

展望を心ゆくまで楽しんだら、あとは小屋のある黒部乗越へ下るだけ。とはいえこの間は標高差500mを下る計算になるので下るのも案外大変なんです。まぁ登りはもっと大変ですけど(笑)。しかも暑いし。

下る途中、前後していたハイカーの人に携帯の通じる箇所を教えてもらったので、翌日の小屋の予約をして(笑)なおもぐんぐん下っていきます。

B180823p(ハクサンイチゲ)

B180823q(三俣蓮華岳を振り返る)

ここの下りは目の前の黒部五郎を眺めながら下れて、再訪してもやっぱり気持ちの良いところ。

なおも下って、下の五郎平も見えてくるとワクワクしてきました。あそこを歩くのは翌日なんですけど(笑)。

B180823r(五郎平が見えてきた)

でも快適な下りも樹林帯に入ると一変。急なゴロタの溝を下るようになって、滑りやすいし、下りの苦手な自分には少々しんどいところ。このあたりで太郎平から来たとおぼしきハイカーとすれ違うようになったんですけど、この暑い時分に長躯歩いた上、ここを登り返すとは単純にエラいなあ・・・と。

B180823s(黒部五郎小舎・盛況でした)

そんなしんどい下りをこなすと五郎平の広々とした草原に出て、あっけなく小屋に到着しました。この日の行程はここまで。まだ13時前なので人も少なくてラッキー!手続きを終えたらさっさと着替えて、荷物の整理をし、表のテラスでのんびりしてました。

とはいえそのあとは時間が進むにつれ人が続々とやってきて、この日も大盛況。同宿者にも恵まれて、わいわいがやがや楽しい一夜でした。

 
・・・・・☆
  
◆ 2019.08.12 (Mon)   晴 後 曇
鏡平山荘 06:00- 弓折分岐 06:50- 双六小屋 08:05/08:35- 捲道分岐 08:55- 三俣蓮華岳 11:10/11:20- 黒部五郎小舎 12:40

 
 
黒部五郎小舎 一泊三食 ¥11400
生ビールx2 ¥2000
 

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2019.08.18

黒部源流部・未踏の稜線をつなぐ1(新穂高温泉~鏡平山荘)

B190818a(左俣林道のひとコマ)

近年はお盆になるととたんに天候が不安定になって、高山の縦走がなかなかできなくなってます。そんな今年も当初は台風のせいでダメっぽそうと思っていたのですが・・・なーんか夏台風の典型で動きが遅いぞ。コレなら行けそう!

ということで今年は裏劔ではなく、ながらく未踏となっていた黒部五郎~太郎平の稜線を歩くことにしました。

B190818b (わさび平小屋)

急遽決まった上にできる限り早く山に入りたかったので、今回は松本駅から新穂高温泉へタクシーで出るという荒業を繰り出し(笑)お昼ちょうどのスタート。となると歩き出しから暑い暑い。大汗かきながら左俣林道をてくてく行きます。この林道は途中に何カ所か天然のクーラーがあるのが救いですね。あそこはホントに涼しい!

小一時間ほどでわさび平小屋に出ます。路線バスならここまででしたでしょうけど、今回タクシーおごったのはその日のうちに鏡平まで行きたかったから。ここはもちろん先を行きます。

B190818c (小池新道登山口)

小屋から30分ほどで小池新道の登山口に着くと、行く先には黒い雲がかかり始めていてひと雨あっちゃいそうな感じ。ちょっと気にしつつも登山道に入ると、じきに日差しがなくなって、かえって快適に歩けます。

さすがにこの時間登る人はほとんどどいなくて、下りの人ばかりですね。

B190818d (ジャコウソウ)

B190818e (秩父沢)

小池新道歩くのはたぶん十数年ぶりだと思いますけど、この道はほんとうに歩きやすい。傾斜が緩やかで本当に道がうまくつけられてますね。

秩父沢の傍らで軽くランチをとって先を行くと、このあたりでようやく登り組に追いついた感じ。ぼちぼち抜きながらなおも登っていきます。

B190818f (ミソガワソウ)

B190818g (ガスってくれて助かりました)

なんか登るにつれて雨の匂いも漂ってきて、これは本当にひと雨あいそうだと覚悟しましたが、登っているうちになんとなく見覚えのある池に出たなと思ったら、やはりここが鏡池。その先が鏡平山荘でした。

山荘前のテラスは三連休とあって凄い人!でも皆さん楽しそう。

B190818h (水面に槍穂が映るらしい鏡池)

B190818i(鏡平山荘)

宿泊の手続きし、着替えを終えたら生ビール片手に自分も仲間に入れてもらいます。

日が暮れるまで綺麗に晴れてくれることはありませんでしたが、同宿者にも恵まれ、寝るスペースもそれなりに確保でき、とても楽しい一夜でした。というか妙に興奮しててあまり眠れなかったのですが(笑)。

 
・・・・・☆
  
◆ 2019.08.11 (Sun)   晴 後 曇
新穂高温泉 12:00- わさび平小屋 13:05- 小池新道登山口 13:30- 秩父沢 14:05/14:15- シシウドヶ原 15:15- 鏡平山荘 15:55

 
 
タクシー(松本駅~新穂高温泉) ¥24050

鏡平山荘 一泊二食 ¥10300
生ビールx2 ¥1800

 

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2018.09.01

常念山脈の末端部を歩く 2

B180901a
(翌朝は松本平も安曇野も雲の下)

まぁ星見をしていた事もあったんですけど、リラックスできてた方が大きかったのでしょうか?翌朝は見事に寝坊して、目覚めたのが5時前。あわてて準備をし、20分ほどで小屋を後にして歩き出しました。

昨晩も朝はそんなに気温が下がっているように感じなかったのですが、なんと小屋周辺の背の低い草は霜がついていてビックリ!高山帯とはいえど8月というかお盆に霜を見るのは初めてですよ。

B180901b
(朝の大滝山荘)

B180901c
(なんと霜が!)

南へひと登りすると三角点のある大滝山の南峰で、ここも周囲が開けているので最後の展望でも・・・と思っていたら、なんと稜線の東は雲海が!前の晩まで見えていた松本平や安曇野は雲の下。

これならまずは北峰に寄るべきでした。でもでもこの山行きは夏山で見られるものの大半が一泊で見られて、本当にラッキーでした。

B180901d
(南は富士に甲斐駒~塩見の稜線)

B180901e
(行く先の稜線の奥に乗鞍・御嶽)

これから下るばかりなので、南峰で最後の展望を心ゆくまで楽しんだら先を行きます。

しばらくは稜線の東側が開けてましたけど、まもなくにシラビソの樹林帯に突入。ひんやりとした黒木の森を楽しみながら、そしてちょっと捜し物をしながら?静かに歩く感じでしょうか。

B180901f
(中村新道・シラビソの樹林帯を往く)

B180901g
(槍見台・しっかりしてました)

捜し物の方はだめかなー、とちょっと諦めかけた頃、周囲のシラビソの木で組んだとおぼしきヤグラが現れると、それが槍見台でした。見た目は怪しそうでしたけど(笑)実際登ってみるとしっかりしてたので上まで登ると、をを!これは偽りなく槍見台だ。

ということでここで槍穂の稜線を眺めつつ、朝のおべんとを頂きました。

B180901h
(これは明神見晴らしより)

B180901i
(コメツガが多くなってくると徳本峠は近い)

おべんとを食べたらなおも先を行きます。槍見台から40分ぐらいで出た、明神見晴らしという所でも少し展望が楽しめます。

その見晴らしを過ぎるとコメツガが増えてきて、徳本峠へ向けて急降下。じきに小屋のある峠に降り立ちました。

B180901j
(徳本峠・テント張りっぱなしなのは・・・)

決して広いとは言えない鞍部にテントが張りっぱなしなのは、往復で5時間はかかる霞沢岳へ行かれているからでしょう。そしてテン場は想像よりは広いイメージ。でもテントの張られ方を見ると週末は大混雑してるのも頷けますね。

峠で少し休んだら、上高地には絶対に近づきたくないので(笑)、当然島々の方へ下ります。

B180901k
(明るい詰めの樹林帯)

B180901l
(センジュガンピ)

島々谷の道はもちろん初めて。この道は松本から上高地へ出る有名なクラシックルートでもあるので、一度歩いてみたかったのです。

最初は明るい沢の詰めをつづら折れに下り、水場を過ぎた辺りからトラバースに変わると、道はまもなく島々谷沿っていくようになります。

B180901m
(渓畔林が美しい)

B180901n
(シナノキの巨樹)

この道、特に上部の白眉はなんといっても渓畔林の美しさ。トチにカツラの巨樹はもちろん、驚いたのはシナノキが多いこと。丹沢では稜線で見かける木ですよ。

そして沢沿いというのは湿り気がある分瑞々しくて、少しホッともしますね。

B180901o
(すでに10km近く歩いてるんですけどねえ。。。汗)

B180901p
(岩魚留小屋の大カツラ・幹廻り10mはありそう)

道はしっかり整備されており、歩きづらい箇所が一部ありましたけど、慎重に行けば問題ないレベル。

そして行く先を塞ぐように立つ巨大なカツラが見えると、その先が岩魚留小屋でした。小屋は残念ながら荒廃が進んでおり、もう復活は無理そう?な感じにも見えましたけど。。。

B180901q
(小屋は荒廃が進んでいるよう)

B180901r
(沢に沿って道が続く)

小屋から先は道もよりしっかりして、歩きやすくなります。

滝や廊下を交えつつ、徐々に水量が増えていく島々谷を見下ろしながら歩くのは本当に楽しいです。そして何度か渡り返しがあるのも良いアクセント。往き橋、戻り橋と曰くありそうな名前のついた橋の由来も気になりますね。

B180901s
(両岸が迫っている箇所は桟道ができている)

B180901t
(島々につきました)

そんなキモチの良い歩きも二俣まで。二俣からは林道歩きが待っていて、ちょっと嫌な気分にもなりかけましたが(笑)、一般車通行止めのお陰で意外に気持ちよく歩けました。

でも林道歩きよりしんどかったのがせせらぎの湯までの道のりで、梓川を渡ってから700m戻るのが(!)かなり堪えました(笑)。おかげで帰りはタクシー呼んじゃいましたよ。まぁ幸運続きの良い山行きができたから、気分は最高に良かったですけどね。

・・・・・☆
   
◆ 2018.08.19 (Sun)   晴
大滝山荘 05:20- 大滝槍見台 07:05/07:30- 徳本峠 08:55/09:05- 岩魚留小屋 10:35/10:45- 中間点 11:30- 二俣 12:20- 島々 13:45- せせらぎの湯 14:15
 

せせらぎの湯 ¥510

タクシー(せせらぎの湯~新島々駅・迎車) ¥1680
 

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2018.08.25

常念山脈の末端部を歩く 1

B180825a
(常念岳と秋の空)

せっかくのお盆休みもアレではさすがに終われません。。。運良く週末の天気が良さそうだったので、それに賭けて何とか歩けたといったところでしょうか。はあ。

ということで先週末は北アの常念山脈で未踏だった蝶ヶ岳以南の稜線を歩いてきました。

B180825b
(ゲートから20分ほど歩いてようやく三股にでました。)

先週末はお盆前半の鬱憤を晴らすかのような安定した天気、というか空も、空気もすでに秋のような天気で、気分が良くなったのか?前の晩のムーンライト待ちの間に松本をお散歩したら、豊科からタクシーに乗る頃には眠くて眠くて眠くてどうしようもない状態。どうしよう。。。(笑)

じきに着いた三股は林道の崩落で駐車場の700m手前から歩き出す形になっていて、駐車スペースも少なくなっているので、マイカーの方は注意の程を。ちなみに自分の足でゲートから三股まで20分ほどでした。

B180825c
(黒木の林をぬけるとそろそろ・・・)

三股からは本格的な山道に変わり、道も急になりますが、想像よりも楽に歩けます。いや、体力的な話ですよ。実際は眠くてふらふらしながら歩いていたので。。。

とりあえず平坦なまめうち平まで我慢しようと思ってなんとか辿り着いたら、やっぱり今の時期ですのでハイカーが多くて、寝るスペースが全くない!途中でみかけたベンチも急な登りとあってどれも狭いし、、、

B180825d
(もうここまで上がってる!)

B180825e
(イワオトギリ)

このままでは本当に行き倒れてしまうので、苦し紛れにア○ノバイタル飲んでみたら、案外効きますね。なんとか動くようになったので、ふらふらしながらもせっせと登っていくと、じきに黒木林を抜けて、周囲が開けてきます。

高山らしい光景にテンションも上がって何とか行けそうだと思った頃、ちょっとしたお花畑に出て、そこが大滝山との分岐でした。ここから蝶ヶ岳までは一投足です。

B180825f
(蝶ヶ岳山頂)

B180825g
(ヒュッテの奥には右から大天井・野口五郎・水晶が頭を出す)

ということで歩き出しから4時間かからず蝶ヶ岳に着いてしまい、これなら朝一番の電車でも・・・と思いかけたものの、前夜から動いたからこその楽しみも多かったので、それは言うまい(笑)。

この天気ですから山頂からの展望は申し分なし。でも眠くて眠くてそれどころではなかったので、寝るスペースを見つけて、バタンキュー。

B180825h
(西側は槍穂の稜線)

B180825i
(南は右から前穂・焼岳・霞沢・乗鞍・御嶽)

でもね山でのお昼寝って、なんでこんなにキモチの良いものなのでしょうかね?結局二時間近く寝ており、目が覚めたのはお昼前。

この日の行程はおとなりの大滝山までなので、まだのんびりできるんだけど、さすがに上高地の方からハイカーが続々と上がってきたので、先を行く事にしました。

B180825j
(大滝山への道はお花畑の中を行く)

B180825k
(ミヤマアキノキリンソウ)

分岐に戻って大滝山へ向かうと、ここから人がグッと減ります。

道沿いに続くお花畑はすでに秋の花に変わっており、例年なら雪解け直後のお花も少しは残っているんだけど、この暑さではしょうがないですね。ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウあたりは室堂でも見られませんでしたから。

B180825l
(オヤマリンドウ)

B180825m
(こんな池も多い)

大滝山への道は、↑↑こんな池も多くて、森林限界の境界を上下しながら歩けるところも楽しい。

池にはオタマジャクシがたくさん泳いでいたけど、この寒さでどうなることやら。。。

B180825n
(イブキトラノオ)

B180825o
(大滝山が意外と近くておどろいた)

蝶から大滝山まで最新のエアリアだと105分だったので、そのつもりでいたら、一時間ほどで大滝山の北峰に着いてしまいました。これなら朝一の電車で・・・(笑)。

ならば小屋でのんびりしましょう、とすぐ先の小屋へ降りたら、小屋番さんが不在だったので、戻ってくるまで北峰で待つことにしませうか。。。

B180825p
(大滝山荘・佳い小屋でした)

一時間ほどしたら小屋番さんが戻ってきたので、ようやく手続き。北アにあって珍しく宿泊者の少ない小屋とあって、お一人で切り盛りされていたのでした。

この日の宿泊者も10人に届かず、おそらく超満員と思われるお隣の蝶ヶ岳ヒュッテの事を想像すると天国のような小屋ですね。おかげで本当にリラックスできましたよ。

B180825q
(ビールを飲みながらまったりしたり・・・)

B180825r
(天の川と穂高・うまく撮れました)

ビール飲みながら稜線をぼーっと眺めたり、同宿の方達とお話したり、そして夜は星空を楽しみ(流星もちょこっと見られて興奮した!)、おかげで忘れかけていたものをいろいろ思い出させてくれた一夜でした。

「命の洗濯」とはこういうことをいうのかもね。

 
・・・・・☆
  
◆ 2018.08.18 (Sat)   晴
林道ゲート 05:25- 三股 05:50- まめうち平 07:10- 蝶ヶ岳 09:05/11:55- 大滝山荘 13:15
 
タクシー(豊科駅~三股登山口) ¥6000
 
大滝山荘(一泊二食) ¥8500
ビール(ロング缶) ¥800
ビール(ショート缶) ¥600
水(2L x 2) ¥400
 

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