2023.03.19

華厳山・未踏の尾根をゆるゆると

B230318a(華厳山直下のひとコマ)

さて、いろいろありまして山行きがひと月以上あいてしまった間に花粉の季節到来。今年は久しぶりにかなり多く、それだけでおののいてしまうのですが、まぁ酷いのにもある意味慣れてるし、それでも山歩きはしたいですからねぇ。

今回は久しぶりに東丹沢の東の低山をゆるゆる歩いてきました。 

B230318b(茶畑が広がる風情が好ましい)

まずは御門橋のバス停から橋を渡って対岸に渡ると、茶畑が広がっていてなかなかよい雰囲気なのですが、周囲はすでに花粉でモヤっている状態、、、。

てくてく奥へ向かうと神社があってまずはご挨拶。それから華厳山の南尾根に取り付きました。

B230318c(カンアオイ)

さすがに煤ヶ谷あたりの低山の尾根上には道標こそないものの、径路は明瞭。標高のわりに雑木林も多く、好天の許ゆるゆる歩けます。

まぁくしゃみは出ますけどね 笑。

B230318d(下から雑木林が多い)

B230318e(奥に大山と大山三峰)

いやあ大山なんて本当にご無沙汰していますし、大山三峰に至ってはまだ未踏なんです。このあたりは無理して通わずとって置いてあると言った方が正しいかも。ただ大山は再訪しなければとは思っているんですよ。家から明瞭に見える山ですしね。

B230318f(タチツボスミレが咲き始めていた)

暖かい日が続いているせいでしょう、ぬあんともうタチツボスミレが咲き始めていた!

B230318g(このあたり桜の大木が多い)

シロダモ?の藪地帯にはヤマザクラの大木が多く、このあたりは花期は見事でしょうねえ。華厳山の西尾根もそうだったけど、このあたりは立派な桜が転々と残っているイメージ。ただヒルが出るところなんですよね?ここも、、、。

B230318h(スギは大当り)

スギは大当りで見事ですねえ、、、。他の木の花もこれぐらい大当りになってくれると良いのですが。

B230318i(華厳山が見えてきた)

高取山のあたりはなだらかでしたが、行く先にようやく華厳山が見えるようになると、ようやく本格的な登りになる感じ。

途中の急な岩場は確かに気を遣うところで、慎重に登ればまあ行けますけど、下りはちょっと怖いですね。特に濡れているときは。そして少ないながらもハイカーとぼちぼちスライドしたのは意外でした。

B230318j(ダンコウバイも!)

そんな岩場を登り切るとこれまたぬあんとダンコウバイも!今年もマンサクより早かったか。

華厳山は前に訪れたときちょっと暗いイメージがあったので、途中の尾根の肩に良いところを見つけてそこでランチにしたのは正解。年初に購入したトレイルポッドもようやくおろしましたよ!

B230318k(華厳山山頂)

ランチ場から明るい雑木の尾尾根を軽く登ると懐かしい華厳山に飛び出しました。

ランチからそんなに経っていないので山頂はほぼ素通りして早や下山、見覚えのある西尾根から分かれて南西尾根を下りはじめます。

B230318l(南西尾根・アカガシの大木)

いきなりアカガシの大木。海に近いこのあたりらしいですね。

尾根は急なものの、南尾根と同様に雑木林が主で明るい雰囲気だったのがやっぱり嬉しい。低いところはどうしても植林が多くなるので、こういう雑木林の多い低山ってあんがい貴重なんですよ。

B230318m(以前歩いた西尾根を望む)

B230318n(南西尾根も雑木林が多かった)

とはいえ、麓に近づくとやはり植林帯に突入花粉は花粉はわりかし楽でしたね。下るにつれ尾根は再び急になってきて判断に若干気を遣いましたが、東の沢を気にしながら降りたらぴったり尾根末端に降り立ちました。

県道に出たらすぐ先が坂尻で、道路脇にはヤマネコのメソウやら、ヒメウズやら。

B230318o(坂尻で見かけたヒメウズ)

そして麓は梅が満開で集落のそこかしこを白く、赤く染めていて、これからしばらくは麓が一番華やかになる時期だということを思い出しました。相変わらず花粉はひどかったけど、そんな花々をめでながら県道をてくてく歩いて村役場へ向かったのでした。

 

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2022.12.31

秋山から細野山に上がり、倉岳山へ

B221224a(倉岳山山頂・寒かった!)

紅葉の季節も終わり、本格的な冬になってくるとひだまりハイクができる山域に戻ってきますね。春先以来の前道志は、久しぶりに細野山倉竹山の界隈を歩いてきました。

上野原の南口ができてから山からバスで駅に出ることはあっても、駅からバスで山へ向かうのは初めてのこと。案の定乗り場に迷いましたよ(笑)。飯尾行きの方はすぐわかったんですけどね。ロータリーも広々しているから季節が良いときの混雑もこちらならわりかし快適に待てそうです。

B221224b(浜沢・薬師堂の大欅)

意外に客のいた無生野行きのバスに小一時間ほどゆられて着いた浜沢からのスタート。まずは向かいの薬師堂に参拝して、お目当ての境内の大ケヤキを鑑賞。かなりの老木ですが風格のあるケヤキですね。ぐるりと回って表情が変わるところも趣があって印象的でした。

それから立野峠みちに入り、適当なところで細野山の南尾根に取り付きました。

B221224c(祠があったような跡のようにも、、、)

尾根は基本植林と雑木林が交互に入れ替わる感じで、藪もなく快適に歩けます。

ひと登りしてついた700m圏のピークは東の尾根から明瞭な径が合わさり、ピークには妙な石垣の跡。石垣の裏には立派な木も残っているし、もしかしてここにはお宮の類いが置かれていたのではないでしょうか?

B221224d(こんな雑木林は少なめ)

B221224e(細野山への登りはかなり急だ)

尾根の中盤はわりかし雑木林が多い感じ。ときおり岩が混じるのもこのあたりらしいですね。

それから再び植林帯に入るとけっこうな急登になって、あとは細野山を目指す段取り。登りはなかなかしんどかったけど距離は知れてます。じきに細野山に飛び出しました。

B221224f(細野山東端の伐採跡も木々が育った)

細野山から東へ行けば展望の利く伐採跡、、、と思い込んでいたら、そこはいつのまにやらその伐採跡の木々が育って展望がまったく利かない場所になっていたのでした。調べてみたら細野山は10年ぶり!そら木々も育ちますわね。

わりかしあっさりと上がってしまったので、細野山から東ではなく、西の倉岳山へ向かうことにしました。

B221224g(立野峠)

B221224h(雪はこの程度雪はこの程度)

倉岳は前道志でも人気の山だし、お昼時なので人がたくさんいるのかもと想像してたら、行き交う人が思いのほか少ないのでもしや、、、と山頂に着いたらかなり少なくて驚きました。

たぶんですね、天気は良いけど寒いせいだと思う(笑)。実際この頃になると雲がかかるようになって、風は冷たいし、けっこう寒いランチでしたからね。それでも1時間以上長居してたりして、、、。

B221224i(山頂より黒岳、雁ヶ原摺山)

B221224j(稜線の西側はこんな感じ)

降雪直後ですから高いところは真っ白!しかも風も強くて展望はクリアでしたが、見るにゃあ寒すぎますね(笑)。とはいえ前道志の高いところでは雪も↑↑こんなレベルでした。

さて倉岳からどこへ下りましょうかね。候補はいくつもある山なんですけど、寒いですから本音は南の秋山に戻りたいところも今は帰りのバスがない。結局中央線の通る北斜面のどこかを降りなければいけないわけで、今回は北西のヘソ水コースを下ることにしました。

B221224k(雨乞社とヘソ水)

さっそく白くなった北西尾根を下り始めると、すごい風が尾根を抜けて寒いこと寒いこと!寒さで心が折れ掛けましたけど、ここは西のヘソ水へ逃げるしか手はありません。場所が近くてよかった!

雨乞社に参拝しヘ、ヘソ水に降りても風はまだ強いもののなんとか我慢できるレベルになってホッとしました。ここからは明瞭な径が延びており、その道を辿るとじきに北西の尾根に乗ります。

B221224l(ヘソ水コース・雑木林が美しい)

ヘソ水の登拝路とあって尾根上は径路も明瞭。とにかくこの雑木林が美しいのよ。倉岳周辺でみても白眉なところだと思う。降りるにつれ風も弱まり、木々をめでる余裕も出てきます。

B221224m(北斜面ながら日差しが入るのも有り難い)

しかもこのコースの良いところは北斜面でありながら、稜線に近く、高度があり、西向きのおかげで日差しがたっぷり入ること。なのでこういう寒い日にはうってつけのコース、とも言えますね。

もうなんべんも言っちゃってるけど、こういう尾根は永遠に歩き続けられますよ、、、。

B221224n(トラバースのあたりが若干不明瞭か)

とはいえその素敵な尾根径がさほど長くないのが欠点と言えば欠点でしょうか。その尾根を離れてトラバースするところもまた良い林なんですよね!ただ、このジグを切る区間はいささかわかりづらいので、必要以上に難しいとは言いませんが、進路を選ぶ慎重さは必要かと思います。

そんな雑木林もトラバース区間を終わると同時に終わり、あとは植林下の径をスタスタ下るとやがて石仏に出てここで穴路峠道を合流。小篠「ため池」の大がかりな改修現場を横目で見ながら鳥沢駅へ向かったのでした。

 

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2022.04.20

芽吹きはじまる尾崎山

B220416a(芽吹きはじまる・尾崎山への登りしな)

冬の寒さがようやく去って待ちに待った好天の週末。もちろん歩いてきましたよ。先月同様、課題になりながら長らく放置していた山を歩いてみよう的な企画で、この日は道志山塊西端部の尾崎山でした。

東桂駅から歩き出すのって何年ぶりだろう。古渡の佇まいにひかれつつてくてく歩いてまずは都留アルプスの道に入りました。しっかし東桂駅への道標はあるのに都留アルプス方向の道標がないのはなんなんでしょうね、、、。

B220416b(アカネスミレ)

B220416c(一旦沢筋に降りてから隣の尾根に取り付く)

都留アルプスの道はもともとの径路なのか送電線巡視路なのか?よくわからないところだけど道筋はしっかり。道は住吉神社を越えると一旦広い沢筋に降り、お隣の尾根に登り返して尾根上をしばらく行く感じで延びています。

沢筋ではニリンソウが咲き始めていました。タチツボスミレ、アカネスミレもぼちぼち。そして周囲の木々はすでに芽吹き始めています。

B220416d(キブシ)

B220416e(都留アルプス登山道・私製の道標が印象的)

尾根上に上がり、をゆるゆる上がっていくと送電塔に出てその先が尾崎山との分岐でした。

都留アルプスの道はここで尾根を左へ外れてしまうのですが、尾崎山はそのまま尾根伝いに登っていきます。

B220416f(マメザクラも満開)

するとさすが富士周辺の山。今度はマメザクラがつぎつぎと出てきました。満開やや過ぎでしょうか。粒だった花の塊がヤマザクラとも違って良いし、こちらは秩父山系よりも木が大きいですね。どれも見事でおかげで楽しい道のりでした。

B220416g(チョウジザクラ)

その中にチョウジザクラもちょこっと。たぶん何年かぶり。

B220416h(けっこう急な登りをこなすと)

そんなサクラの多い区間を過ぎると傾斜が急になり、尾崎山への登りがはじまります。山頂直下が急なのはお隣の文台山もそうでしたね。

とはいえこちらは岩と云うよりは雑木林。芽吹きのはじまった木々を愛でながらの登りは急ながらもまた楽しい。尾崎山ってあんがいい山ね。ただ下りとなると道筋が若干不明瞭に見えるかも知れません。

B220416i(ヒナスミレ)

B220416j(自生のコブシははじめて見ました)

傾斜が緩むと山頂もそろそろ近し。ふと上を見上げると白い花が咲いているのでこれはなんだろう?って思ってたら、ぬあんと自生のコブシじゃん!

お花は盛りやや過ぎの状態でしたが周囲に10本近く点在していて、これはどう考えても植栽ではないですよね。自生のコブシを見かけるのははじめてでした。

B220416k(尾崎山の辺り)

まもなく尾崎山の山頂に到着。ただ時間が中途半端だったので稜線をなおも南下します。尾崎山から文台山とのジャンクションピークまでは林がちょっと荒れてますね。

途中の尾根の広いところでランチをとって、そこからジャンクションピークへ登り返すとようやく岩が出てきて「らしく」なってきました。

B220416l(岩が出てくるとジャンクションピークは近い)

B220416m(東には文台山)

ピークに上がるとここでようやく文台山が姿を見せてくれました。でも遠いねえ。このピークは都留アルプスというか都留の裏山である蟻山(烽火山)まで延々と続く尾根の分岐でもあります。

そしてここには都留でおなじみの「登山道」とだけ書かれた無責任な(本当に!!)道標があり、ここから右の文台山ではなく、左の都留アルプスのへの道を下り始めました。

B220416n(芽吹きを透かして尾崎山を振り返る)

反対側に見える尾崎山と芽吹きの山肌もまた見事ですね。予想通り痩せた岩尾根の下りでしたが、案外道としてしっかりしていて慎重に行けば問題ないと思います。

ということでバリエーションだったらちょっと気を遣いそうな860m圏のピークの進路も問題なくわかるようになっていました。このピークも岩稜状で辺りにはヤマツツジがいっぱい。まぁまだ咲き始めでしたけどね。

B220416o(ヤマツツジ)

B220416p(アカマツはおしなべて元気がない)

岩がちな急降下が落ち着くと尾根が広がり、ちょっとホッとします。しかし尾崎山の分岐から山越えてこの辺りまで、見かけるスミレはヒナばかりだった不思議。タチツボはほとんどなかったんじゃないかなあ、、、。

やがて先ほど分かれた都留アルプスの登山道と再び合流したのですが、もう午後だというのにハイカーと次から次へとすれ違って驚きました。ここってこんなに歩かれているメジャーなところだったんですね!場所柄超絶マイナーな道だと思い込んでいましたよ。

B220416q_20220414234001(ミツバツツジ)

都留アルプスの道は整備されていて歩きやすいのですが、あんがい高木が少なく、歩いているウチに暑くなってこの時点で蟻山まで歩く気が失せており(笑)。結局導水管の鞍部に着いたところで都留文科大学前駅に降りてしまいました。

B220416r(展望台より都留市街を見下ろす)

導水管の鞍部は峠道が通っており、峠の名前がありそうな気もするのですがどうなんでしょう?

でもその峠道も偵察してみるといろいろ面白そうで、稜線だけでなくこの稜線をあまた横切る峠道を辿ってみるのみ面白いんじゃないのかなあ、と思いつつ都留分駅へむかったのでした。

 

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2022.03.20

雑木の稜線が楽しい・サイマル山~高取山~大タビ山

B220326a(高取山への道すがら)

今年の冬は寒かったせいでお花が遅れていますね。ということは花粉の方も二週間は遅れていて、例年なら二月の下旬には症状が出るものが三月の第二週になってようやく出てきた感じ。

それに今年は花粉が並以上に多そうですけどそれでもお山へは行きますよ(笑)。ということで前道志の主立った尾根の中で最後の最後までとっておいてあったサイマル山~高取山の尾根をようやく歩いてきました。

B220326b(北面の巡視路はこんな感じ)

今回は朝日馬場の岩船神社からそのまま尾根に取り付くのではなく、大平川沿いに歩いて送電線の巡視路を辿って尾根に取り付いてみました。ここは大平川に架かるリニアの橋梁が良い目印になりますね。

のっけは巡視路なので道筋は至って明瞭。かつての台風の影響もちょっとだけありそうですけど難なく歩けます。

B220326c(サイマル山への直登路はけっこうな岩尾根)

とはいえそのまま巡視路を辿ってしまうとサイマル山は巻いてしまうので、二つ目の送電塔の広場でちょっと休憩したらそのままその尾根に取り付いてみました。

のっけのバラ藪を抜けきればあとは尾根を詰めるだけ、でしたがここは案外岩尾根なんですね。痩せた急な箇所もあって登高の良いアクセント。登りの途中で今年初のダンコウバイを見かけたらひと登りでもくろみ通りサイマル山に飛び出しました。

B220326d(サイマル山を越えたところ)

サイマル山は雑木の疎林に覆われた快い山頂。北側のゴルフ場がちょっとだけ目障りだけど、行く先の稜線も雑木林が続くようでわくわくしてきました。

あとはこの稜線を東へ徐々に徐々に登っていくだけです。

B220326e(ダンコウバイ・咲き始め)

B220326f(ゴルフ場を挟んで高畑山を望む)

稜線も道筋は明瞭で巻いている巡視路と変わらないレベル。道中雑木林が多くて、これはなかなか佳い尾根ですよ!

尾根南側の雑木の育ち具合をみるとこのあたりはシュンランが大量に湧いても良さそうだけど、残念ながらシカのフンがけっこう多いので期待薄だろうな、、、。

B220326g(高取山)

小沢峠を過ぎてもそのまま道を追ってしまうと高取山は巻いてしまうので、ここもその先の送電塔の広場から尾根に取り付いて、少し登ると高取山でした。

B220326h(尾根に沿って送電線がのびている)

B220326i(なんとマンサクに逢えるとは!)

自分で言うのもなんだけどよく気がつきましたよ!マンサクは本当に地味だから。奥多摩秩父山域以外でマンサクを見かけたのって本当に久しぶりのことだったんです!

B220326j(高岩を見ながらゆるゆる行く)

これ見ればいい尾根だってよくわかるでしょ?花粉症の症状が出てきてしんどかったし、ちょっと暑かったけど、、、気分は上々よ。

お昼の頃合いで素敵な雑木の平地があったのでランチにしたのですが、これが大正解。再び歩きだしたらすぐに高岩に出てしまいました。

B220326k(大タビ山)

ここからちょっとだけ登山道。北へゆるく登り返すと大タビ山で、ちょっと早めだけど今日のところはここまで。軽く休んだらちょっとだけ戻って大タビ山東尾根というか楢山沢の右岸尾根を下りはじめます。

B220326l(楢山沢右岸尾根を下ります)

楢山沢右岸尾根はかねてより目をつけていた尾根で、短いながらもゆったりした形に、三角点峰もあって、しかも直接無生野へ降りられるとあって今回はもう下るしかないでしょう!ということでした。

B220326m(△857.4m)

下ってみると雑木と植林に分けられた尾根で、地図で想像した緩やかさはあったけど、尾根はさほど広がらなかったかな。でも雰囲気は悪くないですよ。

B220326n(末端部は岩尾根の雰囲気も)

でも意外だったのが△857.4mを過ぎてからで、途中ちょっとした岩場の急降下もあってなかなか楽しかったのですが、ちょっとだけ恐れていた末端部が想像通りにちょっと大変でした。

とはいえうまく迂回してキッチリ道標の傍らに出ればあとは無生野へ向かうだけ。バスの時間にも余裕があったので雛鶴神社に寄って参拝したり、無生野バス停の脇にまとめられた野仏たちを確認できたりと、楽しく有意義でもあった山行きになりました。まぁこの頃には花粉症の症状もかなりヒドくなっていたんですけどね、、、(笑)。

 

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2021.12.30

赤沢源流をちょっとだけ彷徨う

B211231a(赤沢源流のひとコマ)

おおよそ一年ぶりの世附。久しぶりに囓る感じではあるものの大界木山の南というか赤沢の源流でちょこっと遊んできました。

今回も去年と同様に道志のキャンプ場からのスタート。去年の人出には及ばないもののかなりの人出で、キャンプブームは定着したように感じますね。そんなキャンプの様子を横目で見つつ城ヶ尾峠へ向かいます。

B211231b(城ヶ尾峠への道すがら)

ここのところそれなりに冷えているとはいえ、東沢に沿っていく道すがらで氷の造形が見られなかったのが今シーズンの暖かさを象徴しているように思います。

そんな様子にちょっとだけガッカリしながら峠道に入り、しばらく頑張ると城ヶ尾峠に上がりました。この辺りは稜線が近くて本当にありがたい。

B211231c(城ヶ尾峠)

B211231d(峠付近のブナ林というか)

峠からは稜線を東へ向かいます。この辺りは世附というか赤沢側のブナ林が見事なんですよね。↑↑こんな感じで。

さっそく撮影大会が始まってなっかなか先へ進めません(笑)。

B211231e(伊豆大島まで見える)

相模湾を見下ろせるとことが丹沢の楽しいところ。実際はもっとオレンジ色に輝いているんですけどね。

今回は浦安峠との分岐を過ぎてから少し上がったところで枝尾根を拾って赤沢側に下ってみました。

B211231f(赤沢源流のひとコマ・Part2)

尾根は急なんですけどね。ふふ♪

B211231g(赤沢源流のひとコマ・Part3)

鹿道を追ってトラバースするのも楽し♪

B211231h(赤沢源流のひとコマ・Part4)

飛び抜けた巨樹こそないものの、このあたりは一度ゆるゆる彷徨ってみたかったんですよ!

B211231i(赤沢源流のひとコマ・Part5)

このあたりで頃合いが良かったので、ランチにさせてもらいました。寒い寒いと言われた日でしたが周囲を山稜に囲まれた場所のせいかむしろぽかぽかして快適でした。でもそれってラッキーなことだったのかも知れませんね。

B211231j(赤沢源流のひとコマ・Part6)

ランチを終えてからも彷徨うように歩いて、稜線に復帰。

そこから来た道を戻るのも面白くないので、久しぶりに鳥ノ胸山への尾根を下ってみることにしました。

B211231k(浦安峠への下りしな)

B211231l(浦安峠)

分岐からは歴とした登山道。とはいえこの辺りの地質を考えると一筋縄ではいかないですよね。

いまでこそ浦安峠は林道が乗り越していますけど、通る前は丹沢では良くある白ザレのギャップ的な峠だったのでしょうかね??

B211231m(尾根はまだ枯れたスズタケが残っている)

浦安峠から登り返せばあとは安定した尾根道が続いて、林相も意外によろしく楽しい道のり。

まだ枯れたスズタケが残ってて驚きました。

B211231n(雑木の頭)

雑木の頭に出たら、ここからキャンプ場への道を下ります。今は水晶橋への破線路が消えているようですが、最初の尾根の分岐がそうなのかな?

管理が行き届いているとは言えないものの、道筋はしっかりしているので迷うこともないでしょう。

B211231o(富士は終日こんな感じ)

そうそうこの日は風が強い日だったようで、富士は終日こんな感じ。

でも今回歩いたコースはときおり刺すような冷たい風に吹かれたものの想像以上に暖かく歩けたのはコース選定があたったのでしょうか?(笑)麓の道の駅に降りてからの冷たさに驚いた、山より麓や街が冷たい一日。道の駅で干し柿が売っている時期を知りたいなぁ、、、と思いつつ帰路についたのでした。

 

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2021.11.11

立山で思いがけない紅葉めぐり

B2111111a(おそらく天狗ブナ)

ちょっと遅れましたが、天狗ブナはたぶんというかおそらくですよ!いうか他所の山域なら1700~1500mぐらいのレンジの時期だったので、まさかこの日が紅葉狩りになるとは思ってもいなかったのです。

この日は丹沢の西端ともいえる三国山稜の立山(たちやま)だけをのんびり周回してきました。

B2111111b(ヒナウチワカエデ)

20111111c(コミネカエデ)

ということで籠坂峠の霊園から歩きだしたのはちょっと遅めの9時過ぎ。まずは普通に登山道を登ると周囲が普通に色づいていてビックリ。まだ1000mそこそこなのに!この日は緑の中を歩くものだと思い込んでしたのでした。

ちょっと、、、今年は早すぎでしょう!と早合点しかけたけど、

20111111d(チドリノキ)

色づくのが遅いチドリノキが普通に色づいていたのにまたビックリ!

ここはなんで色づきがこんなに早いの?中低木がメインのせいなのか富士の砂礫のせいなのか、、、。

20111111h(立山の尾根をてきとうに)

今回は分岐から立山へ向かったのですが、その道から外れて尾根上に上がってみると、もくろみ通り?そこにはどこでも歩けるような広大な緩斜面が広がっていました。

盛りの紅葉を愛でつつそんな斜面をさまようように、ゆるゆる登っていきます。

20111111e(カジカエデ)

20111111q(コハウチワカエデ)

正直色づきは今年もあまり宜しくないけど、そこはお日さまの力でカバー。晴れていればそんな紅葉でもほんとうに綺麗に見えるんですよね。

20111111f(オオイタヤメイゲツ)

20111111g(イタヤカエデ)

この山域は標高の割りにオオイタヤメイゲツがかなり多い。今年はなぜかメイゲツと縁が深いです。

20111111i(ここは紅葉の進みが早い!)

20111111k(ウリハダカエデ)

ということで1200mを越えるとすでに紅葉は盛りすぎという光景は、半ば信じられない光景でもありました。

20111111j(そろそろ立山も近いところ)

20111111l(展望台より・宝永と富士)

距離的に云うとそうないのにほんとうにゆるゆる歩いて、ぴったり立山の山頂に飛び出したのはお昼前。普通に歩けば一時間ほどのところをここまで時間をかけて歩けたのは盛りの紅葉のおかげでしょう。

ここから展望台へ向かうとハイカーがちらほら。もっとマイナーなところだと思い込んでいたので意外な多さにまたまた驚きました。

20111111m(ブナはさすがにこれから)

人を避けて↑↑ここじゃないブナの近くでランチをとったら、稜線を西へ行きます。

20111111n(登山道も立派なブナが多い)

アザミ平の短い間も立派なブナが目につきますね。

稜線はすでに落葉が進んでいる状態。他所の山域ならまだ緑な1300mほどなのに、、、本当に早い!

20111111o(1300m以上は盛りを過ぎていた)

20111111p(下り道・ハイカーがひきを切らない)

降り立ったアザミ平もかつてはお花畑だったそうですが、今はシカさんの影響でその片鱗もない感じ。

ちょっと休憩している間にもハイカーがひっきりなしにやってくるのも意外でした。軽装の人もいたし。すぐに上がれてウォーキングコース的でもあるからなのでしょうかね。そんな人たちにも追い越されながら再び現れた紅葉を愛でたり、気になるものを確認したり(!)しながら登山口へ向かったのでした。

 

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2021.10.08

いつもの草原へ

B211007a(水を含んだチカラシバ)

もう繊月じゃなくて先月下旬の頃のなんですけどね。あの辺りのお山と絡めていつもの草原も歩く予定だったんですけど、山中湖に着いた時点で無情の雨。これでは山歩きは楽しめないので、いつもの草原の散策に切り替えました。

B211007b(ヤマトリカブト)

B211007c(遠景ほとんど撮ってない、、、)

こんな天気にもかかわらず駐車場はほぼ満杯!まぁお花めあての散策なら傘差してでも行けるところではあるんですけど、お好きな方が多いのですね。

B211007d(コシオガマ)

B211007e(シシウドの実)

歩き出し当初こそ雨は止んでいたものの、草原に出た頃には再び雨が降り出し傘を出します。

草原の花はそろそろお終い近しの様子。トネアザミ、ワレモコウ、ノコンギク、アキノキリンソウ、ヒキオコシ、タチフウロ、フタバハギ、シラヤマギク、オトコヨモギ、、、そして枯れていたおそらくナデシコ科の株がやたらと目につきます。

B211007f(ハバヤマボクチ)

B211007g(ノコンギク)

B211007h(ヒルガオとヒキオコシ)

B211007i(フシグロ)

行き交う人たちは皆さん親切にいろいろ教えてくれるので、お目当てのお花の居場所もおおよそわかってきました。

んで冒頭に書いた枯れたナデシコ科の株はぬあんとフシグロでした。梨ヶ原以来の再会。その姿の通り小さくて地味ながらも明らかにマンテマの仲間とわかる花の造形が愛らしい。

B211007j(キツネノマゴ)

B211007k(シラヤマギク)

シラヤマギクは盛りすぎていたのにお花は妙に綺麗だったなあ。

B211007l(ヒナノキンチャク)

んでお目当てのお花もようやく見つかりました!何年越しだよ!

しかもそこは何度も何度も歩いている場所。あまりのアホらしさに倒れそうになりましたよ(笑)。さすがにお花は遅めでこの日がラストチャンスだったでしょう。来年はもう少し早い時期に行ってブリブリに花をつけた姿にお目にかかりたいですね。

B211007m(ぬあんとハナハタザオ)

そしてもっと驚いたのがこのハナハタザオ。矮小化したのが返り咲いていたのでした。

ちっちゃすぎて最初なんの花かわからなかったのです。

B211007n(マツムシソウ)

マツムシソウが残っているのは一角だけになっているのですね。

B211007o(ムラサキセンブリ)

ムラサキセンブリは今年も逢えました。

見れば見るほどセンブリではなく、低山型のミヤマアケボノソウといった雰囲気ですよね。

B211007p(ナギナタコウジュ)

B211007q(富士山見えないよう)

B211007r(レイジンソウ)

ということで雨の中、ろくに休憩も取らずに5時間もかけてのんびりお花見をしていたのでした。よく探して見て歩いたなあ(笑)。

もちろん満員だった駐車場はスカスカ。雨のせいでお昼もとってなかったのでランチ場探しに駐車場を後にしたのでした。


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2021.04.05

みやがせみちを越えて

B210405a(土山より北西の尾根のひとコマ)

本当は別のところの予定だったのですがいろいろあって遅出になってしまい、ならばこの前歩いたときに気になっていたみやがせみちと土山北西の尾根をまとめたコースを歩いてきました。

今回も坂尻からのスタート。まずは尾根へ上がる道路を辿るとしばらくは舗装路が続き、

B210405b

(アラカシの許には様々な神さまがまとめられていました)

じきに現れたこのアラカシ大木はどう考えたって素通りできません。さっそく上がってみると、山ノ神に道祖神に馬頭様に庚申塚??などなど、、、中にはモロな男根もあって、おそらく周囲の神さま仏さまがここにまとめられたものなのでしょう。

そんな神さま仏さまに一通り挨拶を終え先を行くと道はダートに変わって、徐々に山道状になっていく感じでしょうか。

B210405c(みやがせみち・煤ヶ谷側は植林が多い)

山道とはいっても道は↑↑こんなに広く、ほぼ林道といってもさしつかえないレベルの広さ。駄馬が行き交う往時の往来を想像できる立派な街道ですね。

ただ煤ヶ谷側は植林が多い印象。道中は今年初となるウグイスカグラがぼちぼち見られました。

B210405d(ウグイスカグラ)

B210405e(旧土山峠・アブラチャンが満開)

小一時間ほどで見覚えのある旧土山峠に上がると、もう木々が芽吹いているのか!と早合点しそうですが、これはちょうど満開になったアブラチャンの花。

いわゆる花らしい派手さはないけれど、周囲をほんのり黄色に染める様子は春らしい風情でこれはこれで良いですね。

B210405f(ヤブツバキもまだ見事)

B210405g(宮ヶ瀬側は雑木林も多く、良い雰囲気でした)

自分的にみやがせみちで興味があったのは峠を越えた宮ヶ瀬側で、こちらは一転して雑木林が増えて道の雰囲気がグッと良くなります。

雑木林のもと、広々とした平地や緩斜面も多く、休憩する場所に事欠かなかったのも良いところで、おかげで途中の佳き場所で宮ヶ瀬湖を眺めながらゆったりとランチをとれました。

B210405h(ニッコウネコノメというしかない)

B210405i(フデリンドウ)

ランチを終えてなおもみやがせみちを緩く下りながら追うと、徐々に下の県道が近づいてきて、おそらく七曲り?と言われるところで道は左へ屈折して急降下するのですが、見たところさすがに県道へ降りるのはしんどそうですね。

とはいえハナからここを下る予定はなく、引き返してそのまま急な枝尾根に取り付きました。

B210405j(尾根へ向けての登り)

尾根は急ながらも雑木林の快い尾根。せっせと登っていくうちに尾根が広がるところも嬉しいですね。

お花はあまり期待してなかったのですが、なんとフデリンドウにアカネスミレ、ミミガタテンナンショウなどなどが点在していて、探しながら登る楽しみもありました。

B210405k(アカネスミレ)

B210405l(北西の尾根に上がりました)

そんな急登も20分ほどで土山の北西の尾根上に飛び出してあっけなくおしまい。この二本のモミが目印になりそうです。

ここからが楽しみにしていた土山北西の尾根のはじまり。前に訪れた際になんとも心地よさげに延びているのが見えてたので、ここはぜひとも歩いてみたかったのです。

B210405m(ナガバノスミレサイシン)

B210405n(素敵な尾根でした)

ひろびろとした緩やかな斜面には芽吹きのはじまった美しい雑木林が広がり、もうどこでも歩けるような尾根の様子は完全に自分の好み。こんな場所ならもう永遠に歩けますよ。

というか歩いてて土山に着いてほしくなかったもん(笑)。ここは紅葉の時期も良さそうですね。

B210405o(仏果山あたりの稜線)

いろいろ寄り道しながらゆっくり歩いても、尾根に上がってから40分ほどでとうとう土山に着いてしまいました。

あとは旧峠に降りて、来た道を坂尻へ戻るだけです。

B210405p(土山峠への下りしな)

とはいえそのまま戻るのもアレなので、旧峠まではひと位尾根伝いに降りてみたらこちらもモミなどの巨樹が多く、短いながらも見どころのある箇所でした。

ということで坂尻に着いてみれば休憩込みで5時間ほどのほどよいショートコース。偶然とはいえなかなか美味しいコースを組んだものです。この辺りを2度ほど歩いて感じたのは、この標高の山域でも雑木林がかなり多いところ。暖かくなるとヒル出そうだけど、いろいろ侮れない山域ですね。

 

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2021.03.28

倉岳山の北面へみたび

B2103b(オクビ西尾根の末端部・右はオシノ沢)

またまた・・・今年3度目の倉岳山はまたまた遅出でした(笑)。今回はこちらの方が地形図ではわかりやすいと思うオクビ西尾根を登路に採っててみました。

遅出とはいえ、今回はこれまでよりも一時間ほど早い歩き出し。ショートコースながら一時間早いと少々が余裕があります。ぽかぽかの好天の中、咲き出した梅などを見つつ、例によって穴路峠みちをてくてく。

B2103c(のっけから・・・笑)

例のお地蔵様の分岐には目もくれずになおも峠みちを行くと、道は一旦高巻きます。やがて道がオシノ沢に再び近づくと、対岸にはもう西尾根の末端は見えているので、ここでオシノ沢を渡って西の根の取り付きました。

末端部は地形図通りに小広いところなので、このまま緩く登って行くのかな?と思い込んで登り始めたら、いきなり↑↑コレですよ(笑)。

B2103d(こんなのも)

最初の大岩は左側の植林から巻いての岩頭に上がりました。右側からも行けそうな感じでしたけど、上から見る限りは少々しんどいかも。

岩頭から先もちょっとした岩場を交える「らしい」尾根で、雑木林が基本だし、こちらもなかなかおもしろいですね。

B2103e(高畑山北尾根の方もご無沙汰してるなあ)

B2103f(この辺りでようやく落ち着いた感じ)

尾根の右側がアカマツ林に変わるとひと登りで傾斜も緩んで、ここで尾根が広がるのかな?と思っていたけど、実際はなおも岩混じりの痩せた尾根が続きました。

B2103g(以前の台風の影響で倒木が多い)

B2103h(こういうところは尾根上部だけでした)

周囲に倒木の目立つ巨岩を乗り越えるとようやく尾根が広がりました。んが右手に見えるはずの稜線もすでに足下ということはもう頂稜は間近なんですね。

結局こういう広くて歩きやすい箇所は本当に尾根の上部だけで、まもなく見覚えのあるオクビのピークに出るとすぐ先で穴路峠からの登山道と合流。その先が倉岳山の山頂です。

B2103i(倉岳山山頂・富士が見えてます)

一時間早いとはいえ、すでに13時過ぎ。でもそこは倉岳山ですからハイカーがぼちぼち休憩中。天気は良いけど南側はぼ~っ春霞で富士はなんとか確認できました。

山頂の隅で軽くランチをとったら早くも下山。前と同じく北東尾根を下ります。

B2103j(今回も北東尾根を下降)

B2103k(747m峰からの急降下ではローブが!!)

北東尾根の主尾根(ややこしい言い方だけど、、、)を下るのも相当久しぶり。でも747m峰からの急降下もなんとなく覚えていました。

雑木林で落ち葉ふかふかだからコケても安心だけど、まさかロープが張られているとは!真新しい登りの足跡もあったので、ここはそこそこ歩かれているのかも知れません。

B2103l(こういう緩やかな箇所は案外少ない)

そんな急降下を終えるとようやく快適な尾根歩きになり、あとはこのままーと思いこんでいたら、、、

B2103m(やはりというか)

ここは完全に忘れていました(笑)。やはり倉岳山らしいところはあるのですね。

初訪の折りは493m峰南の鞍部まで尾根を辿ったのですが、わけあって今回はマーキングの方へ降りてみたら、、、

B2103n(穏当なルートの末端部には山ノ神)

なんと山ノ神に出て、そこから下は明瞭な参道が延びていました。

そんな山ノ神に道中の無事を感謝して下ると、じきに立野峠からの登山道と合流。すぐ下が倉岳山の登山口でした。要はこれが北東尾根の一番穏当なルートなんですね。

あとは梁川駅へ向かうだけ。駅前でこれまたかなり久しぶりに酒屋さんに寄ったら、中はがらんどうで営業してるのかどうかわからなくて焦りましたよ。以前は普通の酒屋兼日用品店的なお店だったのに、、、。でも実際はきちんと営業していて、お目当てのお酒も無事購入できました。

 

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2021.03.19

相州アルプスの稜線をたどる(華厳山~経ヶ岳~土山峠)

B2102a(華厳山西峰直下)

とうとう相州アルプスとも言われるこの辺りを歩いてきました。この辺りは早戸川や本谷川の辺りに入る際にその姿はよく見ていたのですが、丹沢前衛の山ということもあって今のいままで足を踏み入れたことのなかったなかった山域だったのです。

今回は坂尻のバス停からのスタート。宮ヶ瀬みちの様子が気になりながらもまずは法論堂(おろんど)へ向かい、華厳山の西尾根に取り付いてみました。

B2102b(この木なんの木?幹まわり6m近い巨樹でした)

登りだしこと植林でしたが、ときおり雑木林も混ざって暗い感じはしません。じきに上がった小ピークで休憩していると、すぐ先にアヤシい存在が見えたので近寄ってみたら、なんとそれが6m近い異形の巨樹!

ぱっと見イヌブナやケヤキのようですけど、それらしき葉もないし幹も違う。これは困りました。確認するには葉のある時期に再訪しなければいけないんですけど、ここヒルが出ますよねえ、、、(笑)。

B2102c(このヤマザクラも見事)

休憩を終えて先を行っても、こんな立派なヤマ?ザクラや

B2102d

(このモミの合体樹も見事でした!)

モミの巨樹も多かったなあ。

これは人里近いからこそ管理されていて、ゆえに巨樹が残されているのでしょうか。

B2102e(奥の小さいピークが仏果山?)

B2102f(これも二本のモミの巨樹)

そんな比較的緩やかな巨樹トレイルから植林がなくなり、一面雑木林になると、華厳山へ向けての急登のはじまり。尾根が急な上に、地面が乾いているので歩きづらいこと歩きづらいこと。

それでも周囲が一面スッキリとした自然林ぽい二次林に変わると、まもなく華厳山の西峰に上がりました。

B2102g(西尾根上部は急登が続く)

西峰で経ヶ岳からの登山道と合流すると、山頂標識のある東峰はすぐ先です。

ベンチもある整備された山頂には誰もいません。しばらくいても誰も来る気配がなかったので山頂でランチにしましたけど、その間にも誰も来なかったのはここがエアリアでは赤破線になっているせいかのでしょうか?

B2102i(樅の木地蔵)

B2102j(経が岳より丹沢の山山)

休憩を終えたら来た道を戻り、北の経ヶ岳へ向かいます。経ヶ岳までは赤破線にルートになってますけど、見たところふつうの登山道ですね。

ただこの辺りは標高の割りに岩尾根が多くアップダウンがかなり急な印象。経ヶ岳といい仏果山といい、抹香臭いというかどこか仏教的な言葉の山名が多いのもちょっと納得な感じです。

B2102k(これが経石だそうです)

これも「経石」ですものね!

B2102l(半原越への下りしな)

経ヶ岳からの下りも急でしんどかったけど、このあたりの雑木林の美しさは特筆かと。

植林が現れてもどちらかが雑木林になっていて、基本は明るい道のりでした。

B2102m(ヤブツバキ)

B2102n(524m峰・雪が残っていた)

半原越から登り返し、仏果山の分岐となっているベンチに出たら、稜線をたどるのはここまで。西の土山峠へ向かいます。

緩く行くと出る524m峰の辺りの様子がこの日一番惹かれたところで、雪の残った緩い船窪状のピークがなかなか良い雰囲気ですね。そして北西へ延びる太い尾根がなんとも魅力的。でも下のことを考えると安易に下れないところだよねえ、、、。

B2102o(宮ヶ瀬みちの立派さに驚きました)

ということでおとなしく土山峠へ向かったのですが、手前の旧峠を乗り越す宮ヶ瀬みちも林道のように広くて、この道にも惹かれました。駄馬どころか車も通ってたんじゃね?と思ってしまうぐらい広いですね。

とはいえこの道とて下の様子が怪しいので、今回のところはこれも諦めておとなしく土山峠へ向かったのでした。


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