2025.06.04

大菩薩湖の遊歩道から砥山へ

B250601a(自然観察歩道・ミズナラの疎林)

さてさて5月に入って気温が急激に上がる日も出てきました、とはいえ東京は結局30度を超える日がなかったように思います。

この日は下界では気温がかなり上がるとのことでしたので、こういう日は少し高いところを歩きたい。久しぶりにバスで小屋平に出てからのスタートでした。(ちなみにこの日はバスが二台動き、積み残しはなかった模様。)

B250601b(ミヤマツボスミレ)

小屋平で降りたハイカーは自分たち以外みんな上の石丸峠へ向かいますが、自分はいきなり反対側の下り側へスタート(笑)。石丸峠~上日川峠を結ぶ間道を行きます。

かつては裂石から石丸峠まで3時間近くかけて通った道もおそらく15年近く歩いていないでしょう。ダム関連の工事でいつの間にやら周囲には自然観察歩道が造られており、今回はそれらを歩くのもひとつの目的だったりします。

B250601c(石丸峠への通いみち)

B250601d(サンリンソウ)

そんな道を寄り道しながら歩いていると、お花が案外多いことに気がつきました。

ミヤマツボスミレ、ワチガイソウ、タチツボスミレ、シロバナノヘビイチゴ、ツルキンバイ、エイザンスミレ、ミヤマスミレ、ニシキゴロモ、サンリンソウ、ツルネコノメソウ、ヨゴレネコノメ(とするしかない)、クリンユキフデ、コチャルメルソウ、、、

B250601e(改めて素敵な林です)

そしてなにより植林を交えながらも残っている林の良さも再確認させていただきました。

上日川峠への登山バスが通った今、この道を歩くのはハイカーよりもドライブがてらのハイキングの方が多いように感じますね。

B250601f(大菩薩館跡から自然観察歩道へ)

かつてあった山小屋、大菩薩館の跡から改めて観察歩道に入ります。

道はろくすっぽ歩かれてないようにも感じますが(笑)水平道から尾根上に上がるあたりも緩斜面をゆるく上がる感じでなかなか楽しいですね。

B250601g(ハウチワカエデ)

B250601h(人が安全に通行できるよう管理されている?模様)

そしてじきに尾根上に上がると上日川峠からの道と合流しますが、これがかなり立派な木造の通路になっていて驚きました。掲示を読むとベビーカーや車椅子でも入れることを目的にしたとか。

歩くなら十二分に歩きやすいのですが、さすがに古さは否めないし、実際↑↑荒れている箇所もあって車椅子は慎重を期さないマズいかも。でも歩きには支障ないように最低限の管理はされているようです。

B250601i(展望台・富士はなんとか見えます)

展望台までの道のりが白眉だったのは後述しますが、おそらく一番高いであろう展望台は小広いスペースになっていて、人はほどんど来ないし、ここでランチとなりました。

南側のカラマツが育ちつつありますが、まだ富士は見えますよ。ランチを終えたら来た道を戻り、砥山へ向かいます。

B250601j(このあたりはブナ)

今回一番驚いたのがこの道で、展望台付近のミズナラ美林に始まり、この辺り↑↑は若いブナ。標高柄ハウチワカエデやオオイタヤメイゲツなど、カエデも多く、秋の紅葉はどうでしょう。この辺りのハウチワは赤くなりますかね??

B250601k(この辺りはウラジロモミ)

そして尾根を乗り越すと今度はウラジロモミの自然林となって、じきに日川尾根上に上がりました。

とりあえず三角点のある砥山には寄ろうと稜線を歩くと、

B250601l(稜線に上がったところに)

↑↑この立派なブナは見落としていたのか、単に忘れていたのか、、、(笑)

B250601m(砥山の三角点)

砥山に着いたら小休止をはさんで、下山を始めます。

まずは西尾根を下ろうと南の鞍部から明瞭な道筋を追ったのですが、崩落があったので引き返し、稜線北側に戻ってから改めて尾根を乗り越して林道をてくてく。

B250601n(トウゴクミツバツツジ・花付きが良い)

シロヤシオが今ひとつだったのでツツジは期待してなかったんだけど、西側の林道脇で見かけてた↑↑このトウゴクは見事でした。

まぁシロヤシオはいろいろ特殊なので、大まかに言ってツツジは比較的良好なのでしょうね。

B250601o(砥山西尾根・もとの道は以前より荒れていた)

砥山西尾根は元登山道の明瞭な径がついていて苦労した記憶がないのですが、初訪から4、5年ぶりに歩いたら、意外に荒れてましたねえ。

途中道が大きく下巻いている箇所はトラバース中の崩落地で道を失い、尾根伝いに歩きました。尾根伝いは急だけど安全ですからね。ここはトラバースの最中に現れた崩落地の際を下って本来の径を探した方がいいのかもしれません。知らんけど(笑)。

B250601p(これぐらいなら楽)

その大下巻きの区間をこなせば、若干しんどいトラバースはあるものの順調には下れます。

とはいえ中間で径が追えなかったので、何かあると面倒だなーと警戒しながら下っていたと思います。

B250601q(取付・一度歩いていないと判断は厳しいかも)

んで一番驚いたのが最後の最後。取付に降り立ったところで、以前は植林でかなり暗い所だったのに、真中沢を挟んだ左岸側は一面皆伐されて、周囲が明るくなっていました。

しかも皆伐された後に台風かなにかで真中沢はかなり荒れたようで、倒木に大量の枝木が沢の両岸を覆っていて、渡るところをうろうろ探す始末。これでは一見さんの登りはかなり厳しそうですね。

それでもなんとか対岸(左岸)へ渡るとそこには林道が通っていて、あとは大久保平へ下るだけ。前半ののどかな歩きから一転、後半の意外なハードさはまぁ山歩きとしてちょうど良かったのでしょう。帰りも裂石からのバスに乗れて、これもラッキーでした。

 

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2025.02.02

美しき雑木林の山山(境沢ノ頭~古部山)

B250201a(嵯峨塩のシナノキ林) 

 
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
 
 
・・・・・☆

もうひと月近く経ってしまいましたが、今年は正月直後の初歩き。昨年かくれっ窪を訪れた際、境沢ノ頭から南の山山もかなりご無沙汰していることに気がついて(笑)気になってきたので歩いてきました。

B250201b(牛奥より)

こちらの方はかなりマイナーですが県道がすずらん荘までは通年通れるので、この時期でも1000mを超える標高に気楽にアクセスできるのはかなりいいですね。

とはいえ、嵯峨塩鉱泉に降り立つと外はマイナス6度。さすがにかなり寒く、準備もそこそこにさっそく歩き出します。

B250201c(氷の造形・今シーズン初でした)

B250201d(嵯峨塩のシナノキ林)

この時期に1000mを超えるところから歩き出せると、↑↑こういう林に即アクセスできる。

昨年の緑の頃も良かったけど、落葉を終えた時期は木々の風情がよくわかります。登りだしから植林を介さずに歩き出せるってなっかなかないんですよ!実は。

B250201e(牛奥峠ゲート)

B250201f(尾根伝いも雑木林が美しい)

稜線を通る林道に出たら、尾根を南下。牛奥峠に出たら、今回は稜線伝いに1490m方を目指しました。

稜線を抜ける風がかなり冷たく閉口しましたが、それでもなおも美しい雑木林が続く道のりにうっとりします。

B250201g(1490m峰)

この辺りの山でみかける(↑↑三角コンバ・かくれっ窪と書かれた)道標はかなり減りましたね。まぁかなり古いですから。星王さま・かくれっ窪の存在はたしか古部山でみかけた同じ道標で知ったのでした。そしてここの道標が一番状態がいいのではないでしょうか?

1490m峰からは昨年と同様、境沢ノ頭へ向かいます。

B250201h(境沢ノ頭)

ゆるい上下を繰り返して境沢ノ頭に着いたら、今回はここからなおも稜線通しに南へ行きます。

南へ下ると尾根が広がり、明るい雑木林のもとゆるゆる歩けるこのあたりもハイライト、というか古部山まではこんな感じが続くんですよねー。

B250201i(南も雑木林が続く)

B250201j(三角コンバの手前辺り)

道中、一部カラマツやヒノキの植林が絡むのですが、ほんとうに少しだけ。あとはひたすらに雑木林に覆われた広尾根が続きます。

ただ嵯峨塩から境沢ノ頭の間との違いは、林に少々荒れた感が感じられるところでしょうか。

B250201k(ふかふかの尾根道)

B250201l(巨樹もちらほら)

クリやミズナラの巨樹もちらほらいるし、富士は拝めるし、ここは冬の日だまりハイクにうってつけだなと久し振りに歩いて改めて感じましたよ。

この日は道中、出会ったハイカーは皆無。まぁこのあたり当然ながら多少の慣れは必要ですが、もうちょっと歩かれても良くなくね?とは思うんですよね、、、。

B250201m(古部山)

ようやく着いた古部山。変わったところと言えば西側が通せんぼされていたことですが、何があったんでしょうかね、、、。

B250201n(古部山過ぎてもこの感じ)

B250201o(大天狗直下の山ノ神)

古部山からは東側の大天狗の方へ下りました。こちらも20年以上ぶりのはず。道中、ほぼ記憶がなかったのですが、大天狗山頂で南へ下っていた(水野田山方面)階段は覚えていました。当時からろくすっぽ人の入らない不思議な存在でしたからね。

そして大天狗のピークからなおも東へ下ると、黒木の中に山ノ神が祀られていました。こんなところにあったのか、、、!

B250201p(大天狗からの下りはかなりしんどい)

もうここまで来れば先は知れているのですが、ここは大天狗と言われるぐらいですから(笑)先の下りが一番の難所で、自分は当然お初。

まぁ丸腰でも慎重に下れば下れるのですが(実際丸腰だったし、、、)、下りはちょっと用意した方が穏当ですよねえ、、、な岩場の急斜面。想像よりは難儀しました。

B250201q(伐採跡に)

でもこの難所さえクリアできれば、あとは伐採跡の展望を楽しみながらゆるゆる下るだけ。

しかしここまで来ても植林がほとんどないって、改めてすごい山域ですよね。そして↑↑この伐採跡も今後なにを植えるのかなぁ?そのまま放置して雑木林という線もありそうだけど、今はシカが増えちゃってますからね。

B250201r(最後まで雑木林が続きました)

ということで最後の下りでは階段が現れて、この尾根も一部整備されていたようです。とはいえ階段はすでに朽ち始めており、深い落ち葉と相まって少々下りづらかったかも。じきに大志戸林道に降り立ったら、今回のところは穏当に県道の方へ下りました。

30分ほどで県道に出たら、そこは竜門峡入口のバス停の筈なのにぬあんとバス停が消滅してる!!とはいえこのあたりは自由乗降区間なので問題はなく、偶然にもいい時間にやってきたバスに乗り込み、甲斐大和駅へ向かったのでした。


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2024.12.31

冬の紅葉を愛でるセーメーバン

B241231a(セーメーバンへの登りしなより)

もうひと月近く前になってしまいましたが、月初めの山行きは先月の稚児落としと同様にトズラ峠(葛籠峠)スタートで反対側の山、セーメーバン(清明盤)を訪れました。

ということで今回も大月駅からタクシーでトズラ峠に上がってからのスタート。峠から少し上がったところにある馬頭さまに挨拶したら、そのまま尾根を北へ登りだしたのですが、、、

B241231b(オオモミジ)

ぬあんと附近のオオモミジは紅葉真っ盛り!12月ですよ!

いくら今年の夏は暑くて、紅葉が遅れまくったとは言えまさか低山帯の紅葉が真っ盛りとはただただ驚くしかありません。しかも12月に入ってから気温が一気に下がったせいか、色づきもいいのがまた驚き。

B241231c(送電塔の先だったか)

B241231d(ウリカエデ)

ということで道中は想定外の紅葉狩り。天気もいいし、想像よりも暖かいし、とにかく紅葉が見事です。

B241231e(780m圏峰)

B241231f(イロハモミジ真っ盛り)

紅葉で最後に色づくイロハモミジも真っ盛り。これもなかなか色づきが良くて困ってしまいますねぇ。

紅葉はサクラ沢峠を挟んで標高700~800mが真っ盛りという感じでした。

B241231g(この辺りは防火帯が続く)

しかも今回のコースは全くの偶然なのですが、道中防火帯もあるので展望絶佳な箇所がある。

しかも好天・紅葉・展望を楽しめるのにハイカーは極少。しつこいようですが全くの偶然でこのタイミングでは最良のコースだったのかもしれません。

B241231h(左はたぶん鳥屋ノ丸)

B241231i(セーメーバン山頂)

とりあえずここまでは上手くいきすぎた感じでしたが、苦労したのがランチ場の確保。

基本雑木林主体の尾根なのですが、肝心のセイメイバン山頂附近は、尾根の西側が植林になっており、平た居場所には事欠かないものの日差しが入る場所が意外に少なくて難儀しました。でもそこは山頂から南東尾根を下ると植林がなくなったことであっさり解決。冬の山行き、日差しは特に大切なのですよ。

B241231j(南東尾根の道筋は明瞭な箇所が多い)

穏やかにランチをとれたら、南東尾根をそのまま下ります。南東尾根を歩いたのは20年以上ぶり。

尾根にはかつての往来を想起させるような明瞭な道筋が通っており、基本はそれを辿る感じで下っていきます。

B241231k(地名がありそうなのですが、、、)

この山ノ神?は覚えていないんですけど、昔の記録(2003.02.01)ではきちんと記されていましたね。

でもこの先で、南の日影へ降りそうな明瞭な道が延びていたのに気づきました。ちょっとおもしろそうなのでいつか歩こう(笑)。

B241231l(メグスリノキ)

そして下るにつれ、紅葉も復活。↑↑のメグスリノキ、今年は諦めていたので狂喜してしまいました。この形の葉っぱでもカエデの仲間なのです。

B241231m(金比羅さまが置かれた小和田山だそうです)

基本明瞭な道筋を追うと南東尾根に沿って下れる感じでしたが、道筋は599m峰のひとつ先の590m圏峰で南東尾根から外れて、南の枝尾根へ延びていました。20年以上前の初訪の折はおそらくこの道を追ったのだと思います。

今回は南東尾根をなおも辿ることにして隣のピークに着くと、そこには立派な金比羅神社があって、しかも大月市の道標も設置されていて驚きました。整備しようとしてたんかい!(笑)道標によるとここは麓の集落から採られたのか??小和田山とのこと。

B241231n(ここも綺麗でした)

これだけ立派な祠が置かれているのですから、ここから先は立派な参道がつけられていました。傾いた西日を浴びた紅葉が美しかった道のりも見事見事。永遠に歩けますね。

B241231o(小和田の東光寺より)

東光寺に出る直前、右手から尾根を巻いて降りてきた道と合流したのですが、おそらくこれが初訪の折に下った道だと思います。

じきに出た東光寺のこの広がりは覚えていましたね。時間的にバスには間に合わないので、ここでタクシーをコールし、帰途についたのでした。

 

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2024.12.04

稚児落としへ花を愛でに行く

B241130a(稚児落としの辺り)

しっかし11月に入ったというのにこの暖かさはなんでしょう!おかげで紅葉も遅れまくって調子が狂います。

でもそうなれば、ツメレンゲはまだまだこれからなのでは?ということで今回は稚児落としへ遅出のショートコースを組んで歩いてきました。

B241130b(トズラ峠・葛籠峠の馬頭さま)

前に岩殿山のあたりを歩いたのって26年も前のことでした。

その際も大月駅からタクシーで葛籠峠に出て岩殿山まで縦走したのですが、その時は運転手さんに行き先を言ったらあっさり行ってくれたので、今回もそのつもりで行き先を言ったらそれどこ?みたいな反応をされて焦りました(笑)。案内しましたよ。はい。

B241130c(わりと岩尾根)

B241130d(ダンコウバイ)

舗装した直後で周囲が開けていた記憶の葛籠峠も、今は樹木が育って鬱蒼とした鞍部になっていたのに驚きつつ、まずは鞍部北側の馬頭さまに挨拶。それからきびすを返して稜線を南へ行きます。

あまり記憶になかったのですが、あんがいけっこうな岩尾根なんですね。

B241130e(花咲山・高川山の奥に富士)

おかげで展望が宜しいところもあって、歩みがはかどらないことこの上ありませんかね。

富士に雪なし。花咲山と高川山が山として立派に並んで見えるところがなかなか新鮮。

B241130f(ヤマツツジの返り咲き)

ヤマツツジの返り咲きもかなりありましたね。

11月に入ったというのに紅葉がまだまだだったので、いい彩りでした。

B241130g(オオモミジ)

笹平らの手前のピークから急降下するところはなんとなく覚えていました。ここ、巡視路だから階段がなんとか残ってますけど、コレがなければロープが欲しくなるような急降下。秩父の山を思い出しますね。

B241130h(笹平山頂)

登り着いた笹平はその名の通り枯れた笹に覆われた昏いピーク。あやうく三角点を見落とすところでした。

そこからひと下りで岩殿山からのメインの登山道と合流します。気軽に登れる山ゆえ、ハイカーがひっきりなしにやってきますね。

B241130j(稚児落としの辺り)

このまま浅利へ下るには少々早すぎるので、いったん東の天神山まで行ってみました。

このあたり、なにせ26年ぶりなので、稚児落としの辺り以外はほぼ覚えていないのですよ。

B241130k(ネジキ)

B241130l(ツメレンゲ・はじめまして)

今回ひさしぶりに稚児落としを訪れたのは↑↑この花のため。はじめまして。

まだまだ咲き始めなのは紅葉と同様にかなり遅いのですよね??たぶん。

B241130m(稚児落としから岩殿山への稜線)

B241130n(まだ早かった!!)

浅利への道中もよく観察すれば、たくさんみられてホッとしました。

道中咲いていたヤクシソウやリュウノウギクが盛りすぎなのをみると、homeのお山で、花の掉尾を飾るのはツメレンゲなのかも知れませんね!

B241130o(浅利への下りしな)

B241130p(大月市街が見えると浅利は近い)

浅利への下りがかなり急なのに驚きつつ、なんとか浅利に着地。バスは当然なく、大月駅まで歩きました。

せっかく大月駅まで歩くことになったのですから、久々に旧道を歩きましたわよ(笑)。わかる人にはわかりますが、あのぐるりと大きくカーブを描きながら登っていく元の道が結構好きなんですよね。天気も良いしいい景色でした。登りはともかく、下りは新道歩くよりはるかにオススメですよ。

 

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2024.11.08

錦繍の吹切尾根・雁ヶ腹摺山を散策

B241110a(吹切尾根の一角)

近年暖かくなったとは言え今年は本当に暖かい。そうとはいっても山へ行っていないうちに紅葉もすすんでいるらしい。

タイミング的にはかりづらかったのですが、今年はかなり遅かろうと、一年ぶりに吹切尾根を散策してきました。

B241110b(大峠より)

しっかし大月駅から大峠までのタクシー代も9000円くらいう時代になってしまいました、、、。

とはいえ雨上がりの好天。大峠からの展望は悪いわけがなく、ガスが上がって姿を現した富士はまだ黒くて唖然。トイレも綺麗になりましたねえ。

B241110c(吹切尾根の一角)

B241110d(ホソエカエデ)

さっそく吹切尾根の散策をはじめます。11月だというのに紅葉は1500m附近でも見頃が始まった感じとは、、、これ以上遅くなると葉っぱが枯れちゃいそう、というか現にそんな感じも見受けられて、正直色づきはあまり宜しくありません。

B241110e(吹切尾根の一角)

B241110f(オオイタヤメイゲツ)

それでも広く、緩やかな尾根が続く美林の尾根は、この時期特に楽しい。

B241110g(吹切尾根の一角)

B241110h(コハウチワカエデ)

ただこの辺りからガスが上がって日差しが遮られると、さすがに11月。一気に冷えますね。

尾根を通る風も冷たく、秋の山は気が抜けないのはこういうところ。

B241110i(沢もアリ)

B241110j(吹切尾根の一角)

それでもランチを終える頃には空気も入れ替わって、再び晴れてきました。

晴れると紅葉も映えて、気分が上がります。

B241110k(吹切尾根の一角)

B241110l(吹切尾根の一角)

天気が回復して気分が上がると、もっともっと歩きたくなります。

ここでプランをちょこっと変更して雁ヶ腹摺山へ上がることにしました。

B241110m(雁ヶ腹摺山へ向かいます)

B241110n(雁ヶ腹摺山より)

人気の山もさすがに午後になるとハイカーの数も減り、快適に登れます。草原の真ん中を通って登り切るとそこが雁ヶ腹摺山の山頂。シオジの森を歩いて以来なので12年ぶりでした。

山頂に着いた当初こそのんびり過ごせましたが、そこは人気の山、姥子山からハイカーがぞくぞくと上がってきて賑やかに。山を始めて楽しい盛りの姿がなんとも微笑ましく、ちょっといいものを見せて貰った気分。

B241110o(大峠への下りしなに黒岳)

B241110p(綺麗な一角)

天気の良さに結局一時間近く滞在してしまい、辺りが静かになった頃、ようやく下山を始めて大峠へ。

実はこの下りが個人的にかなり新鮮でした。よくよく考えてみればこの道を登りに採ったことしかないし、西向きの斜面は午後に日差しが入るので、まったく別の道を歩いているような感じで楽しい道のりでした。↑↑こんな綺麗なところもありましたしね!

 

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2024.08.26

黒岳~牛奥ノ雁ヶ原摺山・避暑の稜線歩き

B240824a(賽ノ河原)

例によってずいぶん前の山行きになってしまいましたが、7月末のお話しです、、、汗

まぁ今年の夏も暑いことは暑いけど、6月から35度とかなかったのが救いと言えば救い。花が咲いていた頃ならいざ知らず、こうも暑いと山行きのモチはどうしても下がり気味ですよね。となると選ぶのはやはり標高の高いところ。そして天気も不安定なら何があっても対応できるおなじみのこの辺りになりました。

B240824b(大峠からの登りしな)

大峠歩き出しは去年の紅葉の時期以来でしょうか。天気よろしく峠から望む夏富士はクッキリ。林道工事は相変わらずのようですが、ぬあんと峠のあのトイレがなくなり、新しく建て直されて綺麗になっていました。

少々遅めの歩き出しだったので車はあれど人の気配はなく、準備を終えたら今回は西の黒岳へ向かいます。

B240824c(カニコウモリ)

大峠で1500mを超えているので暑さはまぁマシな方でしょうけど、それでも歩き出せば汗が噴き出します。

ただいい具合に曇ってくれたりと、想像よりは涼しかったのには助かりました。

B240824d(シャクジョウソウ)

シャクジョウソウ、何年ぶりでしょう!シャクジョウソウもギンリョウソウも今はツツジ科になっていたのを知らなんだ、、、。

B240824e(午前中は黒木の森も明るい)

B240824f(黒岳)

久し振りにこの尾根を登って気がついたのは、東向きの尾根なので午前中は森が明るく、黒木の森を埋める緑が鮮やかに見えたこと。この尾根は暗くなった午後に下ることが多いので新鮮でした。

黒岳に上がったら一等点に挨拶して、稜線を北へ行きます。

B240824g(バイケイソウ)

緑なので草かと思うけどしっかりお花なバイケイソウ。コバイケイソウを知っているならわかるだろうけど、ハエが寄ってくるような香りを醸し出しています、、、

B240824h(稜線は倒木が増えている)

この辺りは1900~2000mの黒木の稜線なのですが、近年倒木が目立つんですよね。おそらく急速に喪失している1500mほどのコメツガ林とは状況が違うと思うんですけど、割と気がかりなんです。

B240824i(ホツツジ見頃でした)

ほどよく曇ってくれてて稜線歩きは快適。そしてこの日のヒットはホツツジでしょう。ツツジの花の掉尾を飾る普通に見られるお花、だけどわりと久々のような(笑)。

B240824j(賽ノ河原から牛奥ノ雁ヶ原摺山)

気温の高さと不安定そうな天気が嫌われたか、稜線を行き交う人は想像よりかなり少なく、川胡桃沢ノ頭でランチをとったら、賽の河原へひとくだり。

鞍部の草原は風が通って爽快そのもの。しばらく辺りを散策してしまいます。とはいえお花はより減った印象。お目当てのお花も見当たらず、いまは生き残ってらっしゃるのでしょうか、、、

B240824k(ウスユキソウ)

そして賽の河原からのしんどい登り返しは草原の脇を通るので、お花もぼちぼち。

カイフウロ、イカリソウ、ニガナ、ノアザミ、コオニユリ、ウスユキソウ、ホソバノキソチドリ、ヤマオダマキ、ヤハズハハコにツリガネニンジン、オオバギボウシ、ウメバチソウは蕾。といった感じでした。

B240824l(来た稜線を振り返る)

B240824m(牛奥ノ雁ヶ腹摺山)

ゆるゆる登り切ると、そこが牛奥ノ雁ヶ原摺山。もう良い時間なので今回のところはここまで。不安定な天気のおかげで却って快適だったし、しかも雨にも降られずラッキーでした。

休憩中はしばらく降りそうにない?かなぁ??と思ってたら突然黒い雲が湧きだし、一転してマズい雰囲気になったので慌てて下山開始。西の尾根の登山道を下ります。

B240824n(久し振りに西の尾根を下ります)

西尾根の登山道はかつて登りに使って以来なので7.8年ぶりか。記憶はほとんどないながらも、快適に歩けた記憶はありました。

でも久し振りに下ると整備されて以降放置されているのか、道はところどころ荒れていて、初心者が下りにとるにはちょっとまごつく箇所があるんじゃないかなあ、、、と言った具合。

B240824o(登山道がいろいろ付け変わっていました)

登りに採ったときは尾根をそのまま登った記憶しかないので、伐採跡があったり、尾根をはずれたり、林道を歩いたと思ったらまた山道に戻ったりと、おそらくこの辺り初訪の頃とかなり変わっているのだと思います。

伐採跡のところは鹿柵が張られているから盛夏はお花がもう少し見られるかもしれませんよ。

B240824p(すずらん荘に降り立ちました)

そんなわけで想像よりも時間がかかって県道の通るすずらん荘に到着。残念ながら終バスが通ったあとなのでタクシー、、、も今回はまともに捕まって一安心。雨も下山途中でちょこっとだけで済んだのはラッキーでした。

下山後はすずらん荘で美味しいシャーベットをいただきながらタクシーを待っていたのですが、さすがにハイシーズン家族連れが多くて大盛況。今回この施設の中をよく見られたのも収穫でした。へーこうなっていたのか!と。

 

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2024.06.30

初夏の雑木林を愉しむ(牛奥峠~境沢ノ頭~棚横手)

B240629a(かくれっ窪 <甲陽東山妙見尊>)

さてそろそろ梅雨入りの季節なのですが、本当はこの時期というか5月から6月いっぱいまでは本音を言うと三ツ峠に行きたい。でも今の状況では富士急めちゃ混んでいるし、河口湖でもタクシーがままならないので諦めるしかないわけです。

ボチボチ暑くなってくるとちょっと標高は上げたいので、いろいろ考えてひねり出したのが今回のコース。県道が通るから意識されないけど、なにせスタートが1200mあるんです。とはいえ行きしなのバスに人が来すぎて一時間後のバスまで待たされましたが(笑)。以前は甲斐大和駅の前には栄和さんの係員やらタクシーが並んでいたというのに。人手不足がここまで及んでて胸熱でしたよ、、、

B240629b(登りしな・自然林が美しい)

とはいえさすがに登り口の嵯峨塩鉱泉は晴れても蒸し暑さは皆無で、爽やかなことこの上なく、おかげでいい気分で登り出せます。

ここは源次郎岳の登山道になっているのでそこそこ踏まれてて歩きやすい上に、意外や意外!林相もなかなか良いのですよ。周囲をよく見るとここも枯れたスズタケのあと。一昔前はスズが尾根を一面覆っていたのでしょうね。

B240629c(クリの大木が目立つ)

一旦林道を横切ったところでは想定外のクリンソウが見られたし、もう一段上がっても尾根は↑↑こんな感じでクリやシナノキの巨木も多く、なかなか楽しいですよ。ここは植林尾根かと思っていたので、これは幸先良さそうです。

やがて日川尾根に沿って延びる林道に出たところで、林道を南へ行きます。

B240629d(日川尾根に沿って林道が通っているので)

じきに出たゲートのある峠が牛奥峠。車はここまで来られるみたいですね。南は使われていない公園のようで休憩には良さそうです。

本来ならこのまま尾根を南下するのですが、今回は20ん年越しの懸案のため、ゲートをくぐり、峠を越えてのびる林道を下ります。

B240629e(かくれっ窪の入口)

下っても下ってもなかなか入口が現れないのでちょっと心配になってきた頃、ようやく入口に到着。これなら見落とすことはなさそうですね。

ここから踏み跡を拾って下ると、すぐ先にご神木のサワラ切株があり、お隣には若いサワラの木が伸びています。

B240629f(粗相のできない雰囲気でした、、、)

そこからもうひと下りで出た岩屋がかくれっ窪でした。ここの存在はそれこそ以前古部山周辺にあった私製の道標に表記されていたので、かれこれ20年以上前から知っていて、その間に徐々にネットで正確な情報が出回ってきた感じでしょうか。

あくまで個人的な印象ですが、薄暗く、窪地に近く湿度があり、ただならぬ、要は粗相を許さないような雰囲気がありました。

B240629g(ショートカット尾根もなかなか)

妙見尊に挨拶したら来た道を戻り、これから牛奥峠まで戻るのも面倒、、、と思ってたらなんかありましたよ。

かなり急だけど利用させていただきました。のっけは大変でしたが、登り切ると先にはなんとも美しい林が続いてめっけもんでしたね。

B240629h(快いですね)

ただネジキの木が多いのに花がない。標高を考えるとまだ早いんだけど、蕾もない。今年はツツジが宜しくないからまぁしょうがないのでしょう。

B240629i(1490m峰・これは昔からある私製の道標)

そして上がりきった1490m峰で牛奥峠からの日川尾根と合流。稜線伝いに歩いていればほぼ素通りするところでしょうが、ここがこの日の最高点。

驚いたのがピークに昔周辺にあった私製の道標が綺麗に残っていたこと。これでかくれっ窪の存在を知ったんですよ!!

B240629j(日川尾根上も!)

B240629k(5mオーバーのクリの巨樹)

1490m峰を過ぎても↑↑こんな林が続いて、楽しく、快い道のり。じきに四等点のある境沢ノ頭に着きました。

B240629l(境沢ノ頭・伐採されていました)

ご無沙汰している間にすっかり明るくなっちゃいましたね。

ここから日川尾根の主稜線と別れて深沢峠へ、、、の尾根がなぜかかるく通せんぼ?されている??ので、慣れていない向きはご注意のほどを。

B240629m(深沢峠におり)

B240629n(棚横手山頂)

林道が通る深沢峠に降りて、登り返すと植林が出てきましたが、まだまだ雑木林も多く、雰囲気は悪くありません。

宮後山から先はたしか山火事があって綺麗に伐採されいると思ってたんですけど、想像よりも木々が育っていましたね。よくよく調べてみたらこのあたり24年ぶり。そりゃ育ちますわ。そのころから「大富士見台」と名付けているので間伐は欠かしていないようですが。

B240629o(コアジサイ)

B240629p(大滝不動尊・下りきると車道に出る)

実は初訪の折は大滝不動尊に降りて勝沼駅まで歩いたんですけど、ここの記憶がほとんどなくて、初めて下る感じだったのでいろいろ楽しめましたね。大滝は本当に見事だし、プチ滝行できるところもありました。

ここは甲州高尾山があるのでハイカーは多いところだと思うんだけど、遅くなってしまったので誰もいなかったのも楽しめた要因かも。遅かったのにタクシーもなんとか捕まえることができて、これもラッキーでした。大滝から駅までって意外に距離あるんだなぁ、、、。

 

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2024.05.25

六本木峠~丸川峠、新緑の尾根道

B240519b(六本木峠へのみちすがら)

今でもぼちぼち通っている大菩薩の周辺で、長年再訪していないところが大菩薩の稜線の六本木峠と丸川峠の間。

GWも過ぎて、新緑をめでるには標高を上げなければいけない。さてどうしましよう、、、と悩んだところで浮かんだのがこの間の再訪でした。

B240519c_20240515235501(アサノハカエデ)

今回はタクシーで柳沢峠に出てからのスタート。雲ひとつない好天。もう峠の周辺からして緑が眩しいです。

遅めのスタートだったものの、落合行きのバスを乗るよりは早め(笑)。まずは巡視路を辿って六本木峠を目指します。

B240519d(ミヤマエンレイソウ)

B240519e(新緑が見事だ)

山梨とは言え、大菩薩の東側は東京都の水源林。もともと林が見事なわけですから、緑は言わずもがな。なっかなか歩みがすすみませんですよ。

しかも沢を横切る辺りではネコノメソウは残っているし、あまたのタチツボスミレ、カエデの花もかなり残っていて、なおさら進まないのでした(笑)。

B240519f(ダケカンバが秩父山系らしい)

良さげなところで尾根に上がってみれば、ダケカンバが多く、それだけで奥多摩というか秩父山系の山って感じです。

標高高いこともあるけど、懐かしくて懐かしくて。

B240519g(コミヤマカタバミ)

すでに亜高山帯の標高ですからこういうところもあります。

おなじみのコミヤマカタバミ。カントウミヤマカタバミとの違いがよくわかりました。

B240519h(ヒメイチゲ)

そしてヒメイチゲ!

盛りやや過ぎていましたが、たくさん咲いててテンション上がりましたねぇ。

B240519i(縦走路をあるいたり)

六本木峠からは縦走路を南へ行きます。

丸川峠までの間を歩いたのって学生の時以来なんですけど、この異様にスッキリした感じ。昔はここも一面スズタケが生えていたのでしょうかね??辺りの状況を考えるとそう感じるのですが、なにせ記憶がない。それぐらいご無沙汰していたところなんです。

B240519j(稜線上に上がったり)

B240519k(亜高山らしい箇所もある)

縦走路から外れればランチ場には困らないのは予想通り。ありがたいことです。

稜線は芽吹きの木もあり、どこを歩いても緑の色彩が見事見事。今このあたりをこんな気ままに歩けるのはやっぱりスズタケが枯れたからなんでしょうね。

B240519l(気持ちいいですねえ)

B240519m(フモトスミレ)

低いところのとはひと味違うフモトスミレもなかなか魅力的。

縦走路では思いがけない出逢いもあって、新緑だけではない思い出もできました。おそらく大菩薩の縦走路の中でも一番人の少ない区間を思われますが、水源林らしい美林が続いて、想像以上に楽しいコースですよ!ここも。

B240519n(手庭峠を過ぎた辺り)

B240519p(丸川峠の草原)

稜線から丸川峠へ下るところは気を遣いましたが、草原を避けつつなんとか丸川峠に着地。

かつては裏に表に足繁く通った丸川峠もおそらく15年近くぶりだったと思います。でも小屋はそのまんま。前の小屋番さんも健在で、今回初めて小屋の中に入りました(笑)。いつも通りがかるだけでしたので。

B240519q(裂石への下りはあんがい急峻だ)

B240519s(トウゴクミツバツツジ)

丸川峠からは普通に裂石へ下りました。久し振りに歩くとこの道も岩場が多く、あんがい急峻なんですね。

でも林相はよろしく、西日に輝く緑もこれまた見事で上々のフィナーレでした、、、

B240519t(林相も良い)

んが下の駐車場に着き、ここで裂石まで下るのは面倒だからタクシーを呼んだところ、時間が遅かったこともあってなんとNG食らう羽目に、、、最近はタクシーも増えているし、塩山だからと少々ナメていましたよ。

これはマズいかもと一瞬焦ったけど、バスの時間を確認したら終バスにちょうど良い時間だとわかり一安心。まだまたタクシーの確保には気を遣わなければいけないなあと、、、心底ホッとしつつ裂石に向かったのでした。

 

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2024.03.16

梁川駅から北側の山稜を歩く

B240227a(斧窪御前山より、網ノ上御前山<寺山>を望む)

まとめが遅れているうちに本格的な春になりそうですが、まあまだ冬のお話。

梁川駅から斧窪御前山~ヨソ木山~境界尾根~御春山と梁川駅北側の低い山稜をかなり久し振りに歩いてきました。

B240227b(梁川駅より、斧窪御前山と扇山)

まだ一月下旬の朝、ほぼ日陰な梁川駅は本当に寒く、ブルブル震えながら準備をして歩き出します。

目的の斧窪御前山は駅の橋梁から間近に見える山。まずはR20を西へ行き、しばらく行ったところから北の道に入るとそこが斧窪の集落。足下には中央本線がよく見えて、事実撮り鉄がよく来るところみたいですね。

B240227c(祠がありました)

手前の山道を登山道と思い込んで入ってしまうミスがあったものの、その先にきちんとした道標があって取付は間違いようがありません。

急な尾根上に明瞭な径がついており、あとはえっちらおっちら登っていき、必死に身体を温めます(笑)。↑↑の祠に着いた辺りで身体もようやく温まって一息。

B240227d(意外や素敵な雑木林が続きました)

尾根は植林下と思いきや、明るい雑木林が続いて、なかなか良い道ですよ!

じきに登り着いた斧窪御前山でお向かいの寺山・・・今は網ノ上御前山と言った方が通るのかも、、、をながめつつ、ここでもちょっと休んでから、なおも続く尾根を追い、先のヨソ木山を目指します。

B240227e(こういうところは少ない)

前に、ってもう20年以上前のことですが、この辺りを歩いたときは、↑↑こういう箇所がそこそこあったような記憶があります。

ただこういう藪はもうわずか。それよりまだまだ雑木林が続いたことに驚きました。

B240227f(ヨソ木山より扇山)

B240227g(ヨソ木山山頂)

アップダウンを繰り返しながら行くとじきにヨソ木山に到着。ここも雑木林と送電塔の山で、お昼に適した良い山頂ですね。

低いながらも実は富士山も拝めるし。雑木林が続く明るい道のりは軽い山行きとしてもオススメできますよ。まぁ多少の山慣れが必要な山域ではありますけど、、、。

B240227h(富士山見えてるのわかりますかね?)

B240227i(この辺りも良い)

ヨソ木山を過ぎても雑木林が続いて、これはめっけもんの稜線だなあ、、、

B240227j(この辺りの古い送電塔・昭和一桁とは)

近傍でよく見かけるしょぼいJRの送電塔はまさか昭和一桁のモノとは知らなんだ!同じような形だった笹子のが撤去されたのも納得ですね。

いままでの雑木林からとうとう植林帯に入ってしまうと、扇山と御春山を結ぶ稜線と合流しました。

B240227k(扇山・太田峠の稜線と合流)

ここからはかつて歩いた道。植林の割合が増えるのは予想通りでしたが、それでも想像よりは明るく、小刻みなアップダウンを快調にこなしながら稜線を東へ行きます。

B240227l(植林が混ざってきます)

B240227m(太田峠)

初訪の折は真っ暗なイメージのあった太田峠が明るかったのも意外。

太田峠は梁川と太田を結ぶ峠道が通っており、初訪の折もこの峠道は登山道として赤線でしたし、大月の道標があった記憶があります。確か当時はエアリアか大月市の道標、どちらかがただの「峠」表記だったような、、、。

B240227n(御春山へ向かいます)

太田峠から網ノ上御前山とのジャンクションピークにも私製の道標があり、今は迷いようがないですね。

御前山へ向かえば梁川駅へ直接降りられる周回ルートが組めますが、でも今回は未踏の御春山へなおも稜線を追います。

B240227o(南米沢峠)

南米沢峠に降り立つとここで立派な道標が現れました。bさんによると今は御春山の周回ハイキングコースができたとのこと。

そおいや右の祠は龍にまつわるものを祀られているようですよ!

B240227p(御春<おはんな>山山頂)

南米沢峠からは本当に立派なハイキングコース。ただ、道標はイマイチ理解しづらい表記も散見されましたけどコレはいったい、、、。

御春山には立派な東屋が設えてあり、最後のお茶をして大野へ下ります。

B240227q(そのまま大野ダムへ)

B240227s(湖面が凪いでて素敵でした)

桜で有名な大野貯水池も冬の夕暮れとあって周囲は閑散としていましたが、湖面が凪いでて雰囲気ありましたというか素敵でしたよ。

大野に降りたらあとは四方津駅へ下るだけなのですが、ここまで来たらですね、長年の懸案でもあるコモア四方津を見たいですよね。ということでもう一仕事してきました(笑)。

B240227t(コモア四方津にも寄ったのだ)

コモア四方津は山上の住宅地で、その経緯からバブルの置土産って思い込んでいたら、住宅街は綺麗だし、なにより住民が若くて意外に多い!地価が下がった今は若い家族がメインになっていたとは知らなんだ。スーパーの人の多さにビックリですよ。

とはいえメインは住宅街ではなく、山上のコモアと下の四方津駅を結ぶあの斜行エレベーターに乗ること。長年中央線から眺めていたアレにようやく乗れました!(笑)そして施設の管理状態の良好さにこれまたビックリ。また乗りたいし、エスカレーターにも惹かれるのよねえ、、、。

 

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2024.02.10

初歩きはのんびりお坊山

B240205a(お坊山西峰より)

またまたひと月遅れでしょうか(笑)。今年の初歩きは遅出で駅から歩けて林相の良いところで思いついたお坊山南尾根~東尾根を歩いてきました。

この日は笹子駅12時ちょうどのスタート。笹子駅は2/1で開業120周年だそうで、駅の待合室にポスターが貼ってあったのを横目にスタート。R20(甲州街道)をてくてく歩いて南尾根に取り付きます。

B240205b(巡視路は残っているが、、、)

とはいえ取り付けにあったJR送電線巡視路の標柱がなく、あれれ?と思いかけたものの気にしないで分け入ると、久しく歩いていないうちに沢が荒れていて、すでに径路がわかりません。

しょうがないので記憶を頼りに行き、尾根に取り付くと径路らしきものは残っていたのでまあ残っているのでしょう(笑)。ひと登りで819.9m峰に上がると、、、

B240205c(819.9m峰・送電塔が撤去されていた)

ぬあんと送電塔と送電線がない!訪れていない間に廃止されて撤去されたようです。

まぁ相当古い施設でしたから納得といえば納得ですけど、事情の知らない方は各々安全な形で尾根に取り付くのが正解なのでしょう、、、汗

B240205d(ここから美しい雑木林のはじまり)

休憩がてらしばらく休んだら南尾根はここからが本番。尾根は急登が続きますが、この雑木林が南尾根の白眉なところ。

何度歩いてもここは本当によい。急登すら気にならない。言いすぎじゃなく。

B240205e(ときおり露岩もある)

B240205f(南面なので暖かい)

1109m峰前後で植林が絡みますが、さほど長くは続かず、再び雑木林に変わるとお坊山東峰へむけ登り詰めるだけ。

登りだしは暑いぐらいだったのに、この辺りまで登ると稜線から冷たい風が通るようになり、ちょうど良い塩梅。じきに東峰に飛び出しました。

B240205g(米沢山とトクモリか?)

B240205h(お坊山の頂稜・北面は雪がうっすら)

この暖かさ、頂稜も雪はないのか、と思いつつ西峰へ向かうと北斜面にはうっすらと白い雪。今年初めて。これでも嬉しいけど、↓↓の大菩薩辺りはこの時期なのに白いモノが見えない、、、。

B240205i(大菩薩連嶺・雪は見えない)

B240205j(お坊山西峰)

はやり西峰は足下に広がる甲府盆地とその奥に聳える南アルプスの展望が嬉しい。そして左手には大きな富士と抜かりなく、狭い山頂なれど日が傾きかけた時分になるともう誰もいません。お茶でも入れて久し振りにのんびりさせていただきました。

B240205k(三ツ峠と富士山)

B240205l(お坊山東峰のあたり)

来た道を東峰まで戻り、お次はおなじみ。そのまま東尾根を下ります。

雑木林の、ゆるくて広い尾根が続く尾根は何度歩いても楽しいところ。ただ道標の類いはないので悪しからず。

B240205m(緩やかな尾根下りが楽しい)

B240205n(棚洞山・右奥に見えるのがお坊山)

久しく歩いていないうちに変わったところはさほどなく、徐々に傾く日差しの色をめでつつ、ゆるゆる下っていく至高。

B240205o(なんとも素敵な雑木林が続きます)

B240205p(入道山からひと下りした辺り)

南尾根819.9m峰の送電塔が撤去されたと云うことは、891m峰下の↓↓ここも当然送電塔が撤去されていました。

東尾根は何度も下っているのですが、末端の下りは実はそのたびに違うので(笑)どう降りようかと考えつつ結局尾根をそのまま行くと、、、

B240205q(ここも送電塔が撤去されていた)

はいはい。↓↓この地元の方が作成した私製の絵地図も見覚えあります。中身はすっかり消えちゃいましたね。

かつて歩いた覚えがあるので、まだ残っていたことに驚きつつ、とりあえずそのまま道なりに下ってみたのですが、、、

B240205r(あとは下るだけと思ったら、、、)

なんか下るにつれ道は急になり、道なのか洗掘された溝なのかよくわからんなあ、、、となおも下るとこれはそのまま下るには急すぎてかなり危ないよね~、って感じになったので西へトラバースして逃げました。とはいえこちらも登山道というか径路とはとても正解とは言えない急な斜面なので、おそらく不正解なのでしょう。

たしか今はなき送電塔のところから巡視路を南の中央高速の脇まで降りた覚えもあるので、安全に降りたい向きはそこから径路の跡を探すのが一番安全に降りられるのでしょうね、っていう言い方で大丈夫なのか??(笑)。

とにかく東尾根の下りは今のところ自力で安全に降りられるスキルが必要な状態なのかなと感じておりますので、エアリア赤破線だからと言って安易に下らない方が良いのかも。まぁ単純に道筋やマーキングを探すのが苦手な自分が見落としていた可能性が高いかも知れないんですけどね、、、

 

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