2024.12.04

稚児落としへ花を愛でに行く

B241130a(稚児落としの辺り)

しっかし11月に入ったというのにこの暖かさはなんでしょう!おかげで紅葉も遅れまくって調子が狂います。

でもそうなれば、ツメレンゲはまだまだこれからなのでは?ということで今回は稚児落としへ遅出のショートコースを組んで歩いてきました。

B241130b(トズラ峠・葛籠峠の馬頭さま)

前に岩殿山のあたりを歩いたのって26年も前のことでした。

その際も大月駅からタクシーで葛籠峠に出て岩殿山まで縦走したのですが、その時は運転手さんに行き先を言ったらあっさり行ってくれたので、今回もそのつもりで行き先を言ったらそれどこ?みたいな反応をされて焦りました(笑)。案内しましたよ。はい。

B241130c(わりと岩尾根)

B241130d(ダンコウバイ)

舗装した直後で周囲が開けていた記憶の葛籠峠も、今は樹木が育って鬱蒼とした鞍部になっていたのに驚きつつ、まずは鞍部北側の馬頭さまに挨拶。それからきびすを返して稜線を南へ行きます。

あまり記憶になかったのですが、あんがいけっこうな岩尾根なんですね。

B241130e(花咲山・高川山の奥に富士)

おかげで展望が宜しいところもあって、歩みがはかどらないことこの上ありませんかね。

富士に雪なし。花咲山と高川山が山として立派に並んで見えるところがなかなか新鮮。

B241130f(ヤマツツジの返り咲き)

ヤマツツジの返り咲きもかなりありましたね。

11月に入ったというのに紅葉がまだまだだったので、いい彩りでした。

B241130g(オオモミジ)

笹平らの手前のピークから急降下するところはなんとなく覚えていました。ここ、巡視路だから階段がなんとか残ってますけど、コレがなければロープが欲しくなるような急降下。秩父の山を思い出しますね。

B241130h(笹平山頂)

登り着いた笹平はその名の通り枯れた笹に覆われた昏いピーク。あやうく三角点を見落とすところでした。

そこからひと下りで岩殿山からのメインの登山道と合流します。気軽に登れる山ゆえ、ハイカーがひっきりなしにやってきますね。

B241130j(稚児落としの辺り)

このまま浅利へ下るには少々早すぎるので、いったん東の天神山まで行ってみました。

このあたり、なにせ26年ぶりなので、稚児落としの辺り以外はほぼ覚えていないのですよ。

B241130k(ネジキ)

B241130l(ツメレンゲ・はじめまして)

今回ひさしぶりに稚児落としを訪れたのは↑↑この花のため。はじめまして。

まだまだ咲き始めなのは紅葉と同様にかなり遅いのですよね??たぶん。

B241130m(稚児落としから岩殿山への稜線)

B241130n(まだ早かった!!)

浅利への道中もよく観察すれば、たくさんみられてホッとしました。

道中咲いていたヤクシソウやリュウノウギクが盛りすぎなのをみると、homeのお山で、花の掉尾を飾るのはツメレンゲなのかも知れませんね!

B241130o(浅利への下りしな)

B241130p(大月市街が見えると浅利は近い)

浅利への下りがかなり急なのに驚きつつ、なんとか浅利に着地。バスは当然なく、大月駅まで歩きました。

せっかく大月駅まで歩くことになったのですから、久々に旧道を歩きましたわよ(笑)。わかる人にはわかりますが、あのぐるりと大きくカーブを描きながら登っていく元の道が結構好きなんですよね。天気も良いしいい景色でした。登りはともかく、下りは新道歩くよりはるかにオススメですよ。

 

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2024.11.08

錦繍の吹切尾根・雁ヶ腹摺山を散策

B241110a(吹切尾根の一角)

近年暖かくなったとは言え今年は本当に暖かい。そうとはいっても山へ行っていないうちに紅葉もすすんでいるらしい。

タイミング的にはかりづらかったのですが、今年はかなり遅かろうと、一年ぶりに吹切尾根を散策してきました。

B241110b(大峠より)

しっかし大月駅から大峠までのタクシー代も9000円くらいう時代になってしまいました、、、。

とはいえ雨上がりの好天。大峠からの展望は悪いわけがなく、ガスが上がって姿を現した富士はまだ黒くて唖然。トイレも綺麗になりましたねえ。

B241110c(吹切尾根の一角)

B241110d(ホソエカエデ)

さっそく吹切尾根の散策をはじめます。11月だというのに紅葉は1500m附近でも見頃が始まった感じとは、、、これ以上遅くなると葉っぱが枯れちゃいそう、というか現にそんな感じも見受けられて、正直色づきはあまり宜しくありません。

B241110e(吹切尾根の一角)

B241110f(オオイタヤメイゲツ)

それでも広く、緩やかな尾根が続く美林の尾根は、この時期特に楽しい。

B241110g(吹切尾根の一角)

B241110h(コハウチワカエデ)

ただこの辺りからガスが上がって日差しが遮られると、さすがに11月。一気に冷えますね。

尾根を通る風も冷たく、秋の山は気が抜けないのはこういうところ。

B241110i(沢もアリ)

B241110j(吹切尾根の一角)

それでもランチを終える頃には空気も入れ替わって、再び晴れてきました。

晴れると紅葉も映えて、気分が上がります。

B241110k(吹切尾根の一角)

B241110l(吹切尾根の一角)

天気が回復して気分が上がると、もっともっと歩きたくなります。

ここでプランをちょこっと変更して雁ヶ腹摺山へ上がることにしました。

B241110m(雁ヶ腹摺山へ向かいます)

B241110n(雁ヶ腹摺山より)

人気の山もさすがに午後になるとハイカーの数も減り、快適に登れます。草原の真ん中を通って登り切るとそこが雁ヶ腹摺山の山頂。シオジの森を歩いて以来なので12年ぶりでした。

山頂に着いた当初こそのんびり過ごせましたが、そこは人気の山、姥子山からハイカーがぞくぞくと上がってきて賑やかに。山を始めて楽しい盛りの姿がなんとも微笑ましく、ちょっといいものを見せて貰った気分。

B241110o(大峠への下りしなに黒岳)

B241110p(綺麗な一角)

天気の良さに結局一時間近く滞在してしまい、辺りが静かになった頃、ようやく下山を始めて大峠へ。

実はこの下りが個人的にかなり新鮮でした。よくよく考えてみればこの道を登りに採ったことしかないし、西向きの斜面は午後に日差しが入るので、まったく別の道を歩いているような感じで楽しい道のりでした。↑↑こんな綺麗なところもありましたしね!

 

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2024.08.26

黒岳~牛奥ノ雁ヶ原摺山・避暑の稜線歩き

B240824a(賽ノ河原)

例によってずいぶん前の山行きになってしまいましたが、7月末のお話しです、、、汗

まぁ今年の夏も暑いことは暑いけど、6月から35度とかなかったのが救いと言えば救い。花が咲いていた頃ならいざ知らず、こうも暑いと山行きのモチはどうしても下がり気味ですよね。となると選ぶのはやはり標高の高いところ。そして天気も不安定なら何があっても対応できるおなじみのこの辺りになりました。

B240824b(大峠からの登りしな)

大峠歩き出しは去年の紅葉の時期以来でしょうか。天気よろしく峠から望む夏富士はクッキリ。林道工事は相変わらずのようですが、ぬあんと峠のあのトイレがなくなり、新しく建て直されて綺麗になっていました。

少々遅めの歩き出しだったので車はあれど人の気配はなく、準備を終えたら今回は西の黒岳へ向かいます。

B240824c(カニコウモリ)

大峠で1500mを超えているので暑さはまぁマシな方でしょうけど、それでも歩き出せば汗が噴き出します。

ただいい具合に曇ってくれたりと、想像よりは涼しかったのには助かりました。

B240824d(シャクジョウソウ)

シャクジョウソウ、何年ぶりでしょう!シャクジョウソウもギンリョウソウも今はツツジ科になっていたのを知らなんだ、、、。

B240824e(午前中は黒木の森も明るい)

B240824f(黒岳)

久し振りにこの尾根を登って気がついたのは、東向きの尾根なので午前中は森が明るく、黒木の森を埋める緑が鮮やかに見えたこと。この尾根は暗くなった午後に下ることが多いので新鮮でした。

黒岳に上がったら一等点に挨拶して、稜線を北へ行きます。

B240824g(バイケイソウ)

緑なので草かと思うけどしっかりお花なバイケイソウ。コバイケイソウを知っているならわかるだろうけど、ハエが寄ってくるような香りを醸し出しています、、、

B240824h(稜線は倒木が増えている)

この辺りは1900~2000mの黒木の稜線なのですが、近年倒木が目立つんですよね。おそらく急速に喪失している1500mほどのコメツガ林とは状況が違うと思うんですけど、割と気がかりなんです。

B240824i(ホツツジ見頃でした)

ほどよく曇ってくれてて稜線歩きは快適。そしてこの日のヒットはホツツジでしょう。ツツジの花の掉尾を飾る普通に見られるお花、だけどわりと久々のような(笑)。

B240824j(賽ノ河原から牛奥ノ雁ヶ原摺山)

気温の高さと不安定そうな天気が嫌われたか、稜線を行き交う人は想像よりかなり少なく、川胡桃沢ノ頭でランチをとったら、賽の河原へひとくだり。

鞍部の草原は風が通って爽快そのもの。しばらく辺りを散策してしまいます。とはいえお花はより減った印象。お目当てのお花も見当たらず、いまは生き残ってらっしゃるのでしょうか、、、

B240824k(ウスユキソウ)

そして賽の河原からのしんどい登り返しは草原の脇を通るので、お花もぼちぼち。

カイフウロ、イカリソウ、ニガナ、ノアザミ、コオニユリ、ウスユキソウ、ホソバノキソチドリ、ヤマオダマキ、ヤハズハハコにツリガネニンジン、オオバギボウシ、ウメバチソウは蕾。といった感じでした。

B240824l(来た稜線を振り返る)

B240824m(牛奥ノ雁ヶ腹摺山)

ゆるゆる登り切ると、そこが牛奥ノ雁ヶ原摺山。もう良い時間なので今回のところはここまで。不安定な天気のおかげで却って快適だったし、しかも雨にも降られずラッキーでした。

休憩中はしばらく降りそうにない?かなぁ??と思ってたら突然黒い雲が湧きだし、一転してマズい雰囲気になったので慌てて下山開始。西の尾根の登山道を下ります。

B240824n(久し振りに西の尾根を下ります)

西尾根の登山道はかつて登りに使って以来なので7.8年ぶりか。記憶はほとんどないながらも、快適に歩けた記憶はありました。

でも久し振りに下ると整備されて以降放置されているのか、道はところどころ荒れていて、初心者が下りにとるにはちょっとまごつく箇所があるんじゃないかなあ、、、と言った具合。

B240824o(登山道がいろいろ付け変わっていました)

登りに採ったときは尾根をそのまま登った記憶しかないので、伐採跡があったり、尾根をはずれたり、林道を歩いたと思ったらまた山道に戻ったりと、おそらくこの辺り初訪の頃とかなり変わっているのだと思います。

伐採跡のところは鹿柵が張られているから盛夏はお花がもう少し見られるかもしれませんよ。

B240824p(すずらん荘に降り立ちました)

そんなわけで想像よりも時間がかかって県道の通るすずらん荘に到着。残念ながら終バスが通ったあとなのでタクシー、、、も今回はまともに捕まって一安心。雨も下山途中でちょこっとだけで済んだのはラッキーでした。

下山後はすずらん荘で美味しいシャーベットをいただきながらタクシーを待っていたのですが、さすがにハイシーズン家族連れが多くて大盛況。今回この施設の中をよく見られたのも収穫でした。へーこうなっていたのか!と。

 

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2024.06.30

初夏の雑木林を愉しむ(牛奥峠~境沢ノ頭~棚横手)

B240629a(かくれっ窪 <甲陽東山妙見尊>)

さてそろそろ梅雨入りの季節なのですが、本当はこの時期というか5月から6月いっぱいまでは本音を言うと三ツ峠に行きたい。でも今の状況では富士急めちゃ混んでいるし、河口湖でもタクシーがままならないので諦めるしかないわけです。

ボチボチ暑くなってくるとちょっと標高は上げたいので、いろいろ考えてひねり出したのが今回のコース。県道が通るから意識されないけど、なにせスタートが1200mあるんです。とはいえ行きしなのバスに人が来すぎて一時間後のバスまで待たされましたが(笑)。以前は甲斐大和駅の前には栄和さんの係員やらタクシーが並んでいたというのに。人手不足がここまで及んでて胸熱でしたよ、、、

B240629b(登りしな・自然林が美しい)

とはいえさすがに登り口の嵯峨塩鉱泉は晴れても蒸し暑さは皆無で、爽やかなことこの上なく、おかげでいい気分で登り出せます。

ここは源次郎岳の登山道になっているのでそこそこ踏まれてて歩きやすい上に、意外や意外!林相もなかなか良いのですよ。周囲をよく見るとここも枯れたスズタケのあと。一昔前はスズが尾根を一面覆っていたのでしょうね。

B240629c(クリの大木が目立つ)

一旦林道を横切ったところでは想定外のクリンソウが見られたし、もう一段上がっても尾根は↑↑こんな感じでクリやシナノキの巨木も多く、なかなか楽しいですよ。ここは植林尾根かと思っていたので、これは幸先良さそうです。

やがて日川尾根に沿って延びる林道に出たところで、林道を南へ行きます。

B240629d(日川尾根に沿って林道が通っているので)

じきに出たゲートのある峠が牛奥峠。車はここまで来られるみたいですね。南は使われていない公園のようで休憩には良さそうです。

本来ならこのまま尾根を南下するのですが、今回は20ん年越しの懸案のため、ゲートをくぐり、峠を越えてのびる林道を下ります。

B240629e(かくれっ窪の入口)

下っても下ってもなかなか入口が現れないのでちょっと心配になってきた頃、ようやく入口に到着。これなら見落とすことはなさそうですね。

ここから踏み跡を拾って下ると、すぐ先にご神木のサワラ切株があり、お隣には若いサワラの木が伸びています。

B240629f(粗相のできない雰囲気でした、、、)

そこからもうひと下りで出た岩屋がかくれっ窪でした。ここの存在はそれこそ以前古部山周辺にあった私製の道標に表記されていたので、かれこれ20年以上前から知っていて、その間に徐々にネットで正確な情報が出回ってきた感じでしょうか。

あくまで個人的な印象ですが、薄暗く、窪地に近く湿度があり、ただならぬ、要は粗相を許さないような雰囲気がありました。

B240629g(ショートカット尾根もなかなか)

妙見尊に挨拶したら来た道を戻り、これから牛奥峠まで戻るのも面倒、、、と思ってたらなんかありましたよ。

かなり急だけど利用させていただきました。のっけは大変でしたが、登り切ると先にはなんとも美しい林が続いてめっけもんでしたね。

B240629h(快いですね)

ただネジキの木が多いのに花がない。標高を考えるとまだ早いんだけど、蕾もない。今年はツツジが宜しくないからまぁしょうがないのでしょう。

B240629i(1490m峰・これは昔からある私製の道標)

そして上がりきった1490m峰で牛奥峠からの日川尾根と合流。稜線伝いに歩いていればほぼ素通りするところでしょうが、ここがこの日の最高点。

驚いたのがピークに昔周辺にあった私製の道標が綺麗に残っていたこと。これでかくれっ窪の存在を知ったんですよ!!

B240629j(日川尾根上も!)

B240629k(5mオーバーのクリの巨樹)

1490m峰を過ぎても↑↑こんな林が続いて、楽しく、快い道のり。じきに四等点のある境沢ノ頭に着きました。

B240629l(境沢ノ頭・伐採されていました)

ご無沙汰している間にすっかり明るくなっちゃいましたね。

ここから日川尾根の主稜線と別れて深沢峠へ、、、の尾根がなぜかかるく通せんぼ?されている??ので、慣れていない向きはご注意のほどを。

B240629m(深沢峠におり)

B240629n(棚横手山頂)

林道が通る深沢峠に降りて、登り返すと植林が出てきましたが、まだまだ雑木林も多く、雰囲気は悪くありません。

宮後山から先はたしか山火事があって綺麗に伐採されいると思ってたんですけど、想像よりも木々が育っていましたね。よくよく調べてみたらこのあたり24年ぶり。そりゃ育ちますわ。そのころから「大富士見台」と名付けているので間伐は欠かしていないようですが。

B240629o(コアジサイ)

B240629p(大滝不動尊・下りきると車道に出る)

実は初訪の折は大滝不動尊に降りて勝沼駅まで歩いたんですけど、ここの記憶がほとんどなくて、初めて下る感じだったのでいろいろ楽しめましたね。大滝は本当に見事だし、プチ滝行できるところもありました。

ここは甲州高尾山があるのでハイカーは多いところだと思うんだけど、遅くなってしまったので誰もいなかったのも楽しめた要因かも。遅かったのにタクシーもなんとか捕まえることができて、これもラッキーでした。大滝から駅までって意外に距離あるんだなぁ、、、。

 

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2024.05.25

六本木峠~丸川峠、新緑の尾根道

B240519b(六本木峠へのみちすがら)

今でもぼちぼち通っている大菩薩の周辺で、長年再訪していないところが大菩薩の稜線の六本木峠と丸川峠の間。

GWも過ぎて、新緑をめでるには標高を上げなければいけない。さてどうしましよう、、、と悩んだところで浮かんだのがこの間の再訪でした。

B240519c_20240515235501(アサノハカエデ)

今回はタクシーで柳沢峠に出てからのスタート。雲ひとつない好天。もう峠の周辺からして緑が眩しいです。

遅めのスタートだったものの、落合行きのバスを乗るよりは早め(笑)。まずは巡視路を辿って六本木峠を目指します。

B240519d(ミヤマエンレイソウ)

B240519e(新緑が見事だ)

山梨とは言え、大菩薩の東側は東京都の水源林。もともと林が見事なわけですから、緑は言わずもがな。なっかなか歩みがすすみませんですよ。

しかも沢を横切る辺りではネコノメソウは残っているし、あまたのタチツボスミレ、カエデの花もかなり残っていて、なおさら進まないのでした(笑)。

B240519f(ダケカンバが秩父山系らしい)

良さげなところで尾根に上がってみれば、ダケカンバが多く、それだけで奥多摩というか秩父山系の山って感じです。

標高高いこともあるけど、懐かしくて懐かしくて。

B240519g(コミヤマカタバミ)

すでに亜高山帯の標高ですからこういうところもあります。

おなじみのコミヤマカタバミ。カントウミヤマカタバミとの違いがよくわかりました。

B240519h(ヒメイチゲ)

そしてヒメイチゲ!

盛りやや過ぎていましたが、たくさん咲いててテンション上がりましたねぇ。

B240519i(縦走路をあるいたり)

六本木峠からは縦走路を南へ行きます。

丸川峠までの間を歩いたのって学生の時以来なんですけど、この異様にスッキリした感じ。昔はここも一面スズタケが生えていたのでしょうかね??辺りの状況を考えるとそう感じるのですが、なにせ記憶がない。それぐらいご無沙汰していたところなんです。

B240519j(稜線上に上がったり)

B240519k(亜高山らしい箇所もある)

縦走路から外れればランチ場には困らないのは予想通り。ありがたいことです。

稜線は芽吹きの木もあり、どこを歩いても緑の色彩が見事見事。今このあたりをこんな気ままに歩けるのはやっぱりスズタケが枯れたからなんでしょうね。

B240519l(気持ちいいですねえ)

B240519m(フモトスミレ)

低いところのとはひと味違うフモトスミレもなかなか魅力的。

縦走路では思いがけない出逢いもあって、新緑だけではない思い出もできました。おそらく大菩薩の縦走路の中でも一番人の少ない区間を思われますが、水源林らしい美林が続いて、想像以上に楽しいコースですよ!ここも。

B240519n(手庭峠を過ぎた辺り)

B240519p(丸川峠の草原)

稜線から丸川峠へ下るところは気を遣いましたが、草原を避けつつなんとか丸川峠に着地。

かつては裏に表に足繁く通った丸川峠もおそらく15年近くぶりだったと思います。でも小屋はそのまんま。前の小屋番さんも健在で、今回初めて小屋の中に入りました(笑)。いつも通りがかるだけでしたので。

B240519q(裂石への下りはあんがい急峻だ)

B240519s(トウゴクミツバツツジ)

丸川峠からは普通に裂石へ下りました。久し振りに歩くとこの道も岩場が多く、あんがい急峻なんですね。

でも林相はよろしく、西日に輝く緑もこれまた見事で上々のフィナーレでした、、、

B240519t(林相も良い)

んが下の駐車場に着き、ここで裂石まで下るのは面倒だからタクシーを呼んだところ、時間が遅かったこともあってなんとNG食らう羽目に、、、最近はタクシーも増えているし、塩山だからと少々ナメていましたよ。

これはマズいかもと一瞬焦ったけど、バスの時間を確認したら終バスにちょうど良い時間だとわかり一安心。まだまたタクシーの確保には気を遣わなければいけないなあと、、、心底ホッとしつつ裂石に向かったのでした。

 

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2024.03.16

梁川駅から北側の山稜を歩く

B240227a(斧窪御前山より、網ノ上御前山<寺山>を望む)

まとめが遅れているうちに本格的な春になりそうですが、まあまだ冬のお話。

梁川駅から斧窪御前山~ヨソ木山~境界尾根~御春山と梁川駅北側の低い山稜をかなり久し振りに歩いてきました。

B240227b(梁川駅より、斧窪御前山と扇山)

まだ一月下旬の朝、ほぼ日陰な梁川駅は本当に寒く、ブルブル震えながら準備をして歩き出します。

目的の斧窪御前山は駅の橋梁から間近に見える山。まずはR20を西へ行き、しばらく行ったところから北の道に入るとそこが斧窪の集落。足下には中央本線がよく見えて、事実撮り鉄がよく来るところみたいですね。

B240227c(祠がありました)

手前の山道を登山道と思い込んで入ってしまうミスがあったものの、その先にきちんとした道標があって取付は間違いようがありません。

急な尾根上に明瞭な径がついており、あとはえっちらおっちら登っていき、必死に身体を温めます(笑)。↑↑の祠に着いた辺りで身体もようやく温まって一息。

B240227d(意外や素敵な雑木林が続きました)

尾根は植林下と思いきや、明るい雑木林が続いて、なかなか良い道ですよ!

じきに登り着いた斧窪御前山でお向かいの寺山・・・今は網ノ上御前山と言った方が通るのかも、、、をながめつつ、ここでもちょっと休んでから、なおも続く尾根を追い、先のヨソ木山を目指します。

B240227e(こういうところは少ない)

前に、ってもう20年以上前のことですが、この辺りを歩いたときは、↑↑こういう箇所がそこそこあったような記憶があります。

ただこういう藪はもうわずか。それよりまだまだ雑木林が続いたことに驚きました。

B240227f(ヨソ木山より扇山)

B240227g(ヨソ木山山頂)

アップダウンを繰り返しながら行くとじきにヨソ木山に到着。ここも雑木林と送電塔の山で、お昼に適した良い山頂ですね。

低いながらも実は富士山も拝めるし。雑木林が続く明るい道のりは軽い山行きとしてもオススメできますよ。まぁ多少の山慣れが必要な山域ではありますけど、、、。

B240227h(富士山見えてるのわかりますかね?)

B240227i(この辺りも良い)

ヨソ木山を過ぎても雑木林が続いて、これはめっけもんの稜線だなあ、、、

B240227j(この辺りの古い送電塔・昭和一桁とは)

近傍でよく見かけるしょぼいJRの送電塔はまさか昭和一桁のモノとは知らなんだ!同じような形だった笹子のが撤去されたのも納得ですね。

いままでの雑木林からとうとう植林帯に入ってしまうと、扇山と御春山を結ぶ稜線と合流しました。

B240227k(扇山・太田峠の稜線と合流)

ここからはかつて歩いた道。植林の割合が増えるのは予想通りでしたが、それでも想像よりは明るく、小刻みなアップダウンを快調にこなしながら稜線を東へ行きます。

B240227l(植林が混ざってきます)

B240227m(太田峠)

初訪の折は真っ暗なイメージのあった太田峠が明るかったのも意外。

太田峠は梁川と太田を結ぶ峠道が通っており、初訪の折もこの峠道は登山道として赤線でしたし、大月の道標があった記憶があります。確か当時はエアリアか大月市の道標、どちらかがただの「峠」表記だったような、、、。

B240227n(御春山へ向かいます)

太田峠から網ノ上御前山とのジャンクションピークにも私製の道標があり、今は迷いようがないですね。

御前山へ向かえば梁川駅へ直接降りられる周回ルートが組めますが、でも今回は未踏の御春山へなおも稜線を追います。

B240227o(南米沢峠)

南米沢峠に降り立つとここで立派な道標が現れました。bさんによると今は御春山の周回ハイキングコースができたとのこと。

そおいや右の祠は龍にまつわるものを祀られているようですよ!

B240227p(御春<おはんな>山山頂)

南米沢峠からは本当に立派なハイキングコース。ただ、道標はイマイチ理解しづらい表記も散見されましたけどコレはいったい、、、。

御春山には立派な東屋が設えてあり、最後のお茶をして大野へ下ります。

B240227q(そのまま大野ダムへ)

B240227s(湖面が凪いでて素敵でした)

桜で有名な大野貯水池も冬の夕暮れとあって周囲は閑散としていましたが、湖面が凪いでて雰囲気ありましたというか素敵でしたよ。

大野に降りたらあとは四方津駅へ下るだけなのですが、ここまで来たらですね、長年の懸案でもあるコモア四方津を見たいですよね。ということでもう一仕事してきました(笑)。

B240227t(コモア四方津にも寄ったのだ)

コモア四方津は山上の住宅地で、その経緯からバブルの置土産って思い込んでいたら、住宅街は綺麗だし、なにより住民が若くて意外に多い!地価が下がった今は若い家族がメインになっていたとは知らなんだ。スーパーの人の多さにビックリですよ。

とはいえメインは住宅街ではなく、山上のコモアと下の四方津駅を結ぶあの斜行エレベーターに乗ること。長年中央線から眺めていたアレにようやく乗れました!(笑)そして施設の管理状態の良好さにこれまたビックリ。また乗りたいし、エスカレーターにも惹かれるのよねえ、、、。

 

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2024.02.10

初歩きはのんびりお坊山

B240205a(お坊山西峰より)

またまたひと月遅れでしょうか(笑)。今年の初歩きは遅出で駅から歩けて林相の良いところで思いついたお坊山南尾根~東尾根を歩いてきました。

この日は笹子駅12時ちょうどのスタート。笹子駅は2/1で開業120周年だそうで、駅の待合室にポスターが貼ってあったのを横目にスタート。R20(甲州街道)をてくてく歩いて南尾根に取り付きます。

B240205b(巡視路は残っているが、、、)

とはいえ取り付けにあったJR送電線巡視路の標柱がなく、あれれ?と思いかけたものの気にしないで分け入ると、久しく歩いていないうちに沢が荒れていて、すでに径路がわかりません。

しょうがないので記憶を頼りに行き、尾根に取り付くと径路らしきものは残っていたのでまあ残っているのでしょう(笑)。ひと登りで819.9m峰に上がると、、、

B240205c(819.9m峰・送電塔が撤去されていた)

ぬあんと送電塔と送電線がない!訪れていない間に廃止されて撤去されたようです。

まぁ相当古い施設でしたから納得といえば納得ですけど、事情の知らない方は各々安全な形で尾根に取り付くのが正解なのでしょう、、、汗

B240205d(ここから美しい雑木林のはじまり)

休憩がてらしばらく休んだら南尾根はここからが本番。尾根は急登が続きますが、この雑木林が南尾根の白眉なところ。

何度歩いてもここは本当によい。急登すら気にならない。言いすぎじゃなく。

B240205e(ときおり露岩もある)

B240205f(南面なので暖かい)

1109m峰前後で植林が絡みますが、さほど長くは続かず、再び雑木林に変わるとお坊山東峰へむけ登り詰めるだけ。

登りだしは暑いぐらいだったのに、この辺りまで登ると稜線から冷たい風が通るようになり、ちょうど良い塩梅。じきに東峰に飛び出しました。

B240205g(米沢山とトクモリか?)

B240205h(お坊山の頂稜・北面は雪がうっすら)

この暖かさ、頂稜も雪はないのか、と思いつつ西峰へ向かうと北斜面にはうっすらと白い雪。今年初めて。これでも嬉しいけど、↓↓の大菩薩辺りはこの時期なのに白いモノが見えない、、、。

B240205i(大菩薩連嶺・雪は見えない)

B240205j(お坊山西峰)

はやり西峰は足下に広がる甲府盆地とその奥に聳える南アルプスの展望が嬉しい。そして左手には大きな富士と抜かりなく、狭い山頂なれど日が傾きかけた時分になるともう誰もいません。お茶でも入れて久し振りにのんびりさせていただきました。

B240205k(三ツ峠と富士山)

B240205l(お坊山東峰のあたり)

来た道を東峰まで戻り、お次はおなじみ。そのまま東尾根を下ります。

雑木林の、ゆるくて広い尾根が続く尾根は何度歩いても楽しいところ。ただ道標の類いはないので悪しからず。

B240205m(緩やかな尾根下りが楽しい)

B240205n(棚洞山・右奥に見えるのがお坊山)

久しく歩いていないうちに変わったところはさほどなく、徐々に傾く日差しの色をめでつつ、ゆるゆる下っていく至高。

B240205o(なんとも素敵な雑木林が続きます)

B240205p(入道山からひと下りした辺り)

南尾根819.9m峰の送電塔が撤去されたと云うことは、891m峰下の↓↓ここも当然送電塔が撤去されていました。

東尾根は何度も下っているのですが、末端の下りは実はそのたびに違うので(笑)どう降りようかと考えつつ結局尾根をそのまま行くと、、、

B240205q(ここも送電塔が撤去されていた)

はいはい。↓↓この地元の方が作成した私製の絵地図も見覚えあります。中身はすっかり消えちゃいましたね。

かつて歩いた覚えがあるので、まだ残っていたことに驚きつつ、とりあえずそのまま道なりに下ってみたのですが、、、

B240205r(あとは下るだけと思ったら、、、)

なんか下るにつれ道は急になり、道なのか洗掘された溝なのかよくわからんなあ、、、となおも下るとこれはそのまま下るには急すぎてかなり危ないよね~、って感じになったので西へトラバースして逃げました。とはいえこちらも登山道というか径路とはとても正解とは言えない急な斜面なので、おそらく不正解なのでしょう。

たしか今はなき送電塔のところから巡視路を南の中央高速の脇まで降りた覚えもあるので、安全に降りたい向きはそこから径路の跡を探すのが一番安全に降りられるのでしょうね、っていう言い方で大丈夫なのか??(笑)。

とにかく東尾根の下りは今のところ自力で安全に降りられるスキルが必要な状態なのかなと感じておりますので、エアリア赤破線だからと言って安易に下らない方が良いのかも。まぁ単純に道筋やマーキングを探すのが苦手な自分が見落としていた可能性が高いかも知れないんですけどね、、、

 

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2024.01.25

裂石側から高芝山へ

240112a(1518m峰直下の雑木林)

さてさてもうひと月近く前になってしまいましたが、昨年最後の山行きは四年ぶりに高芝山の辺り。四年前に下った尾根を登りに採って再訪してみました。

時期を考えればまだまだ気温は高めではあったものの、この日はそれなりに冬らしい寒さの日で、裂石より奥にある介山記念館の前で準備している最中は寒くて寒くて、、、いろいろ着込んだまま歩き出すのって、この冬初めてのことでした。

240112b(1200m圏の送電塔より)

沢沿いに少し遡ってから二股の中間の尾根に取り付けば、後はひたすらに登るだけなのですが、記憶よりもかなり急で面食らいました。なんかもっと楽に降りた記憶があったもので、、汗

とはいえ寒かったので急な登りはイヤでも身体を温めてくれてくれるので悪いことではありません。登って登って周囲が開けた送電塔に出れば、急登はおしまい。雑木林が続くようになり、ここから傾斜も緩んで尾根の様子を楽しみながら歩けるようになりました。

240112c(イヌブナかな??)

240112d(ときおり岩も交える)

尾根は基本的に痩せていてときおり岩場を交えますが、嶮しいところはありません。

240112e(ブナと岩が同じ模様!)

ブナの樹皮と岩が同じ紋様になっているのは長期間同じ環境にいたからでしょうかね??

標高を上げるにつれ、樹相が良くなっていくのも楽しい。

240112f(巡視路なのか径路の跡もボチボチ)

この辺りまで上がると妙な道形が現れたのですが、これはもともとの径路なのか?それとも周辺の尾根を横切る送電線の巡視路なのか?少々わかりかねます。

240112g(よき雑木林)

240112h(久しぶりにあってきました異形の大ブナ)

1518m峰直下は異形の大ブナもさることながら、平地が多く休憩に事欠かないし、なにより周囲の林の様子も素晴らしいのですよね。

こんかいはもちろんここでランチとなりました。意外に冷たかったですが寒すぎず、ゆっくりできました。

240112i(高芝山へ斜上)

240112j(かつてはスズタケで埋もれていた吊尾根も、、、)

予定より早く登れたので西の高芝山にも寄りました。

前に下ったときはなんの苦労もなく降りた覚えがあるのに、道を間違えて北側を巻いて登ってしまいましたが、まぁこれも良し。ただ岩峰なので気は抜けないですね。

240112k(高芝山の頂稜)

240112l(高芝山より、、、ではない)

高芝山西のピークに寄って、しばし展望を楽しんだら来た道を戻ります。

よく見ればマーキングがあって慣れている人なら迷いようのない感じなんだけど、なんで登りはああ行ってしまったのか、、、。

240112m(竹森林道との間はスズタケの名残が残っている)

高芝山東峰と称すまろやかな1518mに上がったら、ここからなおも北へ登ります。

この辺りは高芝山初訪の折以来だから20年以上ぶりのこと。当時はこの辺りもスズタケの密藪の中に踏み跡が通っている感じだったので、周囲の林を楽しむ余裕なんてなかった。久し振りに歩いて、このあたりもなかなか素敵な林だというのがわかったのが収穫でした。

240112n(1518m峰と高芝山を振り返る)

240112o(竹森林道より、南アが一望)

でもそんな素敵な道のりも長くは続かず、じきに尾根を横切る竹森林道に出てしまいました。あーあ。

あとは林道を辿って柳沢峠へ向かうだけ。稜線近い林道だけあって展望は絶佳。車は通らないし意外に楽しい道のりです。

240112p(道中は氷の造形も)

じきに北側の日陰に入ると一気に冷えてきたものの、意外や意外こんどは沢を横切るたびに氷の造形が見られて狂喜してしまいました。寒い中いろいろ写真撮るから柳沢峠が遠い遠い(笑)。

240112q(東側には大菩薩嶺)


それでも1時間ほどで柳沢峠に着き、山歩きはお終い。もちろん峠も日陰で気温は0度ぐらい。峠の茶屋はもちろん閉まってるし、タクシー待ちの間はかなり寒い思いをさせられました。自販機の温かいココアにどれだけ救われたことか!あと看板にかかれていた俺の肉そばが気になったのですが、食べたことある方、いらっしゃいますか?

 

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2024.01.04

西原古道を往く

240101a(紅葉もそろそろお終い・丸山みちのひとコマ)

 
 
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
 
 
・・・・・☆

もうひと月前の山行きになってしまいましたが、先月の頭は西原古道を歩いてきました。


鶴川は渓が深く、山腹を高巻く径路がいろいろ残っていて、今回歩いた藤尾から沢渡までの道もそのひとつ

240101b(藤尾へのみちすがら)

藤尾といえば、バスで初戸(はと)を過ぎると、田和越えの暗い沢沿いの登りになり、バス停はそんな暗い沢底にあるので暗いイメージしかなかったのですが、それは県道が下を通っているからでしかないんですね。

実際の藤尾集落はバス停から↑↑こんな感じのつづら折れの車道をせっせと登ってたどり着く、

240101c(藤尾・開放感のある明るい集落)

明るく、開放感のある、なんとも心洗われるようなところでした。

とはいえ観光客気分で訪れるにはたいへん良いところだけど、地元の方からは住むには厳しいところもあるというお話も伺いました。それでも今回一番心に残ったのはこの藤尾の集落でした。

240101d(立派なケヤキ)

240101e(紅葉の名残)

西原古道は笹尾根への登山道を左上へ分け、なおも山腹を行く道がそれで、車道の終点付近にたつ↓↓立派な私設??の道標が目印。

さっそく入ると道は一段高巻いてから、東へ向く水平道に変わりました。道は植林の中しっかり延びていて、往年の往来の多さを感じさせるものでした。植林なのはまあしょうがないところですけど、、、。

240101f(コレが登山口です)

240101g(ふんどし山 <寺久保山>)

ひと登りして着いたふんどし山は西側が少し開けた、雑木林の明るい山頂でした。ここで地元の方にふんどし山の由来を聞くのを忘れたことに気がつくという、、、(笑)

240101h(西原古道・道は明瞭)

240101i(帳塚原)

ふんどし山からなおも古道を東へ行くと、じきに丸山からの登山道と合流。まもなく出た尾根上の小広い平地が帳塚原。この日はここでランチになりました。

でも帳塚原って由来はもちろん知らないけど、場所がら賭博っぽいイメージも感じられますが実際はどうなんでしょう??あくまで自分のイメージですよ!

240101j(オオモミジ)

その帳塚原から小棡へ下る道すがらが、この日名残の紅葉を一番楽しめたところ。

雑木林も多く、道としても好ましいですね。そうこうしているうちに小棡に降りてしまいました。

240101k(小棡峠みちの馬頭観音)

240101l(小棡の集落にありました)

小棡は明るい、しかし急な山腹に張り付くような集落で、道は一旦集落の下部まで降りてから、山道を拾って登り返すように延びていました。

道中ユズリハが植えられていたのは「棡原」にちなんでいるのでしょうかね、、、

240101m_20231231175501(小棡のひとコマ)

240101n(切通しを越え)

最奥の家からひと登りで尾根を乗り越し、再び山道に変わると、今度はある施設による自然にまつわるクイズのプレートを見るようになりました。

林間学校的なので子供をハイキングとして歩かせているのでしょうね。

240101o(尾根を越えて)

240101p(日武連山)

じきに十文字峠に上がり、日武連山に寄るも、こちらは植林下の山頂で休む場所もない感じ。

休憩もそこそこに沢渡へ向かいました。

240101q(ここまでくれば沢渡は近い)

歩き出しは帰りのバスのことは考えてなかったんですけど、下って沢渡が近づくと、コレは間に合いそう!ちょっと急ぎ気味で降りたら、無事上野原行きのバスを捕まえることができました。

そうそう飯尾行きのバスも久々に乗ったら、朝の便がいつのまにか9時台になっていたのですね!帰りは15時台。これはハイカーの増減と云うより、バスのシフトの都合なのかも。若干痛いですけど、正直路線が残ってくれるだけでありがたい。それより小菅の湯の帰りの最終も繰り上がったようで、そちらの方が個人的には痛かったかなー。鶴峠発17時というのは夏の遅出プランには格好の便だったので、、、。

 

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2023.11.11

錦繍の吹切尾根

B231118a(吹切尾根上部のひとコマ)

さてさて11月に入り、紅葉も低山域に下がって近場の山もそろそろ見頃になってきました。

通い慣れたところへ行くのはもちろん良いものです。とはいえこの時期に歩いていなかったところを再訪してみるプランで、去年吹切尾根の下部を歩いたらこれがかなり楽しめたので、今回は時期が早くちょうど良い塩梅だろうと予想できた吹切尾根の上部歩いてみました。

B231118b(富士はクッキリ)

去年は下からから鳥屋ノ丸まで登ったのですが、今回は大峠へ出てからのスタートで基本は山下り。大峠は1500mを超えているのに、なぜか先月よりも暖かかったことに驚きつつ、まずは東の雁ヶ腹摺山へ向かいます。

とはいってももちろん上まで行かないんですけどね(笑)。ハイカーの多い、雁ヶ腹摺山への道もかなり久し振りだったんですけど、こんなに巻いて延びていたのか、、、。

B231118c_20231110195601(オオイタヤメイゲツ)

B231118d(吹切尾根に乗った辺りはほぼ終盤)

とはいえ道が巻いてくれているおかげで目的の吹切尾根にはスムーズに行けるわけで、登山道が吹切尾根に乗ったところで道と別れて尾根を下ると、目の前には素敵な尾根がゆるゆる広がってます。

この辺りでは紅葉はすでに終盤。でも広尾根ゆえに休憩できるポイントが多く、いきなりのんびりしてしまいました。

B231118e(ホソエカエデ)

B231118f(ゆるゆる下れます)

16年ぶりに尾根上部を歩いて感じたのは、もちろん藪はなくなったこともそうなんだけど、なんといっても尾根東面の自然林の美しさ・好ましさです。

これはですね、この辺りをくまなく歩くだけでもかなり楽しめそうなんですよねえ。

B231118g(紅葉も徐々に濃くなり)

B231118h(この辺りもオオイタヤメイゲツ)

そして下るにつて紅葉は徐々に濃くなり、あっちへウロウロこっちへウロウロ。なっかなか前へ進みませんが、余裕のある行程なのでさほどの問題もありません。

B231118i(振り返れば雁ヶ腹摺山)

B231118j(いやいや。。。)

上ではオオイタヤメイゲツがメインだったのも、下るにつれてコハウチワカエデやコミネカエデも現れてきて彩りもより豊かに。

そしてなんといっても晴れているのが一番大きい!おっさんもうっとりですよ。

B231118l(徐々に、、、)

B231118m(コハウチワカエデ)

1516m方から先の西面が一斉に伐採されていたのは、南大菩薩の稜線から散々見えていましたので知ってました(笑)。

でもでも驚いたのが紅の多さ!正直言うと色づきはこの気候ですから今ひとつなんですけど、それでも赤いということはここは基本常時赤くなりそうなところですよ。

B231118n(1516m方より下は伐採跡が広がる)

B231118o(この辺り紅が多い!)

しかしここまで紅が多いとはねぇ!!

んでその伐採跡は1522mを越えると尾根東面に移って、、、どうやらすぐ下で尾根を横切る奈良子林道から始まっているようです。

B231118p(野分ノ峰・北の鞍部辺り)

B231118q(奈良子林道でこんな感じ)

そんなわけで着いた野分ノ峰も北面が皆伐されていて驚きました。たしかこっちは比較的最近来た覚えがあるはずなのだが、、、と調べてみたら5年前に来てはいるのですが、野分ノ峰には上がらずそのまま東の尾根を下って金山峠に出ていたのでした。

B231118r(オオモミジ)

吹切尾根を横切る奈良子林道を越えて再び尾根を下ると、ここから今までのゆるゆる広尾根だった周囲の雰囲気が一変。痩せた岩稜が続くようになるって、、、これは尾根下部と同じ感じですね。

しかしゆるゆる広尾根から、痩せた岩稜に一変するって同じ主稜線でなかなかの落差ですよ。

B231118s(ブナの大木もちらほら)

B231118t(痩せた岩尾根が続くのは尾根下部のよう)

今までの緩さから一変するわけですから、急降下が続いて下りらしいと言えば下りらしいかも。

ネジキやヤマボウシの紅葉がちらほら見られるのも、やはり去年歩いた尾根下部と同じ雰囲気ですね。

B231118u(送電塔をすぎれば)

やがて送電塔に出れば鳥屋ノ丸はもう間近。

桑西から野分沢沿いに延びている巡視路がどこからか別れている筈なんだけどなあ、、、と思いつつ先を行くと、その分岐点は鳥屋ノ丸山頂のすぐ手前でした(笑)。

B231118v(鳥屋ノ丸はもう間近)

いちおう下の桑西には道標あるんだけど、上はまったくフォローされていないって、、、、入山者のレベルを選別するためにわざとそうしているのでしょうかね?それか一応登山者も入れますよと言うメッセージ的なものとか??

のんびり歩いたせいで鳥屋ノ丸に着いたのはもうけっこうな時間。あんまりゆっくりしていると今度は日が暮れてしまうので、休憩もそこそこに桑西へ向かったのでした。 

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