冬の紅葉を愛でるセーメーバン
(セーメーバンへの登りしなより)
もうひと月近く前になってしまいましたが、月初めの山行きは先月の稚児落としと同様にトズラ峠(葛籠峠)スタートで反対側の山、セーメーバン(清明盤)を訪れました。
ということで今回も大月駅からタクシーでトズラ峠に上がってからのスタート。峠から少し上がったところにある馬頭さまに挨拶したら、そのまま尾根を北へ登りだしたのですが、、、
(オオモミジ)
ぬあんと附近のオオモミジは紅葉真っ盛り!12月ですよ!
いくら今年の夏は暑くて、紅葉が遅れまくったとは言えまさか低山帯の紅葉が真っ盛りとはただただ驚くしかありません。しかも12月に入ってから気温が一気に下がったせいか、色づきもいいのがまた驚き。
(送電塔の先だったか)
(ウリカエデ)
ということで道中は想定外の紅葉狩り。天気もいいし、想像よりも暖かいし、とにかく紅葉が見事です。
(780m圏峰)
(イロハモミジ真っ盛り)
紅葉で最後に色づくイロハモミジも真っ盛り。これもなかなか色づきが良くて困ってしまいますねぇ。
紅葉はサクラ沢峠を挟んで標高700~800mが真っ盛りという感じでした。
(この辺りは防火帯が続く)
しかも今回のコースは全くの偶然なのですが、道中防火帯もあるので展望絶佳な箇所がある。
しかも好天・紅葉・展望を楽しめるのにハイカーは極少。しつこいようですが全くの偶然でこのタイミングでは最良のコースだったのかもしれません。
(左はたぶん鳥屋ノ丸)
(セーメーバン山頂)
とりあえずここまでは上手くいきすぎた感じでしたが、苦労したのがランチ場の確保。
基本雑木林主体の尾根なのですが、肝心のセイメイバン山頂附近は、尾根の西側が植林になっており、平た居場所には事欠かないものの日差しが入る場所が意外に少なくて難儀しました。でもそこは山頂から南東尾根を下ると植林がなくなったことであっさり解決。冬の山行き、日差しは特に大切なのですよ。
(南東尾根の道筋は明瞭な箇所が多い)
穏やかにランチをとれたら、南東尾根をそのまま下ります。南東尾根を歩いたのは20年以上ぶり。
尾根にはかつての往来を想起させるような明瞭な道筋が通っており、基本はそれを辿る感じで下っていきます。
(地名がありそうなのですが、、、)
この山ノ神?は覚えていないんですけど、昔の記録(2003.02.01)ではきちんと記されていましたね。
でもこの先で、南の日影へ降りそうな明瞭な道が延びていたのに気づきました。ちょっとおもしろそうなのでいつか歩こう(笑)。
(メグスリノキ)
そして下るにつれ、紅葉も復活。↑↑のメグスリノキ、今年は諦めていたので狂喜してしまいました。この形の葉っぱでもカエデの仲間なのです。
(金比羅さまが置かれた小和田山だそうです)
基本明瞭な道筋を追うと南東尾根に沿って下れる感じでしたが、道筋は599m峰のひとつ先の590m圏峰で南東尾根から外れて、南の枝尾根へ延びていました。20年以上前の初訪の折はおそらくこの道を追ったのだと思います。
今回は南東尾根をなおも辿ることにして隣のピークに着くと、そこには立派な金比羅神社があって、しかも大月市の道標も設置されていて驚きました。整備しようとしてたんかい!(笑)道標によるとここは麓の集落から採られたのか??小和田山とのこと。
(ここも綺麗でした)
これだけ立派な祠が置かれているのですから、ここから先は立派な参道がつけられていました。傾いた西日を浴びた紅葉が美しかった道のりも見事見事。永遠に歩けますね。
(小和田の東光寺より)
東光寺に出る直前、右手から尾根を巻いて降りてきた道と合流したのですが、おそらくこれが初訪の折に下った道だと思います。
じきに出た東光寺のこの広がりは覚えていましたね。時間的にバスには間に合わないので、ここでタクシーをコールし、帰途についたのでした。