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2024.08.26

黒岳~牛奥ノ雁ヶ原摺山・避暑の稜線歩き

B240824a(賽ノ河原)

例によってずいぶん前の山行きになってしまいましたが、7月末のお話しです、、、汗

まぁ今年の夏も暑いことは暑いけど、6月から35度とかなかったのが救いと言えば救い。花が咲いていた頃ならいざ知らず、こうも暑いと山行きのモチはどうしても下がり気味ですよね。となると選ぶのはやはり標高の高いところ。そして天気も不安定なら何があっても対応できるおなじみのこの辺りになりました。

B240824b(大峠からの登りしな)

大峠歩き出しは去年の紅葉の時期以来でしょうか。天気よろしく峠から望む夏富士はクッキリ。林道工事は相変わらずのようですが、ぬあんと峠のあのトイレがなくなり、新しく建て直されて綺麗になっていました。

少々遅めの歩き出しだったので車はあれど人の気配はなく、準備を終えたら今回は西の黒岳へ向かいます。

B240824c(カニコウモリ)

大峠で1500mを超えているので暑さはまぁマシな方でしょうけど、それでも歩き出せば汗が噴き出します。

ただいい具合に曇ってくれたりと、想像よりは涼しかったのには助かりました。

B240824d(シャクジョウソウ)

シャクジョウソウ、何年ぶりでしょう!シャクジョウソウもギンリョウソウも今はツツジ科になっていたのを知らなんだ、、、。

B240824e(午前中は黒木の森も明るい)

B240824f(黒岳)

久し振りにこの尾根を登って気がついたのは、東向きの尾根なので午前中は森が明るく、黒木の森を埋める緑が鮮やかに見えたこと。この尾根は暗くなった午後に下ることが多いので新鮮でした。

黒岳に上がったら一等点に挨拶して、稜線を北へ行きます。

B240824g(バイケイソウ)

緑なので草かと思うけどしっかりお花なバイケイソウ。コバイケイソウを知っているならわかるだろうけど、ハエが寄ってくるような香りを醸し出しています、、、

B240824h(稜線は倒木が増えている)

この辺りは1900~2000mの黒木の稜線なのですが、近年倒木が目立つんですよね。おそらく急速に喪失している1500mほどのコメツガ林とは状況が違うと思うんですけど、割と気がかりなんです。

B240824i(ホツツジ見頃でした)

ほどよく曇ってくれてて稜線歩きは快適。そしてこの日のヒットはホツツジでしょう。ツツジの花の掉尾を飾る普通に見られるお花、だけどわりと久々のような(笑)。

B240824j(賽ノ河原から牛奥ノ雁ヶ原摺山)

気温の高さと不安定そうな天気が嫌われたか、稜線を行き交う人は想像よりかなり少なく、川胡桃沢ノ頭でランチをとったら、賽の河原へひとくだり。

鞍部の草原は風が通って爽快そのもの。しばらく辺りを散策してしまいます。とはいえお花はより減った印象。お目当てのお花も見当たらず、いまは生き残ってらっしゃるのでしょうか、、、

B240824k(ウスユキソウ)

そして賽の河原からのしんどい登り返しは草原の脇を通るので、お花もぼちぼち。

カイフウロ、イカリソウ、ニガナ、ノアザミ、コオニユリ、ウスユキソウ、ホソバノキソチドリ、ヤマオダマキ、ヤハズハハコにツリガネニンジン、オオバギボウシ、ウメバチソウは蕾。といった感じでした。

B240824l(来た稜線を振り返る)

B240824m(牛奥ノ雁ヶ腹摺山)

ゆるゆる登り切ると、そこが牛奥ノ雁ヶ原摺山。もう良い時間なので今回のところはここまで。不安定な天気のおかげで却って快適だったし、しかも雨にも降られずラッキーでした。

休憩中はしばらく降りそうにない?かなぁ??と思ってたら突然黒い雲が湧きだし、一転してマズい雰囲気になったので慌てて下山開始。西の尾根の登山道を下ります。

B240824n(久し振りに西の尾根を下ります)

西尾根の登山道はかつて登りに使って以来なので7.8年ぶりか。記憶はほとんどないながらも、快適に歩けた記憶はありました。

でも久し振りに下ると整備されて以降放置されているのか、道はところどころ荒れていて、初心者が下りにとるにはちょっとまごつく箇所があるんじゃないかなあ、、、と言った具合。

B240824o(登山道がいろいろ付け変わっていました)

登りに採ったときは尾根をそのまま登った記憶しかないので、伐採跡があったり、尾根をはずれたり、林道を歩いたと思ったらまた山道に戻ったりと、おそらくこの辺り初訪の頃とかなり変わっているのだと思います。

伐採跡のところは鹿柵が張られているから盛夏はお花がもう少し見られるかもしれませんよ。

B240824p(すずらん荘に降り立ちました)

そんなわけで想像よりも時間がかかって県道の通るすずらん荘に到着。残念ながら終バスが通ったあとなのでタクシー、、、も今回はまともに捕まって一安心。雨も下山途中でちょこっとだけで済んだのはラッキーでした。

下山後はすずらん荘で美味しいシャーベットをいただきながらタクシーを待っていたのですが、さすがにハイシーズン家族連れが多くて大盛況。今回この施設の中をよく見られたのも収穫でした。へーこうなっていたのか!と。

 

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