初歩きはのんびりお坊山
(お坊山西峰より)
またまたひと月遅れでしょうか(笑)。今年の初歩きは遅出で駅から歩けて林相の良いところで思いついたお坊山南尾根~東尾根を歩いてきました。
この日は笹子駅12時ちょうどのスタート。笹子駅は2/1で開業120周年だそうで、駅の待合室にポスターが貼ってあったのを横目にスタート。R20(甲州街道)をてくてく歩いて南尾根に取り付きます。
(巡視路は残っているが、、、)
とはいえ取り付けにあったJR送電線巡視路の標柱がなく、あれれ?と思いかけたものの気にしないで分け入ると、久しく歩いていないうちに沢が荒れていて、すでに径路がわかりません。
しょうがないので記憶を頼りに行き、尾根に取り付くと径路らしきものは残っていたのでまあ残っているのでしょう(笑)。ひと登りで819.9m峰に上がると、、、
(819.9m峰・送電塔が撤去されていた)
ぬあんと送電塔と送電線がない!訪れていない間に廃止されて撤去されたようです。
まぁ相当古い施設でしたから納得といえば納得ですけど、事情の知らない方は各々安全な形で尾根に取り付くのが正解なのでしょう、、、汗
(ここから美しい雑木林のはじまり)
休憩がてらしばらく休んだら南尾根はここからが本番。尾根は急登が続きますが、この雑木林が南尾根の白眉なところ。
何度歩いてもここは本当によい。急登すら気にならない。言いすぎじゃなく。
(ときおり露岩もある)
(南面なので暖かい)
1109m峰前後で植林が絡みますが、さほど長くは続かず、再び雑木林に変わるとお坊山東峰へむけ登り詰めるだけ。
登りだしは暑いぐらいだったのに、この辺りまで登ると稜線から冷たい風が通るようになり、ちょうど良い塩梅。じきに東峰に飛び出しました。
(米沢山とトクモリか?)
(お坊山の頂稜・北面は雪がうっすら)
この暖かさ、頂稜も雪はないのか、と思いつつ西峰へ向かうと北斜面にはうっすらと白い雪。今年初めて。これでも嬉しいけど、↓↓の大菩薩辺りはこの時期なのに白いモノが見えない、、、。
(大菩薩連嶺・雪は見えない)
(お坊山西峰)
はやり西峰は足下に広がる甲府盆地とその奥に聳える南アルプスの展望が嬉しい。そして左手には大きな富士と抜かりなく、狭い山頂なれど日が傾きかけた時分になるともう誰もいません。お茶でも入れて久し振りにのんびりさせていただきました。
(三ツ峠と富士山)
(お坊山東峰のあたり)
来た道を東峰まで戻り、お次はおなじみ。そのまま東尾根を下ります。
雑木林の、ゆるくて広い尾根が続く尾根は何度歩いても楽しいところ。ただ道標の類いはないので悪しからず。
(緩やかな尾根下りが楽しい)
(棚洞山・右奥に見えるのがお坊山)
久しく歩いていないうちに変わったところはさほどなく、徐々に傾く日差しの色をめでつつ、ゆるゆる下っていく至高。
(なんとも素敵な雑木林が続きます)
(入道山からひと下りした辺り)
南尾根819.9m峰の送電塔が撤去されたと云うことは、891m峰下の↓↓ここも当然送電塔が撤去されていました。
東尾根は何度も下っているのですが、末端の下りは実はそのたびに違うので(笑)どう降りようかと考えつつ結局尾根をそのまま行くと、、、
(ここも送電塔が撤去されていた)
はいはい。↓↓この地元の方が作成した私製の絵地図も見覚えあります。中身はすっかり消えちゃいましたね。
かつて歩いた覚えがあるので、まだ残っていたことに驚きつつ、とりあえずそのまま道なりに下ってみたのですが、、、
(あとは下るだけと思ったら、、、)
なんか下るにつれ道は急になり、道なのか洗掘された溝なのかよくわからんなあ、、、となおも下るとこれはそのまま下るには急すぎてかなり危ないよね~、って感じになったので西へトラバースして逃げました。とはいえこちらも登山道というか径路とはとても正解とは言えない急な斜面なので、おそらく不正解なのでしょう。
たしか今はなき送電塔のところから巡視路を南の中央高速の脇まで降りた覚えもあるので、安全に降りたい向きはそこから径路の跡を探すのが一番安全に降りられるのでしょうね、っていう言い方で大丈夫なのか??(笑)。
とにかく東尾根の下りは今のところ自力で安全に降りられるスキルが必要な状態なのかなと感じておりますので、エアリア赤破線だからと言って安易に下らない方が良いのかも。まぁ単純に道筋やマーキングを探すのが苦手な自分が見落としていた可能性が高いかも知れないんですけどね、、、
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コメント
なるしまさん、
もう21年には送電塔は撤去されていたのですね!
自分的にはまだ遅出の際の的なルートですけど、あのルートは自分にとって永遠の定番になっているので、次回はいい加減安全に降りられるところを探さなければいけないなあと思っております。
投稿: komado | 2024.02.18 11:51
ゴン太さん、
滝子山でも行けるっちゃいけるンですけど、登山口までの歩きがお昼スタートだと少々余計なもので南尾根になりました。
現状南尾根は沢も荒れているので、安全に歩けるところを見つけてさっさと尾根に取り付いた方が良い感じです。
南東尾根は現状あのままはかなり宜しくないので、記事でも言いましたが送電塔のあとから巡視路のあとを探すなり、ゆるく南へ下れるところを探した方が安全かなと。
ほんとうに素敵なコースなので機会があったらいろいろ試してみてください(笑)
投稿: komado | 2024.02.18 11:48
komadoさん
こんばんは
懐かしいお坊山、何度も歩きましたが、最後は2021年秋。
その時にはもう鉄塔は無かったです。
このをやっつけられたら、我らもまだもう少し
山を歩けるって、「バロメーター」的なルートなので。
また気力試しに歩いてみなければって思っています。
投稿: なるしま | 2024.02.14 22:37
インスタの方で、初歩きが笹子駅近くと知ったときは、てっきり今年の干支の一部分を意識した?滝子山だとばかり思っていたのですが、お坊山でしたか。
ほぼ同じコースを私が歩いたのは、もう15年以上も前の平日の秋の好日。しかし、あの送電鉄塔がもうないとは…、変われば変わるものですね。
当時でも南尾根の最初の取りつきは難しかった覚えがありますが、送電線の巡視路も使われていないとなると、今のほうが難しくなっているかもしれません。
南東尾根はホント最後が難しいですよね。あれはエアリア赤破線も疑問符というのは分かる気がします。
ただ、両尾根ともホントに雑木の美しさが魅力の尾根ですから、私も再訪してみたいな、とkomadoさんのレポを読みながら思いました。
投稿: ゴン太 | 2024.02.11 17:25
ba_sobuさん、
お坊山は笹子駅から歩けることもあって定期的に訪れますが、何度訪れてもなにかしら楽しめているんですよ。それがあるから、自分的にはいい山。ホントに。
投稿: komado | 2024.02.10 22:05
komadoさん、こんにちわ
そういえば 久しく歩いていなかった
お坊山南尾根 近づきにくい山になりにけり?
投稿: ba_sobu | 2024.02.10 17:16