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2023.11.11

錦繍の吹切尾根

B231118a(吹切尾根上部のひとコマ)

さてさて11月に入り、紅葉も低山域に下がって近場の山もそろそろ見頃になってきました。

通い慣れたところへ行くのはもちろん良いものです。とはいえこの時期に歩いていなかったところを再訪してみるプランで、去年吹切尾根の下部を歩いたらこれがかなり楽しめたので、今回は時期が早くちょうど良い塩梅だろうと予想できた吹切尾根の上部歩いてみました。

B231118b(富士はクッキリ)

去年は下からから鳥屋ノ丸まで登ったのですが、今回は大峠へ出てからのスタートで基本は山下り。大峠は1500mを超えているのに、なぜか先月よりも暖かかったことに驚きつつ、まずは東の雁ヶ腹摺山へ向かいます。

とはいってももちろん上まで行かないんですけどね(笑)。ハイカーの多い、雁ヶ腹摺山への道もかなり久し振りだったんですけど、こんなに巻いて延びていたのか、、、。

B231118c_20231110195601(オオイタヤメイゲツ)

B231118d(吹切尾根に乗った辺りはほぼ終盤)

とはいえ道が巻いてくれているおかげで目的の吹切尾根にはスムーズに行けるわけで、登山道が吹切尾根に乗ったところで道と別れて尾根を下ると、目の前には素敵な尾根がゆるゆる広がってます。

この辺りでは紅葉はすでに終盤。でも広尾根ゆえに休憩できるポイントが多く、いきなりのんびりしてしまいました。

B231118e(ホソエカエデ)

B231118f(ゆるゆる下れます)

16年ぶりに尾根上部を歩いて感じたのは、もちろん藪はなくなったこともそうなんだけど、なんといっても尾根東面の自然林の美しさ・好ましさです。

これはですね、この辺りをくまなく歩くだけでもかなり楽しめそうなんですよねえ。

B231118g(紅葉も徐々に濃くなり)

B231118h(この辺りもオオイタヤメイゲツ)

そして下るにつて紅葉は徐々に濃くなり、あっちへウロウロこっちへウロウロ。なっかなか前へ進みませんが、余裕のある行程なのでさほどの問題もありません。

B231118i(振り返れば雁ヶ腹摺山)

B231118j(いやいや。。。)

上ではオオイタヤメイゲツがメインだったのも、下るにつれてコハウチワカエデやコミネカエデも現れてきて彩りもより豊かに。

そしてなんといっても晴れているのが一番大きい!おっさんもうっとりですよ。

B231118l(徐々に、、、)

B231118m(コハウチワカエデ)

1516m方から先の西面が一斉に伐採されていたのは、南大菩薩の稜線から散々見えていましたので知ってました(笑)。

でもでも驚いたのが紅の多さ!正直言うと色づきはこの気候ですから今ひとつなんですけど、それでも赤いということはここは基本常時赤くなりそうなところですよ。

B231118n(1516m方より下は伐採跡が広がる)

B231118o(この辺り紅が多い!)

しかしここまで紅が多いとはねぇ!!

んでその伐採跡は1522mを越えると尾根東面に移って、、、どうやらすぐ下で尾根を横切る奈良子林道から始まっているようです。

B231118p(野分ノ峰・北の鞍部辺り)

B231118q(奈良子林道でこんな感じ)

そんなわけで着いた野分ノ峰も北面が皆伐されていて驚きました。たしかこっちは比較的最近来た覚えがあるはずなのだが、、、と調べてみたら5年前に来てはいるのですが、野分ノ峰には上がらずそのまま東の尾根を下って金山峠に出ていたのでした。

B231118r(オオモミジ)

吹切尾根を横切る奈良子林道を越えて再び尾根を下ると、ここから今までのゆるゆる広尾根だった周囲の雰囲気が一変。痩せた岩稜が続くようになるって、、、これは尾根下部と同じ感じですね。

しかしゆるゆる広尾根から、痩せた岩稜に一変するって同じ主稜線でなかなかの落差ですよ。

B231118s(ブナの大木もちらほら)

B231118t(痩せた岩尾根が続くのは尾根下部のよう)

今までの緩さから一変するわけですから、急降下が続いて下りらしいと言えば下りらしいかも。

ネジキやヤマボウシの紅葉がちらほら見られるのも、やはり去年歩いた尾根下部と同じ雰囲気ですね。

B231118u(送電塔をすぎれば)

やがて送電塔に出れば鳥屋ノ丸はもう間近。

桑西から野分沢沿いに延びている巡視路がどこからか別れている筈なんだけどなあ、、、と思いつつ先を行くと、その分岐点は鳥屋ノ丸山頂のすぐ手前でした(笑)。

B231118v(鳥屋ノ丸はもう間近)

いちおう下の桑西には道標あるんだけど、上はまったくフォローされていないって、、、、入山者のレベルを選別するためにわざとそうしているのでしょうかね?それか一応登山者も入れますよと言うメッセージ的なものとか??

のんびり歩いたせいで鳥屋ノ丸に着いたのはもうけっこうな時間。あんまりゆっくりしていると今度は日が暮れてしまうので、休憩もそこそこに桑西へ向かったのでした。 

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【大菩薩・権現山稜】」カテゴリの記事

コメント

SAKURAさん、

吹切尾根は去年紅葉の時期に下部を歩いて意外に楽しめたので、まぁ歩いてみるかぐらいに思っていたのが却って良かったですね。
色づきがあまり宜しくない年にあれだけの赤ですので、あの尾根は毎年結構楽しめそうかと思っています。

それはそうと今年は本当に秋がない。Tシャツの翌週はニットとウールのコートの出番でまさに秋がない感じでした。

投稿: komado | 2023.11.14 22:58

好天に恵まれた素晴らしい紅葉を地図を見ながら拝見です。
輝く紅葉&黄葉が素晴らしくて~♪
いろいろ条件が悪い年の奇麗な色付きにも感激です!
行ってみたいけど、ソロになってしまったので難しい所…

急に気温が下がって来たので近隣の紅葉も奇麗になるかもと少し期待していますが、秋が無い年でビックリですね。

投稿: SAKURA | 2023.11.13 21:19

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