塩水山~倉沢山 秋の軽い藪山
(塩水山への道すがら)
近年は気象的にそういう傾向ですけど今年の夏は本当に暑かったし、夏山は台風でツブれるしで、気分が山へほんとうに向かずに二ヶ月も開いてしまいましたよ、、、。
久し振りの山行きは6月に大雨後の林道通行止めで頓挫した倉沢山~塩水山を逆コースで歩いてみました。
(六本楢峠からの歩き出し)
ということで今回は塩山駅からタクシーで六本楢峠に出たのですが、車から降りたら寒い!寒いよ!標高1700m近いと気温は10℃を割って秋というよりもはや冬の様相。防寒着持っててよかった~。
いきなり林道が方々に分かれて延びていますが、ここは稜線に沿った林道をまずはてくてく歩きます。
(ハナイカリの紅葉)
林道上にはハナイカリがいっぱい。シカさんお嫌いなのかしらね?緑から黄色、そして紅と色とりどり。ハナイカリが紅葉するの知りませんでした。
当初こそ林道を歩いていたので楽ちんでしたが、先のピークからはスズタケに埋もれる広い尾根を追うようになりました。
(ミズナラが伐り残されている)
(けっこうなスズタケです)
しっかしこんなスズタケを分けながら歩くなんて何年ぶりだろう、、、昔はこういうところばかりでしたのにねえ。
寒くて幸いでしたし、藪自体が綺麗で笹の中を泳ぐ感じで歩けます。カラマツは色づきはじめていたけど、そのまま枯れそうな雰囲気です。
(遠見~金峰~鉄山・御堂川を繞る尾根が懐かしい)
塩水山への登りしなにあった伐採跡からは金峰山が一望。
遠見から金峰、鉄山と御堂川を繞る山稜が本当に懐かしい。自分的にこの辺りの藪尾根が金峰山の魅力を知るきっかけになったんですよね。
(塩水山・危うく見落とすところでした)
伐採地からひと登りで塩水山の山頂に着いたのですが、う~んここが塩水山の筈だけどなにもない。
とりあえずひと休みしてから付近を捜索。三角点はピークの北寄りに。山名標は南側のさびた看板がそれだと三角点を見つけた後に気がつきました(笑)。
(ゴマナ・レンゲツツジの木に絡んで生き残っていた)
さて尾根はここから一旦鞍部へ下るのですが、一旦東へ行ってから西へ修正。素直に山頂から降りれば良かったのですね。
レンゲツツジが点在する草原には、そのレンゲツツジの木に絡むように生えていたゴマナがまだ咲いていました。こういう難の逃れ方もあるんだな、、、。
(奥に倉沢山を望みつつ)
降りた鞍部にはどこからか林道が来ていましたが、地形図に載ってないのでどう延びているかはよくわかりません。
登り返す斜面も相変わらずスズタケで埋もれていますが、こちらの方が若干背丈が低く、歩きやすかったです。
(リンドウ)
(これも見落とすところでした・笑)
これまた林道の通る鞍部から登り返すと倉沢山の広い山頂にたどり着きましたが、ここでも山名標をあやうく見落とすとことでしたよ(笑)。
頃合いも良いので、藪なく日当たりのいい場所をなんとか見つけてのんびりとランチ。天気よろしく、風は爽やか。こんな秋らしい日、今年はほとんどなかったよね。
(この辺りでようやく雑木林が現れた)
倉沢山から乙女高原へ下るところでようやく雑木林が出てきて、この下りはなかなか良い雰囲気でした。
これまではカラマツ植林が主でしたからね。ホッとします。
(ヌタ場?多し)
下りきった鞍部附近にはヌタ場がいくつも。周囲の傾斜が緩いせいでしょうか?
おかげで下りは若干気を遣いますが、ユルい分だけフォロー利きますね。
(紅葉始まる・ハウチワカエデ)
カエデの紅葉も始まっていました。同じ木で緑→黄→紅のグラデーションがお見事。紅葉の時期は好天でいてほしいものです。
(林道が尾根に沿って延びていた)
降りきってから進路を右に変えた頃から再び林道が出てきました。稜線に沿って延びているようです。
(オヤマボクチ)
(尾根の右側大変よろし)
そのまま林道を歩いた方が楽なのですが、尾根を挟んで林道と反斜面は斜面は白ブナが目立つ素敵な雑木林。
そおいや荒川林道もこんな林だったことを思い出していると、じきにその荒川林道に飛び出しました。
(秋の乙女高原)
林道をひと登りすると6月以来の乙女高原に出ました。
秋の草原はススキが靡いて、その中にヤマラッキョウ、リンドウなど秋の花がぼちぼち咲いている感じ。お花の季節もそろそろお終いですね。
(ヤマラッキョウ・リンドウが見頃でした)
とはいえ6月と違うのは今は日没が早いこと。あまりのんびりしすぎると日が暮れちゃいますし、この時期日が暮れるととにかく寒いですからね。
なので早めに切り上げて焼山峠へ向かったのですが、タクシー呼べたのはド○モじゃなくてa○の方。山や奥地に強かったド○モはどこへ行ったの?と嘆きつつも柳平まで歩かずに済んだことにホッとしつつ帰路についたのでした。
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