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2023.08.17

雷に追われた南大菩薩

B230816a(お花畑・最盛期直前)

わりかし好天が続いていたものの異常に暑かったり、予定が合わなかったりで二ヶ月ぶりの山歩きになってしまいました。とりあえず夏山前なので今年のお花の確認と調整をかねて南大菩薩の稜線をゆるゆる歩いてきました。

今回はきちんと朝から(!)大月駅からタクシーを走らせて真木側からの入山。とにかく暑い日が続いているので山奥に入ってもかなり暑い(笑)。歩き出し早々汗が噴き出します。

B230816b(湯ノ沢峠の草原)

B230816c(シモツケソウ・少ない)

とはいえ、湯ノ沢は基本樹林帯なので直射日光が避けられるだけまだマシです。

大汗かきながら小一時間で湯ノ沢峠に上がり、暑さはここからが本番なんだろうなと思い込んでいたら、稜線は暑いことは暑かったけど抜ける風はどこか涼しく意外に快適。草原は開けてて気持ちの良いところ、、、なんだけどお花はなおも減っている感じですね。

B230816d(大蔵高丸)

そういえば稜線の人の少なさも意外で、もしかして焼山沢の方は林道が通行止めになっているとか??確認はしなかったんですけどね。

この日はふたパーティとすれ違っただけで後は完全なひとり旅。気温が高く、天候が不安定なのも人出が少ない原因なのかも。

B230816e(柵がないとキオンかヨツバヒヨドリか)

B230816f(コウリンカぐらい)

稜線のお花は柵がないとヨツバヒヨドリ、キオン、コウリンカ、マルバダケブキしかもはやいない感じ。それにしてもこのあたりの草原はコウリンカで極相化しているのがかなり興味深いです。

草原と草原をつなぐ樹林帯の間は日差しが遮られてちょっと涼しいぐらい。

B230816g(樹林帯は日陰になってホッとします)

B230816h(お花畑その1・オオバギボウシとワレモコウ)

様子が気になっていた例の草原はかつての姿に近い感じでお花が咲き出していて、それだけでわくわくします。まだ秋の花が咲きそろっていないので最盛期はお盆頃でしょうか。

B230816i(その2・コオニユリ)

B230816j(その3・ツリガネニンジン)

オオバギボウシ、コオニユリ、ワレモコウ、ハナチダケサシ、オトコエシ、ノコギリソウ、ウスユキソウ、オミナエシ、コウリンカ、ヨツバヒヨドリ、ヒメトラノオ、タチフウロ、コウゾリナ、ツリガネニンジン、キリンソウ、シシウド、ヤマオダマキ、シモツケソウ、アキカラマツ、シモツケ、オカトラノオ、イタドリ、キオン。タムラソウやマツムシソウ、シシウドあたりはまだ蕾でした。

B230816k(その3・キリンソウ)

B230816l(徐々に雲が湧いている)

もっとゆっくりお花見したかったのですが、どうも雲行きが怪しい。最低でも大谷ヶ丸は越えたかったで先を急ぎます。

んが1602m峰でランチを食べ始めたら無情の雨、、、。でもまだ雨が弱く、地面が濡れるまえに止んでくれたので大丈夫そう。米背負峠に降りて、大谷が丸へ登り返します。

B230816n(米背負峠)

B230816o(大谷ヶ丸)

大谷ヶ丸に上がったらなんか空も明るくなってきてこれはもう大丈夫でしょう!

これなら当初予定していたお坊山まで行けそう。ここから始まる本格的な下りも、すいすいと快調に歩けます。

B230816p(防火帯にはマルバダケブキ)

B230816q(曲沢峠)

降り立った曲沢峠も↑↑このように明るかったので躊躇なく先を行くと、間もなく辺りが暗くなって、なんかゴロゴロ鳴り出したゾ、、、。

すると雨がパラパラ降り出したものの、ランチとった時を同じような降り方だったのですぐに止むだろうと思ってたのに、次第に雨は強くなり、慌てて手持ちの日傘を広げる始末。

B230816r(このあたりから夕立が、、、)

木の下で雨をなんとか凌いでたら、今度は雷がバンバン落ちだして、しかも近づいている!!これは久々にマズいやつだ、、、。

なおも鳴り続ける雷から逃げて逃げて、大鹿峠手前のピークでようやく稜線から離脱。逃げるように西の尾根へ。

B230816s(なんとか田野に降りてきました)

雷は東へ行ってたのが音でわかったので、西の尾根を下れば一安心。下半身がびしょ濡れになりながら下って下って、景徳院に降り立った頃には雨も止んでいたのでした。

やれやれ、無事に下れて良かった、、、雷ってマジで怖いからね!昔、下山で歩いていた川上村でヒドい目に遭ったことがあるから。冗談抜きで命の危険を感じたのって岩や凍結した斜面から滑落した時じゃなくて、雷に追いかけられた時だったんですよ。季節の変わり目はこれからですので、皆様におかれましてはくれぐれもご注意のほどを。

 

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