帯那の山山をめぐる(阿梨山~興因寺山~淡雪山)
(脚気石神社のご神体・脚気石)
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
・・・・・☆
今年の初歩きはわりかし早めで、長年とって置いてあった甲府北部の未踏の山をぐるり、、、とはちょっと言えない形ですけど(笑)うまくつないで歩いてきました。
(登りだしはアカマツ混じりの雑木林)
この日は甲府駅からタクシーで幸澗院に出てからのスタート。綺麗に晴れ上がったものの、そのおかげで寒い寒い。ぶるぶる震えながら参拝して、さっそく山道に入ります。
径は荒れたアカマツ混じりの雑木林。広い尾根の方々でアカマツの丸太がまとめられていたのはどうやらマツクイムシの消毒のようです。山梨や南関東のアカマツ林はおしなべて荒れた感じですね。そんな広尾根から尾根が急になるとちょっとした岩場のトラバースを交え、じきに稜線に飛び出しました。
(このあたりから風が吹き始めた)
(ださうです、、、笑)
梢越しに富士や南アルプスをを拝みながら稜線を東へ向かいます。植林に明るい雑木林を交えた尾根には妙な私製の道標もあり、それなりに歩かれているのでしょうかね?このあたりから風が吹き始めてより寒くなりましたが、尾根に藪は全くなくゆるゆる歩けます。
(外れ尾根より金峰山が見える)
918m峰のひとつ先のピークあたりから稜線の北側を巻く明瞭な道筋が伸びていたので、これは巻道だろうと辿ってみたら、、、なんと次の送電塔ピークの北尾根に出たところでぷっつりと途切れてしまいました。
その北尾根は植林直後でスッキリしており。振り返れば金峰山はくっきり見えるし、周囲の景色は見慣れないから新鮮だし、こういうのも悪くないですね。とはいえ稜線から結構外れてしまったので、まだまだ上にある送電塔ピークを目指して尾根を登り返したところ、、、
(そこはあまたの氷花が!)
刈り払われた尾根上の草原にはたくさんの氷花があって狂喜してしまいました。
氷花をみかけること自体2,3年ぶりだし、なにより一面に氷花が広がっていてビックリするやら嬉しいやら。このあたりではもうかなり寒くなっていたのに撮影にいそしんじゃいましたよ。
(阿梨山)
無事送電塔ピークに上がり、稜線に復帰すれば阿梨山は一投足。ピークも広いけど、そこから東側の稜線も広く、風もよけられ、ランチ場が見つかったのには助かりました。
(稜線を東へ行き)
ランチを終えたらなおも東へ行き、上帯那と塔岩を結ぶ破線路の通るピークに出たところで、稜線と分かれて南の上帯那への破線路を下ります。
さてその破線路ですが、尾根から分かれて沢筋に入ると道形がなくなったので沢をそのまま下るしかなさそう、、、と思っていたところ、なんとそのすぐ下に沢筋を横切る明瞭な径が通っていて驚きました。
(一応道があります)
とりあえず左手の下り方向へその道を辿っていくと、まもなく「脚気石神社」とかかれた私製の小さな道標を発見。そこから先ほどの沢へなんとなく道筋が延びていました。
植林下のその道筋を追うと、じきに廃林道に上がって、あとはその林道を下るだけのようです。
(脚気石神社)
そして舗装された林道に出たところにあったのがこの脚気石稲荷神社。奥まったところにありながら立派な舞殿?があり、その様子に驚いたのですが、実はトップの写真の脚気石がご神体のため、社殿がありません。
脚気石は足腰の神さまらしく、山歩きを趣味としている身ですのでしっかり参拝させていただきましたよ。
(興因寺山)
お次はお向かいの興因寺山に上がらなければいけないので、神社から林道を上がって別荘地?に出たところでひょいと小高い尾根に登ると、それが目的の稜線。西へ向かうとじきに穴口峠で、峠には方々に道標がありこのあたりは登山道になっているようですね。
峠からひと登りで興因寺山に着きました。真新しい立派な標柱に「甲府名山」の文字。甲府市今そんなことをしているのですか。まぁ百名山じゃないからいいけど(笑)。
(尾根は明るい雑木林が心地よい)
興因寺山からなおも稜線を西へ行くと、明るい雑木林を交えるようになります。この南面の雑木林は国有林で、いろいろ整備されているようですね。若い雑木林の、その好ましい雰囲気に惹かれたのでちょっと調べてみよう。
(午後になっても富士も甲府盆地はクッキリ)
(淡雪山?)
やがて淡雪山の山頂に着きましたが、あれ?ぜんぜん淡雪じゃないじゃん!って思ってたら、イメージ通りの淡雪山はそこから結構下ったところにありました。
どちらがほんとうの淡雪山か自分にはわかりかねますが、展望よろしく白砂の尾根に岩が点在する光景は、このあたりでは決して珍しくないのはわかりますよ。
(大荒れの鳳凰と甲斐駒ヶ岳)
強風を避けるために岩陰に隠れ、お茶をしつつ展望を楽しんだら、ひと下りして着いた先の金子(きんす)峠で山歩きはおしまい。周囲に宗教施設があるため?峠まで車道が来ていました。
すでに夕方近く、すぐ下に見える大正池も氷が張って寒々しい。峠を越える強風に震えながらタクシーを待ったのでした。