秋山から細野山に上がり、倉岳山へ
(倉岳山山頂・寒かった!)
紅葉の季節も終わり、本格的な冬になってくるとひだまりハイクができる山域に戻ってきますね。春先以来の前道志は、久しぶりに細野山倉竹山の界隈を歩いてきました。
上野原の南口ができてから山からバスで駅に出ることはあっても、駅からバスで山へ向かうのは初めてのこと。案の定乗り場に迷いましたよ(笑)。飯尾行きの方はすぐわかったんですけどね。ロータリーも広々しているから季節が良いときの混雑もこちらならわりかし快適に待てそうです。
(浜沢・薬師堂の大欅)
意外に客のいた無生野行きのバスに小一時間ほどゆられて着いた浜沢からのスタート。まずは向かいの薬師堂に参拝して、お目当ての境内の大ケヤキを鑑賞。かなりの老木ですが風格のあるケヤキですね。ぐるりと回って表情が変わるところも趣があって印象的でした。
それから立野峠みちに入り、適当なところで細野山の南尾根に取り付きました。
(祠があったような跡のようにも、、、)
尾根は基本植林と雑木林が交互に入れ替わる感じで、藪もなく快適に歩けます。
ひと登りしてついた700m圏のピークは東の尾根から明瞭な径が合わさり、ピークには妙な石垣の跡。石垣の裏には立派な木も残っているし、もしかしてここにはお宮の類いが置かれていたのではないでしょうか?
(こんな雑木林は少なめ)
(細野山への登りはかなり急だ)
尾根の中盤はわりかし雑木林が多い感じ。ときおり岩が混じるのもこのあたりらしいですね。
それから再び植林帯に入るとけっこうな急登になって、あとは細野山を目指す段取り。登りはなかなかしんどかったけど距離は知れてます。じきに細野山に飛び出しました。
(細野山東端の伐採跡も木々が育った)
細野山から東へ行けば展望の利く伐採跡、、、と思い込んでいたら、そこはいつのまにやらその伐採跡の木々が育って展望がまったく利かない場所になっていたのでした。調べてみたら細野山は10年ぶり!そら木々も育ちますわね。
わりかしあっさりと上がってしまったので、細野山から東ではなく、西の倉岳山へ向かうことにしました。
(立野峠)
(雪はこの程度雪はこの程度)
倉岳は前道志でも人気の山だし、お昼時なので人がたくさんいるのかもと想像してたら、行き交う人が思いのほか少ないのでもしや、、、と山頂に着いたらかなり少なくて驚きました。
たぶんですね、天気は良いけど寒いせいだと思う(笑)。実際この頃になると雲がかかるようになって、風は冷たいし、けっこう寒いランチでしたからね。それでも1時間以上長居してたりして、、、。
(山頂より黒岳、雁ヶ原摺山)
(稜線の西側はこんな感じ)
降雪直後ですから高いところは真っ白!しかも風も強くて展望はクリアでしたが、見るにゃあ寒すぎますね(笑)。とはいえ前道志の高いところでは雪も↑↑こんなレベルでした。
さて倉岳からどこへ下りましょうかね。候補はいくつもある山なんですけど、寒いですから本音は南の秋山に戻りたいところも今は帰りのバスがない。結局中央線の通る北斜面のどこかを降りなければいけないわけで、今回は北西のヘソ水コースを下ることにしました。
(雨乞社とヘソ水)
さっそく白くなった北西尾根を下り始めると、すごい風が尾根を抜けて寒いこと寒いこと!寒さで心が折れ掛けましたけど、ここは西のヘソ水へ逃げるしか手はありません。場所が近くてよかった!
雨乞社に参拝しヘ、ヘソ水に降りても風はまだ強いもののなんとか我慢できるレベルになってホッとしました。ここからは明瞭な径が延びており、その道を辿るとじきに北西の尾根に乗ります。
(ヘソ水コース・雑木林が美しい)
ヘソ水の登拝路とあって尾根上は径路も明瞭。とにかくこの雑木林が美しいのよ。倉岳周辺でみても白眉なところだと思う。降りるにつれ風も弱まり、木々をめでる余裕も出てきます。
(北斜面ながら日差しが入るのも有り難い)
しかもこのコースの良いところは北斜面でありながら、稜線に近く、高度があり、西向きのおかげで日差しがたっぷり入ること。なのでこういう寒い日にはうってつけのコース、とも言えますね。
もうなんべんも言っちゃってるけど、こういう尾根は永遠に歩き続けられますよ、、、。
(トラバースのあたりが若干不明瞭か)
とはいえその素敵な尾根径がさほど長くないのが欠点と言えば欠点でしょうか。その尾根を離れてトラバースするところもまた良い林なんですよね!ただ、このジグを切る区間はいささかわかりづらいので、必要以上に難しいとは言いませんが、進路を選ぶ慎重さは必要かと思います。
そんな雑木林もトラバース区間を終わると同時に終わり、あとは植林下の径をスタスタ下るとやがて石仏に出てここで穴路峠道を合流。小篠「ため池」の大がかりな改修現場を横目で見ながら鳥沢駅へ向かったのでした。