錦繍の日川尾根を下る
(上日川峠のあたりがピークでした)
10月に入ったらもー良いだろうと思っていたのに今月も天気はいま二つ。紅葉のレンジが低山帯に入ってようやく秋らし天気が続くようになってきましたね。そんな紅葉のレンジ狙いで17年ぶりに日川尾根を歩いてきました。
この日は頭がかなりオカしくて、目的の電車に余裕で間に合っているのになぜかホームでお茶を飲んでしまい(笑)その電車を乗り過ごすという失態をカマしてしまいました。結局塩山まわりで上日川峠に出たのは11時近く。悪い子ですね。
(上日川峠のひとコマ)
峠付近はあまたの車に、乗る予定だったバスも着いてて凄い人出。そんな喧噪から逃げるようにすぐ上のテン場に上がります。
そのテン場の様子がトップと↑↑の写真。元々林相の良いところで紅葉がピークとなればそれはそれは美しかったです。場所柄うるさいのが玉に瑕だけど、ここ以上に林相が良いテン場を自分は知りません。
(日川尾根・歩きやすくなった)
実はそのテン場もすでに日川尾根上なので、そのまま尾根伝いではなく今回は基本登山道の方を歩いてみました。
笹も刈り払われており快適に歩けますね。ハイカーよりもトレランの方が多かったなあ、、、。
(紅いのはハウチワカエデが多い)
この標高で紅く色づくのはやはりハウチワカエデ。写真では綺麗に撮れてますけど正直言うと色づきはいま三つぐらい。まぁこんな状態がデフォルト化してると言うべきなのかも知れません。
(送電塔にも寄ってみて)
(道中マルバカエデが本当に多かった)
今回歩いて気がついたのは道中マルバカエデが多かったこと。本当に多い!どこでもいるのでちょうど見頃だったのはラッキーでした。マルバはこんな状況でも綺麗に色づいてくれますからね。
(中日川峠を過ぎたあたり)
コミネカエデも加わって紅はこのあたりが一番綺麗でした。
(カラマツも色づきは今ひとつ)
カラマツはご多分に漏れずこのまま葉が枯れてしまいそうな雰囲気です。
(電波塔の南面が皆伐されていた)
そろそろお腹が空いたな-と感じ始めた頃にたどり着いた電波塔の南側が思いっきり皆伐されて、非常に宜しい展望地になっていたのには驚きました。もちろん今回はここで富士を眺めつつランチ。
(牛奥雁ヶ原摺山から黒岳の稜線)
電波塔からしばらく続く林道歩きは↑↑こんな展望を楽しみつつ、てくてく行けます。
(カラマツ林は下日川峠を過ぎるまで)
自分は基本カラマツを嫌っているイメージがあるかも知れませんが、綺麗に色づいたカラマツってほんとうに見事なんですよ。
山肌はすべて黄金色に染まり、黄金色の細かい葉がはらはらと落ちていく様子は人工林で一番美しい光景かもしれません。
(源次郎岳分岐附近の林は見事なブナが多い)
んでそんなカラマツ林を抜けるとブナの巨樹が点在する自然林が現れます。見事な樹形のブナを愛でながら登り切ると、そこが源次郎岳との分岐。ここで日川尾根と別れて西の源次郎岳へ向かいます。
(源次郎岳への道すがら)
(源次郎岳山頂)
山梨百名山に指定されてしまったせい?なのか?このすっきりした山頂は未だに見慣れないですね。暑いし、そのまま素通りする感じで恩若峰へ下ってしまいました。
(悟空岩だそうです、、、)
あとは下るだけとはいえ源次郎岳から鬢櫛川の鞍部へ下る箇所は急でちょっとした難所なんですけど、ロープが張られていたりと整備はされているみたいです。
(コレには驚きましたねえ!!)
(恩若峰までは雑木林が続く)
もうここまで降りると林はぱっと見緑な感じですけど、すでに秋色で明るくなっていました。
アップダウンを繰り返しながら、そして偽恩若峰にだまされながら(笑)なおも辿っていくとようやく恩若峰に到着。
(恩若峰山頂)
恩若峰からは初めて塩山駅へ下ってみました。山腹に綺麗にジグを切る立派な道に驚きましたが、道標は皆無。でも下る分には問題ないですね。麓に出てからもほぼ一本道で、山頂からちょうど一時間で塩山駅に着きました。
終わってみれば4時間ちょいのショートコース。好天のもとで歩くことの気持ちよさよ。たいへん快く、良いペースで歩けました。いろんな意味で良いリハビリになったかも。今年の秋はこんな天気が続くと良いですね。というか続くと良いなあ。