盛夏の、あの草原へふたたび
(盛夏の草原・この時期に行きたかった)
しかし今年の夏は早々に行き先を決めて準備していたのに、週末毎のあの不安定さは参りましたよ。
その上所用もでき、気がつけばひと月以上ぶりの山行き。南大菩薩の、かなり復活していたあの草原の様子を見に行ってきました。
(イケマ)
今回も例によって大月からタクシーで湯ノ沢登山口まで出てからのスタート。こうも楽することになれると今やハマイバ前から一時間半とか歩けるのかしらん?って若干心配にもなってしまいますね。
山はすっかり盛夏の様子になっていて、道ばたにはクマイチゴがちょうどよいあんばい。ちょこっと楽しんだら自然と山道に入ります。
(湯ノ沢の道すがら)
この日の湯ノ沢は夕立が続いているせいでしょうか?水量豊富でなかなか爽快。というかこれまでの酷暑から一転、朝から涼しかったのはラッキーでした。こうも暑いとぶっちゃけ晴れられた方がしんどいですからどうぞこのままで、、、。
しっとりとした自然林の美しい道。かつてのスズタケが枯れたおかげですっかり歩きやすく、素敵な道のりになってしまいましたね。
(湯ノ沢峠の草原でランチ)
湯ノ沢峠に上がると稜線は霧雨でしたけど、空は明るく鳥も鳴いている。これ以上悪くなることはなさそうでホッとしました。
このあたりは柵が張られているけど、往年の姿には遠く及ばない。のはわかってますよ。でもコウリンカやヨツバヒヨドリ、タチフウロ、ノコギリソウ、ウスユキソウ、コウリンカ、イヌトウバナあたりが咲き始め。
(カイフウロ)
(大蔵高丸)
それでも稜線を南下すると現れる鹿柵の中はやはりお花がグッと多くなります。そんな花々の様子を見て、目的の草原の様子に思いを馳せる楽しさよ。
大蔵高丸を越え、しばらく歩くと出る鹿柵の扉はまさに天国への扉なのかもね。扉を開けるとここだけは違うから!
(シモツケソウ満開)
この草原だけは本当に花花花。かつての稜線はどこもこんな感じだったのです。
シモツケソウがこんなに咲いているなんて15年は見てないよ。
(ウスユキソウ咲き始め)
ウスユキソウも咲き始めで綺麗。
(道ばたにキリンソウとコオニユリ)
今年は咲いたキリンソウにも逢えました!
(白花のツリガネニンジンといろいろ)
草原のお花の多さがわかるでしょー?
(アキカラマツ)
(ヒメトラノオとタチフウロ)
ヒメトラノオもマジ久々!
(シモツケとハナチダケサシも残っていた)
いやあ、みごとみごと。おみごと!
(ツリガネニンジンがこんなにあるなんて)
ツリガネニンジンもずいぶん久しぶりのような。
(オオバギボウシ)
この時期は草原が一番華やかな時期。そしてこれから秋の花が咲き始めて種類が増える時期です。
ということで見かけたお花を思い出してみますと、、、オオバギボウシ、コオニユリ、ワレモコウ、ハナチダケサシ、オトコエシ、ノコギリソウ、ヤマハハコ、ウスユキソウ、オミナエシ、コウリンカ、ノハラアザミ、タムラソウ、ヨツバヒヨドリ、ヒメトラノオ、タチフウロ、ハナイカリ、コウゾリナ、ハバヤマボクチ、ツリガネニンジン、マツムシソウ、オトコヨモギ、カイフウロ、キリンソウ、シシウド、ヤマオダマキ、キンミズヒキ、シモツケソウ、アキカラマツ、シモツケ、オカトラノオ、イタドリ、キオンまで浮かびました(笑)。ちなみにセイタカトウヒレンは蕾。ヒメヒゴタイはここにはいなさそうですね、、、。
(湯ノ沢峠に戻って)
と心ゆくまでお花見したらこの日は穏当に来た道を引き返し、西の焼山沢を下りました。
湯ノ沢峠の草原で晴れてくれたのはいいんだけど、やっぱり暑いのはイヤだよねーと言いつつ西に下ると、車が一台もありません。というかこの日は峠からの往復ハイカーに逢うことがなかったと気がつきました。林道ってどこかで通行止めとかじゃないですよね?
(焼山沢を下りました)
ということであとは登山口まで下ればタクシー呼んで帰るだけ、と思って登山口に下ってみるとぬあんとケータイが繋がらず(笑)結局県道まで歩かさました。でもユルい山歩きなのでこれも良し。ときおり晴れ間も見えて涼しい風が通る、盛夏ではあり得ないような快適な下り道でした。
あっそうそう、焼山沢の道ですが、山道から林道に飛び出すあたりは一面緑の草が水の流れで一斉に倒れててビックリしました。夕立など短時間で大量の雨が降った直後の通過はあまり宜しくないかも知れませんよ。念のため。