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2022.06.12

湯ノ沢から真木川へ地味な周回

B220612a(真木焼山沢林道への水平道のひとコマ)

久々の遅出。こういう時は一日で歩くには中途半端に短いルートを歩く好機でもありますね。今回は通い慣れた山域で長らく長らく放置してあったそういう中途半端なルートをようやく歩いてきました。

そんなわけで湯ノ沢峠の登山口に着いたのはお昼過ぎ。朝は綺麗に晴れていた空もこの頃になると雲がかかりはじめてます。でも日差しが遮られるから却って涼しくていいやーと思いつつまずは湯ノ沢の登山道を歩き出します。

B220612b(クリンソウが点在)

子猿に歓迎されてから山道に入ると、いちめん鮮やかな緑の中にクリンソウがポツポツと咲いています。まあこれは予想通り。

B220612c(サンリンソウ)

ですが、あれーなんだこの見たことないシロカネソウの類いはー?ってかなり悩んだんですけど、あっこれはサンリンソウだった!ってけっこう経ってからようやく気がつきました(笑)。

それぐらいホントに見てない!!おそらく15年近く見てないような気もします。この時期にこの標高の沢をあまり歩かなかったせいなのかもしれないな。

B220612d(このあたりから登りになり)

あとはシロバナノヘビイチゴだとかヤマクワガタあたりでお花は端境期でしょうか。とはいえ盛夏にどれだけお花が増えるかと言えば今となってはかなり疑問ではあるんですけど、、、。

周囲のスズタケが枯れた今は広い沢筋の、美しい林が残る快い道なんですよね。アプローチがあまり良くないのが玉にキズ。

B220612e(ウマノアシガタ)

沢沿いの道から急な登りを経て、道が湯ノ沢峠へトラバースを始めるとじきに「光月院」と書かれた古い道標のある分岐に着きます。

この道標は自分がこの山域に通い始めた頃からある道標で、長年気になっていたもの。まあ分岐の道を東へ辿れば東の林道(焼山沢真木東線)へ出るんだけど光月院の存在はよくわからない模様。こういうルートってこういう時でもないと歩く気にならないですからね。

B220612f(道形はしっかりしている)

さっそく光月院の道標に従い水平道を東へ辿ると予想通りに道筋は明瞭。枯れたスズタケが往時を偲ばせるような箇所や、ちょっとした自然林を交えて道の雰囲気はなかなか宜しいです。

B220612g(このシナノキの大木をみると林道に出た)

じきに↑↑シナノキの大木を見るとすぐ先が林道の終点でした。道としてはのんびり歩いて10分ほどの短いもので、わかっちゃいたけど光月院らしきものはまったく見当たりません。

山道からそのまま道なりに林道(焼山沢真木東線)を行きますと

B220612h(焼山沢真木東線・荒れているが歩行に問題はない)

この白ザレが「らしい」ですね。この地質のせいで湯ノ沢峠を目前に工事を断念せざるを得なかった訳ですから。

B220612i(ここもエグい)

ここが一番酷かったかしら。でも歩行者なら通行に支障はありません。

B220612j(ヤマツツジ)

下るにつれ道は徐々にまともになってきますが、それでもかなりの期間車が通れていない感じ。10年ほど前の改修もすぐに荒れて無駄骨だった模様ですね。

林道終点から一時間ほど下ると大峠からの真木小金沢線に出ました。

B220612k(真木小金沢林道に出たら)

東線との分岐あたりは自然林の佇まいが大変宜しいので車で通り過ぎるのは実にもったいないところ。

林道に出ればあとはハマイバ前のバス停へ戻るだけなのですが、ここからこの林道を延々と歩くのはさすがにしんどすぎる。なのでひと下りしたところで今回は真木川(ヒカゲジャクシ)に降りてみました。

B220612l(真木川<ヒカゲジャクシ>に降りました)

真木川は林道が通じる前までは大峠へのメインルートで、んなら今でもそれなりに歩けるのでは?という例によってかなりテキトーな予測で入ってみたのですが、予想通り河床が広く、歩く箇所には事欠かない感じ。

でも堰堤が続いてそのたびに巻かなければいけないので、水線から離れて岸の斜面を歩いた方が無難ではあると思います。

B220612m(ひたすらに堰堤を巻き続ける感じ)

沢床は若干荒れ気味だけど素晴らしいわけではない。林相はまあ悪くはないけど大変美しいわけでもない。とはいえときおり立派なシオジが散見されたりと、この沢はこんな感じかーと沢の雰囲気がわかったのが収穫でした。

B220612o(林道に出れば真木川橋は近い)

奈良子林道が近づくと左岸に林道が現れるので、当然歩きやすい林道の方を歩いてしまいますね。

再び下って下って再び左岸に林道が現れると、じきにさきほど別れた真木小金沢林道に出ました。真木川橋からちょっと下ったところ。沢を下りだしておおよそ40分ほどでしょうか。時間的妙味は薄そうですが、林道歩きが苦手でかつ野山を自由に歩ける向きには悪くない選択かなとは思います。

B220612p(S字のトチノキ)

ということで真木川橋より下は釣り師さんが入るので今回の沢床歩きはここまで。ここからは素直に林道を下ってハマイバ前を目指します。

林道歩いても目が利けばこういう素敵な木々が見られますよ。ブログで出すのはたぶん初めてのはず。普段車で通過している山梨の林道も注意深く見てみるとおそろしい林があんがいあったりするのものです。

B220612q(このシオジ見事)

予定のバスにも余裕のある時間でハマイバ前に下れて、終わりよければすべてよし。結果4時間ちょいのちょうどよいショートトリップでした。稜線歩きもないお花も少ない山行きでしたけど、やっぱり歩いたことのないところを歩くというのはワクワクしますね。

いつになるかわからないけど、今度は寒い時期に大峠から下ってみようかなと思ってます。あー楽しかった。

 

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コメント

ba_sobuさん

このシオジは本当に林道に近いところのなので、
気にかけれ見てみればおそらくわかるかも。

でも山梨の林道はこういうところけっこうあるんです。

投稿: komado | 2022.06.23 00:28

komadoさん おはようございます

最後のシオジの写真あたりの雰囲気が いいですネえ~
進みながら ランチしたいような・・・

投稿: ba_sobu | 2022.06.21 06:40

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