芽吹きはじまる尾崎山
(芽吹きはじまる・尾崎山への登りしな)
冬の寒さがようやく去って待ちに待った好天の週末。もちろん歩いてきましたよ。先月同様、課題になりながら長らく放置していた山を歩いてみよう的な企画で、この日は道志山塊西端部の尾崎山でした。
東桂駅から歩き出すのって何年ぶりだろう。古渡の佇まいにひかれつつてくてく歩いてまずは都留アルプスの道に入りました。しっかし東桂駅への道標はあるのに都留アルプス方向の道標がないのはなんなんでしょうね、、、。
(アカネスミレ)
(一旦沢筋に降りてから隣の尾根に取り付く)
都留アルプスの道はもともとの径路なのか送電線巡視路なのか?よくわからないところだけど道筋はしっかり。道は住吉神社を越えると一旦広い沢筋に降り、お隣の尾根に登り返して尾根上をしばらく行く感じで延びています。
沢筋ではニリンソウが咲き始めていました。タチツボスミレ、アカネスミレもぼちぼち。そして周囲の木々はすでに芽吹き始めています。
(キブシ)
(都留アルプス登山道・私製の道標が印象的)
尾根上に上がり、をゆるゆる上がっていくと送電塔に出てその先が尾崎山との分岐でした。
都留アルプスの道はここで尾根を左へ外れてしまうのですが、尾崎山はそのまま尾根伝いに登っていきます。
(マメザクラも満開)
するとさすが富士周辺の山。今度はマメザクラがつぎつぎと出てきました。満開やや過ぎでしょうか。粒だった花の塊がヤマザクラとも違って良いし、こちらは秩父山系よりも木が大きいですね。どれも見事でおかげで楽しい道のりでした。
(チョウジザクラ)
その中にチョウジザクラもちょこっと。たぶん何年かぶり。
(けっこう急な登りをこなすと)
そんなサクラの多い区間を過ぎると傾斜が急になり、尾崎山への登りがはじまります。山頂直下が急なのはお隣の文台山もそうでしたね。
とはいえこちらは岩と云うよりは雑木林。芽吹きのはじまった木々を愛でながらの登りは急ながらもまた楽しい。尾崎山ってあんがいい山ね。ただ下りとなると道筋が若干不明瞭に見えるかも知れません。
(ヒナスミレ)
(自生のコブシははじめて見ました)
傾斜が緩むと山頂もそろそろ近し。ふと上を見上げると白い花が咲いているのでこれはなんだろう?って思ってたら、ぬあんと自生のコブシじゃん!
お花は盛りやや過ぎの状態でしたが周囲に10本近く点在していて、これはどう考えても植栽ではないですよね。自生のコブシを見かけるのははじめてでした。
(尾崎山の辺り)
まもなく尾崎山の山頂に到着。ただ時間が中途半端だったので稜線をなおも南下します。尾崎山から文台山とのジャンクションピークまでは林がちょっと荒れてますね。
途中の尾根の広いところでランチをとって、そこからジャンクションピークへ登り返すとようやく岩が出てきて「らしく」なってきました。
(岩が出てくるとジャンクションピークは近い)
(東には文台山)
ピークに上がるとここでようやく文台山が姿を見せてくれました。でも遠いねえ。このピークは都留アルプスというか都留の裏山である蟻山(烽火山)まで延々と続く尾根の分岐でもあります。
そしてここには都留でおなじみの「登山道」とだけ書かれた無責任な(本当に!!)道標があり、ここから右の文台山ではなく、左の都留アルプスのへの道を下り始めました。
(芽吹きを透かして尾崎山を振り返る)
反対側に見える尾崎山と芽吹きの山肌もまた見事ですね。予想通り痩せた岩尾根の下りでしたが、案外道としてしっかりしていて慎重に行けば問題ないと思います。
ということでバリエーションだったらちょっと気を遣いそうな860m圏のピークの進路も問題なくわかるようになっていました。このピークも岩稜状で辺りにはヤマツツジがいっぱい。まぁまだ咲き始めでしたけどね。
(ヤマツツジ)
(アカマツはおしなべて元気がない)
岩がちな急降下が落ち着くと尾根が広がり、ちょっとホッとします。しかし尾崎山の分岐から山越えてこの辺りまで、見かけるスミレはヒナばかりだった不思議。タチツボはほとんどなかったんじゃないかなあ、、、。
やがて先ほど分かれた都留アルプスの登山道と再び合流したのですが、もう午後だというのにハイカーと次から次へとすれ違って驚きました。ここってこんなに歩かれているメジャーなところだったんですね!場所柄超絶マイナーな道だと思い込んでいましたよ。
(ミツバツツジ)
都留アルプスの道は整備されていて歩きやすいのですが、あんがい高木が少なく、歩いているウチに暑くなってこの時点で蟻山まで歩く気が失せており(笑)。結局導水管の鞍部に着いたところで都留文科大学前駅に降りてしまいました。
(展望台より都留市街を見下ろす)
導水管の鞍部は峠道が通っており、峠の名前がありそうな気もするのですがどうなんでしょう?
でもその峠道も偵察してみるといろいろ面白そうで、稜線だけでなくこの稜線をあまた横切る峠道を辿ってみるのみ面白いんじゃないのかなあ、と思いつつ都留分駅へむかったのでした。
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