« 2021年11月 | トップページ | 2022年1月 »

2021.12.30

赤沢源流をちょっとだけ彷徨う

B211231a(赤沢源流のひとコマ)

おおよそ一年ぶりの世附。久しぶりに囓る感じではあるものの大界木山の南というか赤沢の源流でちょこっと遊んできました。

今回も去年と同様に道志のキャンプ場からのスタート。去年の人出には及ばないもののかなりの人出で、キャンプブームは定着したように感じますね。そんなキャンプの様子を横目で見つつ城ヶ尾峠へ向かいます。

B211231b(城ヶ尾峠への道すがら)

ここのところそれなりに冷えているとはいえ、東沢に沿っていく道すがらで氷の造形が見られなかったのが今シーズンの暖かさを象徴しているように思います。

そんな様子にちょっとだけガッカリしながら峠道に入り、しばらく頑張ると城ヶ尾峠に上がりました。この辺りは稜線が近くて本当にありがたい。

B211231c(城ヶ尾峠)

B211231d(峠付近のブナ林というか)

峠からは稜線を東へ向かいます。この辺りは世附というか赤沢側のブナ林が見事なんですよね。↑↑こんな感じで。

さっそく撮影大会が始まってなっかなか先へ進めません(笑)。

B211231e(伊豆大島まで見える)

相模湾を見下ろせるとことが丹沢の楽しいところ。実際はもっとオレンジ色に輝いているんですけどね。

今回は浦安峠との分岐を過ぎてから少し上がったところで枝尾根を拾って赤沢側に下ってみました。

B211231f(赤沢源流のひとコマ・Part2)

尾根は急なんですけどね。ふふ♪

B211231g(赤沢源流のひとコマ・Part3)

鹿道を追ってトラバースするのも楽し♪

B211231h(赤沢源流のひとコマ・Part4)

飛び抜けた巨樹こそないものの、このあたりは一度ゆるゆる彷徨ってみたかったんですよ!

B211231i(赤沢源流のひとコマ・Part5)

このあたりで頃合いが良かったので、ランチにさせてもらいました。寒い寒いと言われた日でしたが周囲を山稜に囲まれた場所のせいかむしろぽかぽかして快適でした。でもそれってラッキーなことだったのかも知れませんね。

B211231j(赤沢源流のひとコマ・Part6)

ランチを終えてからも彷徨うように歩いて、稜線に復帰。

そこから来た道を戻るのも面白くないので、久しぶりに鳥ノ胸山への尾根を下ってみることにしました。

B211231k(浦安峠への下りしな)

B211231l(浦安峠)

分岐からは歴とした登山道。とはいえこの辺りの地質を考えると一筋縄ではいかないですよね。

いまでこそ浦安峠は林道が乗り越していますけど、通る前は丹沢では良くある白ザレのギャップ的な峠だったのでしょうかね??

B211231m(尾根はまだ枯れたスズタケが残っている)

浦安峠から登り返せばあとは安定した尾根道が続いて、林相も意外によろしく楽しい道のり。

まだ枯れたスズタケが残ってて驚きました。

B211231n(雑木の頭)

雑木の頭に出たら、ここからキャンプ場への道を下ります。今は水晶橋への破線路が消えているようですが、最初の尾根の分岐がそうなのかな?

管理が行き届いているとは言えないものの、道筋はしっかりしているので迷うこともないでしょう。

B211231o(富士は終日こんな感じ)

そうそうこの日は風が強い日だったようで、富士は終日こんな感じ。

でも今回歩いたコースはときおり刺すような冷たい風に吹かれたものの想像以上に暖かく歩けたのはコース選定があたったのでしょうか?(笑)麓の道の駅に降りてからの冷たさに驚いた、山より麓や街が冷たい一日。道の駅で干し柿が売っている時期を知りたいなぁ、、、と思いつつ帰路についたのでした。

 

| | コメント (2)

2021.12.11

カロー谷とハンギョウ尾根・名残の紅葉を追う

B211211a(ハンギョウ尾根の大ミズナラ)

遅くなりましたが、この日は今シーズン最後の紅葉狩り。一年ぶりの日原はカロー谷からハンギョウ尾根周辺をゆるゆる歩いてきました。

そうそう!歩き出し早々↓↓かろう橋で久々の遭遇!お元気そうでホッとしましたよ。今回はそのかろう橋からカロー谷の巡視路に入りました。

B211211b(10年ぶりぐらいに丸森さんと遭遇!)

のっけは植林のもとカロー谷を巻き気味に行きます。植林とはいえそこも決して雰囲気が悪いわけではないですが、径が再び沢に近づいたところからがこの巡視路の良いところ。

小滝の続く渓流に日原らしい渓畔林がとにかく美しい。チドリノキの黄葉もまだなんとか残っていました。

B211211c(ここからがカロー谷の佳いところ)

B211211d(左岸側の巡視路は宜しくなく)

7年前に下った際もここはちょっとしんどくね?って箇所だったので道の状態を案じていたのですが、左岸を巻く径はさすがに荒れていました。様子見で上まで行ってみたら、上のトラバースが良くない。

まぁ沢慣れしていれば問題ないけど、とはいえ到底推奨できない状態なのでここは右岸側を巻くべきでしょう。

B211211e(右岸側をよじ登った)

B211211f(この滝過ぎたら、、、)

この滝の続くところから小屋跡までがこの巡視路のハイライトなので、ワクワクしながら↑↑の滝を巻き終えると

B211211g(なんだこれは!)

は?

B211211h(横窪が特に酷い)

なにこれ?聞いてないよ!!

B211211i_20211210230901(かつての横窪・2011.01.03)

といことでおそらく二年前の秋の台風で荒れたのでしょう。谷の様子が一変していて茫然。

ただでさえカロー谷は植林が多いのに、その少ない良いところがやられてしまった。日原でもこんなことになるのか、、、。そしてこんなこといったら怒られるかも知れないけど、自分は真っ先に丹沢の沢を思い出してしまいました。

B211211j(小屋跡前の桟道は掛け替えられていた)

んでその崩落で上流の小屋跡の辺りが堰き止められていて、真新しく掛け替えられた桟道の辺りは池になっていました。komadoは勝手にカロー池と呼んでるよ(笑)。

小屋跡から桟道を渡ってハンギョウ尾根に上がります。

B211211k(巡視路を往く)

B211211l(メグスリノキ・遅め)

ここでようやく本格的、、、とはいえすでに盛りを過ぎていた紅葉のはじまり。

すでにこの時期ですので残っているのはメグスリノキとオオモミジぐらい。このあたりは赤く色づくメグスリノキが多いので歩いてみたのですが一週遅かったようです。まぁこればかりはいろいろあってしょうがないんですけどね。

B211211m(このミズナラも目立つ)

B211211n(チドリノキも斜面で残るぐらい)

登りが緩んで径がハンギョウ尾根の中腹をトラバースするようになると、ここからがもう一つのハイライト。

メグスリノキはあらかた落葉しちゃってたけど、落葉してくれたからこそ素の林の姿が現れる。ゆるゆるな予定なので周囲の林を愉しみながらのんびり気ままに歩いたのでした。

B211211p(石で根の成長が止められブナブナ・笑)

B211211q(オオモミジ)

径がハンギョウ主尾根を乗り越して、次のモノレール尾根までの斜面が林相的にハンギョウ尾根の核心。そこを時間を気にせず心ゆくまで愉しめるなんて贅沢よね。

心ゆくまで愉しんだら主尾根に戻って、主尾根を下ります。

B211211r(ハンギョウ主尾根も楽しい)

あとはこの径のない主尾根を下るだけなのですが、ここだって素通りできない木々がいっぱい。

B211211s(最後のオオモミジ)

B211211t(あとは尾根を下ります)

ということで今シーズン最後となりそうな紅葉を名残惜しむように愛でながら帰途についたのでした。
 
・・・・・☆
 

ええと以下は長年近傍の山を通ってきた自分の予言めいたことを記しますがあくまで自分の身勝手な思い込みというか感覚的なものを備忘録的に記しているだけですので聞き流していただけると幸いです。日原に限らずここ20年ほどの間にスズタケが枯れたことによる土壌の乾燥化はその林から瑞々しさを奪ったように感じているのですが、それだけではなくそれにともなって体力で劣る巨樹の樹勢が場所・樹種問わずどこでもおしなべて落ちているように感じるのは自分の電波系な思い込みなのかも知れません。とはいえ近年ナラ枯れが太平洋側でも顕在化するようになって、でもこれはもう防ぎきれないと自分は思っていて、だからこそ日本海側で起きたような事象が起きてしまうのではないかと危惧しています。まずやられるのは体力の落ちた樹齢の高い木。今から思うと15年前のブナハバチの大発生も同じことだったのかなあ、、、。

 

|

« 2021年11月 | トップページ | 2022年1月 »