相州アルプスの稜線をたどる(華厳山~経ヶ岳~土山峠)
(華厳山西峰直下)
とうとう相州アルプスとも言われるこの辺りを歩いてきました。この辺りは早戸川や本谷川の辺りに入る際にその姿はよく見ていたのですが、丹沢前衛の山ということもあって今のいままで足を踏み入れたことのなかったなかった山域だったのです。
今回は坂尻のバス停からのスタート。宮ヶ瀬みちの様子が気になりながらもまずは法論堂(おろんど)へ向かい、華厳山の西尾根に取り付いてみました。
(この木なんの木?幹まわり6m近い巨樹でした)
登りだしこと植林でしたが、ときおり雑木林も混ざって暗い感じはしません。じきに上がった小ピークで休憩していると、すぐ先にアヤシい存在が見えたので近寄ってみたら、なんとそれが6m近い異形の巨樹!
ぱっと見イヌブナやケヤキのようですけど、それらしき葉もないし幹も違う。これは困りました。確認するには葉のある時期に再訪しなければいけないんですけど、ここヒルが出ますよねえ、、、(笑)。
(このヤマザクラも見事)
休憩を終えて先を行っても、こんな立派なヤマ?ザクラや
(このモミの合体樹も見事でした!)
モミの巨樹も多かったなあ。
これは人里近いからこそ管理されていて、ゆえに巨樹が残されているのでしょうか。
(奥の小さいピークが仏果山?)
(これも二本のモミの巨樹)
そんな比較的緩やかな巨樹トレイルから植林がなくなり、一面雑木林になると、華厳山へ向けての急登のはじまり。尾根が急な上に、地面が乾いているので歩きづらいこと歩きづらいこと。
それでも周囲が一面スッキリとした自然林ぽい二次林に変わると、まもなく華厳山の西峰に上がりました。
(西尾根上部は急登が続く)
西峰で経ヶ岳からの登山道と合流すると、山頂標識のある東峰はすぐ先です。
ベンチもある整備された山頂には誰もいません。しばらくいても誰も来る気配がなかったので山頂でランチにしましたけど、その間にも誰も来なかったのはここがエアリアでは赤破線になっているせいかのでしょうか?
(樅の木地蔵)
(経が岳より丹沢の山山)
休憩を終えたら来た道を戻り、北の経ヶ岳へ向かいます。経ヶ岳までは赤破線にルートになってますけど、見たところふつうの登山道ですね。
ただこの辺りは標高の割りに岩尾根が多くアップダウンがかなり急な印象。経ヶ岳といい仏果山といい、抹香臭いというかどこか仏教的な言葉の山名が多いのもちょっと納得な感じです。
(これが経石だそうです)
これも「経石」ですものね!
(半原越への下りしな)
経ヶ岳からの下りも急でしんどかったけど、このあたりの雑木林の美しさは特筆かと。
植林が現れてもどちらかが雑木林になっていて、基本は明るい道のりでした。
(ヤブツバキ)
(524m峰・雪が残っていた)
半原越から登り返し、仏果山の分岐となっているベンチに出たら、稜線をたどるのはここまで。西の土山峠へ向かいます。
緩く行くと出る524m峰の辺りの様子がこの日一番惹かれたところで、雪の残った緩い船窪状のピークがなかなか良い雰囲気ですね。そして北西へ延びる太い尾根がなんとも魅力的。でも下のことを考えると安易に下れないところだよねえ、、、。
(宮ヶ瀬みちの立派さに驚きました)
ということでおとなしく土山峠へ向かったのですが、手前の旧峠を乗り越す宮ヶ瀬みちも林道のように広くて、この道にも惹かれました。駄馬どころか車も通ってたんじゃね?と思ってしまうぐらい広いですね。
とはいえこの道とて下の様子が怪しいので、今回のところはこれも諦めておとなしく土山峠へ向かったのでした。
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コメント
はっぴーさん、
超遅いレスで本当に申し訳ございません。今さっき気がつきました。
フジキですか。調べてみますね。
投稿: komado | 2021.05.01 14:37
komadoさん
ご無沙汰しています。
華厳山西尾根は大木が多いですよね。
私たちは2015年9月に歩きましたが、
謎の巨樹はフジキだと木に詳しいAYさんが言っていました。
その時の記事がコチラです↓
http://hapimero.blog133.fc2.com/blog-entry-516.html
投稿: はっぴー | 2021.04.03 15:50
AKIOさん、
自分は安近短なところだからこそようやく歩けたという感じでしょうか。それでも思いのほか雑木林が多くて結構楽しめました。ゆえに稜線はハイカーがそこそこ多かったのも納得。
今後も気が向いたら歩きたいですね。そうそう取り付けの辺り、自分はイヤな感じがしていたのですが、bさんが家と家の間に延びる径を見逃しませんでした。家が黄色に塗ってあったかどうかは忘れてしまいましたけど。
投稿: komado | 2021.03.21 00:28
Komadoさん、こんにちは。
この界隈は「安近短」なので、小生も山ビルの心配ない季節には道の駅に車を停めて、半日の山歩きを楽しんでいます。
下部は植林でも上部は雑木林で良い感じですね。
道路の左側に壁を黄色に塗った家があって、そのあたりから右に入って鹿よけフェンスの門扉から登り出したように記憶しています。
投稿: AKIO | 2021.03.20 20:04