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2021.03.28

倉岳山の北面へみたび

B2103b(オクビ西尾根の末端部・右はオシノ沢)

またまた・・・今年3度目の倉岳山はまたまた遅出でした(笑)。今回はこちらの方が地形図ではわかりやすいと思うオクビ西尾根を登路に採っててみました。

遅出とはいえ、今回はこれまでよりも一時間ほど早い歩き出し。ショートコースながら一時間早いと少々が余裕があります。ぽかぽかの好天の中、咲き出した梅などを見つつ、例によって穴路峠みちをてくてく。

B2103c(のっけから・・・笑)

例のお地蔵様の分岐には目もくれずになおも峠みちを行くと、道は一旦高巻きます。やがて道がオシノ沢に再び近づくと、対岸にはもう西尾根の末端は見えているので、ここでオシノ沢を渡って西の根の取り付きました。

末端部は地形図通りに小広いところなので、このまま緩く登って行くのかな?と思い込んで登り始めたら、いきなり↑↑コレですよ(笑)。

B2103d(こんなのも)

最初の大岩は左側の植林から巻いての岩頭に上がりました。右側からも行けそうな感じでしたけど、上から見る限りは少々しんどいかも。

岩頭から先もちょっとした岩場を交える「らしい」尾根で、雑木林が基本だし、こちらもなかなかおもしろいですね。

B2103e(高畑山北尾根の方もご無沙汰してるなあ)

B2103f(この辺りでようやく落ち着いた感じ)

尾根の右側がアカマツ林に変わるとひと登りで傾斜も緩んで、ここで尾根が広がるのかな?と思っていたけど、実際はなおも岩混じりの痩せた尾根が続きました。

B2103g(以前の台風の影響で倒木が多い)

B2103h(こういうところは尾根上部だけでした)

周囲に倒木の目立つ巨岩を乗り越えるとようやく尾根が広がりました。んが右手に見えるはずの稜線もすでに足下ということはもう頂稜は間近なんですね。

結局こういう広くて歩きやすい箇所は本当に尾根の上部だけで、まもなく見覚えのあるオクビのピークに出るとすぐ先で穴路峠からの登山道と合流。その先が倉岳山の山頂です。

B2103i(倉岳山山頂・富士が見えてます)

一時間早いとはいえ、すでに13時過ぎ。でもそこは倉岳山ですからハイカーがぼちぼち休憩中。天気は良いけど南側はぼ~っ春霞で富士はなんとか確認できました。

山頂の隅で軽くランチをとったら早くも下山。前と同じく北東尾根を下ります。

B2103j(今回も北東尾根を下降)

B2103k(747m峰からの急降下ではローブが!!)

北東尾根の主尾根(ややこしい言い方だけど、、、)を下るのも相当久しぶり。でも747m峰からの急降下もなんとなく覚えていました。

雑木林で落ち葉ふかふかだからコケても安心だけど、まさかロープが張られているとは!真新しい登りの足跡もあったので、ここはそこそこ歩かれているのかも知れません。

B2103l(こういう緩やかな箇所は案外少ない)

そんな急降下を終えるとようやく快適な尾根歩きになり、あとはこのままーと思いこんでいたら、、、

B2103m(やはりというか)

ここは完全に忘れていました(笑)。やはり倉岳山らしいところはあるのですね。

初訪の折りは493m峰南の鞍部まで尾根を辿ったのですが、わけあって今回はマーキングの方へ降りてみたら、、、

B2103n(穏当なルートの末端部には山ノ神)

なんと山ノ神に出て、そこから下は明瞭な参道が延びていました。

そんな山ノ神に道中の無事を感謝して下ると、じきに立野峠からの登山道と合流。すぐ下が倉岳山の登山口でした。要はこれが北東尾根の一番穏当なルートなんですね。

あとは梁川駅へ向かうだけ。駅前でこれまたかなり久しぶりに酒屋さんに寄ったら、中はがらんどうで営業してるのかどうかわからなくて焦りましたよ。以前は普通の酒屋兼日用品店的なお店だったのに、、、。でも実際はきちんと営業していて、お目当てのお酒も無事購入できました。

 

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2021.03.19

相州アルプスの稜線をたどる(華厳山~経ヶ岳~土山峠)

B2102a(華厳山西峰直下)

とうとう相州アルプスとも言われるこの辺りを歩いてきました。この辺りは早戸川や本谷川の辺りに入る際にその姿はよく見ていたのですが、丹沢前衛の山ということもあって今のいままで足を踏み入れたことのなかったなかった山域だったのです。

今回は坂尻のバス停からのスタート。宮ヶ瀬みちの様子が気になりながらもまずは法論堂(おろんど)へ向かい、華厳山の西尾根に取り付いてみました。

B2102b(この木なんの木?幹まわり6m近い巨樹でした)

登りだしこと植林でしたが、ときおり雑木林も混ざって暗い感じはしません。じきに上がった小ピークで休憩していると、すぐ先にアヤシい存在が見えたので近寄ってみたら、なんとそれが6m近い異形の巨樹!

ぱっと見イヌブナやケヤキのようですけど、それらしき葉もないし幹も違う。これは困りました。確認するには葉のある時期に再訪しなければいけないんですけど、ここヒルが出ますよねえ、、、(笑)。

B2102c(このヤマザクラも見事)

休憩を終えて先を行っても、こんな立派なヤマ?ザクラや

B2102d

(このモミの合体樹も見事でした!)

モミの巨樹も多かったなあ。

これは人里近いからこそ管理されていて、ゆえに巨樹が残されているのでしょうか。

B2102e(奥の小さいピークが仏果山?)

B2102f(これも二本のモミの巨樹)

そんな比較的緩やかな巨樹トレイルから植林がなくなり、一面雑木林になると、華厳山へ向けての急登のはじまり。尾根が急な上に、地面が乾いているので歩きづらいこと歩きづらいこと。

それでも周囲が一面スッキリとした自然林ぽい二次林に変わると、まもなく華厳山の西峰に上がりました。

B2102g(西尾根上部は急登が続く)

西峰で経ヶ岳からの登山道と合流すると、山頂標識のある東峰はすぐ先です。

ベンチもある整備された山頂には誰もいません。しばらくいても誰も来る気配がなかったので山頂でランチにしましたけど、その間にも誰も来なかったのはここがエアリアでは赤破線になっているせいかのでしょうか?

B2102i(樅の木地蔵)

B2102j(経が岳より丹沢の山山)

休憩を終えたら来た道を戻り、北の経ヶ岳へ向かいます。経ヶ岳までは赤破線にルートになってますけど、見たところふつうの登山道ですね。

ただこの辺りは標高の割りに岩尾根が多くアップダウンがかなり急な印象。経ヶ岳といい仏果山といい、抹香臭いというかどこか仏教的な言葉の山名が多いのもちょっと納得な感じです。

B2102k(これが経石だそうです)

これも「経石」ですものね!

B2102l(半原越への下りしな)

経ヶ岳からの下りも急でしんどかったけど、このあたりの雑木林の美しさは特筆かと。

植林が現れてもどちらかが雑木林になっていて、基本は明るい道のりでした。

B2102m(ヤブツバキ)

B2102n(524m峰・雪が残っていた)

半原越から登り返し、仏果山の分岐となっているベンチに出たら、稜線をたどるのはここまで。西の土山峠へ向かいます。

緩く行くと出る524m峰の辺りの様子がこの日一番惹かれたところで、雪の残った緩い船窪状のピークがなかなか良い雰囲気ですね。そして北西へ延びる太い尾根がなんとも魅力的。でも下のことを考えると安易に下れないところだよねえ、、、。

B2102o(宮ヶ瀬みちの立派さに驚きました)

ということでおとなしく土山峠へ向かったのですが、手前の旧峠を乗り越す宮ヶ瀬みちも林道のように広くて、この道にも惹かれました。駄馬どころか車も通ってたんじゃね?と思ってしまうぐらい広いですね。

とはいえこの道とて下の様子が怪しいので、今回のところはこれも諦めておとなしく土山峠へ向かったのでした。


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2021.03.12

倉岳山の北面へふたたび

B2101a(オクビ北西尾根中腹で見かけたモミの巨樹)

ふふふ、、、前に行った時、ちょっと気になるところが目につきましてね。またまた倉岳山へ行ってきましたんです。

しかもまたまた遅出で(笑)。ということでまたまたおんなじような時間に鳥沢駅を出まして、

B2101b(この日の倉岳山)

今日はちょいとモヤり気味というか曇り気味かな?

B2101c

(今回もお地蔵さまの分岐を左へ)

桂川を渡ってからはまたまた穴路峠みちをてくてく行き、駅から小一時間ほどで例のお地蔵さまの分岐に着きました。

んでそこからまたまた左の径でして(笑)でも径を辿るのはすぐ先のオシノ沢を渡るまで。ヘソ水コースはそこから右岸側からの枝沢をなおも渡って北西尾根へ上がるのですが、今回はオシノ沢を渡ったところで対岸の尾根にそのまま取り付きました。

B2101d(植林を抜けると痩尾根の急登が続く)

そしてその尾根こそが今回のお目あてのオクビのほっそくて短い北西尾根。登りだしこそ植林なものの、ひと登りするとすぐに雑木林に変わってもうそれだけで根拠のない期待が高まります。

じきに日差しも入るようになり(北斜面なのに!)、痩せた露岩混じりの地形図どおりの急登が続くようになりますが、藪はほぼなく快適に登れます。

B2101e(こんなところがあったり)

あとはこのまま上で行くのかな?と予想していたら、こんなふうに落ちたところや

B2101f(短いながらもリッジ状の箇所も)

こんなリッジ状の箇所もあり、ゆえにちょっとした展望もあって、急ながらもピリッとした登高の楽しみがある。これはかなり楽しい尾根ですよ!

B2101g(とおもえばこんな炭焼き跡もある)

と気分良く歩いていたら、先に大きな木が現れたので近づいてみると、それがトップの写真のモミの巨樹でした。抱きつき測定でおおよそ5m弱でしょうか。こういう出逢いは久しぶりで嬉しかったな-。

そしてその巨樹のすぐ先には妙にスッキリした斜面が広がっていたので、尾根から下って周囲を回ってみると、ならされた地面に石組みが点在していました(5,6箇所あった)。これは炭焼きの跡でしょうか。周囲は明らかにもと薪炭林ですし。かつてはオクビの西の尾根からトラバースしてこちらに来ていたのかなあ?と勝手に推測しています。

B2101h(オクビに出ました)

B2101i(倉岳山より)

そんな炭焼き跡からはなおも傾斜を増した急な登りが続いて、ただただ登り詰めるとようやく頂稜に飛び出しました。そのすぐ隣が登山道の通るオクビで、そこから東へ緩く登ると倉岳山の山頂です。

着いた山頂はすでに曇って暗いし、もういい加減良い時間なので遅いランチをささっとしたためて、はい下山です。

B2101j(下りは北東尾根)

下りはこれまた10年以上ぶりの北東尾根。というか倉岳北面のバリエーションって北尾根以外登ったことがない、、、。

そんな訳でかなり久しぶりでしたが、ここは意外に覚えていましたね。たぶん雑木と植林の間を行くから。そして途中の747m峰が明瞭なピークだからというのもあるのかも。若干急ですけど歩きやすくすいすい下れます。

B2101k(からの北の枝尾根を下り)

その747m峰に着いたら、ここで北東尾根を別れて北の枝尾根を下りました。理由はもちろん雑木林がなおも続くからです。

747m峰から下は明瞭な道筋も確認できたのが久しぶりに降りた収穫かも。これは登山道なのか?炭焼きの径なのか?それともなにかしらの登拝路にでもなっていたのか、、、。

B2101l(倉岳山を振り返る)

この辺りまで降りても日差しが入るのはありがたい。北斜面なのに。倉岳ってホンっといい山!

やがて足下に桂川を捉えるようなると、ひと下りで知る人ぞ知る桂川右岸の径路に飛び出しました。ここからは鳥沢でも梁川でもおおよそ同じ距離。なので猛藪はしんどいけど久しぶりに梁川の方へ行こうとしたんですけど、行く先に見える植林帯の倒木が酷く、その様子を見てあっさり鳥沢へ転進しました(笑)。

B2101m(桂川右岸の径路・比較的明瞭)

とはいえこちら側も基本径は明瞭なものの、道形が細かったり、沢を渡る箇所では道筋を捜索する箇所もあって一筋縄ではいきません。それでも見覚えのある鹿柵を入ると、すぐ先が北尾根の取り付けでもある八幡宮でした。

あとは鳥沢駅へ戻るだけ。登りと下りの尾根の想定外の楽しさに歩きたいところがまた増えたなあ、と気をよくしつつ駅へ向かったのでした。

 

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