城ヶ尾山の南側をぐるりと回って
(白水ノ沢右岸尾根のミズナラの巨樹)
近年は沢に道路にいろいろ災害があってなっかなか行けなかった世附(川流域)の山。なんと3年半もあいていたのですね!なんか他人ごとのように言ってるけど(笑)。そんな世附のなかでも一番ご無沙汰していたのが城ヶ尾山の辺りで、今回は界隈の確認がてら周囲の林を愛でつつのんびりと歩いてきました。
しかしですね、久しぶりに訪れた道志の森のキャンプ場が真冬だというのに大盛況だったのには本当に驚かされましたよ。あそこは通年営業ではあるけど、このクソ寒い時期なんてあって2、3張りだったのに!エラい時代になったものですね、、、。
(朝の城ヶ尾山)
今回は城ヶ尾山なのでキャンプ場から東沢の方をてくてく。水晶橋を渡り、登山道を登って城ヶ尾峠、ではなく直接城ヶ尾山に上がってみました。着いた城ヶ尾山はわかっちゃいたけど周囲のスズタケがすっかりなくなり、広々とした山頂になってました。
毎度言ってるような気もするけど丹沢の山は海が近い!それだけでちょっと嬉しくなっちゃいますよね。西に聳える富士の黒さに驚きつつも、山頂からの展望を楽しんでひと休み。それから南の尾根を下り始めます。
(このミズナラは前にも撮っていたかも)
(降りるにつれ尾根が広がり歩きやすくなる)
丸10年ご無沙汰している間に藪の濃かった尾根上部も今やスズの姿はほぼなく、かなり快適に下れます。
おかげで周囲の木々を愛でる余裕があってそれはそれで楽しかったんだけど、、、ねえ。
(富士が黒い!)
(荒れた感じが年月と共に落ち着いたか)
仮に一夜を過ごすなら北斜面のキャンプ場よりこの辺りの方が圧倒的に良さそうよね。
尾根が広がり歩きやすくなっても、尾根を横切る城ヶ尾歩道というか白石歩道はまだ下だろうと思い込んでいたので、パッと目に入った瞬間はあっこれは知らない巨樹かもーって喜んじゃったけど、いざ近づいてみると、あれあれなんか見たことあるぞ、、、
(ミズナラの巨樹・ほぼ定点で)
(2011.01.16・まだスズタケが残っていた)
やはりくだんの大ミズナラだったのでした(笑)。
(別のミズナラ・この捻れ具合が・・・)
(この沢筋を城ヶ尾歩道が横切るのです)
それでもアホな自分は納得いかず、なおも尾根を下ってみるも、やはり明らかに下りすぎている感じだったので、戻って(笑)西の緩い沢筋に降りてみて、ようやく周囲の地勢を思い出したのでした。我ながらアホすぎる、、、。
結局頃合いもよく、風も遮られると言うことで10年前と同じこの場所でランチとなりました。
(白石沢へ降りる所は道形がまだ残っていた)
実はランチ場の斜面には城ヶ尾歩道というか白石歩道が横切っているのですが今や判別はほぼ不能。それらしき所を辿りながら西の白石沢へ下っていくと、下部のあたりはまだ道形が残っていました。
白石沢に降り立ったらとりあえず歩道の行く先を確認。いちおう道形は残ってますね。城ヶ尾歩道というか白石歩道は、白石沢から荷干沢(フジモク沢)、カワゴノ沢(シキリ沢)の辺りが植林も多く一番明瞭な所だったので、たぶん今でもそれなりに残っているのではないのかなぁ?と。
(桃ノ木沢出合)
とはいえ今回は時間的にそちらを辿るのは無理なので、白石沢を桃ノ木沢出合まで上がって、これまた久しぶりに桃ノ木沢の右岸尾根を登り返すことにました。
(桃ノ木沢右岸尾根下部のひとコマ)
(ブナの巨樹もぼちぼち)
こちらも残っていたスズタケはほぼ消滅していて、周囲の木々を愛でながら登る余裕があります。下りの尾根は丹沢にしてはミズナラがかなり多かったのに、お隣のこの尾根はミズナラはほとんど見かけず、丹沢らしくブナばかり。
いつもは世附への通い径と割り切って下っていたこの尾根も、登りに採ってみると木々の様子がわかってなかなか見どころがあったんですね。やはり尾根の様子をさぐるのには登りがよろし、という至極あたりまえな結論、、、。
(お隣の尾根と違い、ミズナラをほとんど見かけない)
(国境稜線に上がりました)
結局国境稜線に上がったのは15時近く。今は一番日の短い時期ですので、今回の所は中ノ丸の方へ上がらなくて正解だったようです。おとなしく東の城ヶ尾山へ向かいます。
(暮れなずむ城ヶ尾山)
戻った城ヶ尾山はもうこんな感じ。ここも訪れるたびにスッキリしてる。
この日は寒かったせいかも知れないけど、道中名物のダニも見かけなかったし、なんか物足りないぐらいに快適に歩けたのは良いことなのか悪いことなのか。
それでも世附の山は日原とはまた違う魅力があって、ここも良いところだなあと改めて感じられたのがなにより幸せでした。次は地蔵平の辺りや、中川への貴重な径の状況を確認しないといけないなぁと思ってます。