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2020.11.28

錦繍の日原へ・その3

B201128a(一石山への登りしな・チドリノキ)

ずいぶんと遅くなってしまいましたが、今月は珍しく週末の天気が安定している上に、紅葉のシーズン。自分も久しぶりに連荘の山にして、連荘で日原のタワ尾根界隈を、連荘でのんびり歩いてきました。

今回は普通に一石山神社からのスタート。朝から鍾乳洞の観光客をちらほら見かけるのは紅葉が麓に降りてきたからで、とはいえタワ尾根に入るハイカーは少なく、いったん山道に入れば山はいたって静かなままです。

B201128b(稜線へ上がる手前が一番綺麗でした)

麓で盛りということは登り始めれば徐々に終わっていくわけで、のっけの急斜面や稜線へ上がる箇所の紅葉が一番綺麗な状態。

チドリノキの黄色も見事だし、タワ尾根へ上がる手前のイロハモミジにコハウチワカエデの紅は色づきが今ふたつな年でも綺麗に染まる。前の山行きの時にも書きましたが、ここから一石山にかけての紅は鉄板ですよね。ホント。

B201128c(人形山への道すがら)

B201128d(人形山のあたり)

そしてタワ尾根に上がれば、あとは詰めるにつれ徐々に裸木に変わってゆく林をゆるゆると、、、。

ゆっくり歩いているので、この辺りでバス組に抜かれるかもと思っていてたのに、結局だれも来ません。

B201128e(巡視路はこの先で崩落していたので)

金袋山の手前で、先週の続きとばかりに巡視路に入ってみたのですが、大きく抜けていたのってすぐ先だったのですね!

ここは高巻いて先を行こうとも思ったんですけど、やっぱりやめて巻いたまま、巻き気味にタワ尾根を登っていきました。

B201128f(尾根の西側をまきまき)

この辺りもなかなか佳きところでしたぞ。

適当にタワ尾根に上がると、そこはおおよそ篶坂尾根との分岐点辺り。ここからゆるくひと登りで篶坂ノ丸の山頂に着きました。

B201128g篶坂ノ丸手前のミズナラ

B201128h篶坂ノ丸

広い山頂、スズタケが枯れた今ランチ場に困ることはありません。

↑↑ここはkomadoが定点にしているところですけど、ここでランチをとったのはほんとうに久しぶり。ボーッとしているだけなのに木々と対話している錯覚に陥ってしまう不思議な所です。

B201128i(ウトウノ頭を望む)

ランチを終えたら、東の材木小屋尾根を降りることにしました。

篶坂ノ丸は小川谷側のブナ林も見事なんです。そんなブナ林を愛でつつてくてく材木小屋尾根を降りていくと、、、

B201128j_20201128194801(材木小屋尾根中腹のクリの巨樹)

じきに広大な緩斜面に出るところが材木小屋尾根のハイライト。ここは季節を変えて何度訪れてもワクワクするところですね。

まるで波のようにうねる緩斜面は落ち葉が一面に積もってどこもふかふか。クリやミズナラ、ブナの巨樹も点在していて、2年前に登ったときはここの船底でランチをとったのでした。当時は曇って寒かったけど、風が来なくて助かった記憶。

B201128k(この緩斜面はいつ訪れてもナゴみます)

B201128l(上段歩道の状況は如何に?)

さて久しぶりに見かけた上段歩道は道筋はしっかりしていました。んが桟道はこの通り(笑)。径の状況が気になります。

B201128m(ミズナラの巨樹・この辺りで紅葉も復活した)

東向きの尾根ゆえ、午後は日差しが入らなくて良い写真をとれなかったのが残念無念。

上段歩道から下の自然林が改めて見事で、急な下りも楽しいというか名残惜しいというか、、、。

B201128n(下段歩道・渓畔林の素晴らしさは特筆)

降りるにつれ紅葉も復活。降り立った下段歩道は渓畔林の美しいところで、シオジやサワグルミの薄緑とチドリノキの黄色が見事でした。

これで日差しがあれば最高なんだけどここは朝じゃないとね。でる日陰だからこそ紅葉の明るさがわかることもあるのです。

B201128o(小川谷を渡って戻りました)

吊り橋から見た小川谷、台風の影響はあまり感じられないようにも見えてとりあえずホッとしました。まぁ支流筋はわかりませんけどね。対岸へ渡ったら、盛りの紅葉を愛でつつ、林道をてくてく下って鍾乳洞を目指したのでした。

 

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2020.11.14

錦繍の日原へ・その2

B201114a(紅葉真っ盛り・オロセ尾根下部周辺)

11月に入ってようやく天気が安定してきました。紅葉はいくぶん遅れ気味なものの徐々に下がってきたので、錦繍の日原の2回目はタワ尾根の周辺をゆるゆると。

とはいえタワ尾根をそのまま歩くのも素晴らしいのですが、ちと新鮮さに欠けてしまう。なので今回はひとひねりしてみました。

B201114b(ガニ沢出合のカツラ)

ということで二週間前と同じくまずは本谷方面へてくてく。この日は余裕のある行程だったので、たまには、、、と思いつきで林道直下のガニ沢出合のカツラにも逢ってきました。

この巨樹もなかなかの存在感なのですが、一面苔むした斜面や、巨岩が転がる本谷の様子もなかなかの景色ですよ。寄って良かったと思ったし、この思いつきがこれからの行程の象徴にもなっていったのでした。

B201114c(5mはありそうなミズナラの巨樹)

今回もおろせ橋から孫惣谷林道に入り、オロセ尾根に取り付きます。のっけは植林ながらも、奥の取り付けからの巡視路に出ると尾根右側の紅葉した林がイヤでも目に入り、ついつい寄り道。

↑↑このミズナラもその寄り道で出会ったもの。幹まわり5mはありそうな立派な巨樹で、すでにきのこが生えているのが気になります。でもでもこの樹はなんとなく見覚えがあるんですよねー

B201114d(このワサビ田跡は20年ぶりぐらいの再訪)

ということで記憶を頼りに急斜面を慎重にトラバースすると、すっきりしたワサビ田跡に出ました。そうそうここはちょうど20年前のオロセ尾根初訪の折にも偶然訪れたところ。

南面ゆえに明るく、風通しも良く、盛りの紅葉に囲まれた沢の水量は、その場所に見合わないくらい豊富。そこにいるだけで爽快な気分になる、ほんとうに気持ちの良いところでした。

B201114e(天気の良さに助けられました)

そして紅葉もこのあたりからが真っ盛り。正直色づきは今ふたつなんでですけど、そこは強烈な日差しのおかげで見事見事。

巡視路の方は植林なので、ここは急ながらも枝尾根の直登との方を選んでみました。急なので登りでもかなり気を遣いましたが、なんとも夢のような道のり、、、。

B201114f(メグスリノキは方々で見かけた)

今回歩いて気がついたのはメグスリノキの多さ。盛り手前なものの色づけばよく目立ちます。

そして急な登りから尾根が緩むと中腹の巡視路と合流。ここで尾根から離れて巡視路を金袋山方面へ向かいました。

B201114g(トチの落ち葉で埋もれる・中腹の巡視路)

そしてこの巡視路も林が見事なんですよねー。

トラバースする行程を選んだのは紅葉のレンジもあるんだけど、沢も横切るから渓畔林も楽しめるという欲張ったコースを取れるから。

B201114h(このサワグルミの巨樹も久しぶり)

ガニ沢を渡るところの、このサワグルミの巨樹もも久しぶり。見事ですよお!

この辺りは山抜けがあったのですが、年月を経て慎重に行けば問題ないレベルに斜面が馴れてました(笑)。

B201114i(チドリノキ)

渓畔林と言えばチドリノキもすでに綺麗に色づいています!

金袋山まで行くのが面倒なので、途中でタワ尾根へ直登を試みたのですが、斜面が急でこれは不正解だったようで、、、(笑)。

B201114j(タワ尾根に上がりました)

タワ尾根に上がったところがちょうと緩斜面だったのでランチにしたんですけど、あれあれなんか曇ってきて・・・いつのまにやら周囲はガスガス。

でもそんな天気でも寒くならず、普通に過ごせたのは助かりました。

B201114k(見頃は人形山より下でした)

ランチを終えたらあとはタワ尾根を下るだけの行程。紅葉は人形山より下が見頃のレンジでした。

B201114l(とうとう、、、ウワサは聞いていましたけど)

もういろいろ公開した時点でキノコ生えてたし、なにより主幹と対をなす枝が折れたのも痛かった。

というか木が斜めに延びているという時点でこうなると弱いですよね。自分の見たところ木が弱り切る前に折れてしまったのはそのせいなのでしょう。合掌。

B201114m(一石山附近は綺麗でしたが、日差しなし)

今年も紅葉の色づきが良くないのに、一石山附近のコハウチワカエデはいつもそこそこ綺麗に紅くなりますね。もはやここは鉄板に近いかも。ここで日差しがなかったのが残念でした。でも紅葉は登りで心底楽しめたので、この日最後の紅葉を愛でつつ、慎重に一石山神社へ下ったのでした。

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