錦繍の日原へ・その3
(一石山への登りしな・チドリノキ)
ずいぶんと遅くなってしまいましたが、今月は珍しく週末の天気が安定している上に、紅葉のシーズン。自分も久しぶりに連荘の山にして、連荘で日原のタワ尾根界隈を、連荘でのんびり歩いてきました。
今回は普通に一石山神社からのスタート。朝から鍾乳洞の観光客をちらほら見かけるのは紅葉が麓に降りてきたからで、とはいえタワ尾根に入るハイカーは少なく、いったん山道に入れば山はいたって静かなままです。
(稜線へ上がる手前が一番綺麗でした)
麓で盛りということは登り始めれば徐々に終わっていくわけで、のっけの急斜面や稜線へ上がる箇所の紅葉が一番綺麗な状態。
チドリノキの黄色も見事だし、タワ尾根へ上がる手前のイロハモミジにコハウチワカエデの紅は色づきが今ふたつな年でも綺麗に染まる。前の山行きの時にも書きましたが、ここから一石山にかけての紅は鉄板ですよね。ホント。
(人形山への道すがら)
(人形山のあたり)
そしてタワ尾根に上がれば、あとは詰めるにつれ徐々に裸木に変わってゆく林をゆるゆると、、、。
ゆっくり歩いているので、この辺りでバス組に抜かれるかもと思っていてたのに、結局だれも来ません。
(巡視路はこの先で崩落していたので)
金袋山の手前で、先週の続きとばかりに巡視路に入ってみたのですが、大きく抜けていたのってすぐ先だったのですね!
ここは高巻いて先を行こうとも思ったんですけど、やっぱりやめて巻いたまま、巻き気味にタワ尾根を登っていきました。
(尾根の西側をまきまき)
この辺りもなかなか佳きところでしたぞ。
適当にタワ尾根に上がると、そこはおおよそ篶坂尾根との分岐点辺り。ここからゆるくひと登りで篶坂ノ丸の山頂に着きました。
(篶坂ノ丸手前のミズナラ)
(篶坂ノ丸)
広い山頂、スズタケが枯れた今ランチ場に困ることはありません。
↑↑ここはkomadoが定点にしているところですけど、ここでランチをとったのはほんとうに久しぶり。ボーッとしているだけなのに木々と対話している錯覚に陥ってしまう不思議な所です。
(ウトウノ頭を望む)
ランチを終えたら、東の材木小屋尾根を降りることにしました。
篶坂ノ丸は小川谷側のブナ林も見事なんです。そんなブナ林を愛でつつてくてく材木小屋尾根を降りていくと、、、
(材木小屋尾根中腹のクリの巨樹)
じきに広大な緩斜面に出るところが材木小屋尾根のハイライト。ここは季節を変えて何度訪れてもワクワクするところですね。
まるで波のようにうねる緩斜面は落ち葉が一面に積もってどこもふかふか。クリやミズナラ、ブナの巨樹も点在していて、2年前に登ったときはここの船底でランチをとったのでした。当時は曇って寒かったけど、風が来なくて助かった記憶。
(この緩斜面はいつ訪れてもナゴみます)
(上段歩道の状況は如何に?)
さて久しぶりに見かけた上段歩道は道筋はしっかりしていました。んが桟道はこの通り(笑)。径の状況が気になります。
(ミズナラの巨樹・この辺りで紅葉も復活した)
東向きの尾根ゆえ、午後は日差しが入らなくて良い写真をとれなかったのが残念無念。
上段歩道から下の自然林が改めて見事で、急な下りも楽しいというか名残惜しいというか、、、。
(下段歩道・渓畔林の素晴らしさは特筆)
降りるにつれ紅葉も復活。降り立った下段歩道は渓畔林の美しいところで、シオジやサワグルミの薄緑とチドリノキの黄色が見事でした。
これで日差しがあれば最高なんだけどここは朝じゃないとね。でる日陰だからこそ紅葉の明るさがわかることもあるのです。
(小川谷を渡って戻りました)
吊り橋から見た小川谷、台風の影響はあまり感じられないようにも見えてとりあえずホッとしました。まぁ支流筋はわかりませんけどね。対岸へ渡ったら、盛りの紅葉を愛でつつ、林道をてくてく下って鍾乳洞を目指したのでした。