編笠山へようやく登る
(編笠山山頂)
さきのお盆、縦走はできなかったものの一応山へは行ってました。でも完全な山キャンプだったので(笑)ブログの方はあえてはしょりましたのです。
んでその山キャン、実は青年小屋でやってたんですけどその時は目の前の編笠山にも登らなかったので、homeの山は煮えちゃうし、避暑をかねて日帰りで登ってきました。
(「展望台」は木々が育って・・・)
編笠なら歩いたことのないコースでも行程は知れているので、ごゆっくりと9時頃スタート。しかしこちらは小淵沢の駅からして暑いけど爽やか。このぐらいの時間に歩き出すと意外に人が少ないのがわかっていたので、いろんな意味で気が楽です。
今回は観音平の上の駐車場から西の展望台へ廻ってみたのですが、その展望台はご多分に漏れず周囲の木々が育って↑↑こんな感じ。しかも早々に曇りだしてしまい、展望はほぼなきに等しいものでしたけど、おかげで涼しくなったのはありがたかった。
(アキノキリンソウ)
観音平から登るコースは楽なコースとされてますが、それでも標高差1000m近くあるのです。涼しくなっても登りはしたたり落ちるぐらい汗をかかされます。
しかしこちらもシカさんの影響でお花が少ない。アキノキリンソウですらこういうややこしい場所じゃないとまとまって咲かなくなってました。
(上部は黒木の林が快い)
個人的には未踏だった押手川の分岐から上がハイライトで、コメツガにシラベ、オオシラビソなどの黒木の林は、うまく言えないのがもどかしいんだけど、奥秩父とも南アルプスとも違う雰囲気で八ツに縁がない自分には新鮮に映ります。
登るにつれて傾斜は急になってきましたけど、さすがに人の多いコース。意外に歩きやすいですね。
(ウメバチソウ)
(阿弥陀・赤岳は姿を見せず)
登るにつれ高木から低木帯、そして樹林帯自体を抜けると空がぱーっと広がって、もう高山の雰囲気。ひと登りであっけなく編笠山の山頂に着いてしまいました。登りだしからちょうど二時間半。今の自分の体力からするとこんなものでしょう。
さすがに人出は多いものの山頂は広いので休む場所に事欠きません。北側を見ながらお昼を食べてましたけど、残念ながら阿弥陀岳と赤岳は姿を見せてくれませんでした、、、。
(こういうのも良いですねえ)
展望は今ひとつなれど、こういう天気の時は雲がおもしろい!刻々と変化する雲の様子をボーっと眺めるのは楽しいですね。ホントはビール片手にずっと眺めてたいぐらいだけど、さすがに自分は小屋泊まりの時じゃないとできませんです。はい。
(お盆に歩いた西岳)
そして南側へ廻れば、眼下には↓↓これから降りる尾根と富士見高原のスキー場がみえてます。
(この尾根を下ります!)
ちょっと天気が怪しい感じだったので、長居はやめて南の富士見高原への道を下り始めます。
のっけは慎重にゴロタを渡りながらの下りだけど、下界を見下ろしながら下るのは高山情緒もあってなんとも爽快。当初は富士見高原から登るプランだったんですけどそれは明らかにしんどそうなので(笑)観音平スタートにしたのはコース的にも大正解でした。
(急なのはシャクナゲ庭園辺りまで)
爽快な下りも樹林帯に入ると、こんどは苔むす黒木林の中をぐんぐん下っていく感じ。
そして間もなく出るシャクナゲ庭園の辺りからは傾斜も緩くなって、自分的にはここからがこの道のハイライトでした。
(立派なダケカンバでした)
シャクナゲ庭園より下はほんとうに歩きやすくて、しかも林相も良い。
でも南や八ツを歩いた印象から2000mを割るとまもなくカラマツ植林が現れて、それがどうにも単調にも感じてしまうのですが、ここはカラマツ植林ながら純林ではなく、林冠はカラマツだけど下は雑木に覆われているという、けっこう珍しい林になってますね。これはカラマツを植えてある程度育った後は放置したと言うことなのでしょうかね?(カラマツ植林と雑木が混ざる)
おかげで尾根の雰囲気は上々。降るにつれて晴れて暑くなってきたものの、風があるので気分良くすいすい下れます。
(大きな岩屋だなあ)
この岩屋はデカいですね。雨宿りにも充分使えます。
もうここまで来るとかなり降りていて、じきに枯れた沢を渡ると、お盆の際にも休んだ不動清水に出ました。
(富士見スキー場より西岳と編笠山を振り返る)
不動清水で顔を洗って、美味しいお水をくんだら富士見高原はもう間近。下山を終えて来た道を振り返ると山はもう↑↑こんな感じになってました。結果ちょっと急ぎ足になってしまったのは残念でしたけど、そういう行動も今回は正解だったのでした。
タクシー(小淵沢駅~観音平) ¥3530
タクシー(富士見高原スキー場~小淵沢駅・迎車) ¥3350