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2020.06.29

若葉から青葉へ変わりゆく鹿留山

B200629a(鹿留山への登りしな)

二週連続で山行くなんてのもかなり久しぶりにような、、、(笑)。行き先はいろいろ迷ったんですけど、お花もちょっと望めそうなのでこの時期に訪れていない鹿留山してみました。

今回は内野から立ノ塚峠みちに入り、途中で左の道に入り尾根に取り付きました。のっけは黒木の植林混じりなものの、いきなり10年ぶりぐらいにオニノヤガラをみかけて狂喜したりとどうやら幸先が良さそうです。

B200629d(ウツギは満開・数も多い)

B200629c(登り尾根は間道?多し)

周囲がカラマツ植林に変わると周囲がパッと明るくなって、ここからが本番。とにもかくにも青葉若葉に覆われた尾根の緑の美しさに驚嘆してしまいます。新緑の時期でも盛夏の時期でもない、今の時期しか見られない瑞々しい緑。

若干蒸し暑く、虫が煩いのですが、この時期になるときれいに晴れ上がるより快適に歩けるのでさほど問題ではありません。

B200629e(カラマツ植林下の花はほぼバライチゴ)

尾根はテンニンソウか、バライチゴやノイバラなどのバラ藪のどちらかが覆う感じで、もちろんテンニンソウの方がいろいろ楽で、どこか深山の雰囲気も漂わせるところも良いですね。

でもバラ藪地帯は足下のバライチゴの花はバンバン咲いているし、お花はほぼ終わりながらサンショウバラもぼちぼち見かけて、歩くのはもちろんしんどいんだけど(笑)これはこれで大いに収穫がありました。

B200629f(アヤメに間に合いました)

まさかアヤメが残っていたとは!

でも野の花は端境期で少なく、ヤマオダマキが一番目立ちました。

B200629g(尾根上部はかなり急で気を遣う)

そんなカラマツ林を抜けると尾根は傾斜を増し、露岩も出てきてこの辺りがこの尾根の核心部でしょう。

いろいろルートはありそうですが、自分は色気を(お花のね)だしすぎて大きく捲いてしまい、かなり時間がかかってしまいました。

B200629h(ヤマツツジ・そろそろおしまい)

B200629i(鹿留山頂稜のひとコマ)

登って登ってようやく稜線に上がると、すぐ先が子ノ神の分岐。ですが、お昼の場所を探さなければいけないので、周囲を散策しながら鹿留山を目指します。

↑↑ここが今回の収穫でしょうか、林の美しさもさることながら、ひさしぶりにミヤママタタビの花も見られてラッキーでした。

B200629j(鹿留山山頂)

B200629k(この辺りも見事)

結局山頂を過ぎた先にいい場所を見つけてランチ。ブナの大木が林立する素敵なところでしたが、ランチ中が一番虫のヒドかった時間でもあり(笑)しかも半袖だったので久しぶりにかなり食われてしまいましたよ。

この日はハッカ油だけではなくディートの虫除けも持ってくるべきでした。北国ならもちろん持参するんですけど、近場だと思って完全にナメてました、、、。

B200629l(サンショウバラは鹿留山頂付近で満開)

そんな環境でもさっさと済ませるのではなく、一時間ぐらいいたのはやっぱり魅力的なところだったわけで、この辺りは枝尾根もくまなく歩かないといけませんね。

ランチを終えたら来た道を戻り、途中でチェックしていたサンショウバラを見に寄ってみると、この標高で満開。数は少ないもののそれなりに咲いていて、今年は十二分に堪能させていただきました。

B200629m(ウスユキソウ)

B200629n(午後になっても富士が拝めました)

分岐からは立ノ塚峠への登山道に入ります。この道を下るのはおそらく20年近くぶりだと思うけど、こんなに急で歩きづらかったっけ?

お花はこの登山道の方が多く、ウスユキソウやコキンレイカ、ヤマオダマキなど夏の花が咲き始めて、もう少し経つとこの辺りも華やいでくると思います。

B200629o(鹿留山方面を振り返る)

B200629p(立ノ塚峠への下りしな)

途中に開けた場所があったことも完全に忘れており、思いもかけず富士を拝むこともでき、山行きで見られるものはすべて見ることができました。立ノ塚峠からのもと林道とおぼしき峠道も周囲の林相が案外よろしく、サンショウバラもちょこっと見られて見直したというか、前歩いたときはいったいなにを見てたんだろう、、、と。

今回も短めのコースではありましたが、なんか久しぶりに山歩きらしい山歩きができたなあと。自分にはこういう要素があった方がより楽しめると改めて感じた山行きでした。とはいえこれから暑くなるのでヤブの多いところはアレなんですけどね(笑)。

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2020.06.22

サンショウバラをたずねて三国山稜へ

B200622a(サンショウバラ・アザミ平~大洞山間で満開)

まさか三ヶ月も空くとは当初は想像もしてなかったけど、ようやく県境を越えた移動ができるようになって久しぶりに歩いてきました!

お目当てはサンショウバラ。当初予定していたコースは自分のミスで朝のはよから予定変更を余儀なくされ、行き先を三国山稜に変えてみたのですが、アプローチでの運休が相次いで籠坂峠からの歩き出しが10時過ぎという、、、(笑)。

B200622b(みどりの中の一本道のよう)

でも短いコースなので遅くてもさほど問題はありません。でも遅れている間に山はすっかりガスに覆われ、ひんやりするぐらい。でも歩くにはこれぐらいの方がいいでしょう。

みどりに覆われた一本道をマスクなしで歩ける喜びと言ったら、、、もうっ!

B200622c(砂礫の道が富士山間近の山って感じですね)

B200622d(ヤマボウシ)

足下は土というよりまだ砂礫でこれも富士山間近の山らしくて新鮮です。足にも優しいですし、湿っても泥だらけにいならないし。

今回ミスったのは掠れかけた岩田さんの道標があったところが立山(たちやま)への分岐だったこと。道標旧くて読みづらかったのでろくに見ないでそのまま左へ直進したら、アザミ平に出てしまいました。

B200622e(アザミ平附近・花は少ない)

B200622f(マメグミ)

これで晴れていれば立山へ登り返したんでしょうけど、この天気ですから早々に諦めて稜線を西へ向かいました。

アザミ平の辺りは広い草原がぼちぼち。でもお花は少なく、盛夏でも今はシカのお好きでない花しか咲かないように見えます。

B200622g(林の緑が美しい)

アザミ平を過ぎると、じきにお目当てのサンショウバラが出てきました。ピンクの大ぶりな花遠目からでもはやっぱり目立ちますね。この辺りで満開やや過ぎた辺りでした。規模は小さいものの御坂と比べれば十二分に楽しめるレベルです。

でも標高の高いこの辺りで満開過ぎとなると、ここより低い鉄砲木の辺りはちょっとマズそうかも??

B200622h(角取神社の奥社へも降りてみました)

角取神社の奥社へも寄って参拝しました。縦走路から3分ほど下った、大岩のたもとに三つの祠。

これらは新旧なのか?おのおの別の神さまを祀ってあるのか?どちらなのでしょうね。

B200622i(ツルシロカネソウ)

B200622j(ブナとオオイタヤメイゲツが目立つ)

縦走路をなおも北へ向かうと、徐々に立派なブナが目につくようにになってきます。

もちろんそんなブナ達もここのは若くて見事なのですが、カエデがほぼオオイタヤメイゲツなんですね。自分が秩父山地で見るのは標高1300m以上なので、この辺りのは下限も下限。それでもこれだけ多いのは地質的なものなのでしょうか?

B200622k(バイケイソウは多い)

バイケイソウはシカさんが食べないので多いのでしょうね。

そおいやコバイケイソウはなかなかの臭いを放ちますが、バイケイソウは花の匂いを嗅いだことがないことに気がつきました。これだけいると逆に興味がわいてきますね。

B200622l(草原に出たら鉄砲木ノ頭は近い)

県道が横切る三国峠は道も駐車場も新しくなって立派になりました。駐車場はかなり広そうなので、ここから鉄砲木ノ頭へでも登ってもらう魂胆なのでしょうかね?

ここからは今までの樹林帯から一変、明るい草原というかススキ原の脇を登っていくようになります。

B200622m(ウツギ)

B200622n(山頂付近のサンショウバラは盛りを過ぎていた)

山頂が徐々に近づいていてくると、ここでようやくサンショウバラとの再開。この季節にはじめて歩いてみて、ここはサンショウバラが多い山なんだってようやくわかりましたよ!

予想通り花の盛りは過ぎていましたけど、蕾も残っていてまだまだ楽しめる状態でした。バラ藪を避けつつ周囲を散策してお花見を楽しんだら、鉄砲木ノ頭の山頂で遅めのランチ。

B200622o(富士も歩いてきた三国山稜もガスの中)

展望はこんな感じでぼんやり。予定では切通峠まで足を延ばすつもりでしたが、天気は今ひとつだし、サンショウバラももう十二分に楽しめたので、この日はここで切り上げて平野へ下りました。

んで平野に着いて帰りのバスでも予約しようと電話したら全便運休って聞いてないよっ!まぁ河口湖行きのバスが何時間待ちでなくあったので助かりましたが、コレって当初の予定通りに歩ききって平野へ戻ったら途方に暮れちゃうヤツですよ。結局ルートを変更したのも、切り上げて下山したもの大正解だったのでした。正直このご時世ナメてました、、、。

 

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