若葉から青葉へ変わりゆく鹿留山
(鹿留山への登りしな)
二週連続で山行くなんてのもかなり久しぶりにような、、、(笑)。行き先はいろいろ迷ったんですけど、お花もちょっと望めそうなのでこの時期に訪れていない鹿留山してみました。
今回は内野から立ノ塚峠みちに入り、途中で左の道に入り尾根に取り付きました。のっけは黒木の植林混じりなものの、いきなり10年ぶりぐらいにオニノヤガラをみかけて狂喜したりとどうやら幸先が良さそうです。
(ウツギは満開・数も多い)
(登り尾根は間道?多し)
周囲がカラマツ植林に変わると周囲がパッと明るくなって、ここからが本番。とにもかくにも青葉若葉に覆われた尾根の緑の美しさに驚嘆してしまいます。新緑の時期でも盛夏の時期でもない、今の時期しか見られない瑞々しい緑。
若干蒸し暑く、虫が煩いのですが、この時期になるときれいに晴れ上がるより快適に歩けるのでさほど問題ではありません。
(カラマツ植林下の花はほぼバライチゴ)
尾根はテンニンソウか、バライチゴやノイバラなどのバラ藪のどちらかが覆う感じで、もちろんテンニンソウの方がいろいろ楽で、どこか深山の雰囲気も漂わせるところも良いですね。
でもバラ藪地帯は足下のバライチゴの花はバンバン咲いているし、お花はほぼ終わりながらサンショウバラもぼちぼち見かけて、歩くのはもちろんしんどいんだけど(笑)これはこれで大いに収穫がありました。
(アヤメに間に合いました)
まさかアヤメが残っていたとは!
でも野の花は端境期で少なく、ヤマオダマキが一番目立ちました。
(尾根上部はかなり急で気を遣う)
そんなカラマツ林を抜けると尾根は傾斜を増し、露岩も出てきてこの辺りがこの尾根の核心部でしょう。
いろいろルートはありそうですが、自分は色気を(お花のね)だしすぎて大きく捲いてしまい、かなり時間がかかってしまいました。
(ヤマツツジ・そろそろおしまい)
(鹿留山頂稜のひとコマ)
登って登ってようやく稜線に上がると、すぐ先が子ノ神の分岐。ですが、お昼の場所を探さなければいけないので、周囲を散策しながら鹿留山を目指します。
↑↑ここが今回の収穫でしょうか、林の美しさもさることながら、ひさしぶりにミヤママタタビの花も見られてラッキーでした。
(鹿留山山頂)
(この辺りも見事)
結局山頂を過ぎた先にいい場所を見つけてランチ。ブナの大木が林立する素敵なところでしたが、ランチ中が一番虫のヒドかった時間でもあり(笑)しかも半袖だったので久しぶりにかなり食われてしまいましたよ。
この日はハッカ油だけではなくディートの虫除けも持ってくるべきでした。北国ならもちろん持参するんですけど、近場だと思って完全にナメてました、、、。
(サンショウバラは鹿留山頂付近で満開)
そんな環境でもさっさと済ませるのではなく、一時間ぐらいいたのはやっぱり魅力的なところだったわけで、この辺りは枝尾根もくまなく歩かないといけませんね。
ランチを終えたら来た道を戻り、途中でチェックしていたサンショウバラを見に寄ってみると、この標高で満開。数は少ないもののそれなりに咲いていて、今年は十二分に堪能させていただきました。
(ウスユキソウ)
(午後になっても富士が拝めました)
分岐からは立ノ塚峠への登山道に入ります。この道を下るのはおそらく20年近くぶりだと思うけど、こんなに急で歩きづらかったっけ?
お花はこの登山道の方が多く、ウスユキソウやコキンレイカ、ヤマオダマキなど夏の花が咲き始めて、もう少し経つとこの辺りも華やいでくると思います。
(鹿留山方面を振り返る)
(立ノ塚峠への下りしな)
途中に開けた場所があったことも完全に忘れており、思いもかけず富士を拝むこともでき、山行きで見られるものはすべて見ることができました。立ノ塚峠からのもと林道とおぼしき峠道も周囲の林相が案外よろしく、サンショウバラもちょこっと見られて見直したというか、前歩いたときはいったいなにを見てたんだろう、、、と。
今回も短めのコースではありましたが、なんか久しぶりに山歩きらしい山歩きができたなあと。自分にはこういう要素があった方がより楽しめると改めて感じた山行きでした。とはいえこれから暑くなるのでヤブの多いところはアレなんですけどね(笑)。