強風に吹かれ歩く、滑沢山~扇山
(越道峠への下りしな・尾根は防火帯が切られていた)
相変わらず更新が遅れ気味ですが、、、先月(02/23)は長らく放置してあった未踏の山域を歩く、ということで年初に歩いた小倉山~高芝山のお隣の尾根の滑沢山~扇山あたりを下りベースでをたどってみました。
今は林道が冬季閉鎖で坂脇峠まで入れないので、林道ゲートまでタクシーで出てからのスタート。谷底では風はないものの空を見上げると雲がかなりの速さで流れているのが見えて稜線は風がかなり強そうです。今回は林道をそのまま辿って坂脇峠を目指すのではなく、地蔵さまのある下の分岐(もとの峠みちのつけ方も気になります)まで戻ってから、適当に滑沢山の東尾根に取りつきました。
(滑沢山東尾根・下部は林道が通っていた)
尾根末端を横切る送電線巡視路と離れて尾根に上がると、下部はおおよそヒノキ、アカマツの植林が続く感じ。若干急ながらもスッキリしているのでこのまますいすい登れるのかと思っていたら、いきなり林道ぶった切り。迂回がめんどいよう。
気を取り直して登り直すと、雑木が混じり徐々に明るくなってきました。が、風も徐々に強くなってきます。
(上部は快い雑木林)
(滑沢山)
じきに稜線に上がると、もの凄い北風!奥秩父から直に吹き下ろしているのでホントに冷たい!気温が高めなのと晴れているのが救いです。
梢越しに見える奥秩父の山山は前の晩の雪で真っ白。そんな山山が朝日を浴びて輝いている様子はほんとうに見事だったんだけど、いかんせん寒すぎる。休憩もそこそこに、たまらずフードを被って尾根を南へ下り始めます。
(樹間より乾徳山と黒金山)
(滑沢山を振り返る)
稜線は自然林の残り香が漂う雑木林といったところで、なかなか素敵でした。
↑↑こんなブナや、ヤドリギのついたブナも見られて寒いけど(笑)楽しい道のりでですよ。
(177号鉄塔より・扇山への尾根が見える)
時間的にちょっと早めだったけどランチは1250m峰から下った送電塔の許でとって正解でした。頭上では猛烈な風と、その風に吹かれて響く送電塔の音がこれまたものすごかったのに、不思議と風の遮られる場所があったのはラッキーでした。展望良いしね。
(鉄塔を過ぎると時折露岩が現れえる)
(越道峠への下りしな)
休憩を終えて先を行くと岩稜的なアップダウンを介して、こちらも高芝山の尾根とおなじく防火帯になっていました。相変わらず風は強いものの、春の日差しのおかげで楽しめて歩けている。
防火帯の切られた明るい尾根の周囲はぱっと見いろいろお花が見られそうな雰囲気だけど、シカのフンが多いので期待はできないかなあ。
(1002m峰への登り返しはえらく急だ)
(1002m峰・ここで初めての道標が現れた)
防火帯を下りきった880m圏の鞍部が越道峠で、西側はともかく、東側には明瞭な道が延びていて気になります。
ここから1002m峰への登り返しがなかなかの急登。ここは東の植林を辿った方が安全ですが、自分は防火帯をそのまま直登(笑)。急なのでもちをん気は遣いますけど、地面が柔らかいから普通に登れましたよ。
(もちろん富士も見えます)
1002m峰から先は私製の道標所々設置されてました。確かに尾根は藪なく歩きやすいけど、広いが故に不明瞭な箇所もあって、決して万人が道標たよりに歩ける感じではないなあ、というのが自分の印象。ま、こんな所ですから(笑)ある程度の慣れている人しかいないので問題ないのでしょう。
相変わらず風は強いものの、この頃になると高度は下げてるし気温も上がっているので、強風がほてった身体に却って気持ちよいぐらいになってましたとさ。梢越しに展望の利く、雑木林の明るい尾根は永遠に歩き続けていたい気持ちよさがありますね。
(扇山)
(扇山より下は倒木が目立った)
扇山より下はなぜか倒木が増えて、歩きづらい箇所がぼちぼちありましたけど、適当に降りていると水道施設に出てそこが林道の終点。妙な光景?を横目で見つつ林道を下りきると、突然周囲が開けて子どもたちが遊ぶ遊戯施設に出たと思ったらそこが塩山ふれあいの森でした。今回下ったルートだけが正解ではなく、どうやら下りのルートは他にもありそうですね。
個人的にようやく歩いた滑沢山の尾根、下部でも想像以上に楽しめたので、難所が多そうな尾根上部も楽しみになってきました。まぁこちらはもう少し暖かくなったからのお楽しみですね。
・・・・・☆
◆ 2020.02.23 (Sun) 晴 時々 曇
高芝林道ゲート 07:55- 滑沢山 09:40/09:55- 177号送電塔 11:00/12:05- 1002m峰 13:15- 扇山 14:10/14:30- 塩山ふれあいの森総合公園 16:05
タクシー(塩山駅~鈴庫山林道ゲート) ¥2720
タクシー(塩山ふれあいの森~塩山駅・迎車) ¥1280
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コメント
ゴン太さん、
ようやく歩く機会に恵まれました。正直必要以上に期待してなかっただけに、却って楽しめました。林相も悪くないし、なにより展望も楽しめるのが良いですね。甲府盆地のまわりですし。
そうそう妙な光景はですね、あの林道を歩けばおそらくわかります。いろいろあったのでしょうねえとしかネット上では言えませんが(笑)。
投稿: komado | 2020.03.09 23:40
komadoさん、こんばんは。
ずっと昔(調べてみたら12年前!)電車とバスだけで逆コースを歩いたのを懐かしく思い出しました。
あの頃は扇山と滑沢山に小さな山名標識があったぐらいで、指導標なんてひとつもありませんでしたが、今は立派な指導標があるのですね。
展望がとても良かったのをよく覚えています。強風が吹き付けると、相当しんどいというのはよくわかりますが、静かでなかなか好いコースですよね。
最後に見かけた妙な光景というのは、もし今度どこかの山でバッティングする機会でもあったら教えてください。私は塩山ふれあいの森総合公園から適当に見当をつけて尾根に這い上がったので、この尾根の末端のことは実はまったく知らないんです(笑)。
投稿: ゴン太 | 2020.03.08 20:59