東丹沢に咲く花をもとめて(鐘ヶ岳~不動尻)
(不動尻のミツマタ・満開でした)
大山界隈を歩くなんておそらく十数年ぶりのことじゃないかなあ、、、。
ということで先週(03/15)は東丹沢に咲くお花を求めて鐘ヶ岳から不動尻、谷太郎林道を煤ヶ谷起点の周回コースを組んでのんびりとあるいてきました。
(△291.5mより・経ヶ岳・仏果山方面)
今回は清川村役場に併設?されている道の駅からのスタート。さっそく鐘ヶ岳の北尾根に取り付くもどうやら正しくなかったようで(笑)それをなんとかこなして北尾根上に上がると、尾根上には普通に明瞭な道が通っていました。
道はどうやら水源管理の一環のよう??でほぼ登山道のようで極めて歩きやすく、一カ所だけ道標もありました。歩き出しはきれいに晴れて暑いぐらい。
(キブシ)
尾根は基本植林に雑木林が混ざる感じ。照葉樹が多いのはやはり温暖で海に近いからでしょう。自分にはなかなか新鮮に映ります。春の木の花も咲き始めて、キブシ、ダンコウバイ、アブラチャン、ミヤマシキミにシキミも多いというか大木もあって驚きました。
(鐘ヶ岳北の鞍部は「峠」のよう)
鐘ヶ岳北の鞍部は立派な大木が林立し、広がりのある実に峠らしい雰囲気。実際七沢と谷太郎沢を結ぶ道も越えてるし、ここはなんとか峠って名前がついてそうな気がするのですが、、、。
(霰降りしきる中、ぐずぐずの急登が続く)
歩きだしは晴れていたのに、標高を上げるにつれて雲がかかり、ガスっぽくなって、とうとう・・・と思ったらなんか音が違うぞ?
そう降っているのは雨じゃなくて霰でした。一時はかなりの勢いで降っていて、霰が降る音もシェルに当たる感触も却って気持ちいいぐらい。近年は特に天気を選んで歩いているので、これはこれで楽しく貴重な経験でした。
(シキミ・一瞬、、、に見間違えた)
(鐘ヶ岳につく頃には雨に変わっていた)
そんな霰も徐々に雨に変わるとポンと鐘ヶ岳の山頂に飛び出して、ここからは登山道。ハイカーがぼちぼち上がってきます。いちおうここも山城だったようですね。南側に置かれた、どこかひょろが長いお不動さまが印象的。
休んだんだか雨具の準備をしたんだか、あまり休んだ気もしないまま、尾根を西へ下ります。そうそうこの尾根って辿ると大山へ繋がるのですね。
(さすが丹沢の山・江ノ島が見える)
下りしな、開けたところから海が見えるのは「丹沢だあ」と思ってしまいます。
(ダンコウバイ)
広沢寺の分岐に着いたら、南の広沢寺方面ではなくここから北へ下るのですが、遠回りであるはずのこちらの方に「広沢寺への楽々コース」って書かれれてあった理由を知りたい(笑)。
なので北へ降りれば誰もいないだろうと思っていたのに、ハイカーが続々と上がってきたのはまあわかります。でも林道に降り立ったらあまたの軽装のハイカーが林道を行き来していたのには驚きました。というかこんな所になんでこんなに人がいるのか訳がわからず、お腹も減ったのでとりあえず不動尻へ向かうと
(林道は早春の花が花盛り)
(ハルユキノシタ)
この林道脇が春の木の花の花盛りでした。ダンコウバイにキブシ、オオバヤシャブシ、フサザクラはほんとうに多いですねえ。そしてもうマメザクラも一部咲き始めていました。低木の芽吹きもはじまり、とても三月半ばとは思えない感じ。
そして山側の湿った斜面にはハルユキノシタの葉っぱがびっしり。でも花はさすがに咲いてないだろうと思っていたら、これも一部咲き始めてラッキーでした。
(ハナネコノメ・盛りすぎか)
(お初にお目にかかったムカゴネコノメソウ)
そして今年初のハナネコノメにも逢えてホッとしていると、その近くにいたのがムカゴネコノメソウ。今回のお目当てだったのでわかりましたけど、気がないとツルネコノメソウと早合点しそうな感じですね。ぱっと見。
(不動尻・人の多さに驚いた)
じきに不動尻に着いて、そこで人の多い理由がわかりました。みんなミツマタ目当てで七沢から来ていたのですね!
植林下に満開のミツマタが咲き乱れる光景をみるのもほんとうに久しぶり。たしかにここのミツマタは量が多く見事です。札掛の辺りもかなり多くてそちらと似てますね。そしてここは昔から花期はこんなに人が多かったのでしょうか、、、。
(ミツマタも花盛り)
(はるか下まで花が咲いている)
なんとか人のいない場所を見つけてランチにした後は周囲を散策。この辺りもネコノメさんが多いもののハナとムカゴ?のみ?かなあ。
それからミツマタ畑をつづら折れに上がっている道を辿ってみると、これが登っても登っても満開のミツマタが延々とみられるというまさにミツマタトレイル!ミツマタの花見をこれでもかと楽しんで楽しんで、いい加減飽きた頃、不動尻からの唐沢峠へ上がる登山道と合流しました。ここはこういう周回コースが組めるのか。
(谷太郎沢はフサザクラばかりで驚いた)
(ここは人によっては徒渉かも)
不動尻に戻るともとキャンプ場?の広場も人がまばらになっていて、そのまま来た道を戻り、谷太郎沢の登山道を下ります。
沢沿いの道なので昨秋の台風の影響が気になってましたが(宮ヶ瀬や城山が満杯になって放流したぐらいなので)、道も沢もさほど荒れている感じではなく、倒木累々な奥多摩辺りと比べると印象が違います。
(総じて奥多摩より荒れていない印象でした)
バスの時間を気にしないで良いこともあったんですけど、休憩がてら途中の川原でしばらくボーっとするひとときも、この時期らしい楽しみ。これでPがもう少し近ければ言うことなしなんだけどなあ・・・と贅沢なことを思いつつ帰路についたのでした。
・・・・・☆
◆ 2020.03.15 (Sun) 晴~霰~雨~曇~晴
道の駅清川 07:30- 鐘ヶ岳 10:30/10:40- 林道に出る 11:25- 不動尻 12:00/13:00-(ミツマタ散策)- 不動尻 14:20- 谷太郎林道終点 15:45- 道の駅清川 16:35