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2019.08.24

黒部源流部・未踏の稜線をつなぐ2(鏡平山荘~三俣蓮華岳~黒部五郎小舎)

B180823a(水晶岳~黒部源流~鷲羽岳なつかしや・三俣蓮華岳より)

この日は行程的に黒部五郎までと決まっているので少々遅めのスタート。6時だとあらかた出発していて、かえって空いていてこれはこれで良いものです。

まずは鏡池に寄り、水面に映る槍穂ならぬほとりの木々をカメラに収めてから、双六へ向けて登り始めます。でももうすでに暑いよ(笑)。自分のペースで登れるからまだ良いのですが。。。

B180823b(朝の鏡平山荘)

B180823c(抜戸岳への稜線を振り返る)

あらためて小池新道って歩きやすいですね。稜線へ出るまでの登りも道が本当にうまくつけられていて、しかも登りやすい。小一時間で稜線上の弓折分岐に出ると、双六小屋からの登山者も合わさって人がどっと増えてました。

この分岐って遅くまで雪が残る所のようで、ハクサンイチゲやチングルマ、アオノツガザクラなどの雪解け直後に咲く花がまだ綺麗に咲いてます。その中にシナノキンバイも咲いていたのですが、巻道でもまだ見られるだろうと・・・とカメラに収めなかったら、この後シナノキンバイを見かける機会はなかったのでした(笑)。はあ。

B180823d(花見平・秋の花に切り替わりつつあった)

B180823e(双六岳・樅沢岳の間に鷲羽岳が顔を出す)

右手に見える槍ヶ岳からの西鎌尾根も、振りかえって望む笠ヶ岳への稜線も、気持ちよく歩いた当時を思い出してなつかしい。ただ稜線に上がると人が増え、道も狭くなって行き違いが少々面倒ですね。

↑↑この双六岳と樅沢岳を繋ぐ稜線のまろやかな曲線がいつ見てもタマランチ会長。その間の鞍部に建つの双六小屋です。

B180823f(双六小屋・朝から大盛況だ)

着いた双六小屋はジャンクションにもなっているので朝から大盛況。前に槍ヶ岳から西鎌降りたときはここでうどんを食べて、とても美味しかった思い出があるのですが、さすがに朝食を取って間もないので今回はパスしました。

休憩を終えたら、双六岳へ急な登り返し。とはいえ今回は巻道を歩くので登りはちょっとだけ。

B180823g(ミヤマダイコンソウ)

B180823h(巻道は雄大な風景を楽しめる)

分岐に出たら、さっそく巻道に入ります。前に歩いたときは双六岳まで上がって稜線を歩いたので、巻道ははじめて。お花の多い道と聞いていたし、今年は雪が多いのでちょっと期待してたのですが、この暑さのせいで雪はあらかた溶けていて、すでに巻道もミヤマアキノキリンソウなど秋の花に変わりつつある感じでした。

↓↓コバイケイソウはなんとかここで。咲いていると華やかだけど、コバイケイソウの花は匂いがねえ、、、(笑)。チングルマもちょこっと。あとはエゾシオガマ、ハクサンフウロ、ミヤマキンバイ、ミヤマリンドウあたりがメイン。

B180823i(コバイケイソウ・なんとか残ってました)

B180823j(振り返れば槍ヶ岳)

それでも巻道は稜線西側の緩い斜面がかたちづくる雄大な風景が開放的。ゆるゆる歩くだけで幸せになれます。

双六側のほうが上り勾配のはずなのに歩きやすく、むしろ逆の方が登り返しがきつくて案外しんどいのでは?とおもってしまいました。

B180823k(イワギキョウ)

B180823l(そろそろ稜線が近いかな?)

前の晩の寝不足が出て途中でお昼寝してたんですけど、この暑さのせいか行き倒れの人に間違われるという(笑)。

でもこういう所でごろんと寝るのは本当に気持ちがいいんですよ。テントで一晩過ごせればより良いんだろうけど、テントは張れませんから。

B180823m(稜線に出れば三俣蓮華岳は目の前)

お昼寝込みでも二時間ほどで稜線に上がったら、三俣蓮華岳はもう目の前。ひと登りで山頂に上がると、ここも裏銀座と黒部五郎とのジャンクション、ハイカーが思い思いに休んでます。

ここまで来てようやく薬師岳に雲ノ平、黒部源流に黒部五郎の姿を間近に見ることができて、感慨もひとしおです。まさか再訪までここまで間が開くとは思ってませんでしたからね。今年は無事歩けたけど、とにかく近年のお盆の天気の不安定さが恨めしい。

B180823o(薬師岳と雲ノ平、水晶岳)

B180823n(カールを抱える黒部五郎が聳える)

展望を心ゆくまで楽しんだら、あとは小屋のある黒部乗越へ下るだけ。とはいえこの間は標高差500mを下る計算になるので下るのも案外大変なんです。まぁ登りはもっと大変ですけど(笑)。しかも暑いし。

下る途中、前後していたハイカーの人に携帯の通じる箇所を教えてもらったので、翌日の小屋の予約をして(笑)なおもぐんぐん下っていきます。

B180823p(ハクサンイチゲ)

B180823q(三俣蓮華岳を振り返る)

ここの下りは目の前の黒部五郎を眺めながら下れて、再訪してもやっぱり気持ちの良いところ。

なおも下って、下の五郎平も見えてくるとワクワクしてきました。あそこを歩くのは翌日なんですけど(笑)。

B180823r(五郎平が見えてきた)

でも快適な下りも樹林帯に入ると一変。急なゴロタの溝を下るようになって、滑りやすいし、下りの苦手な自分には少々しんどいところ。このあたりで太郎平から来たとおぼしきハイカーとすれ違うようになったんですけど、この暑い時分に長躯歩いた上、ここを登り返すとは単純にエラいなあ・・・と。

B180823s(黒部五郎小舎・盛況でした)

そんなしんどい下りをこなすと五郎平の広々とした草原に出て、あっけなく小屋に到着しました。この日の行程はここまで。まだ13時前なので人も少なくてラッキー!手続きを終えたらさっさと着替えて、荷物の整理をし、表のテラスでのんびりしてました。

とはいえそのあとは時間が進むにつれ人が続々とやってきて、この日も大盛況。同宿者にも恵まれて、わいわいがやがや楽しい一夜でした。

 
・・・・・☆
  
◆ 2019.08.12 (Mon)   晴 後 曇
鏡平山荘 06:00- 弓折分岐 06:50- 双六小屋 08:05/08:35- 捲道分岐 08:55- 三俣蓮華岳 11:10/11:20- 黒部五郎小舎 12:40

 
 
黒部五郎小舎 一泊三食 ¥11400
生ビールx2 ¥2000
 

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コメント

SAKURAさん、

自分も三俣蓮華のあたりは10数年ぶりだったのでなつかしかったですね。実は鷲羽岳って夜明け前に通り過ぎただけので寄る時間もあったんですけど、次の機会にしました。

烏帽子からの裏銀座も良いですね。烏帽子で思い出しましたが、自分は烏帽子と蓮華が未踏で、そこを歩けば朝日白馬から三俣蓮華が繋がります。

投稿: komado | 2019.08.28 22:59

好天の素晴らしい展望を拝見しう~っとりです。
双六、三俣蓮華は展望が素晴らしい所で~♪
10年近く前に烏帽子から縦走したので、逆コースですが懐かしく拝見です。

ソロだといろんな方とお話できるから楽しいですよね。
グループだと仲間とのみ話すのみですもん…
この日も楽しそうですね。(=⌒ー⌒=)
次回、楽しみにしてます。

投稿: SAKURA | 2019.08.27 23:55

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