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2019.07.28

乙女高原から黒平峠へ

B190727a (乙女高原への道すがら)

8月を目前にようやく明けそうでだけど、今年の梅雨はほんとうに長かった。。。いろいろ予定は立ててたのにそれらが全部流れて、ひと月ぶり(07/21)の山歩きは久しぶりに乙女高原界隈を訪れてみました。

とはいえこの日もあまりよくない予報が出ていたこともあって行きがけのバスはハイカーが数名程度。でも焼山峠に着くと綺麗に晴れ上がったのは想定外で、慌ててTシャツ一枚になり、日焼け止めを塗って歩き始めます。

B190727b(ノアザミ)

もう7月も下旬なので林道脇には夏の花がぼちぼち咲き始めていて、ノアザミ、ヤマオダマキ、チダケサシにアヤメもまだ咲き残ってました。とはいえ林道を歩くのはすでに暑いし(笑)趣もなく、単にしんどいので、ここは併走している遊歩道?の方を歩いた方が楽しいですね。

B190727c(降雨直後で緑が綺麗だ)

B190727d(ニガナ)

遊歩道の方は花は減りますが、頭上も足下も降雨直後のおかげで緑が鮮やか。通り抜ける風は爽やかで、短いながらもこの辺りは歩いていて一番気持ちよかったところでした。木道は滑りやすいけど、こけがふかふかで足許び優しく、快適です。

花はニガナにシロバナニガナ、帰宅してから判明したんですけど↓↓のお花がオオヤマフスマだったのですね!

B190727e_20190727210901(オオヤマフスマ)

B190727f(乙女高原・鹿柵が張られている)

乙女高原は3年ぶりかな?ぱっと見、草原が少々さみしく見えたのは梅雨が長引いたせいでしょう。それが証拠に咲き始めた花々の色がおしなべて鮮やかで、これはこれで良い時期ですね。

ということで一番気にしていた↓↓キンバイソウもぴったりです。

B190727g (キンバイソウ)

B190727h (ちょうど見頃でした)

前に見に行ったときは盛りを過ぎていたので開ききった花ばかりでしたが、この日ははじめて蕾や開きかけのも見ることができました。蕾や開きかけってどこかシナノキンバイに似ていて、やっぱり「キンバイ」ソウなんだなあ、と他人にはとってもわかりづらい感想(笑)。

でも見頃だと、無理して花を探す必要もないくらいに咲いていることがわかったのも収穫でした。

B190727i (ヨツバヒヨドリ)

例によってのんびりペースだったので、グリーロッジの前でランチ。ここで休憩したおかげでファンクラブの方からいろいろお話を聞けたのはラッキーでした。いろいろお勉強にもなりましたしね。

B190727j(草原を望む)

B190727k(ぶなじいさん)

ランチを終えたらここからが本格的な?山歩き。ヨモギ頭へ登り返し、ここから水ヶ森へ・帯那山へ延びる尾根を南下します。

ひと下りしたところにいる「ぶなじいさん」ははじめましてでした。周囲を圧倒するブナの巨樹はブナらしからぬ姿も見事で、もっとはやくお目にかかるべきでした。この辺りはカラマツ植林が大半だけど、こういうのがちょいちょいいそうな雰囲気なんですよねえ。。。

B190727l(林道を歩いたり、尾根を歩いたり)

B190727m (カラマツ植林下は笹原になっている)

ここからが本格的な山歩きとはいったものの、この尾根沿いに水ヶ森林道が通っており、実際は尾根を歩いたり林道を歩いたりを繰り返す感じ。

でもこんな笹原や、日当たりのよい箇所ではバラ藪帯も仕込まれていて油断できません。

B190727n(クモキリソウ)

夏のランではポピュラーなクモキリソウも4、5年は見てなかったかも。

冬枯れの時期なら見通しが利いてさほどの難なく歩けるのでしょうが、今は緑が覆う時期。黒平(くろべら)峠へ下るあたりは、下降に気を遣う箇所だと感じました。とはいえ判断できなかったら林道を辿ればいいのでしょうけど(笑)。

B190727o(黒平峠・遺構らしきものはなにもない)

降り立った黒平峠に峠の遺構らしきものがなにもなかったことに、ちょっとガッカリしてしまいました。今回はここからブナヨコテノ沢沿いの破線路を下って塩平へ下るだけなので、あとはお気楽~と思っていたらコレが甘かった。

まず沢沿いに道形はなく、しかもモミジイチゴなどのバラ藪に埋もれていて(笑)いきなり行く手を阻まれ焦りましたが、ここは藪の薄い箇所を選んでなんとか下るしかありません。

B190727p(堰堤に出れば藪から解放される)

でもそんなバラ藪帯も↑↑この真新しい堰堤に出たところで解放されてホッと一息。堰堤から下は道形がぼちぼち現れてきますが、基本廃道状態なので判断力は必要でしょう。下りだから難なく下れたけど、登りはちょっとめんどそう。。。

B190727q(ナツツバキの花が咲いた木は初めて見た)

でも途中でナツツバキの花が咲いた状態の木(ややこしいな)を見かけて狂喜してしまいました。いやねナツツバキって特段珍しくもないんだけど高木だから樹上で咲いた花は見られず、地面に落下したのを愛でるしかない花だったのです。

しかも下りついた塩平では偶然にも地元の方からお話を聞け、その方のおかげで考えもしてなかったバスに乗れるという幸運も重なり、ほくほく気分で帰路についたのでした。

 
・・・・・☆
  
◆ 2019.07.21 (Sun)   晴 後 曇
塩山駅 08:30→ 焼山峠 09:30- 乙女高原 10:45/12:05- ヨモギ頭 12:25- ソッタ頭 13:55- 黒平峠 14:30- 塩平BS 16:20

 

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