熊倉山のアカヤシオは今年も。。。
(1284m峰・アカヤシオは見頃。アセビの花つきがいい)
暖かかった冬から一転、4月の涼しさのおかげでお花の進行はおおよそ例年通りになった感じでしょうかね?恒例となっている熊倉山界隈ののアカヤシオは↑↑トップの写真が象徴しているような咲き具合になってます。
ということでGWに入って最初の山行きは28日に、今回はしっかりと恒例のコース(宗屋敷尾根~熊倉山~聖尾根)を歩いてきました。
(1008m峰)
(イワウチワは今年も数が少ない)
今年の連休は改元がらみの10連休なので混みそうな気もしたので、久しぶりに一番の電車で秩父へ向かい、それからタクシーで宗屋敷尾根の取付まで出てからのスタート。雲一つない快晴は本当に気持ちが良いのですが、GWとは思えない涼しさ、、、
でもおかげでのっけの急登も気分良く行けます。一時間ほどで祠のある1008m峰に着くと、アカヤシオは散り加減。見頃のはずのイワウチワが今年も少ない(本当に!)のは少雨の影響かもしれませんね。
(この辺りは花つきも良かったが・・・)
(ナガバノスミレサイシン)
1008m峰を過ぎるとアカヤシオがぼちぼち出てきます、この辺りでは花つきもまあまあ良い感じ。でもそれより4月の涼しさの影響か?アセビがまだ咲き残っていて、しかもその咲きっぷりが凄いというおまけがついてました。まさにアカとアセビの競演!
同じツツジ科なんだからアカもそんな感じで咲いてくれたら嬉しいんですけどねえ。
(この辺りはまだ芽吹き始め)
(今年は1284m峰辺りで綺麗なのを見られました)
でもその望みは今年も叶えられず、1284m峰に上がるとう~ん去年よりはちょっと良いぐらいかなあ?という咲き方で、ここではアカよりもアセビの咲きっぷりの方が目立つという逆転現象が。。。(笑)
でも自分にしては早い時期に歩いたので、アカの方はちょうど見頃。綺麗な花をたくさん見られました。ちなみにイワウチワはここでも少なかったなあ。。。
(坊主山・小黒・大黒<酉谷山>を望む)
(GWの低山帯でまさかのつらら)
この日は天気は最高でしたが、風は冷たく、シェルを着込むほどだったんですけど、それを象徴するようにギャップ手前の大岩ではなんとつららができててビックリ。アセビといい、つららといい、なんか妙な感じですよ。
ギャップに降りて、最後の登りではアズマシャクナゲ(実は自生最低所のアズマシャクナゲのひとつ、とみています)やヒカゲツツジの葉が寒さで丸まってるし(笑)なんか一月ぐらい遅いような雰囲気でした。
(シラカケ岩より)
今年のほぼ定点は↑↑こんな感じ。写真ではわかりづらいかもしれませんけど、アカヤシオの花付きは去年よりは良好かな?といった程度で、今年も例年よりは少なめでした。蕾が大半でこちらもアセビの方が目立つ状態。GW後半が見頃でしょう。
そしてこの日一番驚いたのが、シラカケ岩に先客さんがいて、その後もうお一人やってきたこと。この辺りを歩くハイカーが増えたというより、今年のGWは天気が今ひとつのようだから集中した。と見るべきかもしれませんね。
(アカヤシオよりアセビの方が圧倒的に目立った)
(熊倉山山頂)
軽くランチをとったら、来た道を引き返して熊倉山へ向かいます。稜線もアカヤシオよりアセビの方ががはるかに目立ってます(笑)。
とはいえ、こんな年も「かなりレア」なので、これはこれで見ものですよ!
(山門の広場)
(1307m峰より・日光連山から浅間山でクッキリ)
熊倉山の山頂は休むにいろいろ適さないので、ほぼ素通りして聖尾根を少し下った山門の広場で休憩。ここは熊倉山界隈で数少ない自然林の残る広場で、本当に落ち着ける良い場所なんですけど、谷津川林道が廃道になってしまったので、ここも見放されちゃんだろうな。。。
でも寒かったおかげで1307m峰からの展望は日光連山から浅間までクッキリ見えて、近年まれに見る良好さでした。
(ヒカゲツツジ・まだ咲き始めたばかり)
(1165m峰までがアカヤシオ見頃のレンジでした)
1308m峰から急な下りをこなすと、ここから再び見頃のアカヤシオとの再会。花付きはこちらも例年より少ないものの、聖尾根はリーチが長い分だけ見頃のレンジも長く、1165m峰までの間がこの日一番アカを楽しめた箇所でした。
(アセビはこちらでも見事)
(カタクリも見頃で嬉しい)
アカヤシオも良いけど、このタイミングで歩けばカタクリもいっぱい!いつもは探しまくることが多いのに、いつも探しまくる場所でポンポン咲いているのですから、嬉しいったらありゃしないですよ!
(急降下を終えると一気に新緑)
(ヤマザクラ咲く雑木の稜線の妙)
1165m峰過ぎ、下の大岩を捲いて、802m方へ向けて急降下が始まると、今度はお花から雑木林の新緑が主役に代わります。
ヤマザクラは下からだとなかなか見えないんですけど、新緑の雑木の山肌に転々と咲く様子を見られるのもこのタイミングだから。こういう花見も悪くないですね。
(久しぶりに802m峰にも上がりました)
(今回も稜線伝いで・・・汗)
2年ぶりに聖尾根を歩いたので、近年は捲いていた802m峰にも寄ってみました。北斜面の植林がずいぶんと育っていて、時の流れの早さを感じます。自分が通い始めた頃はまだここから展望を楽しめましたから。。。
ここまで来ればあとは下るだけと思えるのですが、ここから少々しんどくなるのが聖尾根の嫌らしいところ。稜線伝いに歩くのは気持ちいいんだけど、隣のピークから聖山の鞍部へ降りる箇所も急で手がかりも少なく、気を遣うのです。
(ヤマツツジ)
(聖宮も風前の灯火か)
無事に鞍部に降り立ったら、ドキドキしながらまずは聖宮へ。よかった!まだなんとか残ってた!(笑)でも面倒見する方がいなくなって久しいので、あと何年保つことやら。
そんな神さまに挨拶と道中の無事を感謝して、こちらも少々危うい道のり?の聖山へ。
(聖山より・・中央やや右より奥の▲が熊倉山)
(このタイミングならレンプクソウも余裕)
聖山に上がって、今さっきまで歩いていた尾根をボーっと振り返るひとときは、何度歩いても格別です。できればビール片手に楽しみたいぐらい(笑)。さすがにそれはマズいから絶対にやらないけど。だって聖尾根って、かつての登山道を下るにしろ、尾根伝いに下るにしろ、最後の最後まで気が抜けないから。
でも・・・だからこそ面白くて、毎年通っているのですけどね。とにかく今年も無事に歩けて幸せです。お次はシロヤシオだ!
・・・・・☆
さて・・・最後に今年もしつこく例年と同じ事を申し上げますと、今回のコースは登り下り共に道筋が不明瞭かつ急で、岩場も多く、「地形図とコンパスのみ」で確実な地形判断ができるスキルのある人向けのコース(バリエーション登山においてGPSを利用する際は、ごく基本的な地形判断スキルのあることが必須のはずです)であって、お花目当てでネット情報やガイド片手に安易に入れるコースでは決してありません。熊倉山は登山道/非登山道問わず遭難の絶えない山です(現状、宗屋敷尾根・聖尾根の取付に行方不明者に関する情報を求めている掲示が外されておりません) 。この点を充分に留意されつつ、自らのスキルを冷静かつ謙虚に判断されて山歩きに臨まれることを切に願います。
ちなみに過去の様子はこちら。参考程度にどうぞ。
・・・・・☆・・・・・☆
◆ 2019.04.28 (Sun) 快晴
宗屋敷尾根取付 07:00- 1003m峰 08:05/08:15- 1284m峰 09:00/09:20- シラカケ岩 10:25/11:00- 熊倉山 11:25- 山門の広場 11:30/11:40- 1307m峰 11:55- 1165m峰 13:10- 802m峰 13:55- 聖山(725m峰)14:30- 三峰口駅 15:15
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コメント
ba_sobuさん、
しかし3年前に三年周期が崩れて以降、花の咲き具合がうまく予測できずにやきもきしてしまいます。シロはどうなるのかなあ。。。
レンプクソウは本当にいいですね。なんたってあの造形が面白い!聖尾根で偶然見かけてから年に一度は逢いたい花になりました。そうそう実は熊倉山頂付近には結構いるのですよ。
投稿: komado | 2019.05.05 23:07
komadoさん
GW後半は爽やかなお天気が続きますね
レンプクソウいいですね
アカヤシオはことしも、このブログでのお花見になりました。
ありがとうございます
投稿: ba_sobu | 2019.05.05 06:42
AKIOさん、
お花はBBSでAKIOさんからご報告いただいた様子と同じ感じでした。野の花は小雨の影響が大きそうですけどアカの方が?ですね。まぁ3年周期が崩れてしまったので、今後どう変化していくのかが今通っている理由なのかもしれません。
GWも後半になってようやくらしい天気になってきました。自分ももう一、二回は歩けそうです。
投稿: komado | 2019.05.03 08:08
Komadoさん、こんにちは。
恒例の熊倉レポート楽しみにしていました。
アカヤシオ、アセビ、イワウチワ、カタクリの感じが良くわかりました。先日歩いた奥武蔵も同じような印象でした。(近所なので当然でしょうが)
日曜日は雨(雪)上がりで、遠望がきいて良かったですね。小生も大峠から富士山を見ました。
シラカケ岩の写真も寂しそうですが、今週末あたりはピンクが目立つでしょう。
投稿: AKIO | 2019.05.02 07:39