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2019.05.12

杓子山からの歩き出しで・・・

B190512a(杓子山山頂)

今回は諸般の事情により杓子山からのスタートです。しかも15時前とか・・・(笑)。杓子山って調べてみたら丸6年ぶりでした。忍野の草原はぼちぼち訪れているので、そんなにあいているとは思ってもいなかったんですけど。。。

ということでGWの後半はに久しぶりに杓子山を訪れたので、これまたかなり久しぶりに倉見山へ繋がる北の尾根を辿り、長らく放置していた堂尾尾根を下って寿駅に出ました。

B190512b (北尾根・下りだしは自然林もある)

B190512c (岩場の箇所はさすがに気を遣う)

杓子山北の尾根を歩くのははなんと18年ぶりのこと。その間に道標が設置され、今はパノラマコースと名付けられるまでに至っております。日の長い時期とはいえ、15時あたりに距離の長い北尾根を歩くこと自体、少々宜しくないのですが。。。

上部の自然林を抜けると、いきなり露岩の急降下を交えます。一応登山道として整備されているので、藪は刈られて歩きやすくはなっていますが、それでも急なことには変わりないですので慎重に。その露岩にいるイワカガミの花芽が少ないのが少々気になります。

B190512d (ミツバツツジ)

B190512e (下るにつれて緑が増えてくる)

その露岩帯をなんとかこなしても、急降下が続くのがこちらのしんどいところ。しかも1292m峰への登り返しもあるので、そこそこタフなコースです。

そおいえば1292m峰への登り返す前に向原への道が分かれていて、これは自分が歩いたときにはなかった道。エアリアにも載ってない?し、この道も気になります。

B190512f (相定ヶ峰へ登り返さなければいけない)

B190512g (登りしなより、杓子山と降りてきた尾根が望める)

降りるにつれて木々の新緑が見事になっていく様子は、本当に見事で元気が出ます。道が急な分、若干不明瞭な箇所もあったりしますが、初心者でなければ判断もつけられるでしょう。

でも下りと決めたときの登り返しは本当にしんどい。。。こちらを下るときは余裕を持って行きましょうね・・・って自分で言うのもなんか変な話ですけど(笑)。

B190512h (相定ヶ峰山頂・道標ができていた)

B190512i (時間切れにより、クマガイソウは断念しました)

相定ヶ峰も道標が設置されていて、時の流れを感じますね。今回は未踏だった西の堂尾尾根を下ったのですが、こちらも放置している間に整備されて、今は立派な登山道になってます。

↑↑の分岐に着いたのは16:45。さすがにこの時間では今が盛りのクマガイソウは断念せざるを得ません。おとなしく直進して富士見台へ向かいました。

B190512j (イカリソウもかなり久しぶり)

B190512k(富士見台より)

富士見台に着く頃にはずっと富士にまとわりついていた雲もとれて、ちょっと嬉しくなっちゃいます。不思議だよね。富士って本当に見飽きない。というかその姿を見るだけで納得してしまうのはなんなんだろう??めちゃくちゃローカルな存在のはずなのに、日本一説得力のある存在。ゆえに日本一のランドマークと言い切っても異論は少ないでしょう。そんなことを改めて、しみじみと思いながら寿駅へ向かったのでした。

 
・・・・・☆
  
◆ 2019.05.05 (Sun)   晴
杓子山 14:40- 1292m峰 15:20/15:40- 向原峠 15:50- 相定ヶ峰 16:10- 富士見台 16:50- 寿駅 17:10

 

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2019.05.01

熊倉山のアカヤシオは今年も。。。

B190501a(1284m峰・アカヤシオは見頃。アセビの花つきがいい)

暖かかった冬から一転、4月の涼しさのおかげでお花の進行はおおよそ例年通りになった感じでしょうかね?恒例となっている熊倉山界隈ののアカヤシオは↑↑トップの写真が象徴しているような咲き具合になってます。

ということでGWに入って最初の山行きは28日に、今回はしっかりと恒例のコース(宗屋敷尾根~熊倉山~聖尾根)を歩いてきました。

B190501b(1008m峰)

B190501c(イワウチワは今年も数が少ない)

今年の連休は改元がらみの10連休なので混みそうな気もしたので、久しぶりに一番の電車で秩父へ向かい、それからタクシーで宗屋敷尾根の取付まで出てからのスタート。雲一つない快晴は本当に気持ちが良いのですが、GWとは思えない涼しさ、、、

でもおかげでのっけの急登も気分良く行けます。一時間ほどで祠のある1008m峰に着くと、アカヤシオは散り加減。見頃のはずのイワウチワが今年も少ない(本当に!)のは少雨の影響かもしれませんね。

B190501d(この辺りは花つきも良かったが・・・)

B190501e(ナガバノスミレサイシン)

1008m峰を過ぎるとアカヤシオがぼちぼち出てきます、この辺りでは花つきもまあまあ良い感じ。でもそれより4月の涼しさの影響か?アセビがまだ咲き残っていて、しかもその咲きっぷりが凄いというおまけがついてました。まさにアカとアセビの競演!

同じツツジ科なんだからアカもそんな感じで咲いてくれたら嬉しいんですけどねえ。

B190501f(この辺りはまだ芽吹き始め)

B190501g (今年は1284m峰辺りで綺麗なのを見られました)

でもその望みは今年も叶えられず、1284m峰に上がるとう~ん去年よりはちょっと良いぐらいかなあ?という咲き方で、ここではアカよりもアセビの咲きっぷりの方が目立つという逆転現象が。。。(笑)

でも自分にしては早い時期に歩いたので、アカの方はちょうど見頃。綺麗な花をたくさん見られました。ちなみにイワウチワはここでも少なかったなあ。。。

B190501h (坊主山・小黒・大黒<酉谷山>を望む)

B190501i (GWの低山帯でまさかのつらら)

この日は天気は最高でしたが、風は冷たく、シェルを着込むほどだったんですけど、それを象徴するようにギャップ手前の大岩ではなんとつららができててビックリ。アセビといい、つららといい、なんか妙な感じですよ。

ギャップに降りて、最後の登りではアズマシャクナゲ(実は自生最低所のアズマシャクナゲのひとつ、とみています)やヒカゲツツジの葉が寒さで丸まってるし(笑)なんか一月ぐらい遅いような雰囲気でした。

B190501j (シラカケ岩より)

今年のほぼ定点は↑↑こんな感じ。写真ではわかりづらいかもしれませんけど、アカヤシオの花付きは去年よりは良好かな?といった程度で、今年も例年よりは少なめでした。蕾が大半でこちらもアセビの方が目立つ状態。GW後半が見頃でしょう。

そしてこの日一番驚いたのが、シラカケ岩に先客さんがいて、その後もうお一人やってきたこと。この辺りを歩くハイカーが増えたというより、今年のGWは天気が今ひとつのようだから集中した。と見るべきかもしれませんね。

B190501k (アカヤシオよりアセビの方が圧倒的に目立った)

B190501l (熊倉山山頂)

軽くランチをとったら、来た道を引き返して熊倉山へ向かいます。稜線もアカヤシオよりアセビの方ががはるかに目立ってます(笑)。

とはいえ、こんな年も「かなりレア」なので、これはこれで見ものですよ!

B190501m (山門の広場)

B190501n  (1307m峰より・日光連山から浅間山でクッキリ)

熊倉山の山頂は休むにいろいろ適さないので、ほぼ素通りして聖尾根を少し下った山門の広場で休憩。ここは熊倉山界隈で数少ない自然林の残る広場で、本当に落ち着ける良い場所なんですけど、谷津川林道が廃道になってしまったので、ここも見放されちゃんだろうな。。。

でも寒かったおかげで1307m峰からの展望は日光連山から浅間までクッキリ見えて、近年まれに見る良好さでした。

B190501o(ヒカゲツツジ・まだ咲き始めたばかり)

B190501p (1165m峰までがアカヤシオ見頃のレンジでした)

1308m峰から急な下りをこなすと、ここから再び見頃のアカヤシオとの再会。花付きはこちらも例年より少ないものの、聖尾根はリーチが長い分だけ見頃のレンジも長く、1165m峰までの間がこの日一番アカを楽しめた箇所でした。

B190501q (アセビはこちらでも見事)

B190501r(カタクリも見頃で嬉しい)

アカヤシオも良いけど、このタイミングで歩けばカタクリもいっぱい!いつもは探しまくることが多いのに、いつも探しまくる場所でポンポン咲いているのですから、嬉しいったらありゃしないですよ!

B190501s(急降下を終えると一気に新緑)

B190501t (ヤマザクラ咲く雑木の稜線の妙)

1165m峰過ぎ、下の大岩を捲いて、802m方へ向けて急降下が始まると、今度はお花から雑木林の新緑が主役に代わります。

ヤマザクラは下からだとなかなか見えないんですけど、新緑の雑木の山肌に転々と咲く様子を見られるのもこのタイミングだから。こういう花見も悪くないですね。

B190501u(久しぶりに802m峰にも上がりました)

B190501v(今回も稜線伝いで・・・汗)

2年ぶりに聖尾根を歩いたので、近年は捲いていた802m峰にも寄ってみました。北斜面の植林がずいぶんと育っていて、時の流れの早さを感じます。自分が通い始めた頃はまだここから展望を楽しめましたから。。。

ここまで来ればあとは下るだけと思えるのですが、ここから少々しんどくなるのが聖尾根の嫌らしいところ。稜線伝いに歩くのは気持ちいいんだけど、隣のピークから聖山の鞍部へ降りる箇所も急で手がかりも少なく、気を遣うのです。

B190501w (ヤマツツジ)

B190501x (聖宮も風前の灯火か)

無事に鞍部に降り立ったら、ドキドキしながらまずは聖宮へ。よかった!まだなんとか残ってた!(笑)でも面倒見する方がいなくなって久しいので、あと何年保つことやら。

そんな神さまに挨拶と道中の無事を感謝して、こちらも少々危うい道のり?の聖山へ。

B190501y (聖山より・・中央やや右より奥の▲が熊倉山)

B190501z(このタイミングならレンプクソウも余裕)

聖山に上がって、今さっきまで歩いていた尾根をボーっと振り返るひとときは、何度歩いても格別です。できればビール片手に楽しみたいぐらい(笑)。さすがにそれはマズいから絶対にやらないけど。だって聖尾根って、かつての登山道を下るにしろ、尾根伝いに下るにしろ、最後の最後まで気が抜けないから。

でも・・・だからこそ面白くて、毎年通っているのですけどね。とにかく今年も無事に歩けて幸せです。お次はシロヤシオだ!

   
・・・・・☆
 
さて・・・最後に今年もしつこく例年と同じ事を申し上げますと、今回のコースは登り下り共に道筋が不明瞭かつ急で、岩場も多く、「地形図とコンパスのみ」で確実な地形判断ができるスキルのある人向けのコース(バリエーション登山においてGPSを利用する際は、ごく基本的な地形判断スキルのあることが必須のはずです)であって、お花目当てでネット情報やガイド片手に安易に入れるコースでは決してありません。熊倉山は登山道/非登山道問わず遭難の絶えない山です(現状、宗屋敷尾根・聖尾根の取付に行方不明者に関する情報を求めている掲示が外されておりません) 。この点を充分に留意されつつ、自らのスキルを冷静かつ謙虚に判断されて山歩きに臨まれることを切に願います。

ちなみに過去の様子はこちら。参考程度にどうぞ。

2018年 【2018.04.21】

2017年 【2017.05.05】

2016年 【2016.04.30】

2015年 【2015.05.03】

2014年 【2014.05.03】

2013年 【2013.04.28】

2012年 【2012.05.13】

2011年 【2011.05.08】

2010年 【2010.05.04】

2009年 【2009.04.29】

2008年 【2008.05.04】

2007年 【2007.05.05】

2006年 【2006.05.03】

2005年 【2005.04.30】

2004年 【2004.04.25】  

 
・・・・・☆・・・・・☆
  
◆ 2019.04.28 (Sun)   快晴
宗屋敷尾根取付 07:00- 1003m峰 08:05/08:15- 1284m峰 09:00/09:20- シラカケ岩 10:25/11:00- 熊倉山 11:25- 山門の広場 11:30/11:40- 1307m峰 11:55- 1165m峰 13:10- 802m峰 13:55- 聖山(725m峰)14:30- 三峰口駅 15:15

 

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