« 古道を探りながら蛾ヶ岳に登る | トップページ | 巨樹に導かれた坂戸沢 »

2019.04.03

春のうららかな沢を遡って百蔵山へ

B190330a(コタラ沢のひとコマ)

14年もやっていたことがいきなりガラッと変わると、記事作成もいろいろやりづらいですねえ。。。とはいえ、ココログがこのまま放置されないことがわかっただけでも収穫ですし、慣れれば新しい方が便利なのはわかっているので、とりあえずやるしかないですね。

先週の日曜(03/24)はかなり安定した好天。とはいえお花の時期的に長いところはまだまだなので、近場で気になるところということで、遅出で本当に久しぶりにコタラ沢と大洞岩を再訪しました。

B190330b(浅川の指さし地蔵)

落合橋はぼちぼち訪れてはいたものの、奥にある指さし地蔵やコタラ沢はなんと13年ぶり。葛野川左岸の径路は途中の沢の大崩落の改修で工事関係者が通っているようでかなり明瞭。久しぶりにお目にかかったお地蔵様にはお酒も備えられていて、面倒見されている様子にほっとしました。

そんなお地蔵様に挨拶したら、さっそくコタラ沢に入渓します。今回は径路は無視して水線に沿って歩くのが目的で、前に下ったときの様子から山靴でも行けそうな感触があったので、いつか登ってみようと思っていたのです。

B190330c(いざ入渓)

B190330d(カタクリ・咲き始め)

早速入渓すると、いきなり咲き始めのカタクリの出迎えをうけて気分が悪いわけがありません。沢は若干荒れている感じで決して素晴らしい渓相とはいえませんが、沢の向きのせいか明るい日差しが入って、ゆるゆる歩くだけでなんとも春うらら。

沢ゆえの湿度も、流れる音も、その気持ちよさをより増幅させているように思いました。

B190330e(緩い渓相がなかなかよろし)

B190330f(アブラチャンの花がすでに散り始めていた)

驚いたのはすでにアブラチャンの花が足下を埋めていたこと。おそらくここ数日の強風のせいだと思うのですが、その落花もまたまだ彩りの乏しい足下や水面を彩ってくれてます。

時折現れる堰堤は難なく越えられるし、小滝もゴアの山靴ならまったく問題なく、たいへん快適に歩けて気分も上々です。

B190330g(埋もれそうな石垣が気になる)

B190330h(ヨゴレネコノメ)

お花の方はカタクリのほかはユリワサビと咲き始めのヨゴレネコノメ。木の花はアブラチャンとフサザクラ。残念ながらハナネコ、コチャルメルソウはいなかったなあ。。。

あとニリンソウは葉っぱだけだけどぼちぼちいそう。イワタバコもぼちぼちかなあ。

B190330i(沢を辿ったのはこの640m圏二俣まで)

結局捲いたのは途中の廊下だけで、廊下の入口の滝が迫ってて捲きましたが、そこも沢靴だったら問題なくそのまま行けます。

やがて水流が減ってくる頃、ほぼ最奥ともいえる640m圏の小広い二俣に出ました。ここで軽くランチを取ったら遡行は打ち切って、中間の急な尾根をひたすらに詰めます。

B190330j(百蔵山山頂より)

地形図通りの急な尾根を登ること20分ほどで稜線の登山道に飛び出しました。とはいえここから百蔵山まではもうひと登り。普段はハイカーで賑わう百蔵山も、この時間になると人っ子一人いません。

ここで展望を楽しみつつ、下山はどうしましょう?ここで大洞岩もご無沙汰していたことに気がついて、そちらへ久しぶりに降りることにしました。

B190330k(大同山<907m峰>南西尾根のひとコマ)

お隣の大同山に出たら、ここで南西尾根の下降に移ります。この尾根も大洞岩に寄った以来だと思うのですが、前は灌木がうるさかった覚えがあったのに、こんなにスッキリしていたっけ?ってぐらい歩きやすくて驚きました。とはいえ尾根は少々急なのでそれなりの技術は必要ですけど。

お花もダンコウバイやツノハシバミが地味ながらもちょこっと咲き始めて、尾根もう春ですねえ。

B190330l(大洞岩より大同山・百蔵山を振り返る)

B190330m(同じく・葛野の辺り)

いったん林道に出たら、林道を適当に追って、再び尾根に分け入るとじきに大洞岩に飛び出しました。南の猿橋から見るとあまり目立たない姿も、北の葛野の方から見ればキリッと聳えて見える立派な岩峰です。

そしてその姿の通り展望もよろしく、特に葛野側の広がりが新鮮で、しばし見入ってしまいます。

B190330n(ヤマツツジが咲いていた!)

B190330o(大洞岩からの下りは高度感があり、要注意)

最後の展望を楽しんだらあとは葛野へ下るだけ。とはいえ岩峰ですから↑↑この通り、急で高度感もあって侮れません。

ただ踏み跡はしっかりしているので慎重に降りればさほど難しくはなく、かえって途中の急崖を捲く辺りの方がしんどいかもしれませんね、

B190330p(捲きも急で気を遣う)

B190330q(葛野川より大洞岩の様子)

その急崖を捲き終えれば、一くだりで祠に出て、ここから先は明瞭な径に導かれて、間もなく県道に降り立ちます。そこから少し戻ると宮古橋のバス停で、バスの時間を確認すると40分以上ありません。となればここは歩いて猿橋へ向かう方が得策です。

葛野川沿いのサイクリングロードは空が広くて、開放的で気持ちがいいですね。晴れ晴れとした気分になれたのは、もちろんロケーションのおかげでしょうけど、短いながらもなかなか充実したコースでかなり楽しめたこともあったのでしょう。

 
・・・・・☆
   
◆ 2019.03.24 (Sun)   快晴
落合橋 11:25- 指さし地蔵 11:35- 640m圏二俣 13:00/13:25- 百蔵山 14:00- 大同山 14:20- 車道に出る 14:55- 大洞岩 15:15/15:20- 宮古橋 15:45- 猿橋駅 16:15

 

|

« 古道を探りながら蛾ヶ岳に登る | トップページ | 巨樹に導かれた坂戸沢 »

【大菩薩・権現山稜】」カテゴリの記事

コメント

ba_sobuさん、

なんかそうみたいですね。あのお花でしょうか?ええなあ。でもあのあたりはちょっと面白いところですよね。あのお地蔵さまからして。

でもあの指さし地蔵は地元や工事関係者以外で会いに行く奇特な方っているのでしょうかね?

投稿: komado | 2019.04.05 23:30

AKIOさん、

そもそも体の都合上あまり冷やしたくないので、沢歩きはたまにしかやらないけど、こういうのもたまにはいいかもー、と。今は装備が充実してるからああなってますけど、昔はこんな感じに近かったはず。個人的には勝手に原センセスタイルと言ってます(笑)。

投稿: komado | 2019.04.05 23:28

komado さん
ヨゴレネコノメが なんとも美しいですね

なんと翌日 コタラ沢出合あたり徘徊
指差し地蔵さんにご挨拶してきました

投稿: ba_sobu | 2019.04.05 21:36

Komadoさん、こんにちは。

コタラ沢、気持ち良さそうですね。
ビブラムでの沢歩きは小生も好きです。
(昔の丹沢はビブラムの人も多かったです。)
沢装備よりも歩きやすいですし、地面の状態がどのくらいならば滑るのか、を自分で感触をチェックしながら行くのも、また良いものだと思います。

投稿: AKIO | 2019.04.04 11:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 古道を探りながら蛾ヶ岳に登る | トップページ | 巨樹に導かれた坂戸沢 »