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2019.04.10

巨樹に導かれた坂戸沢

B190410a(坂戸沢のひとコマ)

今年の春は不思議と??ちょこちょこお山に入っていますねえ。

この日(03/31)は午後から所用があったので12時リミットの山。ということで以前はっぴーさん(記事はこちら)に教えてもらった鳥屋鐘沢のカツラの巨樹でも見に行こうかと、一月ぶりに訪れた本間橋から歩き出したのですが。。。

B190410b (フサザクラ・本間橋周辺で満開)

B190410c (この二俣の中間の尾根にとりついた)

天気は回復の予報が出ているにもかかわらず、歩き出しは無情のガス。でも山中は鳥の鳴き声が響いて回復しそう?な?雰囲気です。とりあえず坂戸沢沿いにゆるゆる歩いて、30分ほど歩いたところで出た明瞭な二俣を最奥の二俣と思って、中間の尾根を登りました。

急な尾根を登って登って稜線に出ると、稜線もガスガスで周囲もよくわかりません。そこからひと下りでヌタノ丸との分岐のはずなので、ここで尾根を下りはじめると、あれあれ??なんか変だぞー。

B190410d (この辺りに上がり)

B190410e (725m峰)

尾根の向きも変だしなにより早戸川の音が聞こえてきて、あーこれは725m峰へ下っているかもーと気がついた時にはすでに725m峰まで下ってました(笑)。あーあ。。。

この日のリミットは12時なので、このまま登り返してヌタノ丸へ向かうには時間的にかなりしんどくなります。なのでとりあえず分岐は確認しましょうと来た道を登り返したのですが、ここで巨樹の影が見えるので寄ってみません?といわれたので、とりあえず寄ってみると・・・

B190410f (これは・・・)

B190410g (圧倒的な存在感)

これがこれが想像以上の風格を持った巨樹で驚きました。幹周り5mほど。すぐ上で二手に分かれた幹も3m級で、この形を見るとまずはミズナラが浮かぶんだけど枝振りが明らかに違う。

ならばケヤキかもと思うも、落ちずに残っている枯れた葉が全縁なのでブナと判断するのは早計で、

B190410h (樹皮で一目瞭然)

ここはアテになることが意外に少ない樹皮を確認するとイヌブナでした。とするとこれは相当の稀品ですよ!

もともとイヌブナは根元からひこばえのように枝分かれするのが大半で、主幹が太く育つこと自体が稀。なので巨樹クラスのイヌブナ自体が稀なのです。

T_p1000065 (お目にかかれて光栄です)

B190410j(ここが直登路との分岐だったとは!)

おかげで敗色濃厚な雰囲気が一変。これがあるから山歩きはやめられない!!巨樹の存在感に身震いしながらも心ゆくまで共にしたら、興奮覚めやらぬ中、本間橋へ向かったのでした。

 
・・・・・☆
   
◆ 2019.03.31 (Sun)   霧
本間橋 07:30- 二俣 08:00/08:10- 稜線 08:50/09:00- 725m峰 09:35- イヌブナ巨樹 10:05/10:30- 下降点 10:45- 本間橋 11:10

 

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