本間沢を挟む尾根をぐるりと繞る
(無名ノ頭北西尾根上部のひとコマ)
早戸川も気がつけば丸6年ぶりだったとは・・・。一月ぶりの山歩きは本間ノ頭を早戸川側から未踏の尾根を絡めた周回コースを組んでのんびりと歩いてきました。
しかし2月だというのに早戸川の奥の丹沢観光センターまで車で悠々は入れてしまうのはありがたいのだけど、雪が一切見当たらないのは少々妙な感じ。駐車スペースにはハイカーの車もぼちぼち止まってて、みなさん蛭ヶ岳あたりへ行かれているのでしょうかね?
(780m峰は植林下の平頂)
自分が市原新道歩いたのは「花のひかり」を始める前だったなあと思いつつ、今回の登路は目の前の本間沢の右側にせり上がる無名ノ頭の北西尾根。準備を終えたらさっそく尾根ににとりつきます。
いきなり急登が続くのは急峻な早戸川周辺らしい。じきに植林に入って、広い平頂の780m峰はそんな植林下の緩やかなピークでした。
(植林はじきに抜け、二次林に)
(蛭ヶ岳と中ノ沢を巡る山稜が懐かしい)
これまた丹沢らしく、途中のナギからは丹沢の高峰が一望できて、うれしいやら懐かしいやら。
左は白馬尾根、右は市原新道の通る蛭ガ尾根でしたよね?市原新道は今歩いたらどう見えるのか興味があります。まぁ初訪時にしてすでにウラジロモミの巨樹がかなり立ち枯れていた記憶があるんですけど。。。
(立派なブナも散見されるようになって・・・)
標高を上げると立派なシロヤシオがぼちぼち出てきて、花期の様子を想像してしまいます。ブナもなかなか立派なのをちらほら見かけますし、なにより二次林ゆえに樹勢が確かなのも心強いです。
(左から丹沢山・不動ノ峰・鬼ヶ岩ノ頭)
早戸川の上流域で言ったら、大滝新道が未踏なので歩きたいですねえ。なので早戸大滝にもまだお目にかかってないのです。
(大きさもさることながらくっついたような あがりこ)
(縦走路・雪は多くてもこの程度)
例によってのんびり歩いていたせいで、稜線の無名ノ頭に上がったところでちょうどお昼時。曇ってしまうのが怖かったので、山頂でランチにしたのは結果正解でした。
ランチを終える頃にはまた曇ってきて、本間ノ頭までの短い稜線歩きはどこか寒々しい。ただこちらも雪は少なく、多くて↑↑この程度。。。
(本間ノ頭北西尾根・境界尾根との分岐までは尾根が広い)
本間ノ頭に着いたら、今回は北へ延びる北西尾根に分け入ります。右へ境界尾根を分けるまでは尾根が広く、二重山稜状のちょっとゆるゆる歩けるところ。
じきに右へ境界尾根を分けると、道は左の崩壊地を大きく巻いて、再び尾根に復帰してからしばらくがこの尾根のハイライトともいえる気持ちのよいところではないでしょうか。
(こちらも基本は二次林)
(一瞬の晴れ間を捉え損ねたか・笑)
周囲にはブナやシナノキの大木も散見され、そんな尾根のよいところで大半が曇っていたのは残念でしたが、それでも尾根の様子がわかったのは大収穫。
でもそんな気持ちよさに、危うくヌタノ丸の方へ引き込まれそうになってしまいました。
(株はひたすらに急でした・・・)
その分岐点から先は急降下が続いて、滑って滑って大変でした。道もかなり交錯しているので、基本尾根伝いに下るのが無難でしょう。
それにしても途中で左の急斜面へ下って行ったマーキング付きの踏み跡は、そのまま本当に下まで下れるのでしょうかねえ。。。(笑)
(もとの丹沢観光センター・初めて見ました)
植林帯に入ると傾斜も緩くなり、じきに丹沢観光センターの建物に飛び出しました。
今は魚止の森の家というようですが、下を何度か通りがかったことはあるものの、建物を見るのは初めてだったので感慨深かったです。ここにしろユーシンにしろ、泊まれるようにしえもられると個人的には大変うれしいのですが、まぁ利用者がいるかといえば・・・そう多くないでしょうからねえ。
とはいえ久しぶりの早戸川は本当に楽しかった。次は奥へ入りたいし、最低でも大滝新道と市原新道の再訪はできたらなあ、と思ってます。
・・・・・☆
◆ 2019.02.17 (Sun) 曇 後 晴
魚止の森の家(丹沢観光センター)08:15-780m峰 09:00- 無名ノ頭 11:50/13:00- 本間ノ頭 13:10- ヌタノ丸との分岐 14:00-魚止の森の家 15:20
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