無彩色の静寂な尾根を歩く(岡松ノ峰~大久保山)
(大久保山への下りしなのひとコマ)
明らかに暖冬なこの冬。とはいえその割に天気は超安定しており、雪がなっかなか降らないなぁ・・・と思っていたら、うまいこと週末にちょこっとだけ降ってくれましたね。
そんな降雪後の好天を狙って、成人の日連休の中日に訪れた(01/13)のは12年ぶりとなる岡松ノ峰。でも実際はそんな想像とはまったく違う山行きとなったのでした。。
(日向部まで上がると雪が残ってた!!)
大月や下真木あたりまでは雪が溶けていて少しだけガッカリしていたのですが、車がなおも奥へ進むとようやく周囲の山肌も徐々に白くなり、ゲートのかかる日向部に着くと周囲は真っ白!ガスもかかってなかなかいい雰囲気です。
タクシーでは何度も通りがかってはいたものの、日向部から歩くのは13年ぶりの事でした。真木川に架かる橋も新しくなったのかしらね?(笑)。まずは林道をてくてく歩き、道が大ゴ沢に沿うようになるとじきに沢へ下る道を発見。試しに下ると橋で大ゴ沢を渡って、道はそのまま尾根に取り付く感じで延びてます。
(岡松ノ峰北東尾根・下部の植林帯は短い)
とはいえ、その尾根は自分の歩きたい北東尾根の一つ北の枝尾根。なので堰堤を巻き巻き下って、北東尾根の末端部に出て、それから尾根に取り付きました。
登りだしこそ植林帯ですが、すぐに抜けるのは長年林道の往きしな帰りしなこの尾根をチェックしていたから(笑)。樹間から日向部の辺りを見下ろすようになると、尾根はもくろみ通り全面雑木林に変わります。
(時期に雑木林に変わり・・・)
(ミズナラの巨樹)
いちおう予報では晴れることになっているのに、登るにつれガスは濃くなるばかり。まあ登りだから良いのですが、下りでこのままだと少々厄介になるなあ・・・と思いつつも、久しぶりに見た雪化粧した山の雰囲気を愉しむ方に心がいってしまいます。
降雪後って、積もった雪のおかげで音が吸い込まれるような静けさになったりするのですが、この日は雪こそうっすら積もる程度ながら、ほぼ無風だったせいか、どこか時間が止まったような静けさに包まれていました。
(上部では痩せたギャップの通過もあった)
(冬の花)
なので歩いていてもどこかふわふわしたような妙な感じ。気温こそ低いものの、風がないので案外快適に歩けたのもそう感じた理由なのかも。
登って登って、先の枝尾根と合流するとその先の岩コブから痩せた岩尾根が続いて、山頂近しの雰囲気。ちょっとしたギャップも良いアクセント。この辺りは紅葉の時期が良さそうです。
(山頂は狭いのでほぼ素通り)
(大久保山への下りしな・モミ・ツガ・アカマツが目立つ)
じきに着いた岡松ノ峰は灌木の目立つ狭い山頂で、ここで休む気にはなれなかったので、ほぼ素通りの感じで大久保山へ向かいました。
吊尾根へ下る箇所がうっすら着いた雪のお蔭で少々しんどい行程でしたが、尾根が平衡を取り戻すと、モミ・ツガ・アカマツなどの黒木が目立つ意外な美林に変わり、ここはこんな所だったっけ?と驚いたり(笑)。
(大久保山<デク小屋山>・山頂は広い)
そんな様子に気分よく歩いていると、山中に似つかわしくない妙な通電音が響くようになり興を削がれましたが、おそらく・・・と大久保山の西の肩にある送電塔に上がったら、やはり送電線が原因でした。
こんなに音が響くのは天気のせいでしょうかねえ?そんな音も雑木林の広がりが快い大久保山の山頂に着くと小さくなったので、今回はここでランチとなりました。
(切目峠へ向かうと徐々にガスが切れて・・・)
(ようやく晴れてきた!)
大久保山までくればあとは下るだけなので気も楽です。なおも続く、雪化粧された雑木美林を愉しみながら下っていくと、徐々に鳥の鳴き声が聞こえてきて、ガスが晴れ、そして雲も抜けて、ようやく晴れ間が!!
晴れるのが遅すぎるわ!と思いかけたけど、おかげでめったに見られない光景に逢えたのですし、まぁ良いでしょう!
(切目峠)
(金山神社・建て替えも完了)
途中のハコスラやツチノオトの場所をすっかり忘れてしまっていたので、これは確認しなければ(笑)。相変わらず峠らしい雰囲気の残る切目峠に着いたら、今回は東の間明野の金山神社へ降りました。
前に訪れたときは奥の社殿だけがぽつんと建っていた金山神社も、すべて完成したようで、神社はすっかり綺麗になってました。ただ周囲の立派な社叢が伐られてしまったのってもしや・・・。そんな姿に少々寂しさも感じながら帰りのタクシーを待ったのでした。
・・・・・☆
◆ 2019.01.13 (Sun) 曇 時々 晴
日向部 08:20- 北東尾根取付 08:50- 岡松ノ峰 11:00- 大久保山(デク小屋山)12:05/13:00- 切目峠 14:55- 間明野 15:15
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