日向沢ノ峰~大丹波川・早や春爛漫
(日向沢ノ峰より蕎麦粒山方面)
まず結論から言っちゃいますと、ことしの花の進み具合はおおよそ例年よりも2週間早い!状態です。
ということで先週の日曜(04/08)は早くもアカヤシオの下見、ということで、大丹波スタートの川苔・・・ではなく、長尾ノ丸~都県界尾根~日向沢ノ峰廻りで歩いてきました。
(真名井北稜の山肌はすでに芽吹き)
(都県界尾根も芽吹きが始まっている)
朝から大丹波に着いた頃までは雲一つない快晴で、ちょっと寒いものの爽快な朝だったのに、いざ歩き始めるとなーんか曇ってきて・・・
小一時間で長尾ノ丸に上がった頃には完全に曇ってしまい、その上稜線は冷たい風が吹き抜けて寒いこと寒いこと。こんなハズじゃなかったのに!
(ミツバツツジ・盛り)
(カタクリ)
稜線があまりに寒いので、予想してたお花の本当に咲いているのかかなり心配になってしまいましたが、さすがにそこはぬかりなく(?)咲いていたカタクリを見つけて一安心。稜線ですでに見頃どころか盛りに近いかも。
あと久しぶりに都県界尾根を歩いて驚いたのが、意外な人の多さ。今はレースをやっているようで、その影響のようです。
(岩稜に変わると・・・)
(アカヤシオ・満開)
カタクリが咲いていれば、岩稜のアカヤシオももちろん咲いていて、こちらもすでに満開。曇っていて光量が足りず写真はうまく撮れていませんが、お花の状態がかなり良く、自然のものとは思えない鮮やかなピンクが大変見事でした。
そしてアカヤシオが咲いていれば、足下にはもちろんイワウチワ。こちらは咲き始めなので、次の週末でもまだまだ大丈夫だと思います。
(イワウチワ)
(防火帯に出れば山頂は一投足)
コース的に短めという事もあって、お花を撮影したり、寄り道したりして、長尾ノ丸から3時間かかって日向沢ノ峰にようやく到着。ハイカーは通りがかりますが、やはりこちらは静かです。
そうそう、このあたりの防火帯を見ると、蕎麦粒山方面が懐かしくなってしまいますね。機会を見つけて歩かなければいけないなあと。
(富士もうっすらと見えてます)
(川苔山を見ながら下ります)
山頂でのんびりしたら、お次は南の踊平へ急降下。基本、防火帯の気持ちの良い尾根道なんですけど、急な箇所は少々気を遣います。
20分程で踊平の鞍部に降りたら、なにはなくとも定点のアカヤシオの確認。んが、なんとここでも一部咲き始めていて驚きました。次の週末は1200m以上が花の見頃のレンジになりそうですね。
(踊平のアカヤシオはすでに咲き出していた!)
(大丹波川の源頭部も芽吹き)
アカヤシオを確認したら、ここから大丹波川を下ります。
上はすでにアカヤシオが咲いているのですから、この沢道もネコノメソウを主にすでに花盛りになっていました。
(チシマネコノメソウ)
(ハナネコノメ)
(獅子口小屋跡)
獅子口小屋での休憩が、晴れてて気持ちよかったです。
もちろん獅子口の水場にも寄って、水をくんでから、なおも下ります。
(ツルネコノメソウ)
(ニッコウネコノメソウ)
(この辺りで新緑)
下るにつれ、周囲の木々は芽吹きから新緑に変わり、ちょうどこの辺りが大丹波川の道のハイライト。
道脇や斜面にはコガネネコノメやヤマエンゴサク、アズマイチゲ、ニリンソウなどの草花で埋まり、そこに少し傾いた日の光が差しこんで輝く様子は、いつ訪れても感動的に映ります。できることならずっと佇んでいたい気分。
(コガネネコノメソウ)
(ヒナスミレ)
(老朽化の進んだ桟道の通過には注意が必要)
とはいえ、もういい加減な時間になっているので、なおも先を行きます。
しばらく行くと、狭い道にモノレールの軌道が併走するようになり、かなり歩きづらくなったのですが、もしかするとこれは古くなった桟道の改修かも?というbさんの予想はおそらく当たり?かも??
(ナガバノスミレサイシン)
(ニリンソウ)
(曲ヶ谷出合の辺り)
曲ヶ谷の出合まで来ると、この辺りでまたアカヤシオと再会したのですが、花が意外に綺麗だったことに驚きました。上が見頃なら下はかなり傷んでいるのが普通ですからね。
もしかすると、今年は気温が一気に上がったので、おそらく400m~1000mぐらいのお花がほとんど差もなく咲き始めたのではないか?とも思えるわけです。
(ヒトリシズカ)
(ヤマネコノメソウ)
(そろそろ夕暮れ)
例によって下りもかなりのんびり歩いてしまい、駐車場に戻ったのは17時前。こちらは2年ぶりでしたが、今の時期の定番コースですね。ほんとうにハズレなしに偽りなしですぞ!(笑)
新緑に芽吹きも素晴らしく、これからしばらくが山歩きの一番楽しい季節。あとは天気に恵まれることをお祈りするのみでしょうか。
・・・・・☆
◆ 2018.04.08 (Sat) 曇 後 晴
大丹波P 08:05- 長尾ノ丸 09:10/09:20- 送電塔 12:00- 日向沢ノ峰 12:35/13:20- 踊平 13:45- 獅子口小屋跡 14:25/14:40- 曲ヶ谷出合 16:25- 大丹波P 16:55
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コメント
hillwalkerさん、
ご無沙汰しております。今年は本当に早い!早すぎていろいろ困ってしまってますよ(笑)。大丹波川のお花はhillさんのおっしゃる通り。あとエンゴサクは忘れてしまっていたんです。
日連は目から鱗でしたよ。今行けばちょっと気になるお花に逢えそうだけど暇が無い。花桐は本当に集落の様子が素晴らしいですね。特に今の時期は。あそこの様子が好きだから、いつもあの道は下っております。
投稿: komado | 2018.04.20 22:32
大丹波川はGWの定番でした。もうアカですか。2週間以上早いですね。ネコノメソウ属のオンパレード、こんなとこ、ほかにないと思う。レポに紹介されてないものでは、フタバアオイ、コンロンソウの類、エンレイソウ、エイザンの大株(オクタマを探すがない)、ツクバネウツギ、ニリンソウの群落付近のシコクスミレなどなど、花は多いですよね。
日連は結構面白いでしょ? 伊豆ケ岳から花桐に降りるルートも好きだった。沢沿いの道も集落も。花桐は奥武蔵の山村の典型だと思う。各家に家紋つきの倉があり、道端にさりげなくアズマイチゲが咲いていたり。来年行けるかなぁ。
投稿: hillwalker | 2018.04.20 15:09