八丁池を繞る歩道をくまなく歩く
(八丁池・全面結氷していた)
今年の初歩きはめずらしくプチ遠出で半年ぶりとなる天城方面。半年前に歩いてその林相が気になっていた八丁池西側の昭和の森を繞る未踏の歩道をくまなく歩いてきました。
半年前はシャクナゲの花期とあってハイカーで混雑していた修善寺からのバスも、今回は客がなんと自分一人だけという閑散ぶり。まさかここまで少ないとは想像してなかったけど、どうやら静かに歩けそうでちょっとわくわく。
(下り八丁池歩道・ブナとヒメシャラの林)
水生地下のバス停から歩き出し、まずは本谷林道をてくてく。下り御幸歩道の起点から山道に入ります。
のっけは植林下の淡々とした道でしたが、枯れたスズタケが残っていて、かつてはスズがこの辺りの山肌を覆っていたのでしょうね。
(ブナの巨樹二本)
30分程で下り八丁池歩道との分岐に出たら、ここからは下り八丁池歩道を行きます。そしてここからがお目当てのブナ・ヒメシャラ自然林のはじまり。
時折見かける巨樹ももちろん見事ですけど、茶色いヒメシャラの木が混ざった林の様子はやっぱり新鮮です。ヒメシャラは枝先まで茶色いので、ヒメシャラの木が多い箇所の林冠が赤くなっていたのが印象的でした。
(ここも見事でした)
(この巨樹は樹勢がしっかりしていた)
静かで美しい林に次々と現れる木々を愛でながら歩くのは本当に楽しいです。道も落ち葉でふかふかで気持ちいい、というか、これ初心者だと道を追うのが難しいのでは?というレベルでしたので、慣れてない人は要注意かも。
天城もご多分に漏れずシカが増えているようですが、ブナの樹勢は丹沢辺りと比べるとまだまだしっかりしていてホッとします。自分の印象としては10年くらい前の世附の山のような感じ。ただこの感じが維持できるかは??ですけど。。。
(この道下れば・・・)
(全面結氷した八丁池)
そんな素敵な林からパッと八丁池に飛び出すのもコース的に良いですね。しかも驚いたことに池が全面結氷していて狂喜してしまいました。そして湖面に雪がうっすら乗った池の様子はちょっと神秘的。
湖畔も先客さんが二人だけと静かで、半年前とはまた違う姿を見られたのが今回の山行き最大の収穫だったかも知れません。
(アセビの蕾が凄い)
(下り御幸歩道のひとコマ)
池の畔で軽くランチをとったら、早くも?下山??でお次は下り御幸歩道をその名の通りに下ります(笑)。
この道も素敵な林が続いて楽しい道でしたが、さすがに下りだとあっという間。30分程で朝来た下り八丁池歩道との分岐に降り立ちました。
(この辺りも素敵だ)
(本谷歩道・伐採地から展望を楽しめる)
分岐から朝来た道を戻るのではなく、南の本谷歩道へ。こちらは山腹を巻く道で、東京都の水源林巡視路のような道です。林相は道から下が植林、上がブナ自然林。自然と山側を見上げながらの歩きになってしまいます。
しかも途中には伐採跡まであって、駿河湾や南アルプスの展望まで楽しめたのはラッキーでした。そもそもコース的に展望とは無縁と思いこんでましたからねえ。
(本谷歩道の山側のブナ林が見事だった)
(水生地歩道との分岐)
そんな楽しい道のりも南の主稜線の日陰に入ると、まもなく水生地歩道との分岐に出てお終い。まだ先を歩きたい気持ちを抑えて、今回のところは未踏の水生地歩道を下ります。
水生地歩道は本谷歩道よりも下の道なので基本植林の道でしたが、道に沿うというか道から見下ろす本谷が滝も多く、意外と面白そうかも。
(水生地歩道はほぼ植林)
結局バス停に戻ったのは14時過ぎと結果ショートコースになってしまったものの、美しい林に、思いもかけず結氷した八丁池も見られて、佳い山歩きができました。
でもこの山域は林が美しいからこそ、10年前には訪れておくべきだったという後悔が頭をもたげるのはしょうがないのかも。。。
・・・・・☆
◆ 2018.01.07 (Sun) 晴 時々 曇
修善寺駅 08:15→ 水生地下BS 08:55/09:10- 下り御幸歩道起終点 09:40- 下り八丁池歩道分岐 10:15- 八丁池 11:30/12:00- 下り八丁池歩道分岐 12:30- 水生地歩道分岐 13:15- 水生地下BS 14:05
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