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2017.06.10

自然林を愛でる天城山脈縦走

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(アマギシャクナゲ・盛りは過ぎていたが見事)

またまた更新が遅れてしまいましたが、先週末(06/03)は一月ぶりの山歩き。ちょこっと遠出して、天城山脈を縦走してきました。

天城縦走というと大抵は万三郎の方からがセオリーのようなんですけど、そもそも百名山の上に盛りは過ぎたとは言えアマギシャクナゲがまだ見頃となれば人が多そう。なので午後なら人は減るだろうとみて、今回は修善寺駅から天城峠BSに出て、スタートしました。

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(天城峠)

こちらの方もそれなりにハイカーがいたとは言え、20人といなかったでしょう。のんびりストレッチをして歩き出せばしばらくは本当に一人旅でした。

BSからひと登りでかの有名な天城隧道(旧道・ここも初めてでした)で、そこからもうひと登りすると天城峠。隧道以前の人が越えた峠は西の二本杉峠のようですが、ブナの大木が点在する周囲の林の様子にまずはビックリ。

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(すごいヒメシャラだ)

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(ブナも見事だった)

そして稜線を東へ行くと、次々に立派なブナやヒメシャラがでてきてその林の見事さにまたビックリ。天城の林ってこんな感じだったんですね・・・正直ナメてました。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。。。

地面に下草が無いのが引っかかりますが(以前は下に何が生えていたのでしょうか?)、ブナの樹勢はまだまだしっかりしています。わかりづらい表現ですけど(笑)自分が世附の山に通い始めた頃のような感じのブナ。改めて世附のブナの樹勢の低下が気になりもしますね。

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(巻き道に変わり・・・)

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(本谷川?詰めの緩斜面も素晴らしかった)

そして改めて驚いたのが人の少なさ。道が尾根から巻き道に変わり、淡々と行く箇所は本当に誰もいなくて、心配になるぐらい(笑)。

そんな巻き道が水生地歩道を合わせると、そこから先の本谷川?の扇状地的な源流部の広々とした様子が、地形も林も素晴らしく登りも苦にならないくらい。個人的には大幡川の扇状地を思い出しました。というか林だけ見ればこちらの方が圧倒的に雰囲気は良いのですが。。。

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(展望台より・八丁池と富士)

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(八丁池)

そんな夢のようなな斜面を登り切ると、八丁池口からの林道と合流。ここから人が増えましたが、奥多摩辺りと比べれば知れたもの。まだまだ快適に歩けるレベルです。

展望台でこの日唯一の富士を拝んだら、八丁池に降りランチ。ここは広々とした良いところですね。もっともっと観光地化されたイメージを勝手にもっていたので尚更でした。

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(ヤマツツジ)

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(タニギキョウ)

まだ先は長いので、ランチを終えたら腰を上げて先を行きます。ここから先は稜線上を行くイメージですが、稜線自体が広くのっぺりとしてるので、実際は緩斜面の中を縫っていく感じなのが却って好ましいです。というかここは落葉した冬にこそ木々や斜面を楽しみながら歩きたいな!と。

道は自然林に植林を織り交ぜながら行き、戸塚峠を過ぎると小岳へ向けての登りが始まりますが、急な箇所はそう長くはなく、急斜面を登り切ると再び緩く登る感じになるんですね。なので案外小岳までが長かったかも(笑)。

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(小岳への登りしな)

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(やっと万三郎の姿が見えた)

これまたブナ林の見事な小岳に上がれば、これで先も見えてきました。一息ついたら万三郎へ向かいます。

シャクナゲコースと合流して、山頂へ向かうとまず出てくるのがサラサドウダン。どれもたわわに咲いて凄い花付きです!でも行き交うハイカーでこの花を気にしてるのはあまりいない感じ。。。コレだけ咲いてるのに!

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(サラサドウダン・花付きは良好)

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(万三郎岳山頂)

着いた万三郎岳は木々に囲まれた以外に狭い山頂。展望もないし、人出が多いときハイカーはどこで休憩するのでしょうか?思ってしまいました(笑)。

アマギシャクナゲは万三郎から東へ降りると出てきました。さすがに盛りは過ぎていましたけどどの木も見事な花つき!所用が入らなければ前の週に歩く予定になっていたので、間に合って良かった。。。

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(サラサドウダンでしょう)

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(盛りは過ぎていたけど本当に見事でした)

本来↑↑↓↓こんな感じで当たり年になるのはどこも今年だったハズなんですけどねえ。。。

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(トウゴクミツバツツジも花付きの良さが窺えた)

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(馬ノ背より万二郎岳方面)

万二郎への道のりは途中に岩場もあったりして(まぁツツジ、シャクナゲが咲きますから)、いままでとは違う様子になったものまた楽しかったです。

あと人がかなり少なかったのはもくろみ通り!

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(スノキ)

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(ヤマグルマ)

そんな訳で万二郎に着いても山頂はだれもおらず。ここで最後の展望を楽しんだら、あと天城高原のバス停へ下るだけです。

万三郎から気になってたのは道の荒れ方でしょうか。明らかに人が多い故の。最後の下りはそれが特に顕著で、道が付け替えられている箇所もかなりあり、実際少々歩きづらかったです。

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(万二郎岳山頂)

結局バス停に降りたのは16時台のバスが出た後。最終バスまで時間がありましたが、天気の良さと物珍しさで案外ヒマはつぶせるものです(笑)。万三郎周辺はともかく、そこから西は落葉を終えた冬にでももう一度歩いてみたいなあと改めて思いつつ帰路に就いたのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2017.06.03 (Sat)   快晴
修善寺駅 08:15→ 天城峠BS 08:58/09:10- 天城峠 09:30- 展望台 11:30- 八丁池 11:40/12:00- 万三郎岳 14:00/14:10- 馬ノ背 15:05- 万二郎岳 15:20- 天城縦走登山口BS 16:20
 

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