尾名手川を下る山歩き
(尾名手川本谷上流部のひとコマ)
天候不順もあったとは言えまたまた一月ぶりの山歩きになってしまいましたよ(笑)。
今回(4/16)も先月と同様というか先月歩きそびれた区間のあった尾名手川を、お花の様子を確認しつつ今度は下ってみました。
(マルバスミレ)
(久しぶりに駒宮砦にも寄ってみました)
ということで久しぶりに猿橋駅からバスで駒宮に出てからのスタート。麓は花に新緑も始まり、一番華やぐ時期になりましたね。
今回は余裕があったので天神峠に上がってから、これまた久しぶりに西の駒宮砦に寄ってみました。まぁ山城の跡でなんの変哲もないピークなのですが。。。
(キブシ・全般的に花は淋しい)
(長尾根・低木が芽吹いてきた)
天神峠に戻り、そこから長尾根をひと登りすると新緑も始まり、ここからしばらくがこの日の長尾根のハイライト。
キブシやクロモジ、そしてアブラチャンも花がまだ残っていて、しかも同時に低木の芽吹きも始まっている。樹間をほんのり染める感じが春らしくて良いものです。
(奥に三ツ森を望む)
(尾名手峠へのトラバース道は徐々に悪くなっている)
登るにつれ緑はなくなり、行く先に三ツ森や麻生山のシルエットを望むようになるとそろそろ麻生山との分岐。今回は久しぶりに尾名手峠に直接出るトラバース道というか峠みちを歩いてみました。
近年は尾根伝いに降りることが多いのでトラバース道を歩くのは相当久しぶり。表土の流出が続いているせいか結構荒れ始めてますね。今はまだ大丈夫ですけど、ここはそのうち歩けなくなりそうな気がします。
(ヒカゲツツジ・まだ蕾)
(三ツ森より)
そんなこんなで尾名手峠に出たらあとはちょっとした岩稜を伝って三ツ森を目指すだけ。ヒカゲツツジはまだ蕾だったものの花は想像よりはありそうでホッとしました。まぁ去年より少ないのは確実でしょうけど(笑)。
峠から20分ほどで三ツ森に到着しました。ここは展望は最高なのですがいかんせん風が強い!とてもここでランチにする気になれなかったので、ランチ場探しを兼ねて早々に尾名手川を下ることにしました。
(本谷をそのまま下り始めます)
(ハシリドコロ)
ということで尾名手川を下り始めますとのっけこそ急でしたが、じきに緩くなって良いランチ場候補がいくつも見つかったのはもくろみ通り。その中で風の通らないところをみつけてようやくランチにありつきました。
この緩いあたりは炭焼きが行われていたようで、かすかに認められる道形もその炭焼き道なのでしょうね。
(この辺りは渓畔林が美しい)
(このサワグルミの下が源頭になっていた)
炭焼き場を過ぎても普通に水線沿いに歩けて、周囲にサワグルミの木が目立ち始めるとようやく水流が現れ、じきにマーキングのある広場に出ました。このあたりが尾名手峠みちの横切るところなのでしょうかね?道形はイマイチ判別できませんでしたけど。
そこを過ぎると沢は狭まり、廊下状になって間もなく滝に出ました。ここは左に巻くと言うより尾根まで上がって、乗り越して沢に復帰しました。
(ハナネコノメ)
(ここの廊下は左に巻き)
そして次の三段?の滝は上段は下れるのですが、その下が怪しかったので右岸を大高巻き。
沢に戻るとすぐ先で廊下はお終いで、沢床が広がり、見覚えのある大滝沢出合に出たことがわかりました。
(この三段の滝は左を大高巻きした)
(見事なトチの六頭木)
出合附近にいたこの六頭木、近づいてみるとなかなかの迫力。水辺でイヌブナというのは?だし、なんの木かと思って確認したらトチだったんですね!トチでこう分かれている木はかなり珍しいのではないでしょうか。
幹が短すぎて幹廻りにはカウントできないのでけど、幹が分かれる下は8mはあるかなり立派な大木でした。
(廊下を抜けると大滝沢出合に出ます)
(フタバアオイ)
大滝沢出合から下はもう何度か歩いた箇所。お花を確認しながら水線に沿って下っていきますが、総じて前に歩いたときより少ないですねえ。
コチャルメルソウとかフタバアオイとか前は足の踏み場もないほど生えていた箇所もあったのに。まぁ沢ですのでいろいろあったのでしょう。
(あとは基本水線に沿って歩ける)
(コチャルメルソウ)
以前は左を高巻いた中ノ沢出合手前の滝も右から難なく下れるのですね。
なおも下って行くと緑は濃くなり、やがて満開の山桜が点在する白矢ノ沢出合に出ました。
(白矢ノ沢出合)
(ナガバノスミレサイシン)
水線に沿って歩くのはここまで。ここから先は先月偶然見つけた左岸を上がって行く道を辿ってみたのですが、植林の中を通るせいか意外に明瞭で、これは上の峠みちに接合するのかな?
と思っていたらさにあらず。ある程度上がったらそこから水平に変わって、そのまま延びていく感じ。ただトラバース道ということで↓↓こんな箇所がいくつもあったのでバリ慣れした人向けではあるでしょう。
(基本道は明瞭だが、↑↑こんな箇所も多数)
(ミツバツツジは見頃)
道は水平道から下りに変わると間もなく腰掛の集落に出て道はお終い。前に白矢ノ沢左岸尾根を歩いたとき、稜線直下まで明瞭な道が付けられていて驚いたのですが、ならば腰掛から白矢ノ沢までのルートはどうなってるのだろう?という疑問も同時にできて、その疑問も今回ようやく解けました。
そんな訳で長らく抱えていた疑問もスッキリ解けて良い気分。そんな良い余韻を象徴するかのような桜が満開だった林道をてくてく歩いて初戸へ向かったのでした。
・・・・・☆
◆ 2017.04.16 (Sun) 晴 時々 曇
猿橋駅 08:28→ 富岡 08:55- 駒宮砦 09:20/09:30- 尾名手峠 11:45- 三ツ森 12:05-(途中休憩40分)- 大滝沢出合 14:10- 白矢ノ沢出合 15:10- 腰掛 16:00- 初戸 16:35
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