弓張山地の末端部をゆるゆる歩く
(神石山より・眼下に浜名湖と遠州灘が広がる)
やれやれ・・・二年前のはくたか惜別乗車の際、実はもうひとつ目論んでいたのが、愛知静岡県境末端部の山山たる弓張山地を歩くこと。ただそれは天気が悪くて流れてしまったのですが、それをようやく土曜(01/28)に実現にこぎ着けることができました。。。
ということで今回は新幹線で豊橋へ向かい、それからタクシーで葦毛(いもう)湿原に出てのスタート(¥3120)。お金はかなりかかってるけど(笑)時間的には御坂の芦川へ行くより早かったりするのが妙な感じ。
(葦毛湿原のひとコマ)
駐車場から一歩きで湿原に出たら、さっそくぐるりと一巡り。さすがに照葉樹に囲まれた湿原というのは少し雰囲気が違いますね。湿原の一部が荒れているように見えたのは植生復活のためにイヌツゲ伐採・シダ引きはがしを行ったためとか。
今の時期ですから当然お花は見あたらず、シラタマホシクサの名残を見るぐらい。湿原も小さいので花期でもない限り一通り見るのに時間はさほどかからないと思います。
(1月だというのにマンサクが咲き始めていた)
湿原から稜線へ向かうと低い山稜のせいか間道がやたらに通ってました。道標は一応整備されてますけど、巻き込まれやすいような箇所もありますね。
そのまま普門寺峠へ向かうのもちょっとつまらないので、そんな間道を適当に追っていると、おっとおっと!なんとマンサクが咲いていてビックリ!これは温暖で標高が低いせいでしょうけど、想定外のお花に気分も良くなり、せっせと登るとじきに稜線に出ました。
(稜線に出ました)
(ヒトツバ)
稜線は豊橋自然歩道と称しており、しっかり整備されている様子。そして中木位の照葉樹が稜線を覆いながら延びているも、時折岩場などでは開けた箇所があり、意外に飽きさせません。
南側に開けた箇所にはベンチも置かれており、ランチ場は山頂にこだわらなくても良いかも、とも思いました。
(座談山より神石山方面・富士も見える)
しうばらくは丘陵歩きの風情もあった稜線も、座談山を過ぎるとアップダウンもそれなりになってようやく縦走気分を味わえるようになってきました。
座談山から下りきった鞍部が普門寺峠。葦毛湿原からの直登路がここへ来てますが、無視して稜線を歩いて良かったです。
(ヤブツバキ・たくさん咲いていました)
(神石山山頂・盛況です)
普門寺峠から先は一気に人が増えるもののそれも知れたもの。行き交うハイカーの年齢層が高いのは・・・とはいえ5年以上前の低山なんてどこもそんなものだったことを思い出しました。
登り切って神石山に着くと山頂はすごい人出でビックリ。遠州側からのハイカーも来ているせいでしょうね。そうそう、この山の三角点は一等点で、それもなぜだか嬉しいものです。
(ラクダ岩に降りてランチ)
頃合いも良いので山頂でランチにしたかったのですが、人出が多い上に開けた西側以外は照葉樹に囲まれて少々寒いので、ちょっと無理そうな感じ。でも実はそのことも想定していて(笑)遠州側のラクダ岩に降りることにしました。
神石山から梅田峠方面へ20分ほど下ると、あっさりラクダ岩に到着。目論見通り人はいません。岩の先にはベンチがあって展望はよろしく富士も正面に見えて言うことなし。もちもち当然ここでランチとなりました。^^
(仏岩にも寄って)
(開けた露岩にいた、この木なんの木?)
ランチを終えたら仏岩にも寄って、神石山へ登り返します。登りで気がついたのはマンサクがちょこっといたこと。でも花も蕾も皆無で、今年のお花はあまり望めない?のかも??
仏岩から30分ほどで神石山に着いたら、そのまま北へ延びる稜線を歩きます。湖西連峰とは浜名湖の西と言うことでおおむねこの辺りのことなのでしょうかね?
(多米峠・大木はスダジイか?)
(稜線は防火帯が切られていて意外に明るい)
稜線は照葉樹林ので少々暗いのかな?と予想していたのに、実際は稜線に沿って延びている送電線のおかげか、防火帯の切られた箇所が多く、明るく展望の稜線だったのは意外と言えば意外。
それにヤブツバキの多さにも驚きで、傷んだ花も多かったけど、それでも冬の稜線を彩る様子はなかなか見事でした。
(赤岩尾根分岐のピーク)
そんな稜線歩きも赤岩尾根の分岐のピークまで。ここがおそらくこの日の最高点で、ここでようやく下山です。
稜線と別れて赤岩尾根を下り始めると、なぜかヤブツバキが消えてしまった不思議。それでも照葉樹主体の雑木林に植林を交えた尾根は意外に明るく好ましさも感じました。
(タブノキの見事な大木)
でも後は下りと思っていたのに、意外にアップダウンがあってしばらくは稜線歩きといった感じ。
↑のタブノキの大木はみごとでしたし、↓の石巻山の様子もなかなかそそられるものがありました。
(石巻山の岩峰がそそられる)
(ここまで来れば登山口は近い)
下りと決めた身に登り返しは案外しんどいものですが、それでも下ってみれば一時間半ほどで登山口に到着。あとは路面電車の通る赤岩口を目指すだけで、そんな電停の近くに着替えができる公園があったのもラッキーでした。
おかげでサッパリした気分で電車に乗り込み、帰路に就いたのでした。
・・・・・☆
◆ 2017.01.28 (Sat) 快晴
葦毛湿原P08:30- 葦毛湿原 08:40- 二川TV中継所 10:40- 神石山 11:15- ラクダ岩 11:35/12:15- 仏岩 12:30- 神石山 13:00/13:05- 多米峠 13:50- 赤岩尾根分岐P 14:20- 送電塔 15:10- 登山口 15:50- 赤岩口電停 16:05
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コメント
みえさん、ようこそいらっしゃいました。
関東圏と同じ太平洋側とは言え、照葉樹林主体の山はさすがに雰囲気も植生も変わって想像以上に楽しかったです。
モチツツジも花は見たことがないですし、個人的にはササユリに一度お会いしたいですね。関東はヤマユリ地帯なので。自分的にピンクのユリと言えば東北で見かけるヒメサユリ。ササユリはそのお姉さん的イメージです。
投稿: komado | 2017.02.11 22:30
わたしの地元の山に登っていただいてありがとうございます。いい山でしょう?葦毛までバスで行けます。1時間に2便。400円くらい。JRの二川駅からも登れます。カタクリやツツジの春、ササユリの初夏にもぜひおいで下さい。
投稿: みえ | 2017.02.10 12:52
zioさん、
そうか今の大河は遠州なんですね。
今気がつきました(笑)。
今回は交通の便を考えて豊橋側の登り降りでしたが、三ヶ日の方に降りて久しぶりに天竜浜名湖鉄道にに乗るプランも実は考えていたんです。
次回訪れるときはもう少し地理を勉強していこうと思いました。
投稿: komado | 2017.02.04 23:35
やぁ~、愉しそうな私向きのコースですね。
その地は、いま大河人気の地。
私的には三遠式銅鐸文化園。
新幹線を利用すれば行けそう、俄然行きたくなってきました。
投稿: zio | 2017.02.03 08:08