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2016.12.27

八坂から釈迦ヶ岳を越えて下芦川へ

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(釈迦屋敷跡の様子)

冬の18きっぷのシーズン、やはり一度は折八へ行かなければいけませんね。ということで土曜(12/24)は八坂(はっさか)スタートで釈迦ヶ岳に登り、北尾根を降りるコースを組んで歩いてきました。

今回は甲斐岩間駅から八坂(大八坂)までタクシーで出て(¥5770)からのスタート。いきなり標高900mスタートはかなりラクしすぎの感は否めないでしょうか(笑)。沢からの直登路と、御弟子回りの折八林道との合流点には天空採園の標識もあって、まだ一応やっているようです。

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(八坂の天空採園は一応やっているようです)

なのでお話でも聞こうかとさっそく尋ねたのですが、まだ住んではいるものの畑仕事なのか?ご不在だったのは残念無念。お聞きしたいことが山ほどあったのに。。。

気を取り直して林道を東へ行き、八坂峠へ直接上がります。ここは以前は沢沿いに適当に上がったのですが、右岸側に地蔵峠からの旧道と八坂峠道とおぼしき明瞭な道が延びている分岐が見つかり、そこから峠に向かうと、あっさり峠に着いてしまいました。

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(この感じは御弟子とそっくり)

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(八坂峠)

植林に覆われて少々暗い八坂峠も午前中は日差しが入って思ったよりは明るい感じ。でも稜線上は北から風が吹き付けて、真冬らしい結構な寒さです。休憩もそこそこにウインドブレーカを着て、東の釈迦ヶ岳へ向かいます。

標識こそないものの、折八林道に出たところが新八坂峠と称しているのでしょう。ここは好天という事もあって南アの展望台になってました。

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(林道の通る新八坂峠は南アの展望台)

それこぞ鳳凰から赤石まで勢揃いなのですが、やはり目が行くのは荒川赤石といった南部の山山。さすがに近いだけあって、奥多摩辺りで見るのとは迫力が違います。

林道で見物がてら写真を撮り、登りだしてからも撮り、とかなりのんびりペースですが、行程上問題は全くありません(笑)。

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(釈迦ヶ岳への道すがら)

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(三方分山の脇から富士が顔を出す)

林道からひと登りで植林を抜けた辺りが、この区間のハイライト。明るい雑木林の許、ちょっとした露岩帯を交える歩みの楽しい区間です。ちょっと寒かったけど。

のんびり行っても八坂峠から50分ほどで釈迦ヶ岳に着いてしまいました。

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(釈迦ヶ岳山頂)

さてこの時点でまだ11時前。このまま北尾根を下ったのではお昼過ぎには下山を完了してしまうので、どうしましょう。。。とはいえこの時期どこかへ足を延ばすには時間が少々足りない。

とここで道標に記述のあった釈迦屋敷跡は訪れたことがなかったので、とりあえず東の尾根を下ってみると、コレがなかなか着きませんねえ。。。東のピークを越えて少々心配になってきた頃に道標が現れて、ここで右折するとすぐ下の二重山稜状になった広尾根が釈迦屋敷跡でした。

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(穏やかなお顔をされてますねえ)

そんな広尾根にぽつんとお釈迦様がまつられていて、昔は周囲におそらく建物もあったのでしょうね。お釈迦様は「甲斐の山山」によると麓の梯(かけはし)から担ぎ上げられたとのこと。柔和な良いお顔をされてますね。

二重山稜状になった場所なので風も通らず、思いもかけずランチ場が確保できたのは、お釈迦様のお導きなのでしょうか?とにかくラッキーでした。

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(釈迦ヶ岳北尾根・上部は快い雑木林が続く)

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(こんな巨岩もあり)

お陰でのんびりランチをとれて、これで時間的にも格好がついた感じ。釈迦ヶ岳に戻って、予定通り北尾根を下りはじめます。

北尾根はいちおう地形図の破線路になっていますが、上部はさすがに道形はなし。でも雑木林の快い尾根が続き、その上↑↑こんな巨岩もあってちょこっと遊べます。

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(林道の直上はアンテナ施設でここも展望良好)

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(林道より下にはなんと道標が!)

なおも下って行き、突然周囲が開けてアンテナ施設に出ると、その下が折八林道でした。

林道におり、すぐ先の尾根に惑わされずに林道を少し東へ下ると、なんと北尾根の続きには私製の道標があってビックリ。今はかなり整理されたけど、5、6年ほど前に地蔵峠以東の稜線上に設置された道標と同じ道標でした。もしかしてこの道標は下芦川の方が作られたのでしょうか?

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(道筋は至って明瞭)

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(釈迦ヶ岳を振り返る)

ということで林道から下は道筋は至って明瞭。あかるい雑木林の中を快適に下れる良い道です。

道自体はかつての道をちょこっと改修した感じですが、果たしてこの道は年間何人歩いているのでしょうかね。。。

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(良い感じですねえ)

その上、降り立った登山口には例によって道標はなし。この辺りのちぐはぐさも気になります。

登山口から向村橋を渡って県道に出たら、今回は上九一色側の梯に向かいました。そうです上九からのバスに乗るつもりだったのですが・・・今は土曜も運休なんですね。しかも南甲府駅まで行く便もあって昔と比べてずいぶんと変わった模様です。ただ富士急のウエブサイトの時刻表がが昔のままなのは少々頂けませんねえ。

結局市川からタクシーを呼んで芦川駅へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
2016.12.28追記

上九一色と甲府を結ぶバスは10月から上九一色・中道地区コミュニティバスに変わり、時刻も変更。ただ、土曜も運休(土日祝運休)になったのが個人的には痛すぎます。。。

時刻表
http://www.city-kofu-hp.jp/hospital/files/bustirashi03.pdf

上九一色出張所facebook
https://www.facebook.com/permalink.php?id=100003648654879&story_fbid=881515538646726
  
・・・・・☆・・・・・☆
 
◆ 2016.12.24 (Sat)   快晴
八坂(大八坂) 09:05/09:25- 八坂峠 09:45/09:55- 釈迦ヶ岳 10:45- 釈迦屋敷跡 11:00/12:15- 釈迦ヶ岳 12:25- 林道に出る 13:20- 向村橋(下芦川・地蔵堂)14:45- 梯 15:00
 

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2016.12.04

久しぶりに日原から秩父へ抜ける

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(茅尻沢左岸尾根・上部のひとコマ)

いやいや本当に久しぶりになってしまいました。(^^ゞ な日原方面。土曜日(12/3)は未踏の尾根と絡めて秩父へ抜ける形で久しぶりに歩いてきました。

近年の山ブームの混雑で足が遠のいていた奥多摩方面ですが、12月には入れば少しは空くだろうと思っていって見たところ、コレがどんぴしゃ。ホリデー快速、バスも続行を先に行かせれば悠々座れて行けた時点で一日の流れは決まっていたも同然でしたね。

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(茅尻沢の巡視路・ほぼ落葉)

遅めのバスだと川乗橋で9割方を降ろすので、この時点で一人旅は決定です。落葉の進んだ倉沢からてくてく林道を歩いて魚留橋を目指します。

2年前の大雪の影響で倒木だらけだった長尾谷出合の辺りもずいぶんスッキリしましたね。ここで塩地谷の巡視路に入って、茅尻沢へ。人通りは少ないようだけど道の変化はなしといったところでした。

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(末端部の緩斜面からそのまま尾根を行きます)

茅尻沢を渡って、じき塩地谷へ降りる手前の緩斜面でいつものように小休止。ここは相変わらず素敵な林の広がる素敵な場所。しかも静かでいつ来てもホッとできる場所。

そして今回歩くのがここからそのままのびる1388m峰南東尾根というか、茅尻沢左岸尾根を辿ること。休憩を終えたらそのまま尾根を上がります。

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(尾根はほぼ植林・・・)

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(上部でようやく植林を抜けてくれた)

最初こそ雑木林を交えてそれなりの雰囲気ですが、やがて植林に入ってあとはひたすらに植林の中。尾根が緩むと左手から茅尻沢の巡視路が合わさりますが、最後の急斜面にさしかかるところで左へ外れたのでそれからはひたすらに直登。

登って登ってようやく植林を抜けると素敵な自然林に変わりましたが、もう横にはヨコスズ尾根が見えている(笑)。ひと登りで1388m峰に上がってしまいました。

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(1388m峰はタカノツメの落葉で埋まっている)

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(ヨコスズ尾根のひとコマ)

1388m峰はタカノツメの落ち葉で埋もれていて、まだほんのりと甘い香りを周囲に漂わせていただけで、なんとなく嬉しくなってしまうから不思議です。

少し休んだらそのままヨコスズ尾根を登って、今回は西廻りで三ツドッケへ向かいました。

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(三ツドッケへは西廻りで行ってみました)

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(三ツドッケ山頂・お昼時なのに誰もいない)

12月に入るとこの辺りはさすがに静かになりますね。なんとすれ違ったのは一人だけ。そして一杯水からぐるりと西廻りで三ツドッケへ向かうと、なんとお昼時だというのに誰もいないのにはさすがに驚きました。誰かさんのお陰で(笑)展望の山になったというのにこれはいったい・・・

まぁ思いもかけず山頂でのんびりランチをとれたのはラッキーだったのでしょう。そうこうしているうちに一人やってきたので、ここでおいとまして下山です。

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(展望は良好・三ツドッケより川苔山方面)

とはいえこの時間でシャクナン尾根を降りるとバスの時間に早すぎるし、グミノ滝はこれからの楽しみ(今冬は寒くなるようですし)がある、となると残されたのは仙元尾根。ということで稜線を東に仙元峠へ向かいました。

都県界の稜線を歩くのもかなり久しぶりのような気がします。今回の変化点はグミノ滝への丸太の道標がとうとう撤去されたこと。これは道の状態を考えると当然でしょう。道標が置かれた当時ですら疑心暗鬼だったわけですから。本当に整備する気あるのかよって(笑)。

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(仙元峠)

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(大楢)

大ブナのなくなってしまった仙元峠の様子が未だに慣れない感じでありますけど、祠はまだ面倒見されていてそれだけでホッとします。今はどなたがやられているのでせうか。。。ここで道標に従い北の仙元尾根を下ります。

さて、その仙元尾根。長沢背稜/都県界尾根の北面で数少ない登山道ではありますが、上部はスズタケが枯れてしまったが故に少々危なっかしい箇所がありますね。尾根を一旦東へ外れてトラバースするところ。ここ、前は道標ありませんでしたっけ??

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(尾根に復帰するとじきに57号鉄塔)

そして尾根を東に外れて明治神宮の敷地を抜け、下手からの送電線巡視路(新秩父線)が合わさる辺りは、昔から言われている箇所ですが、ここには私製の道標が健在で気づきやすいかも知れません。

長い巻き道から再び尾根に復帰するとじきに57号鉄塔で、ここまで来ればまぁ安心できるでしょう。道標はアテにならないけど、間違え尾根にはロープが張られて入れないようになっていて、まだまだそれなりに気は遣われているみたいです。

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(西日の色が冬色だ)

尾根は植林が多いものの、西日の色に染まる雑木林をゆるゆる歩ける箇所もあって、そんなに趣がないわけではないのがたまにはこの尾根を歩いている理由なのかも。

そして最後の60号鉄塔の周辺が綺麗になっていたのは防火帯にするのでしょうか?ここから尾根と別れて大日堂へ急降下。じきに大日堂に降り立ちました。

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(キッコウハグマ・花は間に合わず)

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(浦山大日堂)

大日堂で一日の無事を感謝したら、バスに乗って秩父へ。そうですこの日は秩父夜祭り。何年かぶりに週末にかかるようになってきたので、秩父側へ降りたのでした!

帰途が悲惨になるので(笑)いつも雰囲気だけ楽しんで帰るんですけど、それでもあの雰囲気はいいものですよ。冬の花火は綺麗だし、レッドアローも増発しまくりなので快適に帰れるのもまたこの時期ならでは、なのでした♪
 
・・・・・☆
 
◆ 2016.12.03 (Sat)   快晴
奥多摩駅 08:35- 倉沢 09:00- 魚留橋 09:40- 茅尻沢出合 10:10/10:20- 1388m峰 11:30- 一杯水 11:45- 三ツドッケ 12:10/12:30- 仙元峠 13:20/13:30- 大楢 13:55- 57号鉄塔 14:25- 60号鉄塔 15:00- 浦山大日堂 15:15
 

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