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2016.05.25

大平山~七跳山・満開のシロヤシオを愛でる

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(シロヤシオ・大平山~七跳山間で早くも満開)

花のひかりを見てくださっている方なら、シロヤシオが当たりとなれば最後はココでしょ?と予想のついた方も多かったのではないでしょうか?(笑)ということで日曜(05/22)は11年ぶりに大ネド尾根を登路に取り、シロヤシオ当たり年限定の大平山~七跳山を歩いてきました。

山ブームの大混雑で奥多摩駅がある意味魔境になってしまった今、混雑の苦手な自分が大平山へ行くにはやはり秩父側から登るしかありません。ということで今回は西武秩父駅から川俣(毛附)の渓流荘前BSへタクシーで出て(\3970)からのスタート。天目山林道をてくてく歩いてから大ネド尾根に取り付きます。

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(だだっ広い大ネド尾根985m峰の辺り)

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(シャクナン尾根と三ツドッケの見え方が新鮮だ)

取り付けから985m峰までは初訪の折とあまり変わりないというか、意外と様子を覚えていた自分にビックリ(笑)。985m峰附近の広大な緩斜面は緑が覆うとあの広さ、伸びやかさが感じられなかったのがこれまた意外と言えば意外でした。

緩い波にたゆたうような広尾根の風情を味わうのに緑は少々邪魔なもの、なのでしょうね。

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(もはやスズタケは影も形もない)

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(おかげで広い尾根を自由に散策できるようになった)

初訪の折は、985m峰からふた登りもするとスズタケがお出ましになられて一気に藪尾根に変わったものですが、ご多分に漏れずこちらも11年の間にスズタケが枯れ、姿もほとんど無くなっていました。

その上、今は緑の時期なのでもはや全く別の尾根のような感じ。おかげで地形図通りの広尾根を心ゆくまで散策できまして、尾根上部なんかは四軒小屋尾根そっくりのような箇所も。大ネド尾根は落葉した時期にもう一回歩きたいですね。

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(ブナやミズナラの大木が目立ち始めると主尾根は近い)

広尾根から尾根が痩せて、周囲にブナやミズナラの立派な木々が目に入るようになると、大ドッケからの主尾根も間近。辿り着いたジャンクションピークも偉くスッキリしましたねえ!

予想できたこととはいえ、ここまでスッキリすると下りの時は却って間違いやすいかも知れません。

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(主尾根とのジャンクションピークより大平山方面)

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(11年前<2005.01.09>のほぼ同じ場所)

そんな自分の感想は上の↑↑↑画像を見てもらうと理解して頂けると思います。今ならこのぐらいのスズでも「密藪」とか言われちゃうのでしょうけど、この時点でもすでにスズが枯れ始めていて、往年よりはかなり与しやすくなっていたのです。

ちなみに11年前、5年前の比較画像は後日ぐぐたす(google+)の方に載せる予定ですので、もし興味のある奇特な方がいらっしゃったら(笑)ご覧ください。。。

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(なんだ、この林道は!!)

主尾根と合流すれば大平山ももう間近。でも1469m峰から尾根左手から林道が来たのにはたまげましたヨ!よくもまあこんな所まで。。。

でもその林道も少し上がるとじきに見なくなり、行く先に白や赤の色がぽーっと見えてくると、その先が大平山の山頂でした。自分が気づいてないだけかも知れないけど、ここまで来ないとシロヤシオは本当に見られないのです。

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(大平山東面はトウゴクミツバツツジが見事)

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(これはすごい)

ということでここから七跳山までが短いながらもシロヤシオ・トウゴクミツバツツジの花が饗宴するツツジロードの始まり。しかもこの時期の大平山で真っ盛りとは今年は本当に花が早い。

とはいえ、大クビレまではまだまだ序曲のようなものなので、さらっと行きましょう!のつもりも凄い花付きの木々が多くてなっかなか先へ進めません。

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(大クビレと三ツドッケ)

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(大クビレから七跳山へ向かうと・・・)

天目山林道が突っ切る大クビレはほぼ素通りして、なおも尾根を伝うとここからが本番。まもなく満開大咲きのシロヤシオがぽんぽん出てきて、花を追いつつアッチへうろうろ、コッチへうろうろ。

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(樹間を白に染める様子が凄い)

この辺りは緑覆う時期なのに、シロヤシオの白が樹間を染める様子は圧巻でした!

先週の三角沢ノ頭がシロヤシオのトンネルなら、ここはシロヤシオのドームといった感じでしょうか。

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(歩けど歩けど満開大咲きの木々・・・)

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(もちろんのこの組み合わせも)

そして何より「人がいない」というのがここの最大の魅力でしょう。

ランチも当然お花の元で頂きましたよ。その間に一人通りがかったのは驚きましたけど(笑)。

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(坊主山と谷底まで埋まるツツジ)

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(残されたコメツガとシロヤシオ)

そしてこういうのが秩父っぽいのかも知れませんね。

ここではもう何遍も言ってますけど、シカの直接的な影響がなかったはずのコメツガの、その自生下限域の木々が近年バタバタ倒れてまして、この辺りのコメツガもおそらくあと10年は保たないと思われます。

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(ただただ圧巻・・・)

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(この木も見事すぎる)

ここは当たり年限定で歩いていましたけど、それでも今年はシロもトウゴクも本当に凄い花付き。個人的にはこれを来年と予想していたのに、今年になってしまったのはなんでかなあ??と。

とにかく範囲が短いので当たり年限定ながら、今年みたいな年だったら下から歩いてもその労に報いる姿を十二分に見せてくれることでしょう。

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(七跳山に上がると一旦おしまいですが)

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(七跳南面は盛り過ぎなものの、この見事さ)

そんなツツジロードも七跳山に上がったら一旦お終い。

でも七跳から縦走路に降りるとそこから三ツドッケの間も満開の稜線歩きが楽しめました。

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(都県界尾根の縦走路もなかなか)

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(三ツドッケの北面も素晴らしい)

三ツドッケの北面も盛りやや過ぎでしたけど、ここも恐ろしく素晴らしかったです。

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(ヨコスズ尾根のひとコマ)

しかし川俣8時登りだしで、途中寄り道しまくって、それなのに終わってみれば日原の16時台のバスに余裕で乗れるなんて、登山道こそないけど大平山も普通の山になったんだなあ、と。ここ三週はシロヤシオ漬けだったので、そろそろ飽きるだろうと思っていたら、毎週毎週それを上回る素晴らしさに驚嘆するなんて、今年はなんて年なんでしょう!正直来年が怖いっすよ(笑)。

・・・・・☆
  
◆ 2016.05.22 (Sun)   快晴
渓流荘BS 08:10- 895m峰 09:30- 主尾根ジャンクションP 10:50- 大平山 11:25- 大クビレ 11:45-(途中休憩25分)-七跳山 13:00- ハナド岩 13:35- 三ツドッケ 13:55/14:25- 一杯水避難小屋 14:40- 東日原 15:50
 

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2016.05.20

シロヤシオ満開の大日沢をめぐる山稜を歩く

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(大日沢枝沢で見かけた幹廻り5m弱の大ケヤキ)

今週は多忙につき、短報ですみません。先の週末(05/15)は2月以来の塩水橋スタートで、結果として大日沢をめぐる山稜を歩いてきました。

今回こそは木の又大日の北東尾根を歩くつもりも、その手前の沢の中間尾根を歩いてしまう結果になってしまったのですが(笑)その出合にいたのが↑↑この大ケヤキ。幹廻り5m級のケヤキは個人的には世附の菰釣沢(イデン沢)以来のおおもの。今回間違えたのはもしかしたらこの大ケヤキに呼ばれたのかも??知れませんネ。

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(オバケ沢出合手前のこの沢の名前はなんじゃろな?)

ということで、この滝の連なる沢の名称をご存じの方を募集中です。

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(シロヤシオ満開)

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(トウゴクミツバツツジも咲き始めた)

長尾根への登りしなはシロヤシオも盛り過ぎな感じでしたが、長尾根に上がるとちょうど満開。

長尾根は静かで良かったけど、20数年ぶりの表尾根はさすがに人が多い。人が多い分登山道の荒れ方もすごいものがありました。

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(塔ノ岳を振り返る・シロヤシオの白がわかるでしょうか?)

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(日高への稜線は見頃に入っていたが蕾も多い)

塔ノ岳に上がったら、お次は主稜線を北の日高へ向かうと、ここのシロヤシオも蕾から満開と見頃に入っている状態。花付きは当然良くて本当に見事でした。

今週末はお花は盛り過ぎですけどまだ見られると思います。

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(三角沢ノ頭への下りはシロヤシオのトンネル)

日高に出たら、ここから先は二月に下った三角沢ノ頭(寿岳)の尾根を下りました。

シロヤシオはこの日高から三角沢ノ頭までが最高潮で、シロヤシオのトンネルをくぐるような感じは感動もの。さすがシロヤシオの丹沢を思わせる光景で、ホクホクでした。(*´ω`*)
 

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2016.05.07

大岳山~御岳山・今年はシロヤシオも当たり

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(奥ノ院のシロヤシオ・満開で、花付きも良好)

実は今年のGWは久しぶりの泊まりを計画してたのに、中の天気が宜しくなくあえなくボツ。とはいえこの時期は行く山に困らないし、なにより今年はツツジがよさそう・・・

とここで前日の荒天明けでも問題なくシロヤシオを楽しめる山があった事に気がついて、05/04は遅出で大岳山へ行ってきました。

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(ヒメレンゲ)

遠出がつぶれたので今回もタクシーで大岳鍾乳洞の林道を奥まで行ってもらうつもりも、あそこはキャンプ場があるんですね。GWのせいか林道は混み混みで、結局鍾乳洞の先で降ろしてもらって(¥3970)のスタートです。

とはいえここまで来れば10分ほどで終点なので問題はありません。天気はオソロシク良いし、林道端にはヒメレンゲがあちこち咲き始めていて、しかも咲き始めとあってその黄色の鮮烈なこと!ありふれた花ではありますけど、今回の所はラッキーでした。

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(神社に参拝して、御坂尾根を登ります)

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(チゴユリ)

林道終点に着いたら登山道を少し行って、それから御坂尾根に取り付きました。

御坂尾根は3年ぶりでしょうか。尾根上に出る前の神社に参拝してから尾根に上がり、植林下の急な尾根をひたすらに登ります。

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(922m峰にあがると・・・)

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(終わりかけていたが、いらっしゃいました)

しかし爽やかな日は植林下でも爽やかです(笑)。植林下の登りも結構楽しんで、周囲が雑木林に変わると922m峰に到着。

さて、雑木林に出たらまず気になる捜し物・・・も、いともあっさり見つかってやっぱりでした。数は少ないけどお花はまだ残ってて、中盤はそんなシロヤシオを探しながら登っていく感じになってたかも。

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(護摩壇岩は捲きました)

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(大スラブより・馬頭刈尾根の奥に都県界尾根、丹沢の山山)

時期に目の前に巨大な護摩壇岩が現れると、再び急登の始まり。前回は岩を直登したので、今回は左に捲いて大スラブに出ました。

時間も時間なので今回は大スラブのテラスでランチ。ここは展望は楽しめるし、ちょうどテラスの所だけ木陰になっていて、快適なんですよ~。

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(アカバナヒメイワカガミ・咲き始め)

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(大嶽神社に参拝して・・・)

軽いランチをしたためたら、再び尾根に戻って最後の登りを登り切るとじきに登山道に出てお終い。

あとは大嶽神社に寄って山頂へ向かうだけです。

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(大岳山頂はガラガラ、でも展望絶佳)

着いた山頂は先客が一人だけという閑散ぶり。いや遅出だからでしょ?と突っ込まれそうだけど、ハイシーズンの大岳はこの時間でも結構人が居ますからね。

それなのに荒天後の好天とあって空気は澄み渡り、展望は絶佳。先客さんもじきにいなくなり、GWの大岳独り占めなんて、自分のプランの優秀さにひとりニヤニヤしてしまいましたよ!(笑)

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(この辺りも新緑になってきた)

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(トウゴクミツバツツジ)

そんな展望を心ゆくまで楽しんだらいい加減下山のお時間。今回の所は珍しく??素直に御岳平へ向かいます。というのも・・・

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(鍋割山と奥ノ院を望む)

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(奥ノ院のシロヤシオ・すでに満開)

今回のお目あてのもう一つがここのシロヤシオだったからです。

岩場に出た途端、イヤでも目に入る花付きの良さは想像以上。鹿もじゃなくてしかもすで満開!青い空をバックにしたシロヤシオの花と葉がなんとも鮮やかなこと!

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(いやあ、素晴らしい花付きですよ!)

もうここでは何度も言ってるけど、個人的にはアカヤシオが一番好きなツツジ。

でも青空とシロヤシオのコンビネーションの良さも捨てがたいというか、びったし満開と澄み切った好天と相まったその様子は破壊力がハンパないわ~と、改めて惚れ惚れしたわけです。

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(神苑の森のひとコマ)

おかげで後の帰路はルンルン気分。登山道は人も少なく、本当に快適に歩けたのでした。

しかし今年は個人的な予想に反してツツジは全般的に?当たり年のようです。アカもまだ北の方なら見られますし、シロヤシオも今後の本場の花付きが楽しみ。初夏はそんなシロヤシオを楽しむ山行きも良さそうですね♪
 
・・・・・☆
  
◆ 2016.05.04 (Wed)   快晴
大岳鍾乳洞 11:20- 林道終点 11:35- 922m峰 12:35/12:45-(途中休憩15分)- 大嶽神社 13:45- 大岳山 13:55/14:10- 鍋割山 15:00- 奥ノ院 15:25- 御岳平 16:05/16:10→ 滝本 16:06/16:22→ 御岳駅 16:35
 

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2016.05.01

アカヤシオに染まる宗屋敷尾根から熊倉山へ

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(アカヤシオ・盛りを過ぎていたが花付きが素晴らしい)

あの・・・今年のアカヤシオはあまり期待できない年回りのはずが、二週前の感じから実際は当たりなのでは?との期待を持ちつつ山に入ると、やはり今年は当たり年。しかも想像以上のいい年でした。(^^)

ということで土曜(04/29)は恒例となっている熊倉山へのアカヤシオのお花見で、例によって宗屋敷尾根~聖尾根のコースを歩いてきました。

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(宗屋敷尾根1003m峰)

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(1003m峰を過ぎると咲き残るアカヤシオが出てきた)

今年はキッチリ起きて(笑)一番電車からのタクシーで宗屋敷尾根の取付に出て(¥3430)スタート。この日は快晴だったものの例年より涼しく、のっけの植林帯の急登も気分良く登れます。

一時間ほどで着く1003m峰辺りはすでにお花は終わっていましたが、そこからひと登りすると出てきました出てきました、アカヤシオが。お花は盛りどころかもう終わりに近かったけど、花付きの良さは足下に出ていて、足下をピンクに染める様子は完全に当たりの証拠。それだけでワクワクしてきます。

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(ヒカゲツツジも花付きは非常に良い)

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(1284m峰への登りしな)

相変わらず急登は続くけど、新緑の美しさに、盛りを過ぎているのにまだまだ楽しめるアカヤシオに気分は上々。

そうそうヒカゲツツジも今年は花付きが素晴らしく、探す手間がかからないのが嬉しいですね。

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(盛りを過ぎた定点の木・ここも素晴らしい)

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(蝉笹と1370m圏峰・稜線がピンクに見える)

そして1284m峰を過ぎるとここからが本番。ここでもお花はすでに盛り過ぎでしたが、そんなの関係ねーって感じの咲きっぷりに思わず顔がほころぶというか、ひとりニヤニヤしてしまいます。

ただイワウチワの方は残念ながらこの辺りでも終わり近く。綺麗な株が見つからなかったのは残念ですけど、まぁ二週前に散々見ているのでまぁいいか。というかこれ以上望むのは贅沢というものでしょう。

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(坊主山・小黒・大黒<酉谷山>を望む)

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(ギャップの辺りも素晴らしかった)

アカヤシオの花付きが良いと1370m圏の岩峰の急な登りもルンルンですヨ(笑)。

上がった岩峰で展望を楽しんでから北のギャップへ降ると、そこのアカヤシオも花盛り。これではなっかなか先へ進めません。そんな感じであちこち寄り道しながら蝉笹へ向かいます。

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(なんとも・・・)

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(稜線も盛りは過ぎていたが、この通り)

そして稜線に上がっても残念ながらお花は盛り過ぎ。というか二日前の雨と前日の強風で花が傷んでしまった印象です。

でも落花はあまりなく、ピンクの花が稜線を覆う感じはかなり久しぶりの咲きっぷりですよ!

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(シラカケ岩より)

ということで今年の定点は↑↑こんな感じ。

稜線でも盛り過ぎなのにこのピンクの染まりっぷりは明らかに2011年や2014年より上。かつての大当たりの様子を知っている身からすると大当たりとは言えないけど、当たりの当たりといった感じかな?(笑)まぁ2010年代では間違いなく最高だとは言えますですヨ!

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(熊倉山・山開きは昨日でしたか?)

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(フデリンドウ)

今年も誰も来ないシラカケ岩でリッチな棒寿司を頂いたら、早い時間ですけど下山です。熊倉山までの稜線もお花が素晴らしく、楽しい道のりでした。

お花は稜線でも盛りを過ぎていたので聖尾根はどうかなあ、と思いつつ聖尾根へ向かうと・・・

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(三門の広場)

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(1307m峰直下・尾根上も久しぶりに楽しめた)

こちらは宗屋敷尾根と比べると落花が進んでいる感じだったものの、素晴らしい花付きのお陰で十二分に花と展望を楽しむことができました。

この辺りは尾根上の木の枝が傷んで、もう咲かないのでは?と思っていたところも花をつけていて、それが個人的にはかなり嬉しい光景でした。ここが少しでも復活してくれると、花期はもっと楽しくなるので本当に楽しみです♪

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(1307m峰直下のテラスより)

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(聖尾根を下ってもまだまだ!)

聖尾根のアカヤシオは1307m峰直下の岩場を過ぎるとあとは名残を残すのみ、な感じなのが、今年はここでも違ってもうもうお腹がいっぱいですよ。

こうなると最後のミッションであるカタクリを探すことに集中できるというものです(笑)。でも大捜索の末に何とか見つかったのはアカヤシオの進み具合からしてもラッキーでした。

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(カタクリも何とか見つけましたよ)

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(下るにつれ緑が濃くなっていく)

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(ヤマツツジの今後が気がかりだ)

懸案のカタクリを見つけたら、あとは尾根をすいすい下って行きます。

尾根上は変化もなく、聖山にもあっさりと着いたのですが、例年ここで咲き始めているヤマツツジの少なさがちょっとした驚き。アカヤシオの花付きが良好だっただけに尚更です。

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(聖山より・・中央やや右より奥の▲が熊倉山)

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(レンプクソウも何とか間に合った)

これがここだけの現象なのか、他所でも同じようになるのかはわからないけど、こうも寂しいと今後のシロヤシオ以降のツツジの状況が気になりますね。そしてこれまた大捜索の末に咲き残りのレンプクソウを探し出したら(笑)聖山の参道を下って三峰口へ向かったのでした。

しかし今年のアカヤシオの咲きっぷりは本当にオドロキです。花は高い所や北のほうでまだまだ見られるので、GWはそんなお山でアカヤシオ見物なんてのも良いかもしれませんよ~。
 
・・・・・☆
 
さて・・・最後に今年もしつこく例年と同じ事を申し上げますと、今回のコースは登り下り共に道筋が不明瞭かつ急で、岩場も多く、「地形図とコンパスのみ」で確実な地形判断ができるスキルのある人向けのコース(登山においてGPSを利用する際も、ごく基本的な地形判断スキルのあることが前提のはず)であって、お花目当てでガイド片手に安易に入れるコースでは決してありません。熊倉山は登山道/非登山道問わず今現在でも遭難の絶えない山です(それが証拠?に??某山雑誌で遭難のマンガの舞台が熊倉山になってしまうぐらいです)。この点を充分に留意されつつ、自らのスキルを冷静かつ謙虚に判断されて山歩きに臨まれることを切に願います。

ちなみに過去の様子はこちら。参考程度にどうぞ。

2015年 【2015.05.03】
2014年 【2014.05.03】
2013年 【2013.04.28】
2012年 【2012.05.13】
2011年 【2011.05.08】
2010年 【2010.05.04】
2009年 【2009.04.29】
2008年 【2008.05.04】
2007年 【2007.05.05】
2006年 【2006.05.03】
2005年 【2005.04.30】
2004年 【2004.04.25】
 
・・・・・☆・・・・・☆
 
◆ 2016.04.30 (Sat)   晴 一時 曇
宗屋敷尾根取付 07:00- 1003m峰 08:15/08:20- 1284m峰 09:15- シラカケ岩 10:15/10:50- 熊倉山 11:15/11:25- 1307m峰 11:50/12:00- 1165m峰 12:35- 802m峰 13:20- 聖山(725m峰)13:35/13:55- 三峰口駅 14:45
 

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