初歩きは、大岳山へ初詣
(スベリ沢右岸尾根上部のひとコマ)
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
・・・・・☆
今年は休みの都合もあってお正月はお酒漬けで完全にぐだぐだしてしまい、初歩きは5日。平日なら空いているだろうと、初詣を兼ねて大岳山へ行ってきました。
(下ノ廊下ではない神戸岩の遊歩道。初めて歩きました)
今回は珍しく秋川側は神戸(かのと)岩入口BSからのスタート。車道をてくてく歩いて、途中神戸集落の春日神社に挨拶。歩き出してから45分ほどで神戸岩に着いたら、ここで一礼をして遊歩道に入ります。(標識なし・ハシゴが見える)
遊歩道は初めてだったのですが、短いながらも黒部の下ノ廊下を彷彿とさせるような迫った廊下の中を行く、迫力のある道ですね!この時期は日陰で寒かったものの、おかげで寒さも吹き飛ぶ爽快なひとときを味わえました。
(689m峰)
短い遊歩道が終わるとさきほどの車道に出て、少し北へ行ったところでようやく尾根に取り付きます。
のっけは本当に急でただひたすらに登るのみで、689m峰になんとか上がって一安心。ここからスベリ沢右岸尾根を辿る段取りです。
(植林の中、尾根上のモミがなぜか伐り残されている)
尾根は基本植林なのですが、なぜか尾根上に沿ってモミの大木が伐り残されているのが妙な感じ。立派な黒木が残されたその様子はどこか参道のようにも見えます。
神戸岩にあった看板には「神戸」とは大嶽神社の神域の入口という意味もあるとの記述があり、だからこそそう感じたのかも知れません。
(970m圏・一応巻き道はあるようだが・・・)
(慎重に行けば直登も可)
登るにつれ尾根は徐々に急になり、植林を抜けるとスベリ沢右岸尾根の核心とも言える、急斜面の基部に出ます。
ここから上は地形図で等高線が異常に詰まっている箇所で、あそこはどんな感じになっているのだろう・・・と少々不安もあったのですが、実際には直登できそうな雰囲気でホッとしました。
(ここに上がれば一安心・左手に大岳山)
一応尾根を西側へ迂回する道はあったものの、トラバースの方が却って気を遣う場合もあるので、ここは直登します(笑)。
立木を伝って慎重に登っていくと、急な箇所が終わる直前になって西側から明瞭な道がやってきたので、おそらく先ほどの道が折り返して戻ってきたのでしょう。
(大岳山山頂)
尾根が緩めば縦走路までは一投足。縦走路に出たら、南から直接大岳山へ上がりました。
山頂は人出はそこそこあるものの、お昼時なのにスペース確保に困らない程度。さすがに平日ですね。休日と比べものになりません。というか平日だからこそ大岳にしたのは正解でした。
(富士も何とか望めました)
(大嶽神社)
人が少ない上にかなり暖かかったおかげでのんびりしてしまい、気がつけば一時間近く経っていたので、ここで腰を上げて下山開始。まずは東の大嶽神社に寄って、参拝してから鍋割山へ向かいます。
しかし今年は本当に暖かい。人の入らない山ばかり歩いている自分にとって、この時期の人の多い登山道は凍結箇所が多く、かなり恐怖だったりするのですが(笑)今年は凍結箇所は見あらず、ごく普通に歩けて妙な気分です。
(登山道はこの時期なのに凍結箇所なし)
(鍋割山山頂)
鍋割山に着いたら、ここから北の鍋割尾根を辿って大楢峠へ下ります。
大楢峠はお盆以来で、今回寄ったのは峠のシンボルであるコナラの巨樹がとうとう倒れてしまったという話を聞いたからです。
(大楢峠・コナラの巨樹がとうとう・・・)
残念ですが、近年はかなり弱っていましたからねえ・・・まぁ天寿を全うされたということでもあるので、今までのお礼を兼ねて手を合わせました。お疲れ様でした。。。
(寄っておいて良かった・・・2015.08.16)
(小楢峠)
すでに知っている方も多いでしょうけど、大楢峠から鳩ノ巣への道が今は林道工事で通行止めになっていて、代替として城山経由の道が再整備されたようなので、今回は久しぶりに確認がてら尾根伝いのルートを歩いてみました。
城山へ足を延ばすのはおおよそ13年ぶりでしょうか。尾根は雑木林もあるし、コナラとケヤキの立派な木々が並ぶ小楢峠もなかなか良い雰囲気。でも下りと決めた身に城山の登り返しはなかなかハードですので、労なく下りたい向きには上坂へ下るのが上策でしょう。
(城山の道は迂回路になって再整備された)
(直接鳩ノ巣へ向かいました)
ただ再整備された道は、城山を越えて、送電塔のピークから東の尾根へいってしまったので、ここから先は昔登山道だった尾根伝いの薄い道を追って鳩ノ巣駅へ向かいました。
しかし・・・帰りの電車が想像よりもガラガラだったのは正月明けのせいなのか冬のせいなのか??今は平日でもこんなものなのでしょうかね?これでは減便改正も致し方ないのかなあ、と思いつつ帰路についたのでした。
・・・・・☆
◆ 2016.01.05 (Teu) 晴
神戸岩入口 08:50- 神戸岩 09:25/09:35- 689m峰 10:10- 970m圏 10:55- 大岳山 11:40/12:35- 鍋割山 13:15- 大楢峠 13:55/14:05- 城山 14:35- 鳩ノ巣駅 15:15
| 固定リンク
「【奥多摩】」カテゴリの記事
- 小下沢から景信山周回(2024.04.30)
- 奥多摩のシロヤシオといえば、、、(2023.05.16)
- アカヤシオの下見、、、(2023.05.04)
- メグスリノキを狙って、錦繍の日原へ(2022.11.20)
- 左廻りで御嶽山へ(2022.02.27)
コメント
AKIOさん、
あ、そのまま尾根通しには登ってませんです。少し右寄りへ行くと比較的安全な斜面になっていたのでそこを直登しました。
植林の多い尾根でしたけど、緩急のメリハリがあって思いの外面白い尾根でしたね。神戸岩から大岳に登るとなんか霊験あらたかな気もしましたし(笑)。
投稿: komado | 2016.01.09 23:30
Komadoさん、こんばんは。
970m圏の岩場を直登ですか。流石ですね。
確かに雰囲気的には登れそうな感じでしたが、人がほとんど登らない岩場は浮石などが落ちきっていないので、バランス感覚などとは違った難しさがありますね。小生は巻道のテープを見て、即巻道を選んでしまいました。(苦笑)
コナラの巨樹の件は残念ですね。あの付近の良いアクセントだったのですが。
投稿: AKIO | 2016.01.09 20:55
ゴン太さん、
こちらこそ、今年も宜しくお願いいたします。
しかし初歩きが神戸で被ったとは驚きです。お猿さんはいませんでしたけど、集落の様子とあわせて印象的でした。今までバイクで通り抜けるだけでしたので。。。
それはそうと今回大岳にしたのは大楢峠のコナラを確認したかったのが目的で、それから大岳。そしてどこから登ろうか?あAKIOさんが歩かれてたな(笑)となったわけです。
あと中尾根のモミが同じように残っていた話は興味深いですね。昔一度歩いたきりなので再訪しようと思います。未踏の尾根通りと組み合わせかな、と。
投稿: komado | 2016.01.09 00:09
あ、ぐぐだすは間違いです。掲示板のAKIOさんへのレスの写真で大岳山とすぐわかったのでした。
ごめんなさい。
投稿: ゴン太 | 2016.01.08 00:19
komadoさん、こんばんは~。本年もよろしくお願いいたします。
なんと神戸岩入口バス停下車と春日神社参拝は日付は違いますが、歩き初めで思い切りかぶっています(笑)。お猿さんには遇いませんでしたか?
神戸岩見物、私はカットしてしまったのですが、その先にこんな素敵な下の廊下があるなんて全然知りませんでした。というか想像も出来ませんでしたよ。
モミの木の刈り残しは中尾根でもありましたが、ホントあれは何なのでしょうかね。植林にウンザリしながらも、首をひねりながら登っていったのを思い出します。
ぐぐだすで、え?大岳山?とすぐわかったのですが、まさかこんなコースとは、まったく思いつきもしませんでした。「スベリ沢右岸尾根」という名称自体今回初めて耳にした次第です。
私は今回komadoさんの真似をして初めて干支にちなんだ山歩きを試みたのですが、残念ながら猿江の集落へは降りられず、また宿題をひとつ増やしてしまいました(笑)。
投稿: ゴン太 | 2016.01.08 00:07