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2016.01.15

新雪をちょっとだけ愉しむ御前山

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(御前山への道すがら・積雪は1cmほど)

しっかしこの冬は本当に暖かくて、今シーズンは雪が降らないのかも~なんて思い始めたりもしましたけど、ここへ来てさすがに涼しくなって、ちょこっとだけど降りましたね!

ということで連休に歩けなかった憂さをはらすべく13日は、未踏の尾根を絡めて久しぶりに御前山を訪れました。

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(中尾根・登り出しから植林が続く)

降雪直後なので早めに藤倉行きの二番バスで、またまた神戸岩入口に出てからのスタート。バスから降りると周囲は真っ白!でも想像よりも寒くありません。ストレッチを終えたら先週と同じく神戸岩方面へ車道をてくてく。

今回は水ノ戸林道の分岐に出た所で水ノ戸林道の方に入り、水ノ戸沢を渡って、中尾根に取り付きました。

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(800mあたりから雪が現れてきた)

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(大ムレノ山ノ神・危うく通り過ぎるところでした(汗)

中尾根は事前の情報通り、植林が延々続きます。でも思ったよりも明るくて悪くないと思ったのは事前の情報のお陰でしょうか。ただ尾根上は想像よりも雪が少なく、植林の中では日差しの当たる樹氷の中を歩く、なんてのは夢のまた夢。今回ばかりは登りの尾根の選択を間違えてしまったようです(笑)。

ということで樹間から見える周囲の白い山肌をちらちら見つつせっせと登るのみ。なので984m峰先の大ムレノ山ノ神も危うく通り過ぎてしまうところでした。

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(御前山山頂)

山ノ神を過ぎると稜線も間近で、手前のピーク?と思っていたところが稜線上のクロノ尾山でした。

稜線でも積雪は1cmほど。でも平日の朝とあって誰も歩いていなかったのはラッキーでした。雪の感触を愉しみつつ、さくさく御前山へ向かいます。

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(富士と三ツ峠)

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(もうこの頃には雪はあらかた溶けていた)

小一時間で着いた山頂は先客さんなのか?前日なのか?な足跡が一つのみ。天気も良いので早めのランチも考えたんですけど、さすがに寒くて長居する気になれません。

なので早々に山頂を辞して、お次は湯久保尾根を下ります。

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(大岳山と登ってきた中尾根を見下ろす)

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(湯久保尾根・こういう箇所は少ない)

湯久保尾根も植林主体の尾根ですけど、中尾根と比べれば↑↑こういう雑木林が絡んだ箇所もあってそんなに悪いわけではありません。

湯久保山の手前にあった西へ延びる明瞭な道分かれている分岐は自分の記憶が確かなら昔尾根通りの道標があったような気もしますけど自信がありません。なのでとりあえず登山道と別れて湯久保山へ登ってみました。

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(湯久保山・バックは御前山)

湯久保山に上がったらそのまま南西へ延びる尾根を拾い、ここから先が未踏の尾根通りへ向かいます。下り出しこそ不明瞭したが、じきに右手から先ほどの分岐から来たと思われる道と合流すれば、あとはその道を追う段取り。

今はろくすっぽ歩かれてないはずなのに、これだけ道が明瞭なのはかつてはかなり歩かれていた道なのでしょう。道が無理なくつけられているところも歩いていて心地よいですね。

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(途中で見かけたヤマザクラの大木)

途中で見かけたこのヤマザクラはさすがに弱っていたけどなかなかの存在感。今回ピカイチのおおものさんです。(^^)

道は尾根に沿っていくものだと思い込んでいたら、897m峰北鞍部が道の分岐になっていて、尾根通りへの道がここで尾根を東へ外れてしまうのは意外でした。

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(897m峰北鞍部附近にあった御霊神)

今回は古道に忠実に歩こうと思っていたので、尾根ではなく道の方を辿ることに決めてはいたんですけど、鞍部から南に立派な木が目に入ったので試しに寄ってみると・・・

ブナの大木が立つそこには珍しい??御霊神が祀られていて驚きました。何か曰くのあったところなのでしょうかね?こうなるともう手を合わせるしかないので(笑)手を合わせてから鞍部に戻り、尾根通りへの道を追います。

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(ろくすっぽ歩かれない割に道は至極明瞭)

道は尾根を外れて897m峰を巻く箇所こそ道は細かったものの、897m峰を巻き終えると道は駄馬が歩けるぐらいに広がって、歩きやすくなりました。

周囲は植林で趣にはかけましたけど、道は相変わらず歩きやすいようにつけられていて、これがどうしてなかなか心地よい道のり。時折分かれる明瞭な分岐が気になりつつも道なりに下っていくと、じきに尾根通り最奥の集落に飛び出ました。

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(尾根通りに出ました)

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(小岩の集落が見えてきた)

集落に出たら、残念ですが山道歩きはお終い。あとは尾根通りの集落の様子を眺めつつ車道をくだって小岩へ下るだけです。

好天と相まって尾根通りの様子は明るくて好ましい雰囲気。道中、夫婦の滝と湯久保の道標があるのに驚いたというか、やはりこの道があったか!と。折八の例を見るまでもなく、山上集落があるところにはそれらを結ぶ間道があることはおおよそ予想がついていました。もしかすると北秋川の面白さはその間道にあるのでは?などと思いつつ小岩へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
  
◆ 2016.01.13 (Wed)   晴
武蔵五日市駅 06:33→ 神戸岩入口 07:05- 水ノ戸林道分岐 07:35- 827m峰 08:15- 大ムレノ山ノ神 08:45- クロノ尾山 09:15- 御前山 09:55/10:00- 湯久保山 10:50- 897m峰北鞍部 11:10- 林道に出る 11:40- 小岩 12:30
 

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コメント

ゴン太さん、

いえいえ今回は未踏の方を選んだので後悔はしてませんよ。ただ雪降ったのが余計だったというか(笑)。

こまいぬ、ほんとうに可愛いですね。鑾野神社のは自分も気になってます。たしかに仰るとおり御岳や大岳よりも少し離れたこの辺りで残っているのはおそらく何かあるのかも知れませんね。

自分は南秋川の方でしたが、今回は神仏系とは無縁の山歩きでした。更新はもう少しお待ちくださ~い。

投稿: komado | 2016.01.19 23:41

 komadoさん、こんばんは。

 あれほど、とめたのに(笑)、中尾根を登りにとってしまったのですね。ま、でも、今後、相当な植林尾根に出会っても、「あれに比べれば…」と耐性がついたかも知れません。

 でも、そういう自分も、komadoさんの尾根通のあたりの記述を読んでいると、懲りずに御前山の南面を再訪してしまうんだろうな~と他人事のように思ってしまいます。バン野神社の方の狼もそうですけど、あそこらへん一帯には何か狛犬系をキーワードにした習俗が密かに息づいている感じがして、とても気になります。

 土曜はkomadoさんもお出かけになったみたいですが、私も山行きでした。道志主稜の未踏区間を歩いて、これでなんとか、奥牧野バス停から平野バス停まで道志の稜線でつなぎきることが出来ました。

投稿: ゴン太 | 2016.01.18 23:42

ba_sobuさん、

あの狛犬はぐぐたすの方に載せましたが、本当に可愛い。奥の二体は両方ともに子連れ、そして手前のは確かにお腹が大きめですね。

そもそも狛犬というのは性別があるものなのだろうかという疑問が湧いてきました。

今回、下りで面白いのを見つけたので後日貼りに行きますね。

投稿: komado | 2016.01.16 23:33

komadoさん おはようございます
御前山に登られていたのですか(^^)

中尾根の大ムレノ山ノ神のこま犬は可愛らしいでしょう?
イクメンならぬイクケンですし
もう一対の出っ腹は妊娠?
とすると 両方雌?

ここの二組に出会ってから、こま犬に注目するようになったのです

投稿: ba_sobu | 2016.01.16 06:17

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