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2015.10.05

藪岩乗り越え、八幡尾根をちょこっと辿って金峰山へ

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(八幡尾根2333m峰・遠見?の岩場より)

今年は夏どころか9月に入っても天気は今ひとつ。SWこそ、天気にそれなり恵まれたものの、スッキリとした乾いた秋らしい好天というのはほとんどなくて、10月に入ってようやく!でしたね。

ということで先の週末(10/03)はまたまた金峰山のあたり。アコウ平から水晶峠に上がり、そこから御堂ミコノ沢左岸尾根を辿って八幡尾根に出て、そのまま金峰山へ登るコースを組んで歩いてきました。

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(荒川の辺りも色づいてきた)

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(水晶峠)

今回はショートカットのつもりで御堂沢出合から枝尾根を登って直接水晶峠に出てみたのですが、下部はアズマシャクナゲの藪が煩く、とても正解と言える道のりではありませんでした。

着いた水晶峠の辺りは基本カラマツ植林でいささかか無粋でしたけど、それでも「らしい」コメツガの林もあって、その奥秩父らしい雰囲気が嬉しかったりします。小休止の後、水晶峠から表参道を黒平方面へしばらく行ったところで尾根(御堂ミコノ沢左岸尾根)に取り付いてみました。

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(最初はスッキリしていたが徐々にシャクナゲが煩くなり・・・)

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(最初の岩コブ)

最初こそ落ち着いた雰囲気のコメツガ林も、いつしかシラベの二次林に変わるとシャクナゲが出てきて徐々に歩きづらくなってきます。そして岩が出てくると藪が行く手を阻むようになり、最初の岩コブに出る所もその岩コブに出るまでが結構な作業。

なんとかその岩コブに出ると当然周囲は開けているので展望は抜群なのですが、隣に見える平岩尾根の下の岩峰とまだ同じ高さしか登ってません。水晶峠からすでに一時間も経っているのに(笑)。当然北に聳える金峰山は遙か先です。

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(岩稜はハクサンシャクナゲが密生していて歩きづらい)

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(次の岩コブより)

そして西の行く先には藪の隙間から急な岩峰が立ちふさがっているのが見えていて、コレどう行こうかなあ?という感じでしたが、実際は直登に巻きを絡めつつなんとか次の岩コブの西の鞍部に出られました。結果としてここの通過がこの日の核心でしたね。

次の岩コブから先も岩稜は藪が濃いので、尾根伝いだけでなく巻けるところは巻き気味に行ってみたものの、完全には避けられないので、なっかなか先へ進めません。

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(七人行者?の尾根の奥に金峰山、鉄山)

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(アズマシャクナゲのジャングルが続く)

それでも藪と藪の間にちょっとした岩コブがいくつかあって、休憩できたのは幸いでしたが、まさかここまで歩きづらかったとは・・・想像以上というか正直かなりナメてました。

とはいえここまで来たら登るだけですし、あとは体力勝負です。

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(時折こういう所があるのが幸い)

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(コメツガ林に変わると八幡尾根は近い)

それでも尾根が徐々に広がってくると快いコメツガ林に変わって、ようやくマトモに歩けるようになってきた感じ。少々ホッとしながら行くと、ようやく八幡尾根と合流する2320m圏峰に上がりました。

この時点ですでにお昼。歩き出しから三時間以上掛かったのは予想外・・・というか実はこのルートを取れば上り下り二回の日帰りコースに分けて八幡尾根を歩けそうだと目論んでいたのですが、八幡尾根に出るまでがメインの状態ではこの目論みは外れてしまったようです。

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(南アと八ツの奥には北アも・遠見?の岩峰より)

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(あがってきた2320m圏峰と南ア)

とりあえずランチ場探しを兼ねて八幡尾根を上がると2333m峰の直下が開けた露岩になっていて、当然展望も宜しく、素晴らしいところでした。原本(奥秩父)にその名のある「遠見」ってピークではなくこの岩場のことではないのでしょうかねえ??

でも展望は最高だったのにこの日は風が強かったのが玉にきず。ランチは諦めて先を行きます。

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(チョウセンゴヨウとアズマシャクナゲが覆う、遠見のピーク<2333m峰>)

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(ようやくここまで来たか・・・)

すぐ先の遠見もシャクナゲのジャングルでお話にならないのでなおも先を行くと、先の鞍部でようやく適地が見つかり、ようやくランチとなりました。とはいえこの時点で13時前は大弛峠の終バスのことを考えるとかなりマズい時間。距離は近いものの、藪の状態では確実にタイムアウトになる時間です・・・

なので休憩は10分程度にして再び歩き出すと、八幡尾根は歩く人もいるせいか?薄いながらも踏み跡があり、先ほどの登りの尾根と比べたら本当に楽で助かりました。

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(ハコネコメツツジ)

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(ダケカンバはすでに落葉)

ということで森林限界を超えても藪はさほどでもなく、時折振り返っては登ってきた尾根や周囲の展望を楽しむ余裕があります。

でも紅葉はすでに盛りを過ぎていて、それだけが残念でしたけど、この澄んだ晴天の許歩けるだけで充分素晴らしいですよ!

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(稜線より八幡尾根を見下ろす)

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(千代の吹上・瑞牆山・八ツ)

八幡尾根が歩きやすかったお陰で稜線には実働一時間ほどで上がれて、コレで帰りのバスに間に合う目処がつきました。

ちなみに今回自分が設定したタイムリミットは金峰山到着時14:30までなら大弛峠に出てバス。15時までなら梓山へ下ってバス。それ以降になったら大枚はたいて大弛からタクシーと言う感じ。でも迎車で大弛からタクシーなんていったいいくらかかるのかしらん?(笑)

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(金峰の山頂はすぐ先だ)

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(朝日山より金峰山を振り返る)

結局金峰山には14時着。でもこの時間でも人が多いですね~。少しだけ休憩をしたら、五丈石裏の神社に道中の無事を感謝して、帰路についたのでした。

今回は当初の目論見こそ外れてしまったものの、かなり楽しいコースでした。時間的な余裕があったらもっと楽しめたけどこればかりはしょうがない。八幡尾根日帰りは結局コレイ坂から登りが自分にとってリーズナブルかつ無難なようですね~。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.10.03 (Sat)   晴 時々 曇
塩山駅 07:30→ アコウ平 08:40- 御堂川出合 09:00/09:10- 水晶峠 09:30/09:45- 八幡尾根2320m圏峰 12:00- 2333m峰(遠見)12:10/12:20-(途中休憩15分)-稜線に上がる 13:40- 金峰山 13:50/14:10- 朝日岳 14:55- 大弛峠 15:35/16:00→ 塩山駅 17:30
 

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コメント

AKIOさん、

標高が上がると藪の種類が変わって、コレはコレで楽しいですね。でもシャクナゲは株立ちが素直だからまだマシですよ。

個人的にはハイマツがイヤですね~。あとバラヤブ。スズタケやネマガリダケも獰猛になると本当に大変ですけど、まだ慣れがある。今回は良い運動ができました(笑)。

投稿: komado | 2015.10.07 20:01

Komadoさん、こんばんは。

Komadoさんでもタイムアウト寸前の薮ならば、小生ならば、まずアウトだったでしょうね。(笑)
先日登った奥鬼怒の黒岩山も、頂上近くは踏み跡はあるものの枝が手強くて、ザックを分岐にデポして空身で登って良かったと思ったものです。スズタケの密薮も大変ですが、ちょっと違う大変さですね。

投稿: AKIO | 2015.10.06 22:25

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