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2015.10.29

錦繍の日原・孫惣谷をめぐる山をひとめぐり

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(天祖~板小屋吊尾根のコハウチワカエデ紅葉は終盤)

さてさて翌日曜(10/25)は久しぶりに日原に入って紅葉狩りでした。

近年の登山ブームのお陰で奥多摩駅の混雑が酷くなったこともあって、ここのところ足が遠ざかってましたが、さすがに紅葉の時期の日原は外せません。でも二番バスは発車時こそいっぱいにはなったものの想像よりも少ない印象。これも文化の日の前の週のせいなのか?それとも山ブームが少しは落ち着いたのか・・・??

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(松尾尾根<1366m峰南尾根>下部)

ということで東日原から歩き出せば一人旅、ではありませんでしたけど(笑)それでも歩く人が極少になるのは毎度のこと。強風に吹かれつつ林道をてくてくてくてく歩いて、今回は1366m峰南尾根たる松尾尾根の取付へ向かいます。

取付までは休憩込みで自分の足で75分ほど。その先の名栗沢橋だとおおよそ90分なので、まぁ妥当なところでしょうか。お茶を飲んでからそのまま松尾尾根に取り付きました。

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(オオウラジロノキの実が大量に落ちていた)

のっけの植林から意外に早く雑木林に出たことに驚きつつなおも登っていくと、まもなく旧日原林道(ハタゴヤ方面は通行不能)を突っ切り、またまた植林に変わってしまったのは予想通りとは言え少々ガックリしてしまいました。これがこの尾根を今の今まで歩かなかった理由なんですけど。。。

そして旧日原林道の高巻き道を突っ切ると、ようやく尾根の右側が雑木林に変わって、ようやく紅葉を楽しめるようになってきます。

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(植林と雑木林の間を行く)

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(1366m峰直下が一番雰囲気が良かった)

結局雑木林に変わった辺りから1366m峰までが松尾尾根の雰囲気の良いところでした。

天気の良さ、紅葉の美しさ、そして林の美しさ・・・やっぱり日原は格別ですね。

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(天祖山表参道のひとコマ)

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(オオモミジも色づいてきた)

のんびり偵察しながら歩いても1366m峰には1時間ちょいで到着。遠回りした割には想像よりも早い印象です。

そしてここから先は紅葉の盛りに入った表参道を辿っていきます。

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(オオイタヤメイゲツ)

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(いいですねえ!)

天気は良いし、紅葉も盛りなのに表参道は誰もいません。まぁ自分的にはそれが理想ではあるんですけど、なんでこんな素敵な山がもっと歩かれないのか?と不思議に思うこともたびたび。

風は相変わらず強いけど、気温が高いので想像よりも快適に歩けるし、風に吹かれて落ち葉が舞う様子もまた良いものですよ。

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(ブナも見事です)

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(会所より)

そんな紅葉を愛でつつのんびり歩くと、一時間ほどで会所に到着します。しかしここは訪れる度にどこかスッキリしていってますね。良い意味でも悪い意味でも。

意外に風が通らなかったので、今回はここで富士山を眺めながらランチ。それから天祖山に上がりました。

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(長沢谷方面・雲取、二軒小屋尾根、ノーナギ尾根)

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(盛りは過ぎてましたけどここは見事です)

天祖山から下り始めると風が一気に強くなり、少々冷たくなってきましたけど、まだまだ普通に歩けるレベル。それも梯子坂ノクビレに降り立てば風も収まって、緩く登り返すとコハウチワカエデの紅葉帯です。

紅葉はさすがに盛りは過ぎて終盤に入っていたものの、間に合ってホッとしました。盛りは週中だったでしょうね。でも盛り過ぎれば足下の紅を楽しめて、これもまた見事でした。

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(サラサドウダンも間に合った!)

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(水松山周辺のカラマツ黄葉は盛り)

稜線の紅葉は終わっていたので、板小屋ノ頭と水松山は巻いてそのまま縦走路を東へ行きます。水松山のカラマツは盛りで近年では一番良い状態。

でも強風の日の縦走路は良いですね。鞍部以外は南側を巻いてくれるので穏やかで快適に歩けます(笑)。

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(ヘリポートは刈り払われていた)

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(タワ尾根上部の今や貴重な黒木帯)

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(黄色だけどこのオオモミジは見事)

そんな快適な縦走路も今回の所はタワ尾根を乗り越すまで。あとはタワ尾根を下るだけです。

上部の紅葉はほぼ終わっていて、ウトウノ頭を越えて篶坂ノ丸へ向かう、この辺りが紅葉の盛りでした。↑↑上のオオモミジはレモンイエローに近い黄色に染まっていて印象的。あの黄色は緑の要素がまだ残っているからなのかなあ。。。

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(ゆったりとしたプロムナードが続く)

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(篶坂ノ丸山頂)

ゆったりとした紅葉のプロムナードは篶坂ノ丸を過ぎ、金袋山まで続きます。

下の方はまだウリハダカエデがメインなので、この週末でもギリ大丈夫そうですね。

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(タワ尾根下部はまだウリハダカエデがメイン)

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(金袋山附近)

金袋山を過ぎると周囲は緑が優勢になって、自然と淡々と下るようになってしまいます。この辺りの紅葉はこの週末からが見頃でしょう。

タワ尾根では誰も見かけなかったのに、一石神社への下りになった途端人を抜くようになったのには驚きましたけど、今はタワ尾根でもこれぐらいは入っているのですね~。

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(一石山・紅葉はこれから)

ということでじきに神社に降り立ったら、道中の無事を感謝して東日原へ向かったのでした。

今回記事をまとめていたときに気づいたんですけど、日原も10ヶ月ぶりだったんですね!自分で驚きましたよ(笑)。久しぶりに歩いたらぼちぼちプランが思いついて楽しみが増えました。でもこの日の人出は最近のデフォルトと捉えていいのか?ちょっと疑問というか怖いですねえ(笑)。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.10.25 (Sun)   晴
奥多摩駅 07:25→ 東日原 07:55- 八丁橋 08:40- 松尾尾根取付 09:10- 1366m峰 10:20- 会所 11:20/11:40- 天祖山 11:45- 水松山分岐 12:40- ウトウノ頭 13:45- 一石山 14:55- 一石山神社 15:20- 東日原 15:45
 

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2015.10.26

紅葉の下見を兼ねて三頭山へ

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(三頭山直下、紅葉の盛りは過ぎた)

やれやれ・・・紅葉シーズンに入ったというのに所用が重なりまるまる三週間あいてしまいました。その間に紅葉の盛りが近場の山に来たので、今秋は久しぶりに奥多摩の連荘。初日の土曜(10/24)は様子見を兼ねて三頭山の辺りを良い子に歩いてきました(笑)。

今回も楽をしてバスで都民の森へ出てからのスタート。紅葉シーズンだし、人出も多いだろうと思い込んでいたら、コレが意外や意外、三頭沢の道のりは意外に人が少なく、すれ違った人を含めても10人ほどだったのには驚きました。

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(ケヤキ)

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(三頭沢下部)

紅葉はすでに都民の森でも始まっていますが、都民の森から三頭沢の中部辺りまではまだまだ緑が優勢な感じ。

徐々に増えていく紅葉を愛でつつ、足下の名残の花を愛でつつ、ほんのり漂うカツラの甘い香りを楽しみつつ、気持ちよく歩けたのは、思いの外人出が少なかったおかげでしょう。

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(オオイタヤメイゲツ)

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(三頭沢上部で見頃になった)

そして紅葉は三頭沢の上部辺りが盛りで、ひときわ紅く色づいたウリハダカエデが目を引きます。

ムリカリ峠に出て三頭山へ向かうとこちらでも紅葉はまだまだ楽しめました。

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(ヤマボウシ)

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(ハウチワカエデ)

じきに着いた三頭山の山頂がさすがの人出で山頂は人でいっぱいだったのは当然なんですけど、今までの道のりが静かだったので妙な違和感が・・・(笑)。

でも人がたくさんいたのはここだけ。山頂は休むスペースすらないのでそのまま西の鶴峠方面へ下りはじめます。

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(この日唯一の展望ポイントより大菩薩方面)

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(紅葉見頃のレンジは1300~1450mぐらいでした)

西へ下った露岩で展望をちょこっと楽しんでからなおも下ると、この辺りが紅葉の盛り。好天と相まって楽しい道のりです。

あとバスのお陰なのか、鶴峠から登ってくる人も今は結構いらっしゃるんですね。

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(リンドウも咲き始めた)

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(巻道分岐の辺りはまだ緑が優勢)

なおも下っていくと周囲は緑が優勢になり、そして周辺に立派なブナが目につくようになると、そろそろ巻き道の分岐。

ランチはどうしようか迷ったんですけど、最終的には分岐のお隣のピークでとらせてもらいました。↓コハウチワカエデの紅葉が本当に綺麗だったのです!

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(綺麗に色づくのはやはりコハウチワカエデ)

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(北面巻道・コアジサイは黄葉)

ランチを終えたら、お次は戻るように巻道に入ります。午後の北面は日陰が多くなってしまうのが残念ですが、林の良さが楽しい道のり。

しばらく行くと、美しいシオジ主体の渓畔林が広がる玉川に出て一休み。シオジの新鮮な落葉で周囲が緑に埋もれる様子も実は秋の光景。本当はこのまま玉川を下って帰りたかったんですけど、バスの時間があいてしまうので、今日の所はそのまま先を行くしかありません。

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(玉川の辺りはシオジの落葉で埋もれている)

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(ヌカザス尾根・中腹でこんな感じ)

まもなくヌカザス尾根の道と合流したら、今回はかなり久しぶりにヌカザス尾根を下りました。

紅葉はオツネノ泣坂辺りまでが盛りでししょうか。道が急なのは良いのですが、下りと決めた身にアップダウンが多いのはなかなか堪えます。でも途中で珍しいイヌブナの一本木に逢えたのが今回の収穫でしょうか。

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(こんな立派なイヌブナがいたんですね!)

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(浮き橋は二年ぶりか?)

周遊道に出て、大回りさせられつつも浮き橋に降りれば山歩きはほぼ終了。なぜかカップルばかりだった中を黙々と渡って(笑)峰谷橋へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.10.24 (Sat)   晴 時々 曇
武蔵五日市駅 09:00→ 都民の森 10:10/10:15- 三頭山 11:35- 巻道分岐 12:20/12:50- 鶴峠分岐 13:40- ヌカザス山 14:10- イヨ山 14:45- 麦山の浮橋 15:30- 峰谷橋 15:40
 

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2015.10.05

藪岩乗り越え、八幡尾根をちょこっと辿って金峰山へ

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(八幡尾根2333m峰・遠見?の岩場より)

今年は夏どころか9月に入っても天気は今ひとつ。SWこそ、天気にそれなり恵まれたものの、スッキリとした乾いた秋らしい好天というのはほとんどなくて、10月に入ってようやく!でしたね。

ということで先の週末(10/03)はまたまた金峰山のあたり。アコウ平から水晶峠に上がり、そこから御堂ミコノ沢左岸尾根を辿って八幡尾根に出て、そのまま金峰山へ登るコースを組んで歩いてきました。

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(荒川の辺りも色づいてきた)

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(水晶峠)

今回はショートカットのつもりで御堂沢出合から枝尾根を登って直接水晶峠に出てみたのですが、下部はアズマシャクナゲの藪が煩く、とても正解と言える道のりではありませんでした。

着いた水晶峠の辺りは基本カラマツ植林でいささかか無粋でしたけど、それでも「らしい」コメツガの林もあって、その奥秩父らしい雰囲気が嬉しかったりします。小休止の後、水晶峠から表参道を黒平方面へしばらく行ったところで尾根(御堂ミコノ沢左岸尾根)に取り付いてみました。

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(最初はスッキリしていたが徐々にシャクナゲが煩くなり・・・)

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(最初の岩コブ)

最初こそ落ち着いた雰囲気のコメツガ林も、いつしかシラベの二次林に変わるとシャクナゲが出てきて徐々に歩きづらくなってきます。そして岩が出てくると藪が行く手を阻むようになり、最初の岩コブに出る所もその岩コブに出るまでが結構な作業。

なんとかその岩コブに出ると当然周囲は開けているので展望は抜群なのですが、隣に見える平岩尾根の下の岩峰とまだ同じ高さしか登ってません。水晶峠からすでに一時間も経っているのに(笑)。当然北に聳える金峰山は遙か先です。

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(岩稜はハクサンシャクナゲが密生していて歩きづらい)

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(次の岩コブより)

そして西の行く先には藪の隙間から急な岩峰が立ちふさがっているのが見えていて、コレどう行こうかなあ?という感じでしたが、実際は直登に巻きを絡めつつなんとか次の岩コブの西の鞍部に出られました。結果としてここの通過がこの日の核心でしたね。

次の岩コブから先も岩稜は藪が濃いので、尾根伝いだけでなく巻けるところは巻き気味に行ってみたものの、完全には避けられないので、なっかなか先へ進めません。

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(七人行者?の尾根の奥に金峰山、鉄山)

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(アズマシャクナゲのジャングルが続く)

それでも藪と藪の間にちょっとした岩コブがいくつかあって、休憩できたのは幸いでしたが、まさかここまで歩きづらかったとは・・・想像以上というか正直かなりナメてました。

とはいえここまで来たら登るだけですし、あとは体力勝負です。

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(時折こういう所があるのが幸い)

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(コメツガ林に変わると八幡尾根は近い)

それでも尾根が徐々に広がってくると快いコメツガ林に変わって、ようやくマトモに歩けるようになってきた感じ。少々ホッとしながら行くと、ようやく八幡尾根と合流する2320m圏峰に上がりました。

この時点ですでにお昼。歩き出しから三時間以上掛かったのは予想外・・・というか実はこのルートを取れば上り下り二回の日帰りコースに分けて八幡尾根を歩けそうだと目論んでいたのですが、八幡尾根に出るまでがメインの状態ではこの目論みは外れてしまったようです。

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(南アと八ツの奥には北アも・遠見?の岩峰より)

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(あがってきた2320m圏峰と南ア)

とりあえずランチ場探しを兼ねて八幡尾根を上がると2333m峰の直下が開けた露岩になっていて、当然展望も宜しく、素晴らしいところでした。原本(奥秩父)にその名のある「遠見」ってピークではなくこの岩場のことではないのでしょうかねえ??

でも展望は最高だったのにこの日は風が強かったのが玉にきず。ランチは諦めて先を行きます。

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(チョウセンゴヨウとアズマシャクナゲが覆う、遠見のピーク<2333m峰>)

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(ようやくここまで来たか・・・)

すぐ先の遠見もシャクナゲのジャングルでお話にならないのでなおも先を行くと、先の鞍部でようやく適地が見つかり、ようやくランチとなりました。とはいえこの時点で13時前は大弛峠の終バスのことを考えるとかなりマズい時間。距離は近いものの、藪の状態では確実にタイムアウトになる時間です・・・

なので休憩は10分程度にして再び歩き出すと、八幡尾根は歩く人もいるせいか?薄いながらも踏み跡があり、先ほどの登りの尾根と比べたら本当に楽で助かりました。

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(ハコネコメツツジ)

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(ダケカンバはすでに落葉)

ということで森林限界を超えても藪はさほどでもなく、時折振り返っては登ってきた尾根や周囲の展望を楽しむ余裕があります。

でも紅葉はすでに盛りを過ぎていて、それだけが残念でしたけど、この澄んだ晴天の許歩けるだけで充分素晴らしいですよ!

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(稜線より八幡尾根を見下ろす)

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(千代の吹上・瑞牆山・八ツ)

八幡尾根が歩きやすかったお陰で稜線には実働一時間ほどで上がれて、コレで帰りのバスに間に合う目処がつきました。

ちなみに今回自分が設定したタイムリミットは金峰山到着時14:30までなら大弛峠に出てバス。15時までなら梓山へ下ってバス。それ以降になったら大枚はたいて大弛からタクシーと言う感じ。でも迎車で大弛からタクシーなんていったいいくらかかるのかしらん?(笑)

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(金峰の山頂はすぐ先だ)

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(朝日山より金峰山を振り返る)

結局金峰山には14時着。でもこの時間でも人が多いですね~。少しだけ休憩をしたら、五丈石裏の神社に道中の無事を感謝して、帰路についたのでした。

今回は当初の目論見こそ外れてしまったものの、かなり楽しいコースでした。時間的な余裕があったらもっと楽しめたけどこればかりはしょうがない。八幡尾根日帰りは結局コレイ坂から登りが自分にとってリーズナブルかつ無難なようですね~。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.10.03 (Sat)   晴 時々 曇
塩山駅 07:30→ アコウ平 08:40- 御堂川出合 09:00/09:10- 水晶峠 09:30/09:45- 八幡尾根2320m圏峰 12:00- 2333m峰(遠見)12:10/12:20-(途中休憩15分)-稜線に上がる 13:40- 金峰山 13:50/14:10- 朝日岳 14:55- 大弛峠 15:35/16:00→ 塩山駅 17:30
 

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2015.10.01

浅間嶺から松生山へ抜ける

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(松生山からの下りしな)

さて、金峰山の翌日(09/23)は軽めの山行きという事で10日前に歩いた浅間尾根の続きを歩いてきました。

今回は少々遅出で9時のバスでしたが、それでもバスは二台運行。天気が良いこともあって盛況でした。でも人里(へんぼり)で降りたのは自分一人で、バスを降りたらストレッチをしてさっそく歩き出します。

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(人里峠みち上部のひとコマ)

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(人里峠)

人里峠みちは浅間嶺周辺の登山道で数少ない未踏の道。のっけの舗装路歩きがかなりきつかったものの、山道に入れば歩きやすく、ホッとします。

でもひと登りで林道に出てビックリ。しばらくは林道を突っ切りながら行き、再び山道に入るとじきに民家に出てまたビックリ。そしてその先の四辻から道はトラバースしていき、上がりきると人里峠でした。

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(伐採跡からの御前・大岳、この日は明瞭)

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(サラシナショウマ・咲き始め)

ここから先は10日前に歩いた道。でもこの日も人の気配はほとんどしません。

天気が良いせいか気持ちよい道のり。すぐ先の伐採地では御前や大岳もクッキリ見えて、先週は蕾だったサラシナショウマも咲いてました。そして先の分岐では尾根道を選んでいくも、さすがにこちらは植林が多いです。

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(ガンクビソウ)

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(休憩舎前の広場)

荒れてしまった印象の浅間神社で参拝をして、休憩舎に出たらこの日もハイカーは二人のみと至って静か。山頂に上がってもそんな感じで、お昼なのにこの静かさはやはり時期的なものなのでしょうね。

周辺の草原はアキノキリンソウが盛りで、10日前は盛りだったキクの類いは盛りを過ぎて、草原の花自体がそろそろおしまいの感じです。

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(今回は晴れたけど富士は見えず)

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(草原で盛りだったのはアキノキリンソウ)

10日は前は奇跡的に見えた富士も、天気の良いこの日に見えなかったのには少々ガックリでしたけど、まぁこいうこともありますか。

山頂で軽くランチを取ったら、今回は前にパスした松生山へ向かいます。

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(松生山への道は雑木林が快い)

松生山は藤井本が出たときにそれに倣って訪れて以来の再訪。16年ぶりでしょうか。浅間嶺から下ったところに松生山の道標ができたのはいつのことでしょう?

道標に従ってなおもおね伝いに行くと、道標が付けられているだけ合って急な箇所は道が造られている感じ。そして登り切るとその先は雑木林の緩やかな稜線が続いて、この辺りが気持ちよく、周辺一のハイライトだと思います。

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(松生山がアンテナ施設になっていたとは!)

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(道は少々不明瞭ながら道標はある)

そんな歩きが松生山まで続くのだろうな~と思っていたら、突然周囲が開けたアンテナ施設に出て、なんですかこれは?はいここが松生山でした(笑)。

施設は新しいので5年以内に造られたのでしょう。せっかく楽しみにしてたのにこの仕打ち(自分勝手な!)。三角点だけカメラに収めて先を行くしかありません。

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(九本楢・・・ミズナラです・・・と言ったら良いのか)

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(植林と雑木林の間を行くことが多かった)

松生山に道標がなかったので、この先はもう無いのかと思っていたら、しばらく下ると現れて、やはり笹平までは整備したようですね。とはいえ整備以降、おそらくフォローされてないのでしょう、尾根の分岐等道筋が不明瞭な箇所もあり、初心者にはお勧めできない状態ではあると思います。

尾根は払沢ノ峰(858m峰)の先のピークまでは浅間尾根の主稜線なので、下ると言うより縦走と言った感じ。それから緩やかに下っていくイメージでした。

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(498m峰手前のアップダウンが少々しんどい)

もう下りと決めたときのアップダウンほどしんどいのはありません。498峰の手前と本峰がそんな感じで少々しんどかったけど、これも良いアクセント、498m峰を過ぎればあとは本当に下りのみで、下りきるとそこはちょうど笹平のバス停でした。

でもバスは15分前に出たばかり。しょうがないのでバスの多い本宿を目指して県道をてくてく下ったのでした。
  
・・・・・☆
 
◆ 2015.09.23 (Wed)   晴
武蔵五日市駅 09:00→ 人里 09:45/09:55- 人里峠 10:40/10:50- 浅間嶺 11:20/11:40- 松生山 12:10/12:15- 858m峰(払沢ノ峰)12:45- 498m峰 13:40- 笹平 14:00
 

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