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2015.06.30

岩藪乗り越え、平岩尾根から鉄山へ

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(平岩尾根<鉄山南尾根>上部のひとコマ)

さすがに梅雨時は天気と用事が重なってスムーズに山歩きをさせてくれませんね。先の週末も予報は宜しくなく、今回もダメかと思っていたのに、なぜか日曜(06/28)は予報が急に良くなって歩けそうな雰囲気。

というか気温はかなり上がるものの、乾燥した爽やかな天気になりそうだったので、ここで秋に回そうと思っていた鉄山の南尾根たる平岩尾根が急遽浮上して、さっそく歩いてきました。

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(ズタヤクシュ)

今回はおおよそ一年ぶりに大弛峠行きのバス~乗合タクシーに乗って、途中のアコウ平で降ろしてもらって(料金は大弛峠まで行くのと同額)からのスタート。1900mまで上がると空気は爽やかで涼しく、本当に気持ちが良いですね。それだけで気分は最高です。

とはいえ、のっけは荒川まで150mほど下りる道のり。シラベの二次林の中、林業なのか?鉱業なのか?の軌道跡をたどるのが面白いですね。

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(荒川に降り立ちました)

15分ほどで荒川に降り立ったら、飛び石で左岸へ徒渉。すぐ下が御堂川(御室川)との出合になっており、金峰山へはその御堂川を遡るのですが、その出合の中間の尾根こそが今回の目的である鉄山南尾根たる平岩尾根の末端部だったりします。

出合附近は広場になっていて心地よいところだったので、メロンパンを食べつつ少し休憩。それから平岩尾根に取り付きました。

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(サラサドウダン)

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(平岩尾根下部は植林帯のお陰で歩きやすい)

尾根末端はスズタケでも茂っているのかと思いきや、末端からスッキリしててラッキーでした。尾根下部はカラマツ植林に黒木の二次林が混ざる中、アズマシャクナゲがぽつぽつ茂っていて、なんか公園のような感じがしなくもないかも。

そんな中をゆるゆる登っていくと、じきにカラマツ植林が切れて、シャクナゲが被るようになってきます。

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(開けた岩頭の出るあたりから、尾根が急になって)

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(右手に岩壁を見ると、核心部のはじまり)

すると尾根は急になってやはりというか露岩も現れ、藪を分けつつえっちら登っていると、周囲の開けた岩頭に出て一休み。

そこからコメツガとシャクナゲの尾根を介して、右手にいかにもそれとわかる巨大な岩壁が現れると、ここからが平岩尾根の核心部のはじまりです。

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(肩の岩頭に一旦上がり)

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(その奥に最初の岩峰<平岩?>が見える)

ひと登りで尾根の肩とも言える、これまた開けた岩コブに出て一息ついてから先を行くと、シャクナゲが濃くなり、一気に歩きづらくなりました。

そんな藪を分けつつのろのろ行き、岩峰の直下に出るも、ピークは間近なのに密なシャクナゲのせいでなかなか近づけません。それでも展望が良いのはわかっていたし、区切りでもありそうなピークだったので、ここは藪をくぐって上がりましたよ(笑)。

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(最初の岩峰より)

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(尾根は痩せててシャクナゲが煩い)

この最初の岩峰を過ぎると尾根は平衡になり、藪に埋もれた地面を探りつつ、のろのろアップダウンを繰り返す感じ。

今年のアズマシャクナゲはどうやら↓↓この落花が最初で最後のようです(笑)。でも完全に諦めていたのでこれでも嬉しかった。ちなみにハクサンはまだ蕾でした。

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(落花だが今年初のアズマシャクナゲ)

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(次の岩峰<平岩?>の奥には鉄山)

やがて北側が開けたピークに出ると、目の前には次の明瞭な岩峰が聳え、その奥にようやく鉄山の姿。やれやれ・・・先はまだまだ長そうです。

そして左手には金峰山と御室へ下る表参道の急な尾根も間近。その尾根のちょうど真ん中の辺りに、四角い台座の上に丸石がのったような奇岩が見えたのですが、これが「片手回し」と呼ばれる岩のようですね。

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(金峰山方面・真ん中には表参道の片手回しが見える)

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(ここはフリクションが効いてすんなり登れる)

次の岩峰は見た目よりも近い印象で、登りは急なものの、フリクションが効いてすんなり登れました。

ここは休憩できるスペースがあったので小休止。静かで展望宜しく、良いところですねえ。お隣の表参道も一度歩いてみなければいけませんね。

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(次の岩峰より)

この岩峰を過ぎるとスッキリした美しいコメツガの自然林に変わって、核心部は終了のようです。

ちなみに原全教の「奥秩父」によると、この辺りの岩稜帯が「平岩」と呼ばれているようですけど、最初と次の岩峰のどちらかがそう呼ばれているのか?それともこの二つの岩峰間の総称なのか?それがよくわからず、少々気になるところではあります。

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(次の岩峰を過ぎるとようやく藪から解放されるが)

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(森林帯を抜けると次は低木の藪が待っている)

核心部は終わったとはいえ鉄山はまだまだ上ですし、それより気がかりだったのが、下から見えた森林限界の低木帯のこと。

ここで意外や森林帯を抜けてしまい(笑)いきなりハイマツ漕ぎか~と思ったら、標高が低いせいか?ハイマツよりも株立ちの素直な低木化したコメツガの方が主だったのはラッキーでした。

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(2340m圏峰・なにか祀られていた模様)

ということで再びのろのろ藪をこぎつつようやく2340m圏のピークに上がったら、なんともうお昼時。ここまで来るのに歩き出しから3時間もかかっていたのでした。当初は大弛峠から下って表参道を登り返すプランも考えていたんですけど、もしそれを実行してたら9時歩き出しではタイムアウトになっていたでしょう(笑)。

そして驚いたのがピークの一角に御神酒とおぼしき古い瓶缶が残されていたこと。今はもちろん何もありませんが、昔は金峰山にまつわる神さまが祀られていたのだと思われます。

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(コケモモ)

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(ずいぶん上がりましたねえ)

2340m圏峰から先もいったんは樹林帯を介したものの、基本は低木帯で終始藪漕ぎが続きました。

でもここまで上がってくると、その低木帯の中に藪のないガレ場が点在するようになって、自然とそれを繋いで登っていくようになりますね。

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(まだまだ藪は続いて)

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(切り開きが現れると鉄山は近い)

やがて尾根の中心に切り開きが現れるとようやく藪から解放されて、ひと頑張りでようやく鉄山の山頂に登りつきました。

シャクナゲに囲まれた、荒れた感じの山頂には少々ガッカリ感もありましたけど、まぁ登りで充分楽しめたので、無問題です。

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(鉄山山頂)

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(ミツバオウレン)

登りに時間がかかったとはいえ、まだ13時なら金峰山に寄る余裕もあるのですが、ちょっと曇ってきたこともあって気が向かない感じ。とはいえ別の方でもうひと遊びという時間でもないので、結局大弛峠へ向かうしか選択肢はないのでした。

さすがに稜線は人が多いけど、想像よりは少ない印象。あとはお花を探しつつ、周囲の展望を楽しみつつ大弛峠へ向かったのでした。

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(朝日山付近より鉄山・金峰山を振り返る)

結果としてはショートコースになりましたが、今回は久しぶりにワクワク感の多い、楽しい山行きでした。まぁ晴れたのが一番でしょうけど、色々良いことも重なった事に感謝。次は機会を見つけて金峰山の表参道を歩かなければいけないですね。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.06.28 (Sun)   晴
塩山駅 07:30→ アコウ平 08:40/08:50- 御堂川出合 09:05/09:20- 最初の岩峰 10:20/10:25- 次の岩峰 10:50/11:00- 2340m圏峰 11:40/12:05- 鉄山 13:00- 大弛峠 14:20
 

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2015.06.17

超遅出で御岳山からサルギ尾根を下る

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(神苑の森のひとコマ)

さてさて、5月の天気が意外に良くて梅雨入りも遅れるのか?と思いきやあっさり梅雨入りしてしまい、ぐずついた日が続きますね。

先週末は山行きを日曜にしたかったんですけど天気がイマイチ。でも土曜(06/13)は朝から歩けない、となると久しぶりに超遅出の御岳山と相成りました。

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(アカショウマ)

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(静かで良い道ですが、基本一方通行のようです)

超遅出と言っても今回はちょっと早めで御岳平を14時スタート。御岳神社へ向かうと、なにか祭礼があるのでしょうか?お囃子が演奏されていて、そのお囃子を聴きながら神苑の森に入ります。

神苑の森の道は細いけど、林の雰囲気宜しく大変静か。もうこの道を知ってしまった以上、長尾平経由の道は盛夏以外歩きたくない感じですね~。

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(コアジサイ)

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(尾根伝いに奥ノ院へ向かいます)

でも途中、ガイドのパーティとすれ違ったときにこの道は西側からの一方通行だと言われて、嘘やん!と思ったんですけど本当だったんですね(笑)。

その先でも二パーティとすれ違ったのですが、そのたびに言われてしまう始末。そんなのどっこにも書いてへんやん!と心の中で思いつつも、超遅出というツッコミ所満載な(笑)山行きをしている身には、「謝る」という手立てしかありませんでした。

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(奥ノ院)

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(ナツハゼ)

天狗の腰掛杉に出たら、そのまま尾根伝いに奥ノ院へ向かいます。さすがにすれ違う人は入るものの静かですね。至って快適に歩けます。

奥ノ院に上がったら参拝をして、先を行くとすぐにスノキ系のお花が目に入ったので調べてみると、これはナツハゼでした。

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(アブラツツジは終わっていたが、これは綺麗に咲いていた)

そして周囲によく見かけるアブラツツジは終わっていて、やっぱり遅いよな~と少々ガッカリしつつ先を行くと、なんとまだ綺麗に咲いているのが一本だけ残っていて、ラッキーでした。

とはいえ梅雨時になると端境期なのでお花は少ないですね。鍋割山を越えて、先の分岐に出た所で、今回は引き返し、サルギ尾根を下ります。

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(ここまで来たら引き返して)

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(ニガナ)

サルギ尾根はおそらく15年ぶりくらいでしょうか。もちろんこの時期は初めてでしたし、近年は整備されて道標もついたという事で、尾根の様子が気になっていたのでした。

とはいえ、展望台までは以前から登山道だったので、御岳周辺同様に広いしっかりした道です。

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(上高岩山の展望台)

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(ネジキ・今回は見頃でした)

下の敷板が少々怖かった展望台を過ぎると、道は細くなり、「らしく」なります。必要以上に整備してない感じが却って好ましいと思いました。

尾根は露岩帯も多く、歩きの良いアクセントになりますね。

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(サルギ尾根・雑木林が多くて快い)

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(ギンリョウソウ)

そしてなにより、今回歩いて驚いたのが雑木林の多さ。もっと植林のイメージでしたけど、これは良い意味で裏切られました。

というかですね。今回歩いた神苑の森~尾根伝い~サルギ尾根は結果として植林が少なく、これなら冬場でも良さそうですよ。

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(高岩山)

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(ヤマボウシ)

そんな雑木林にはヤマボウシが満開でなかなか壮観でしたけど、いかんせん写真に収めるとなると上から撮れる場所がなくて、↑↑こうなってしまうのが残念でした。

あとはコアジサイと岩場でネジキが見られるくらい。とはいえ、ヤマボウシにしてもネジキにしても近年ほとんど直に逢えてなかったので、実は結構嬉しかったりします。

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(尾根は露岩帯が多い)

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(養沢神社)

サルギ尾根の道は基本整備は最小限と言った感じでしたけど、途中にベンチがいくつがあったりして、それなりに登山道の雰囲気もありました。でも下山後のバスのこともあり、歩く人は少なそう?にも見えます。

養沢神社も綺麗になって、バス待ちの間のんびりさせてもらいました。あっあと、今は養沢のバスは瀬音の湯へ寄るのですね。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.06.13 (Sat)   曇
御岳平 14:00- 奥ノ院 15:00/15:10- 芥場峠 15:45- 展望台 16:00/16:05- 高岩山 16:35- 養沢神社 17:35
 

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2015.06.02

緑の蛾ヶ岳~地蔵峠をたずねる

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(地蔵峠付近の緩斜面のひとコマ)

下九や下部、折八など芦川南稜界隈の山って、明るく、雑木林が多くて、マイナー故に登山ズレしてない、いつ訪れても心洗われる素敵な山域なのですが、いかんせん東京からだと遠くて、訪れるのは冬春18きっぷのシーズンに限られていました。

でもそんな山域だからこそ一度は緑覆う時期の様子を見てみたい、長年そう思い続けて今回(05/30)ようやく歩く機会に恵まれました。

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(天狗岩山頂)

今回は甲斐岩間駅からタクシーで峰山に出て(¥4150)からのスタート。峰山は7年ぶりでしたが、他の山上集落と違ってまだ人の気配がするところが良いですね。

準備をしていると、さっそく地元の方に話しかけられて、色々お話を聞くことができました。実は峰山はかなりマイナーながら、南から蛾ヶ岳へ登る登山口で、さっそく登り始めるとかなり暑くて大汗かきかき。30分ほどで天狗岩に上がりました。

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(富士と龍ヶ岳から毛無山の稜線・天狗岩より)

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(行く先の尾根と蛾ヶ岳を望む)

あまりの暑さにこの先が思いやられたのもつかの間。天狗岩で休んでいるとじきに汗は引き、風が通ってきました。

そうなればこの先は快適に歩けます。天狗岩から先は8年ぶりの再訪ですけど、1174m峰を前にして東に巻く辺りとかは何となく覚えていたかも。でも道はしっかりしていて一応登山道なものの、道標は天狗岩の分岐にしかないので、ある程度慣れた人向けの道ではあると思います。

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(1052m峰を過ぎた辺りか)

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(六地蔵へ向かう道との分岐にある大ツガ)

1174m峰を過ぎた先で道は尾根を西に外れて六地蔵へ向かうのですが、ここにあった大ツガのことはすっかり忘れていました。少々弱ってはいるものの四本栂ともういべきかなり立派な存在。おそらくこの木自体がかつては目印というか道標になっていたのではないのでしょうか。

その分岐で登山道と別れて8年前と同じく尾根の直登に切り替ると、30分ほどで蛾ヶ岳に上がりました。

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(蛾ヶ岳山頂より)

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(イワツクバネウツギ)

さすがに蛾ヶ岳に上がるとお昼どきということもあってハイカーが数名。朝はクッキリ見えていた南アも雲がかかっていましたけど、広い空一面方射状に広がる雲が印象的。思わずカメラに収めまくりです。

山頂は微妙に居場所がなかったので、稜線を東へ行くと1220m峰に適所を見つけて今回はこちらでランチ。さすがにここまで来ると人通りもまったくありません(笑)。

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(ギンリョウソウ)

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(雑木の快い道が続く)

ランチを終えたら稜線をなおも西へ行きます。足下のお花はギンリョウソウぐらいでほとんどなしでしたが、木の花の方はぼちぼち。ヤマツツジやツクバネウツギは盛り過ぎ。コゴメウツギ辺りが盛りでしょうか。

でも通い慣れた稜線も緑の時期は様子が一変しますね。冬に快い道はやはり緑の時期も快い。

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(ヤマツツジは盛り過ぎ)

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(ニシキギ)

今回は大平山には上がらず、巻き道で折門峠をまわって地蔵峠に出ました。

地蔵峠も大ツガの許に下草がそよそよなびいて、冬場とは明らかに違う雰囲気。それより、春先来たときにはあった尾根通しルートの道標が取り払われていました。公としては尾根ルートはあくまで「認めない」という事なのでしょうね。

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(地蔵峠の六地蔵)

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(地蔵峠付近の緩斜面のひとコマ・Par2)

蛾ヶ岳から続いた稜線歩きも今回の所は地蔵峠まで。このまま折門峠みちを辿って高萩(向村)へ下る段取りなのですが、その前にもうひと遊び。稜線をなおも西へ行ってから、適当に北の舟窪状の緩斜面へ下ります。

実は今回の山行き最大の目的が緑の時期のこの緩斜面の様子を見たかったから。冬は落ち葉に埋もれた緩斜面は、今はフタリシズカとヒトリシズカ、そしてテンニンソウの緑に埋もれた緩斜面になってしました。

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(フタリシズカ)

そんな緑に埋もれた緩斜面の雰囲気を楽しむようにゆるゆる東へ行きます。舟窪の底のせいで風が通らず、少々暑い上に、虫も多かったのは想定外でしたが、それでも緑の時期のこの斜面の様子を知れたのは大収穫です。

そしてその緩斜面が終わる頃、上から来た折門峠みちと合流。あとは峠みちを下るだけです。

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(折門峠みちは緑の時期も素晴らしい)

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(昨年の大雪の影響か荒れた箇所が増えた)

峠みちは美しい雑木林の中、明瞭に延びていて、ろくすっぽ歩かれてない割にはかなり明瞭。この折門峠みちを歩くのは二度目ですけど、往時を偲びながら歩ける本当に良い道だと思います。

とはいえ去年の大雪の影響はここでも例外ではなく、トラバースの区間では崩れていたり、道筋が不明瞭だったりして荒廃が進んでいるようでした。

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(ネジキ・咲き始め)

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(明らかにシオジではない・ヤチダモ?オニグルミ?)

岩場では早くもネジキが咲き始め。今年は不思議と釣り鐘型のツツジと縁がありますねえ。

そして道が沢に沿うようになると、妙な木を発見。羽状複葉の葉は一見シオジに見えますが、幹は割れが深くてシオジとは明らかに違うもの。高木なので葉っぱを間近で確認出来なかったのが残念でしたが、おそらくヤチダモ?かオニグルミ?と思われます。

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(岩谷峠附近の畑跡の立派な石組み)

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(ユワヤ沢に掛かる橋)

そしてじきに沢(横沢の左俣)に出れば畑跡を通って岩谷峠は間近、なのですが、沢に下りる箇所がスッパリ落ちていたので下流側を迂回すると、今は使われていない畑跡の石組みの大きさにビックリ。往時の岩谷峠附近はどんな様子だったのでしょうね。。。

再び峠道に戻ればじきにユワヤ沢(横沢の右俣)に掛かる壊れた橋に出ます。そして対岸へ渡って、まずは山ノ神に挨拶。それから岩谷峠に上がりました。

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(岩谷峠)

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(なんとこの時期にシコクママコナ!)

峠に着けば高萩までは一投足なのですが、初訪の折には寄れなかったお隣の708m峰の様子も見てみたかったので、とりあえず登ってみましたが、上がったピークには何もなし(笑)。

下に山ノ神があったので、上にも何かしらの神様が祀られているのではという予想はあっさり外れてたものの、アカマツ混じりの雑木林に覆われたピークはそれなりにこのましい雰囲気ではありました。

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(高萩が見えてきた)

峠に戻ったらあとは一路高萩へ。道は比較的明瞭ながら、沢に沿っているせいか浮き石が多く気を遣います。

40分弱で高萩に下りたら、そこはさすがにもと下九一色の中心地。酒屋さんがあって、そこの女将さんが素敵な方でした。この酒屋さん、なんと昔は旅館もやっていたとか。とにかくこの日は山も良かったけど、地元の方からいいお話をいろいろ聞けたのも良かった。こういうのも山歩きの醍醐味の一つであるなあ、と改めて感じつつ帰路についたのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.05.30 (Sat)   晴 時々 曇
峰山 09:00- 天狗岩 09:40/09:55- 大ツガの分岐 10:55/11:15- 蛾ヶ岳 11:40/11:50- 1220m峰 12:10/13:05- 地蔵峠 14:10- 岩谷峠 15:55/16:05- 708m峰 16:10/16:20- 高萩(向村)17:00
 

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