三ツ峠からお花愛でつつ、チヨ沢へ
(大幡川 チヨ沢上流部の扇状地を往く)
一頃よりは落ち着いたもののまだまだ気温高めの日が続いて、お花の咲き具合もまだまだ相当早い感じ。なので今回の山行き(05/17)は当初の予定を変更して、一年ぶりの三ツ峠となりました。
今回は天下茶屋行きの一番バスで登山口に出てからのスタート。バスは想像よりも混まなかったこともあって比較的スムーズに歩き出せました。例によってボッカ道は避けて旧登山道を行くと、お花は少ないながらもタチツボスミレにツルキンバイ。そして一年ぶりの再会となるツルシロカネソウにクルマバツクバネソウとお花はまずまずの感じ。
(クルマバツクバネソウ)
(三ツ峠山荘手前の展望地より)
そして三ツ峠山荘に出るまでは意外に人も少なく快適でしたけど、そこは三ツ峠。稜線に上がるとやっぱりハイカーが多いですね。あと山荘や四季楽園ではなにか(TVではない)撮影しているようでした。
近年は閉まったままで荒れるに任せていた富士見山荘も、入口の扉が開いていたのは一連の撮影のようです。それを横目で見つつ開運山へ登り始めると、ををここで現れましたか!キバナコマノツメが。
(キバナコマノツメ)
(開運山より)
想像よりも早く現れたことに驚きつつもお花をしっかりカメラに収めたら、そのまま開運山へ上がりましたが、やはりというか山頂は人でいっぱい。展望を楽しみつつ撮影だけして、すぐに御巣鷹山へ向かいます。
お花が進んでいるとは言いながらも木の花の方はまだオオカメノキぐらいですけど、足下の方はワチガイソウに、今年初となるルイヨウボタン、そしてホソバノアマナは草原ではなくこちらで見つけてもらいました。(^^)
(ルイヨウボタン)
(ホソバノアマナ)
御巣鷹山手前の草原もお花はクサボケだけとまだまだで、山頂に上がったところで頃合いも良いのでランチ。
いささか趣に欠ける山頂ではありますけど、静かで展望を楽しめるところもあるからまあ良いか~といったところでしょう。
(御巣鷹山より清八山方面・手前には下る尾根も見える)
(一旦清八峠方面へ下って・・・)
さて、ランチを終えたら今回はここからが本番。一旦清八山方面へ下ってから、御巣鷹山の北西尾根とか北北西尾根というのはいささかキツいので、とりあえずチヨ沢1200m圏二俣中間尾根と仮称しておきます(笑)を下ります。
すると分岐の辺りでコヨウラクツツジが現れて一気にテンションが上がると、まもなく蕾ながらもムラサキツリガネツツジもあっさり見つかって、早くもこの日の宿題はほとんど終わってしまいました(笑)。
(コヨウラクツツジ)
(ムラサキツリガネツツジはまだ蕾)
とはいえ尾根はまだまだ序盤なので、そのまま下っていくとそこはさすがに三ツ峠。次第に露岩が現れ、灌木の藪が煩くなってきます。
尾根は明瞭なものの灌木が煩く、なかなかスムーズに進めないことに少々イラつきながら下っていると、次ぎに現れたのはイワカガミ(アカバナヒメイワカガミ)。そうだ、この花もいましたね!すっかり忘れてました(笑)。咲き始めの鮮やかなピンクはとにかく目を引きます。
(チヨ沢1200m圏二俣中間尾根・上部は灌木の藪が煩い)
(アカバナヒメイワカガミ)
中盤の6mほどの岩壁は巻けましたけど、ここも灌木が厄介でした。
下るにつれて尾根のイワカガミは増えていき、いつしか満開状態に。お花を踏まないように下りるのが大変です。。。
(この岩場を巻くのが面倒だった)
(クモイコザクラ)
この辺りでイワカガミが出ればもちろんクモイコザクラもいらっしゃいます。さすがに盛りは過ぎてましたけど、それでも逢えただけでも充分。
今年は丹沢のコイワザクラを見ているので、ここのがクモイさんだというのをしっかり確認できたのも収穫でした。
(隣には水雲山)
(花期にピッタリあってタマランチ会長)
道中ちょっと開けたところから水雲山が見えるのもいいですし、3年前に登ったその間の尾根(チヨ沢1040m圏二俣中間尾根)が見えたのも嬉しかったです。しかし遠目から見ても本当に急な尾根。よく登ったわ(笑)。
尾根上は相変わらず満開なイワカガミの回廊が続いて、藪は煩いものの嬉しい限りです。
(露岩が続いて気が抜けない)
(トウゴクミツバツツジ)
そんな花の回廊も尾根上の露岩がなくなり、二次林に変わると残念ながらおしまい。新緑美しい雑木の尾根をひたすらに下っていきます。
お花の方もあとは咲き始めのトウゴクミツバツツジが見られるぐらいでお終いかな~?なーんて思い始めたところで、地味なお花が目に入ったので近づいてみたら、なんとウスギヨウラク!やっと逢えました!花は終わりかけでしたけど、この花も逢えただけで充分ですよ。本当に。
(ウスギヨウラク)
(尾根末端は扇状地のよう)
なおも下ると尾根は広がり、扇状地状になるとチヨ沢も間近。広がった扇状地状の周囲に立つ立派なブナやミズナラを探しつつ下ると、じきにチヨ沢に降り立ちました。
対岸には不明瞭な送電線巡視路(見回り道)が通っていて、後はその巡視路を下るだけ。
(チヨ沢に下りました)
(幹廻り6m近いミズナラの老木)
とはいえそのまま巡視路を下るのは当然もったいないわけで、なおも広がる扇状地をあちこち寄り道しながら下っていくと、いますいます、伐り残された大木達が!一番は↑このミズナラの老木でしょうか。少なくとも幹廻り5.5mはありそう。なかなかシビアなところにいらっしゃるので、先は長くないのかも知れないけど、あなたに逢えてよかった。
その後も4m級のブナやケヤキもいて、ひとりウキウキしてしまう道のり。マジメな話、マイナーすぎて誰も言わないけれども(笑)このチヨ沢の扇状地って三ツ峠周辺の見所というか宝の一つですよ。本当に。そんなことをしみじみ思いながら宝鉱山へ向かったのでした。
・・・・・☆
◆ 2015.05.17 (Sun) 晴
河口湖駅 09:00→ 三ツ峠登山口 09:30/09:40- 木無山 10:55/11:15- 開運山 11:35- 御巣鷹山 12:00/12:50- チヨ沢に下りる(1200m圏)14:30- 林道終点 15:00- 宝鉱山 15:50/16:20→ 都留市駅 16:40
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コメント
ba_sobuさん、
御巣鷹山まで同行したれれちゃんに樹林帯でみつけてもらいました。ちなみに自分が知ってるのは手前の草原。今日は咲いてました♪
投稿: komado | 2015.05.23 22:56
こんにちわ
ホソバノアマナを見られたのですね?
いいなぁ!
投稿: ba_sobu | 2015.05.21 22:34