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2015.03.01

万六ノ頭を西から横断して小坂志川へ

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(トバの万六沢左岸尾根のひとコマ)

3月が近づいてぼちぼち春めいてきましたね。なのでもう雪という感じはしないし、かといえお花目当てもまだ早い。となると土曜(02/28)に足がが向いたのはやはり秋川の方でした。

ということで今回は南郷から尾根伝いに万六ノ頭に上がったら北東尾根、トバの万六沢左岸尾根を辿って小坂志川に降り、湯場ノ尾根を登り返して連行峰、そして和田に降りるコースを組んで歩いてきました。

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(のっけは露岩の急登が続く)

そろそろ花粉シーズンという事でこの日は今シーズン初めて薬を飲んだんですけど、そのせいでバスで熟睡してしまい、目が覚めたのはなんと上川乗(笑)。団体さんが降りてくれたから目が覚めたけど、あやうく数馬まで持って行かれるところでしたヨ。

でも上川乗なら問題なく歩ける距離。来た道を戻って矢沢林道に入り、万六尾根に取り付きます。

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(尾根が緩むと立派なモミが見られたり)

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(雑木林もあったりします)

ひと登りで廃林道?を突っ切った後は灌木やスズタケの藪がからむ露岩の急登が続いて、ひたすらに登るのみ。

それをこなして570m圏のピークに出たら、その先は緩やかな広尾根歩き・・・と思っていたら、それからも基本露岩の痩尾根が続いて驚きました。

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(三国峠みちとの合流点にたつ大スギ)

途中の673m峰もそんな痩尾根の小さい岩コブといった風情で、ほぼ素通りしてその先のピークに上がると、行く先に明らかにそれとわかる巨大な(本当に!)大スギが見えて、ここで三国峠みちと合流。

しかしこの大スギは弱ってはいるものの、その巨体もあって凄い威圧感ですね。去年訪れたときはまだ緑覆う時期だったので暗かったんですけど、今の時期は周りも明るくなって、その姿をようやくカメラに収めることができました。

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(万六ノ頭へ向かいます)

根元に祀られた山ノ神に挨拶したら、万六ノ頭へ向かいます。道は雪も無く、しかも乾いていてもう普通に歩けます。

そして今回もそのまま万六ノ頭(883m峰)に上がって、雑木林の広がる南斜面で軽くランチ。晴れてはいるものの周囲は春霞。笹尾根の辺りから富士の頭だけがちょこんと見えたのは、ラッキーだったのかも。

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(万六ノ頭北東尾根のひとコマ)

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(763m峰)

ランチを終えたら、お次は北東尾根を降りはじめます。こちらは尾根が広く、植林と快い雑木林の間を快調に下れます。

そしてじきに鞍部に下りついてからは一転、痩せた尾根に変わって登り詰めると736m峰。ここで北東尾根と別れて南東へ延びるトバの万六沢左岸尾根の方をなおも降りていきます。

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(先月歩いたチガ沢左岸尾根と市道山)

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(トバの万六沢左岸尾根・末端部は急降下が続く)

トバの万六沢左岸尾根も基本痩せた露岩の急降下が続いて少々気を遣いますが、ほどほどの藪がそんな下降を助けてくれる感じでしょうか(笑)。

RFも次の660m圏峰の辺りがちょっとしたキモで、そこをこなせばあとは植林を雑木に分けられた尾根を急降下していくだけ・・・なのですが、この尾根の難場は末端に待っていました。

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(小坂志林道に降り立ちました)

まぁ片側が植林だったのでタカをくくっていたんですけど、いざ尾根の末端に出てみると、末端が林道の開削のせいで落ちていて、丸腰さんではとても降りられない状況。

でも北側が植林なのでどこかに降りられるだろうと思って植林側を探してみてもコレが全くなくて(笑)さすがに焦りましたが、それでも何とか降りられそうな急な沢筋を見つけて、何とか林道に着地できました。まぁここを下降する人はいないとは思いますけど、それなりの用意は必須ですので悪しからず。

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(ハナネコノメ・咲き始め)

そんな訳で何とか林道に降りたってホッと一息。休憩を兼ねて近くで休憩していると、なんと期待していなかったハナネコノメが咲き始めていて狂喜していまいました。もちろん今年お初で、この先マンサクが見つからなくても、お花に関してはこれ以上贅沢は言えません(笑)。

ちょっとテンション上がったところで、お次は降り立った湯場ノ沢の対岸の尾根である湯場ノ尾根を登り返します。

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(湯場ノ尾根・林道が・・・)

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(良いところに林道が通っているのが惜しい)

湯場ノ尾根も登りはじめはかなり急で、それをこなすと一旦雑木林に変わりましたけど、再び植林に変わって、ひたすらに登り続ける感じ。

そして上の方が開けている感じで?と思いつつ登り切ると、そこには林道が通っていて、そういうことでしたか、と。ここから744m峰の辺りが尾根も広く雑木林の続く箇所でもあったんですけど、林道のせいで分断感が強いですね。それが惜しかったかな。

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(こういう所は少なかった)

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(三国峠みち・雪はない)

それでも林道終点より先は再び純粋な尾根歩きに戻って、植林や素敵な雑木林を交えつつ登っていくと、やがて三国峠みちと合流。そこからひと登りして出た緩いピークがで湯場ノ頭(927m峰)でした。

湯場ノ頭からはそのまま連行峰へ向かいましたが、この標高でも道に雪はまったく無く、北斜面にちょこちょこ残るぐらい。二週間の間にここまで雪が無くなったことも驚きでした。

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(連行峰)

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(稜線も雪はなく、すっかり乾いていた)

ということで連行峰付近の稜線も雪は無く、しかもこの標高でも道は乾いて泥濘はほとんど無く、至って快適に歩けます。

日差しもずいぶん強くなって明るいし、本当にもう春なんですね。ちょっと前の雪景色が夢のようだなと思いつつ、ごく穏当なルートで和田へ下ったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.02.28 (Sat)  晴 時々 曇
武蔵五日市駅 09:00→ 上川乗 09:40- 南郷 10:05- 673m峰 10:55- 三国峠みちと合流 11:00/11:15- 万六ノ頭 11:35/12:00- 763m峰 12:15- 湯場ノ沢(万六沢)出合 13:10/13:30- 744m峰 14:05- 湯場ノ頭 14:45- 連行峰 15:05/15:15- 和田 16:25
 

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コメント

AKIOさん、

仰るとおり湯場ノ沢の名前はその鉱泉から来ているようです。目に良いそうですよ。鉱泉で目を洗っていたとか。でも今でも残っているんですね!機会があったら自分も見に行こうと思っています。ありがとうございました。

ちなみに補足がてら、混乱気味なこの沢の名称について。
寺田政晴さんの秋川谷研究に依りますと、小坂志川との出合からトバの万六沢出合までが「湯場ノ沢・湯ノ沢」。それより奥が「万六谷(沢)」と呼ばれているようです。

投稿: komado | 2015.03.02 23:08

Komadoさん、こんにちは。

湯場ノ尾根の下部は確かに急ですね。下り易いところを下って行くと湯場ノ沢出合から少し入った所にあるコンクリート桝の近くに出たことがあります。名前の由来の温泉か鉱泉でもあったのでしょう。

林道を下ろうとしたのですが、分岐が多くて分かりにくく、尾根筋を下るのが一番分かり易かったという記憶があります。

投稿: AKIO | 2015.03.02 12:18

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