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2015.03.30

三帳から雑木の山越え、折八へ下る

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(三帳から1142m峰への径路のひとコマ)

さて、気温が上がって本格的な春になってきましたね。まだ18きっぷのシーズンなので土曜(03/28)は年初以来の芦川南稜方面。長らく課題になっていた未踏の径路を辿りつつ、御弟子の再訪などを組み合わせてみました。

今回は珍しく芦川駅からタクシーで三帳(琵琶首)に出て(¥2800)からのスタート。歩きなら2時間近くかかる所から歩き出せるのはとにかく気分が良いです。三帳から芦川南稜へ延びる径路は1142m峰へ延びる径路と、アンバ峠みちの二本ありますが、今回は手始めに西の1142m峰への径路を辿ってみます。

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(この立派なアーチ橋は発電用の水路)

まずは発電用水路の立派なアーチ橋に驚きつつ鑑賞しつつ、梅の香る林道をてくてく。すでにダンコウバイやキブシ、アブラチャンなどの早春の花は満開状態で、そんな様子を楽しみつつ行くと、ほぼ地形図通りの辺りで径路に取り付けました。

径路は今やろくすっぽ歩かれていないはずなのに、熊倉沢右岸の尾根上に明瞭につけられていて、往時の往来の多さを想像せずにはいられません。

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(ろくすっぽ歩かれてないながらも径路はかなり明瞭)

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(620m圏緩斜面のひとコマ)

とはいえ径路上は落ち葉が積もって歩きづらいので、基本尾根伝いに辿りながら、歩きやすいところだけ径路を辿るという感じで登っていきます。そして尾根のどこかしらにダンコウバイが黄色い花を咲かせていて、見事です。

個人的に少々気になっていた620m圏の辺りは地形図通りの緩斜面。その馴れた感じからおそらくこの辺りは畑があったのではないでしょうか?

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(ダンコウバイは満開でどこでも綺麗だった)

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(620m圏緩斜面のひとコマ・Part2)

その一つ上の東側の緩斜面もその様子から畑なり建物なりがあったような感じに見えますけど、実際はどうでしょう。

そんな緩斜面の様子を見終えたら、ここから1142m峰への急登が始まります。

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(この辺りはアサダ純林っぽい)

せっせと登っているときにふと気がついたのは、この尾根というか径路は植林が少ないし、梢越しに見える両隣の山肌もほぼ雑木山で、そんな光景を見ると無性に嬉しくなってしまいます。こういう所ってありそうで実はなっかなかない、本当に貴重なところなのです。

そんな雑木林を愛でながら急な道をせっせと登っていく、それ自体が楽しいひとときですネ。

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(径路は明瞭だったのは850m圏ぐらいまで)

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(広い1142m峰の一角)

でも下から明瞭だった道筋も900m圏辺りから徐々に不明瞭になり、いつの間にやら普通の尾根歩きになっていました(笑)。そして最後になってなぜか現れた植林帯の中を登り詰めると1142m峰に到着。

登り出しは曇りがちだったのに1142m峰に上がる頃には天気も晴れて少々暑く感じるぐらい。稜線は広々としているので休憩場所には事欠きません。今回は周辺の平たいところでのんびりとランチをとり、行程的に少しお昼寝する余裕もありました。

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(ツノハシバミの小さい雌花)

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(地蔵峠へはどうしても二重山稜の底を歩いてしまう)

休憩を終えたら次は地蔵峠へ向かうのですが、ここは毎度ながら稜線でなく、自然と二重山稜状の底を歩いてしまいます。この辺りはいつも落葉している時期にしか歩いていないので、この辺り緑の時期がどうなるのか、一度見てみたいですね。

地蔵峠に上がったら大ツガと六地蔵に挨拶。それからなおも東へ折門峠まで行ったら、ここで縦走路と別れて南の尾根道を下ります。

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(地蔵峠)

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(折門峠からは尾根を南へ下ります)

この辺りも相変わらず雑木の美しい、歩きやすい尾根道。でも今となっては道の明瞭さの割に歩く人のほとんどいない道。まもなく皇太(こうたい)神社のある山神峠に着きます。

山神峠は二年ぶりでしょうか。周囲に変化はなくまるで時が止まっているかのようです。二年前は西の折門の再訪でしたけど、今回は御弟子へ下るので東の道を下り始めます。

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(山神峠の皇太神社)

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(分校上の諏訪神社に降りてきました)

御弟子への道は前に登りにとっていたので、おおよそ覚えてて、途中の新しめな山ノ神も健在。

ここまで来れば後は御弟子までひと下りな筈だったのですが、ここで前と違うルートを歩いていることに気がついたものの、登りにとったルートが不明だったので、そのまま降りるとじきに諏訪神社に出て、その下が見覚えのある折八分校跡でした。

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(7年ぶりの御弟子・とうとう無住になってしまいました)

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(沢へは軒先を通らせて頂きます)

御弟子は7年前にこの辺りの山上集落をつないで歩いた時以来の再訪。集落はその間にとうとう無住になってしまいましたけど、山上集落特有の明るい開放感は以前とまったく変わりません。でも集落の中に咲いていた黄色い水仙がまだ人の気配を残しているようで、切なくなってしまいます。

沢へ下る径路は家の軒先の前を通っていて、集落を過ぎると麓の沢と結ぶ索道を見て、なおも東へトラバースしながら延びています。

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(スミレの前になんとヒトリシズカ)

径路は時折不明瞭になるものの、そこは地形を見ながら判断して降りていくと再び径路が見つかる感じ。径路がつづら折れを始める畑跡あたりで、ようやくヒトリシズカにタチキランソウ、タチツボスミレと今春初となる野の花が見られてちょっとウキウキしてしまいました(笑)。

でもそのつづら折れの径路がどうも藪っぽそうなので、ここは新しい地形図には載っている、なおもトラバースして延びている径路の方を追うと、じきに798m峰の尾根に乗り、あとは尾根伝いに降りていきます。

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(沢へのトラバース道は明瞭な箇所の方が多かった)

下の県道が見える頃、畑の跡に出て、その先に分岐があったのでここはなんとなく左の道をとると、ふた下りで「地形図の径路が通る沢」の堰堤に出ました。

沢に出ると上流に滝が見えたので、寄ってみるとこれが6m程の意外に素敵な滝。鑑賞したら沢の集落はもう間近です。

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(最後は堰堤に降り立ち、すぐ上の滝を鑑賞)

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(地形図の破線路を下ると・・・)

集落に出る直前、天神さまなど祠の並んでいたので、道中の無事を感謝してなおも下ると、その先にはなんと双体道祖神がまつられていて狂喜してしまいました!

実は沢へ下ったのは以前まつられていた御弟子が無住になって以降、沢に下りた上折門の道祖神と再会したかったから。左が上折門ので右が沢の道祖神。沢のはおててつないでいて、これは大山の道祖神とおなじですね。

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(沢に降りてきた上折門の双体道祖神<左>)

しかし逢いたかった道祖神に難なく逢えるなんて、先ほどの分岐を左にとったからこその奇跡。良いことって不思議と重なるものなんですよね~

・・・な~んて思いつつ県道に出たらあとはタクシーを呼んで甲斐岩間駅へ向かうだけ、と思ったらなんと沢はケータイが圏外!(笑)今や住人が二桁だって怪しい山奥の折八ではまぁこれもしょうがないのでしょう。ということでケータイの繋がる中河原へ向け、県道を下ったのでした。
 
・・・・・☆
 
ブログの方は簡単にまとめてしまいましたけど、今の御弟子の様子や上折門の双体道祖神の詳細などは、ぐぐたす(Google+)の方へ載せていく予定ですので、興味のある方は →こちら もどうぞ♪
 
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◆ 2015.03.28 (Sat)   晴 時々 曇
三帳(琵琶首)08:40- 620m圏緩斜面 09:40/09:55- 1142m峰 11:35/12:55- 地蔵峠 13:15- 折門峠 13:35- 山神峠(皇太神社)14:00/14:05- 御弟子 14:25/15:05- 沢 15:50/16:10- 中河原(根子 中村)17:00
 

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2015.03.24

中道沢を繞る山稜を歩く

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(1413.6m峰への道すがら)

さて、先週勝沼尾根を歩いたら俄然気になったのが、最初に通りがかった深沢のこと。今週(03/22)はその深沢の上流部、中道沢を繞る山稜をメインに歩いてみました。

ということで今回は勝沼ではなく甲斐大和駅からのスタート。先週下った大志戸林道をてくてく上っていきます。

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(フサザクラ開花直前)

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(ダンコウバイは咲き始めた)

先週はダンコウバイもまだ蕾だったのに、暖かい日が続いたせいでしょうか?ダンコウバイは開花が始まってと言うかすでに見頃の状態。地味な花ですけどお初は嬉しいですね。そしてキブシ、フサザクラは開花寸前といったところで、そんな光景を見るだけで単調な林道歩きも楽しくなってきます。

今回は林道が白蛇沢の900m圏二俣の中間尾根横切るとことまで辿って尾根に取り付くも、左俣についていた明瞭な径路を追ってしまい(笑)、それからムリヤリ尾根に復帰する段取りになってしまいました。

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(勝沼尾根に上がる尾根は灌木の藪が煩い)

さてその中間尾根ですけど、基本雑木に手入れの宜しくない植林下の灌木の茂る尾根で結構歩きづらいですね。

それでも尾根が短いので歩く距離は知れたもの、30分ほどで勝沼尾根の1170m圏峰に飛び出しました。

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(雑木美林の尾根が嬉しい)

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(古部山)

勝沼尾根に上がれば、ひと登りでかの美林帯に出て、そこから古部山へはごく僅かの距離。

でもここは美しい雑木林を愛でつつゆるゆる歩きます。冗談抜きで古部山が10kmぐらい離れてても、普通にゆるゆる歩ける自信があるぐらい素敵な箇所ですね。

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(古部山を過ぎると雑木の広尾根が続く)

着いた古部山もこの日は通過点。一息つくこともなくそのまま北へ延びる稜線を行きます。

北の稜線は10年ぶりでしょうか。古部山から先は今までの痩尾根から一転尾根が広がり、少々荒れた感じはあるものの、今度は素敵な雑木の広尾根歩きが続きます。

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(ゆるゆる歩けます♪)

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(異形のミズナラ、クリが多いのはなぜ?)

こうやって改めて歩いてみると、ここも自分自身の見え方が10年前とは全く違っていることがよくわかりますネ!

この辺りはミズナラもさることながらクリが多い。そして尾根の西側にミズナラやクリの異形の大木が目立つのは、いったいどういう理由があるのでしょうか。気になります。

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(1413.6m峰)

そんな雑木の広尾根歩きから、周囲にカラマツが目立ちだし、尾根が再び痩せてくるとじきに四等点のある1413.6m峰に着きました。

頃合いも良いのでこの日はここで軽くランチ。稜線とはここで別れて、次は西尾根である中道沢右岸尾根を下り始めます。

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(中道沢右岸尾根<1413.6m峰西尾根>植林と雑木の尾根が続く)

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(この辺りはスッキリしている)

尾根の下りはじめは雑木林だけでしたが、まもなく植林が現れ、しばらくは植林と雑木に分けられた間を行く感じ。

RFの難度は「難解でもなければ、簡単すぎない」という程よい感じのレベルでしょうか。本来GPS利用で低山バリを「専業」にする向きには、このレベルの尾根くらいは「地形図とコンパスのみ」で降りられるスキルが欲しいところなんですよね~。今となっては理想論ですけど(苦笑)。

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(1130m圏岩峰への登りは倒木が煩わしい)

尾根は急なものの、尾根上がスッキリしていたので比較的歩きやすかったのですが・・・

下るにつれ徐々に手入れの良くない植林帯に変わると灌木が茂りだして、一気に歩きづらくなりました。1130m圏附近に至っては倒木が煩く、歩みもはかどりません。

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(尾根下部は明るいが灌木の藪が煩い)

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(中道沢にかかる橋と林道)

そんな倒木帯を越えても灌木の藪はやまず、結局尾根末端直前に明瞭な径路が横切るところまで藪が続いて、そこから下はようやくスッキリしたものの、すぐに林道に出てしまいました。

林道に出たらあとは勝沼・・・ではもちろんなく、もうひと遊び。下道沢の出合まで林道を下って、お次は東大志戸山北西尾根たる下道沢右岸尾根を登り返します。

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(小道沢右岸尾根<東志戸山北西尾根>・下部は露岩の急登が続く)

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(950m峰より行く先の尾根を望む)

のっけは露岩混じりの急登が続き、その急登が収まるとその先にはなんと林道が尾根を横切っていてビックリ。でもここは無視してなおも尾根を忠実に辿ります。

こちらも下りの尾根と同じく植林と雑木林の尾根でしたが、違うのは尾根上がスッキリしていたこと。950m峰ではちょっとした展望も楽しめて、尾根の趣的にはこちらの方が上でしょうか。

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(東大志戸山の北鞍部はギャップ状になっていた)

次の950m圏峰から東の鞍部に下ると、ここで林道が再び尾根を横切っていました。この林道、いったいどこまで延びているのでしょうか。。。

林道を突っ切って再び尾根を辿れば、その先は東大志戸山への本格的な登りに変わって、あとはひたすらに上り詰めます。しかし大志戸山を前にした北の鞍部がザレたギャップ状だったのには驚きました。でも難なく通過できます。

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(東大志戸山<1115m峰>)

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(南東尾根は思いの外歩きやすい)

東大志戸山に上がったらあとは本当に下るだけ。今回は南東尾根を下ってみましたが、どうやら仕事道として使われていたみたいで尾根上はスッキリ。30分ちょいで大志戸林道に降り立ったら、ちんたら甲斐大和駅へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.03.22 (Sun)   晴 時々 曇
甲斐大和駅 09:10- 尾根取付 10:10- 勝沼尾根に上がる 10:40-(途中休憩10分)- 古部山 11:15- 1413.6m峰 11:50/12:05- 1130m圏岩峰 12:40- 林道に降りる 13:15- 小道沢出合 13:20/13:25- 950m峰 13:50- 1115m峰 14:35- 大志戸林道 15:10- 甲斐大和駅 15:40
 

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2015.03.16

徳並山を一山として歩く

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(勝沼尾根のひとコマ)

三月に入って春めいてきたのか、天気も不安定になって先先週のお山はお休み。先の週末もどうも今ひとつっぽかったのが、日曜になって山梨方面が晴れそう、ということで急所遅出で出発。長年懸案でありつつも放置していた勝沼尾根をようやく歩いてました。

しかし東京は雨でも降り出しそうな曇り空だったのが、上野原過ぎた辺りから晴れてきて甲府盆地に出たらほぼ快晴。こんなことならきちんと早起きするべきでした。まずはこれもずっと歩きたかった大日影トンネルへ向かいます。

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(大日影トンネル・ようやく歩けました!)

トンネルは駅から遊歩道という形でしっかり整備されているんですね。広場に置かれたロクヨンをカメラに収め、ひと登りしたらもうトンネルの西詰。さっそく入ると直線のお陰で、行く先に明るくなった東詰が小さく見えるのが良いですね。

昼のトンネルは未だに苦手でどうも緊張してしまいますが、入ってみればまだ三月のせいなのか観光客も少なめで快適に歩けます。夏は涼しいんでしょうね。所要時間は15分強といったところでしょうか。

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(勝沼尾根末端部は導水管に沿っている)

トンネルを出たら、甲州街道との交叉点である深沢入口まで車道をてくてく降り、ここからようやく勝沼尾根に取り付きます。

登りはじめは水力発電の導水管に沿ってついている巡視路を上っていく感じ。林が間伐されて明るいこともあって、こういう天気になると暑いですね(笑)。なのでタチツボスミレぐらい咲いているだろうと思っていたら、まだ早かったようです。

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(発電施設を過ぎるとアカマツ混じりの雑木林が続く)

そんな導水管も発電施設まで上がるとお終いで、ここから本格的な尾根歩きも、発電施設が邪魔して進路に迷い右往左往。ここは素直に右側から回りこむべきでした。

無事に尾根に復帰したら、ここから先はアカマツ混じりの雑木林が続きます。ここからしばらくの間は尾根が広く、ゆるゆる歩けて気持ちの良いところ。岩っぽいと思い込んでいたので意外でもありました。

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(944.7m四等三角点)

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(まだまだ雑木林は続いて・・・)

そんな広尾根歩きも△944.7m峰への上りにさしかかると、尾根が痩せて、徳並山より東の尾根と同じような雰囲気になりましたが、スギヒノキの植林が現れないのが良いですね。

間もなく上がった△944.7mで軽くランチを摂って先を行くと、次の1070m圏峰から今までの緩い登りが続いた尾根歩きとは一変、アップダウンが続くようになります。

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(1020m圏のピークより先はアップダウンが続く)

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(ピークの西側はなぜか露岩が多い)

まぁその辺りは先月歩いた印象から予想してましたけど、アップダウンが何度も続くと結構しんどいですね。個人的に下りでコレはきついので、登りにして良かったかも。

そして越えるピークのどれもが東側は急ながらも普通に下れるのに、なぜか西側には必ず露岩があるというのも、妙と言えば妙というか、印象的です。

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(いくつもピークを越えて)

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(徳並山に着きました)

そして結構な露岩帯が続く箇所をこなすと、その先が先月飛び出した徳並沢右岸尾根のピーク。ここまで来れば徳並山はお隣ですけど、この最後のアップダウンが一番きついんでした(笑)。

でも尾根上に雪が無かったので、先月よりはかなり楽に行けて、結局△944.7mから一時間ちょいで徳並山に到着しました。まだ時間的には古部山まで行ける時間ですけど、今日の所はここまで。お次は南東尾根を下ります。

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(徳並山南東尾根・下りはじめは急だ)

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(お隣の尾根を見ながら降りられる)

さてこの南東尾根、のっけの急斜面から尾根に乗るまでがポイントと言えばポイントでしょうか。尾根に乗ったらこちらも灌木が少々煩い中、時折露岩帯が現れます。

そして途中のちょっとした岩頭からは行く先やお隣の尾根が眺められる箇所はあるし、雑木林は続くし、こちらも尾根の雰囲気は悪くないですね。

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(この尾根もほとんどが雑木林)

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(970m圏・アカマツのピーク)

尾根の分岐である970m圏からひと下りした箇所ももう一つのポイントですけど、ここもGPSに頼らず実地で地形を見られる人ならさほどの難なく降りられる箇所でしょう。

そのポイントを過ぎれば、あとはひたすらに急降下。ここでダンコウバイを見かけたものの、まだ開花が始まったばかりのばかり。でもここまでお花が皆無だったので、出逢えただけでも良かったです。

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(ダンコウバイはここまででした)

ということでじきに大志戸林道に降り立てば、山歩きはお終い。終わってみればスギヒノキの植林がほとんど無いという、結果として花粉症のハイカーにとって優しいコース取りになったのは、運が良かったのでしょうか。そんなことを思いつつ、甲斐大和へ向かったのでした。

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さてさて、またまた新たなリンクのお知らせ。今回はれれちゃんのサイトgreen note*をリンクいたしました。

家庭菜園の域を超えた?畑だよりがメインで、山歩きも少々の楽しいブログ。みなさまどうぞご覧くださいませ。(^^)
 
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◆ 2015.03.15 (Sat)   (快晴に近い)晴
勝沼ぶどう郷駅 10:55- 深沢入口交叉点 11:35- △944.7m 12:35/12:50- 徳並山 14:00/14:10- 大志戸林道 14:45/14:55- 甲斐大和駅 15:15
 

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2015.03.01

万六ノ頭を西から横断して小坂志川へ

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(トバの万六沢左岸尾根のひとコマ)

3月が近づいてぼちぼち春めいてきましたね。なのでもう雪という感じはしないし、かといえお花目当てもまだ早い。となると土曜(02/28)に足がが向いたのはやはり秋川の方でした。

ということで今回は南郷から尾根伝いに万六ノ頭に上がったら北東尾根、トバの万六沢左岸尾根を辿って小坂志川に降り、湯場ノ尾根を登り返して連行峰、そして和田に降りるコースを組んで歩いてきました。

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(のっけは露岩の急登が続く)

そろそろ花粉シーズンという事でこの日は今シーズン初めて薬を飲んだんですけど、そのせいでバスで熟睡してしまい、目が覚めたのはなんと上川乗(笑)。団体さんが降りてくれたから目が覚めたけど、あやうく数馬まで持って行かれるところでしたヨ。

でも上川乗なら問題なく歩ける距離。来た道を戻って矢沢林道に入り、万六尾根に取り付きます。

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(尾根が緩むと立派なモミが見られたり)

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(雑木林もあったりします)

ひと登りで廃林道?を突っ切った後は灌木やスズタケの藪がからむ露岩の急登が続いて、ひたすらに登るのみ。

それをこなして570m圏のピークに出たら、その先は緩やかな広尾根歩き・・・と思っていたら、それからも基本露岩の痩尾根が続いて驚きました。

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(三国峠みちとの合流点にたつ大スギ)

途中の673m峰もそんな痩尾根の小さい岩コブといった風情で、ほぼ素通りしてその先のピークに上がると、行く先に明らかにそれとわかる巨大な(本当に!)大スギが見えて、ここで三国峠みちと合流。

しかしこの大スギは弱ってはいるものの、その巨体もあって凄い威圧感ですね。去年訪れたときはまだ緑覆う時期だったので暗かったんですけど、今の時期は周りも明るくなって、その姿をようやくカメラに収めることができました。

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(万六ノ頭へ向かいます)

根元に祀られた山ノ神に挨拶したら、万六ノ頭へ向かいます。道は雪も無く、しかも乾いていてもう普通に歩けます。

そして今回もそのまま万六ノ頭(883m峰)に上がって、雑木林の広がる南斜面で軽くランチ。晴れてはいるものの周囲は春霞。笹尾根の辺りから富士の頭だけがちょこんと見えたのは、ラッキーだったのかも。

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(万六ノ頭北東尾根のひとコマ)

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(763m峰)

ランチを終えたら、お次は北東尾根を降りはじめます。こちらは尾根が広く、植林と快い雑木林の間を快調に下れます。

そしてじきに鞍部に下りついてからは一転、痩せた尾根に変わって登り詰めると736m峰。ここで北東尾根と別れて南東へ延びるトバの万六沢左岸尾根の方をなおも降りていきます。

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(先月歩いたチガ沢左岸尾根と市道山)

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(トバの万六沢左岸尾根・末端部は急降下が続く)

トバの万六沢左岸尾根も基本痩せた露岩の急降下が続いて少々気を遣いますが、ほどほどの藪がそんな下降を助けてくれる感じでしょうか(笑)。

RFも次の660m圏峰の辺りがちょっとしたキモで、そこをこなせばあとは植林を雑木に分けられた尾根を急降下していくだけ・・・なのですが、この尾根の難場は末端に待っていました。

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(小坂志林道に降り立ちました)

まぁ片側が植林だったのでタカをくくっていたんですけど、いざ尾根の末端に出てみると、末端が林道の開削のせいで落ちていて、丸腰さんではとても降りられない状況。

でも北側が植林なのでどこかに降りられるだろうと思って植林側を探してみてもコレが全くなくて(笑)さすがに焦りましたが、それでも何とか降りられそうな急な沢筋を見つけて、何とか林道に着地できました。まぁここを下降する人はいないとは思いますけど、それなりの用意は必須ですので悪しからず。

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(ハナネコノメ・咲き始め)

そんな訳で何とか林道に降りたってホッと一息。休憩を兼ねて近くで休憩していると、なんと期待していなかったハナネコノメが咲き始めていて狂喜していまいました。もちろん今年お初で、この先マンサクが見つからなくても、お花に関してはこれ以上贅沢は言えません(笑)。

ちょっとテンション上がったところで、お次は降り立った湯場ノ沢の対岸の尾根である湯場ノ尾根を登り返します。

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(湯場ノ尾根・林道が・・・)

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(良いところに林道が通っているのが惜しい)

湯場ノ尾根も登りはじめはかなり急で、それをこなすと一旦雑木林に変わりましたけど、再び植林に変わって、ひたすらに登り続ける感じ。

そして上の方が開けている感じで?と思いつつ登り切ると、そこには林道が通っていて、そういうことでしたか、と。ここから744m峰の辺りが尾根も広く雑木林の続く箇所でもあったんですけど、林道のせいで分断感が強いですね。それが惜しかったかな。

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(こういう所は少なかった)

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(三国峠みち・雪はない)

それでも林道終点より先は再び純粋な尾根歩きに戻って、植林や素敵な雑木林を交えつつ登っていくと、やがて三国峠みちと合流。そこからひと登りして出た緩いピークがで湯場ノ頭(927m峰)でした。

湯場ノ頭からはそのまま連行峰へ向かいましたが、この標高でも道に雪はまったく無く、北斜面にちょこちょこ残るぐらい。二週間の間にここまで雪が無くなったことも驚きでした。

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(連行峰)

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(稜線も雪はなく、すっかり乾いていた)

ということで連行峰付近の稜線も雪は無く、しかもこの標高でも道は乾いて泥濘はほとんど無く、至って快適に歩けます。

日差しもずいぶん強くなって明るいし、本当にもう春なんですね。ちょっと前の雪景色が夢のようだなと思いつつ、ごく穏当なルートで和田へ下ったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.02.28 (Sat)  晴 時々 曇
武蔵五日市駅 09:00→ 上川乗 09:40- 南郷 10:05- 673m峰 10:55- 三国峠みちと合流 11:00/11:15- 万六ノ頭 11:35/12:00- 763m峰 12:15- 湯場ノ沢(万六沢)出合 13:10/13:30- 744m峰 14:05- 湯場ノ頭 14:45- 連行峰 15:05/15:15- 和田 16:25
 

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