« 今度は寸庭川右岸の尾根を下る | トップページ | 古部山を一山として歩く »

2015.02.08

市道山から醍醐丸へ、雑木の尾根を愉しむ

B140208a
(チガ沢左岸尾根のひとコマ)

南関東にも雪がぼちぼち降るようになって春が近くなってきましたね。こうなると世附の廃道探訪はしばらく無理だし、この湿雪ではイマイチ雪遊びする気にもなれず、ならばと思いついたのが、去年はじめて歩いた小坂志川辺りのこと。

ということで今回はチガ沢左岸尾根から市道山に上がって、その後醍醐丸に出たら、草木尾根を下るコースを組んで歩いてきました。

B140208b
(小坂志川の徒渉が意外に大変でした)

今回もショートという事で超ではないにしろ、普段よりかなり遅めのスタート。10時台の数馬行きでハイカー姿の人間はもちろん自分だけです。前の教訓を生かして(笑)間違えずに笹平に降りたら、さっそく林道をてくてく。

林道はいちおう除雪されており、まだ降雪後間もないこともあって、凍結している箇所は少なかったです。そして想像よりも早くチガ沢(寺田さんの「秋川谷研究」によると「千ヶ沢、西千ヶ沢」)の流れが見えたところで小坂志川に降り、徒渉。でも水量が多くて場所を選ぶのに少々苦労しました。

B140208c
(登りだしてじきにスズタケが!)

B140208d
(枯れたモミの巨木が尾根を占領している)

さっそく尾根に取付き、のっけの急登をこなすとじきにスズタケが現れてビックリ。でもスズは密ではなく、適度に疎な感じで歩くのに支障はあまりありません。というか尾根が痩せていることもあってむやみに生えている灌木の方がよほど邪魔だったかも。

痩せた尾根の割には道中、かなり立派なモミの大木(5m級もありました)もかなり見られたのは意外で、そおいえばこの尾根は末端から植林じゃなかったですね!

B140208e
(696m峰への登りしな)

そして尾根の広がる696m峰への登りが、歩くのに支障のない積雪と相まってこの尾根のハイライト。でもこのような広尾根は本当にこの辺りだけでした。

696m峰を過ぎると再び尾根は痩せますが、林相が良くなって、それだけで歩くのが楽しくなってきます!そんな雑木林の許で軽くランチをとって先を行くと

B140208f
(上部にさしかかったところで植林とは・・・)

B140208g
(このコントラストも良いなぁ。。。)

なんと次のピークでとうとう植林が現れてガックリ(笑)。

でも一面植林の箇所は思いの外少なく、再び美しい雑木林を交えると市道山はもう目の前。最後はちょっとした露岩帯で、それをこなすとポンと市道山の山頂に飛び出しました。

B140208h
(市道山・展望は良好)

B140208i
(市道山を振り返る・717m峰<ウルシガヤ頭>より)

市道山で一息ついたらお次は吊尾根を歩いて醍醐丸へ向かいます。

この辺りを歩くのは学生の時以来だから20数年ぶりでしょうか。ほとんど覚えてないので、却って新鮮な気分で歩けるのがいいですね(笑)。

B140208j
(吊尾根は雪があったりなかったり)

B140208k
(さすがに陣馬が近いですねえ)

吊尾根は並行して延びている林道にいささか閉口しますけど、尾根は雑木林が多くてなかなか素敵です。雪も多くて10cmほどと快適に歩けるレベルでした。

本当に久しぶりだったので道中色々寄り道しながら歩いても、醍醐丸へは一時間ちょいで到着。下りは草木尾根と決めていたので、ここから稜線を西へ行きます。

B140208l
(稜線も雪があったり)

B140208m
(なかったり・笑)

遅出だったせいでしょうか?稜線にはトレースがしっかりついているものの、人に全く会わない。。。(笑)あまり宜しくないこと言っちゃいますけど、比較的人出の多い山は遅出というのもそんなに悪い選択ではないようですね。

和田への道を分けると最後の登りになりますが、大したことはありません。ただこの辺り、11日は凍結するかもしれないですヨ。

B140208n
(草木尾根・下りはじめは植林だったが)

B140208o
(じきに雑木林が現れる)

そんなことを思いながら登っていると間もなく下降点に到着。あとは下るだけなので、狭いピークながら少し休憩を取って、草木尾根を下り始めます。

さて、その草木尾根ですけど、下りはじめてすぐに植林帯に入って、かなりガックリしてしまいましたが、急降を終える頃には再び雑木林を交えるようになってホッとしました。というかそれが意外に快い林で、これは良い意味で予想が外れてくれました。

B140208p
(670m圏より降りてきた尾根を振り返る)

B140208q
(いいですねえ!)

もちろん基本尾根の左側は植林が続くのですが、雑木林の雰囲気が良く、個人的にはお隣の鎌沢尾根よりも好み、というか推奨できますね。

RFも難度は高くなく、GPSに頼らず歩ける人なら快適に下れるレベルでしょうか。林の意外な良さもさることながら、緩く伸びやかな箇所があるのも、個人的に好ましいと感じた理由かも知れません。

B140208r
(尾根末端部の祠は??)

なので気分良くすいすい下っていき、和田の集落が足下に見えてくる頃、尾根を横切る明瞭な道に出てビックリ。これを辿れば難なく和田に降りられそうですけど、ここは突っ切ってまだまだ尾根通しに下ります。

すると末端部とおぼしき平地には放置された神社?があり、中の祠がなぜかやや西向きだったのは、放置されてそうなったのか?もともとそちらへ向けていたのか??もともとそちらへ向けていたのなら浅間神社の線もありそう。

B140208s
(八坂神社にピッタリ降り立ちました)

などと考えつつ、ここで東向きの尾根とは言えないようは少々しんどい急斜面を下っていくと、神社の脇に飛び出して山歩きはあっさり終了。キリの良いところで神社に出たのですから、ここで参拝してから鳥居へ下ると、ここでようやくこの神社は八坂神社だという事がわかりました。

ということは先ほど見かけたのは奥社と言ったところでしょうか。とにかくショートながら想像以上に山歩きを楽しめたことに感謝しつつ、すぐ先の和田のバス停へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2015.02.07 (Sat)   晴 時々 曇
武蔵五日市駅 10:42→ 笹平 11:15/11:20- チガ沢出合 11:40- 696m峰 12:40-(途中休憩10分)- 市道山 13:15- 醍醐丸 14:30- 草木尾根下降点 15:10/15:20- 670m圏 15:40- 八坂神社 16:05/16:15- 和田 16:20
 

|

« 今度は寸庭川右岸の尾根を下る | トップページ | 古部山を一山として歩く »

【奥多摩】」カテゴリの記事

コメント

AKIOさん、

あら、あれは水量多かったのですか!
冬でコレだと暖かくなったら厄介だなあ・・・と思っていたら。

小坂志川の辺りはこう歩いてみると興味深いことも多く、面白いですね。でも林業絡み等諸事情ありありで、今後歩ける尾根は松浦本に載っているののみになっちゃいそうなのが残念です。

投稿: komado | 2015.02.09 22:51

Komadoさん、こんにちは。

チガ沢左岸尾根、小生も昨年の大雪の少し前に登ったので、懐かしかったです。696m峰の前後の感じは確かに良かったですね。市道山近くの植林も良く手入れがされているなぁと思ったら、右手に林道が頂上近くまで来ていました。徒渉は簡単だったので、今年は降水量が少し多目なのかもしれません。この界隈は夏の沢歩きも含めて、四季を問わず手軽に楽しめるので、お気に入りです。

投稿: AKIO | 2015.02.09 13:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 市道山から醍醐丸へ、雑木の尾根を愉しむ:

« 今度は寸庭川右岸の尾根を下る | トップページ | 古部山を一山として歩く »