八人山から大日影へ・雑木の尾根を辿る
(雑木の美しい広尾根・月見山と八人山の鞍部附近)
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
・・・・・☆
さてさて・・・先の年末はぼちぼち歩く予定でいたものの、大掃除の際に一頓挫あったせいで初歩きは三箇日開け(01/04)になってしまいました。ということで18切符が余り気味だったこともあって、JR利用の軽めの山で浮かんだのが甲府北部の山。今回は八人山から鹿穴、そして東山廻りで武田神社に降りるコースを組んでみました。
前日前々日の寒さに比べたら幾分ましとはいえ、さすがに甲府盆地の早朝は寒い。酒折駅に降り立ったら準備もそこそこにそのままの格好でさっそく歩き出します。
(下から雑木山というのはけっこう珍しいんです!)
駅は地下通路で北口に出られるんですね。間もなく出る酒折宮は今回の所は一瞥するだけ。すぐ先で学校の正門に出ると、これから登る月見山から八人山の稜線が望めます。ぱっと見普通の低山に見えますけど、下から雑木に覆われている山って実は意外に少ないんですよ。
学校からひと登りで尾根上に上がったところに不老園があり、その脇からはもう甲府盆地が見下ろせるんですね。アルプスは姿を見せてはくれなかったものの、コレだけで満足してしまいます。
(月見山直下の石切場跡?)
ここからさっそく山道に入ると最初こそ道はしっかりしていましたけど、じきにアズマネザサの藪が被るようになったのには驚きました。いちおう酒折駅前の地図には「ハイキングコース」となっているんですけど。。。(笑)
とはいえ藪はすぐに切れて、その先は雑木一面の尾根をゆるゆる登る感じ。尾根に石がやたらと転がっているのは自然のもののようですね。月見山(△484.6m・松浦本では鏡台山)直下のガレ場のような所は石切場跡だそうです。
(八人山)
そしてその月見山から東の鞍部に降りるところがトップの写真のような、雑木の美しい広尾根でちょっとしたハイライト。そして鞍部から急な登りをこなすと八人山に着きました。
いちおう酒折駅からここまではハイキングコースのようですけど・・・まともな道標はほぼ皆無だし、マーキングはあるものの道筋はあやふやだし、実際歩くとバリエーションに近い感じ。まぁ一度ハイキングコースとして整備したものが放置されてこうなった?のでしょうねえ。。。
(やや荒れてはいるが、雑木の広尾根が気持ちよい)
(△619.2m、見落とすところでした・汗)
八人山から先は植林が少しは混ざってきたものの、少々荒れ気味ながら雑木林が続きます。決して美林ではないけど、手入れもままならない植林に比べたら遙かに好ましいと思います。
例によってピークの一段下にある△619.2mは一度見落として(笑)それから引き返して捜索したら、案外まともなところにあってすぐに見つかりました。しかし先週の芦川もそうだったけど、新しい四等点ってなんでピークから微妙に外れたところに設置されているのでしょうか?
(まだまだ続きます♪)
(677m峰を過ぎると急登に変わる)
△619.2mを過ぎても雑木の広尾根はまだまだ続いて嬉しい限り。好天の許、新鮮な落ち葉をざくざく言わせながら歩く心地よさはこの時期だけのものですしね。
そして677m峰を過ぎると急登に変わって、あとはひたすらに登り詰めるだけ。振り返るといつの間にか富士が望めるようになって、大蔵経寺山と鹿穴を結ぶの市境界尾根に飛び出しました。
(鹿穴直下の分岐)
(尾根を行かず登山道を下ったが佳い道だった)
とりあえずお隣の951m峰に寄ってから北の鹿穴へ向かいます。このあたりはちょうど5年ぶりの再訪でしたが、植林がメインになってどうしても歩くだけになってしまいます。
じきに鹿穴の分岐に出た所で一度鹿穴の山頂に寄って、戻ったら大黒峠へは西の尾根伝いではなく、尾根を南に巻く登山道を追ってみました。登山道の方は明るい雑木林の割合が多くなかなか佳い道でしたけど、尾根上はどんな感じなんでしょうねえ。
(大黒峠)
(大岩園地より)
そして大黒峠からは再び尾根伝いに歩きます。ひと登りで出たピークの先の開けたところがおそらく大岩園地なんでしょうけど、園地という割に周囲に何もない。。。
大岩園地から先は登山道扱いではなくなるせいか?尾根は若干藪っぽくなりましたけど、尾根伝いに歩いている限りは普通に歩けるレベルです。
(大日影より先は・・・)
(・・・気持ちの良い防火帯が続きます)
その先の東山(885m峰)でちょっと休憩して先を行ったら、途中でカメラを置き忘れたことに気がついて引き返すことになったのは、ちょっと気が抜けていたのかも(笑)。30分ほどロスしてしまいましたけど、もう麓が近いのでなんの問題もありません。
ひと下りして出る大日影(734m峰)から先は尾根に防火帯が切られており、急ながらも開放的な感じが良いですね。ただここでシカの群れを見かけて愕然と言うか、暗澹たる思いになったのはヒミツです。。。
(下はハイキングコースの筈だが・・・)
そして東屋のあるつつじが崎園地に出ると、ここから先もハイキングコースのようですけど、こちらも放置された感が強いですね(笑)。
やがて武田神社に降り立ったら、参拝して・・・のつもりでしたが、三箇日が過ぎたとは言えさすがに参拝者が多く、30分以上は待たされる様子だったので、今回の所は諦めて甲府駅へ向います。
(武田神社)
今回はこの日までが正月ダイヤでバスが極少だったので、仕方なく?表参道を歩いたんですけど、この表参道の心地よさ、気持ちよさに驚きました。まあ天気は良いし、下りだしということを加味しても、この気持ち良さは「気の流れが良い」ということなのでしょうね。
おかげで最後まで良い気分で歩けて、なんか幸先良さそうな予感。今年はトラブルなく歩けたらいいなあ。。。
・・・・・☆
◆ 2015.01.04 (Sun) 晴 時々 曇
酒折駅 07:45- 八人山 08:50- 677m峰 09:40- 951m峰 10:25- 鹿穴 10:40/10:50- 大黒峠 11:20- 東山 11:30/12:00- 武田神社 12:45/12:55- 甲府駅 13:20
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コメント
リブルさん、
数年前でもそんな感じですか。となると10年以上??前ぐらいに整備して以降ほとんど放置状態なのでしょうね。
とはいえ八人山も武田神社の辺りも整備したところで、たくさん人が入るとは思えませんですけどね(笑)。結局のところこんな状態が相応しいのかもしれません。
投稿: komado | 2015.01.10 22:36
八人山、鹿穴はもう数年前のこと、懐かしい感じがします。
八人山は人が増えたかと思いましたが、今でもそれほどには人が入っていないのですか。前から取り付き付近は藪が多かったですよ。
甲府盆地の眺めがいいですね。
お正月でなくても、だいぶ武田神社付近のバスは減りましたね。そろそろ山梨交通の路線バスは高速バスだけになってしまってもおかしくないかも。
投稿: リブル | 2015.01.09 20:24
AKIOさん、
何か一日違いだったようで。。。
どうみてもろくすっぽ歩かれている感じではないので、自分の足跡でしょうね(笑)。
犬につきまとわれるコトってたまにありますよね。犬は嫌いじゃないけど、山中で出会う犬は躾の行き届いた猟犬でも緊張します。お話から推測するにもしかすると高川山のような感じなのでしょうかね??元飼い犬ならまだ良いけど野犬は病気が怖い。
三が日の武田神社も早朝は空いているんですね。自分は記事にも書きましたけど表参道の気持ちよさに驚嘆しました。さすがにあのクラスの神社になると色々考えられてつくられているのだろうなあ、と。
投稿: komado | 2015.01.07 23:16
komadoさん、こんにちは。
トップの写真が目に入って、見たことのある景色だなぁと思いましたが、なんとKomadoさんが歩かれた24時間後に歩いていました。(笑)
掲示板に出したように、鹿穴の肩でKomadoさんと反対方向へ進みました。八人山の尾根を登っている時、落葉の積もっているところが乱されているのを何回か見ましたが、おそらくKomadoさんの足跡だったのでしょう。気持ちの良い尾根でしたが、八人山の前後で首輪を付けた白い犬2匹と黒い犬に少し付きまとわれました。人影はなかったので、犬がハイキングに来たのかもしれません。
武田神社、2日は朝イチだったのでほとんど待ちませんでしたが、昨年は午後だったので、写真の階段もビッシリ人が詰まっていました。
投稿: AKIO | 2015.01.07 14:12