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2014.12.28

芦川側から大畠山をひとめぐり

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(1017m峰・桑沢大山とも言うらしいが出所は不明)

18きっぷシーズンに入って久しぶりに芦川南稜辺りを訪れました。今回(12/27)はちょっとしたきっかけから気になっていた大畠山を北側からぐるりとめぐる周回コース。やっぱりこちらの山は独特の魅力がありますね。

この日はショートコースなのでいつもより一時間遅いスタート。とはいえ快晴となれば気温は低いけど、そこはさすが甲府盆地です。歩き出しは振り返るとですけど、八ヶ岳に南アも見えて、それだけでテンションがあがります♪

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(うなぎ沢左岸の径路・やはりしっかりしていた)

いつもなら川浦の交叉点を直進して芦川沿いを行くところですけど、最初は右へ下って川浦橋に出て、その袂から延びているうなぎ沢左岸の径路を追うのが目的です。

橋のたもとから車道が延びていたのでそれを辿ると、しばらく行ったところで道が途切れてしまい、さてどうしましょう(笑)。ここで地形図を広げると破線路は高巻き気味に延びている感じなので、終点から藪っぽい斜面を直登すると、ふた登りぐらいで明瞭な径路に飛び出しました。

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(山ノ神を見るとすぐ先で枝沢を徒渉する)

やはりこの辺りの山域の破線路はまだ残っていますね!奥へトラバースしても道は明瞭なまま延びていて、じきに立派なスギの立つ小平地にでると、そこには山ノ神が祀られていました。

挨拶を兼ねて参拝してから歩き出すと、そのすぐ先がウナギ沢の枝沢の徒渉点。渡った先には分岐がありましたが、それを無視してトラバースすると、じきにうなぎ沢左岸の枝尾根(うなぎ沢340m圏二俣中間尾根)を乗り越します。道はその先も延びていて気になりましたけど、破線路はここからこの尾根伝いに延びているので、今回の所はガマンしてその尾根を行きます。

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(左岸尾根の枝尾根・最初のピーク)

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(枝尾根上部はアカマツ混じりの雑木林)

のっけは植林帯でしたが、じきに明瞭なピークに上がるとその先はアカマツ混じりの雑木林に変わって一安心。何せ北斜面なので寒くて寒くて、雑木林に変われば時折日差しも入るのでこういう日は本当に有り難いです。

それに測量のためなのか?手入れも入っていて、アカマツ混じりの割に灌木の藪がほとんどなかったのも意外と言えば意外。一時間とかからずにあっけなく四尾連峠~市川大門の登山道に飛び出しました。

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(烽火台)

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(釜無川の奥に八ヶ岳とニセ八ツ、左に北アも見える)

この登山道も歩くのはかなり久しぶりでしたけど、歩いてみるとこちらはおおよそ覚えていました。ただ基本北斜面なので寒いこと寒いこと。1000mに満たない山なのにこの時分でも氷点下のままです。

おかげで大休止しようと思っていた烽火台も日は当たるものの、吹き抜ける風が冷たくて長居できません。でもこういう寒い晴れた日は展望は最高ですね。南アに八ツ、奥秩父ははもちろん、久しぶりに北アも見えました。

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(カシワを普通に見るのがこの山域らしい)

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(四尾連峠)

烽火台から登山道に戻ると、道はその先から稜線の南側を巻くようになるでホッとします。梢越しながら南ア南部の雄峰達もクッキリ。普段は小さい姿しか見てないので、こういうのも個人的には嬉しいのです。

そして四尾連峠に着いたら、ここから大畠山までは尾根伝い。とはいえ山頂にアンテナ施設がある関係で林道が通っていて、その林道も尾根の南側を巻き気味に登っていたので、道中暖かくて助かりました。

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(大畠山山頂)

登り着いた大畠山はそんなアンテナ施設が山頂を占る趣に乏しいところなので、三角点だけカメラに収めたら蛾ヶ岳へは足を延ばさず、もう下山です(笑)。

登りは登山道をあがったので下りは稜線伝いに行きましたが、雑木林のもと、道筋が案外明瞭だと思っていたら、なんかマーキングは途切れず続いているし、ステップは切ってあるし、急なところは真新しいトラロープが張られていて・・・妙に整備されています。

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(稜線ルートは雑木林が多く、道も比較的明瞭だと思ったら・・・)

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(真新しいトラロープも張られて、整備されているようだ)

そして次のピークが1017m峰で、そこには「桑沢大山(かざわおおやま)」(ちなみに鐵道省の日本山岳案内によると「丈山」、桑沢は丈山から西へ流れる沢だそう)と書かれたプレートがつけられていました。そうここはちょっと前に金森さんから情報をいただいたところで、今回はここを確認するための山歩きだったのでした。

なおも稜線伝いにはマーキングが続いている模様で、「おそらく」ですけどプレートをつけた山岳会が稜線伝いの道を整備しているのでは?と想像してます。実際稜線伝いの方がアップダウンはあるものの、今ある登山道より多少近道になりなすし。。。

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(1017m峰北尾根・急降下がひたすらに続く)

と実際訪れてみると、別の疑問ができてしまい少々迷いましたが、今回の所は予定どおり1017m峰の北尾根を下ります。

さてその1017m峰北尾根ですけど、雑木林のもと、予想どおり急降下が続きます。もう少し暖かければ地面が柔らかくて楽に降りられるのでしょうけど、地面の霜がガリガリに凍ってコレが意外にしんどい下りです。

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(下降は植林帯に入った後の判断がポイントか)

あと芦川左岸の尾根群は地形図を見るとわかるんですけど、あの標高差で千波の滝のような100m級の滝を擁する所もあって少々トリッキー。実は意外に気の抜けない山域だったりします。

とはいえこの北尾根はヒネり具合で言えば素直な方でしょう。ただポイントととなる箇所が植林帯なので、RFの難度は少々高めです。まぁ谷がまだ浅いのでフォローはしやすい「かも」しれませんけど、もちろんそれも実際の地形を見て判断できることが前提の話です(笑)。

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(氷の花はなんと8年ぶり!)

そんな急降下も尾根が右折する690m圏のピークに出たらお終いで、ここから先は雑木混じりの痩せ尾根が続き、雰囲気も明るくなります。

そして道中、久しぶりにシモバシラにも逢えました!お花が減って御坂へもあまり行かなくなったし、そもそも普段からシモバシラを狙って歩いてないので、これは本当に嬉しいサプライズ。でも最初見かけた時、ティッシュの花と勘違いしたのはヒミツです(笑)。

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(552.1m四等点の直上ピーク・笑)

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(東の枝尾根はこれまた急降下が続く)

そして北尾根末端近くの△552.1mもピークにあるのではなく、ピークからひと下りした所に三角点があるのは、御坂ではお馴染みでしょうか。踏跡はこの先、西の枝尾根の方についていましたが、下の発電所って西側から降りられたかどうか少々記憶が怪しかったので、ここは事情を知っている東の枝尾根を降りました。

でも東の枝尾根はこれまた地形図通りの急降下が続くものの、展望の良い露岩があったりしていちいち寄り道してしまいます。そして植林帯との境に地形図の上段の破線路が通っていたのも今回は無視して降りていき、じきに大沢に着地します。

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(大沢に降り立ち)

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(導水管の上につけられた道を辿って発電所へ)

ここから下流の左岸側は切れたっていたので対岸へ渡ると、そこは明瞭な道が通っていて、それを下ると、まもなく以前歩いた芦川第一発電所への導水路の上につけられた道に出ました。

あとは第一発電所に降りて、芦川駅へ戻るだけ。実際第一発電所に降りると、西側からも降りられるようになっていたので、△552.1mからは西の踏跡を拾って降りるのが一番安牌だったかも知れません。

とはいえ、あの導水路は独特の趣と面白さがあったので、久しぶりにその道も歩けたのも嬉しかった。今回はショートコースながら大満足の楽しい歩きができ、良い気分で芦川駅へてくてく向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.12.27 (Sat)   快晴
芦川駅 08:20- 川浦橋 08:40- 山ノ神 09:10- 登山道と合流 10:05- 烽火台 10:15/10:20- 四尾連峠 10:50/11:05- 大畠山 11:25/11:40- 1017m峰 11:55- 690m圏峰 12:20- △552.1m 12:55- 大沢に降り立つ 13:15- 芦川第一発電所 13:30/13:40- 芦川駅 14:00
 

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2014.12.19

雪化粧した冬の滝谷へ

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(上段歩道・伏木窪のあたり)

本当はもっと早く滝谷に入るつもりだったのに、予定が合わずここまで(12/13)遅れてしまいました。(^^ゞ

前日の雨は山では雪だったようで、この標高帯でうっすら雪化粧した姿を見られたのは想定外・・・ではありましたけど、それでも新雪を見るとワクワクしてしまいますね。

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(対岸はハンギョウ尾根)

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(うっすら積もった雪道が続く)

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(元小屋窪<鳥居谷左俣>)

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(日向に出るとホッとします♪)

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(シオジ平)

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(二ノ沢出合に降りて)

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(上ッ滝<F6>)

四軒小屋尾根を乗り越すとほぼ日陰なので、お昼はどうしようかと思っていたんですけど、上ッ滝で晴れてくれたのはまさに天恵。ホントこの辺りだけ日差しが入るんです。ありがたやありがたや。。。

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(両門ノ滝<F5>を見下ろす)

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(下ッ滝<F4>)

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(三又)

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(大雪の影響か?シオジの大木が倒れていた)

さて、今回驚いたのが三又から林道終点に上がる途中にある、このシオジの大木が倒れていたこと。昨秋は普通に立っていたので、おそらく今年の大雪の影響で(雪崩れて?)倒れてしまったのでしょうね。ここはシオジとツガの大木の景観が見事だったので残念無念。。。
 

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2014.12.11

玄倉川上流域のブナ林を愛でる

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(棚沢ノ頭南西尾根・弁当沢ノ頭への下りしな)

さすがに寒波が来た後の朝は寒い。とはいえ、それでも下がマイナス8℃ほどと予想よりは下がらず、暖かい小屋で温かい朝食を取った後なら普段の格好で歩けます。

小屋は丹沢山の山頂にあるので、まずは朝日に紅く染まりつつある富士をしばらく眺めてからスタート。蛭ヶ岳方面へ向かうと、途中で朝日が上がってきて、すると身体が一気に暖まってあとはすいすい。

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(不動ノ峰・雪がうっすら残る)

途中で霧氷がある!と思って近づくと前日の溶け残りでガッカリでしたが、冬の朝は空気が澄んで展望は良いし、少々寒い以外は快適です。久しぶりに見た不動ノ峰の休憩舎も改修されて綺麗になってましたね。歩き始めて間もないのに結構休んでしまいました(笑)。

結局小一時間ほどかかってようやく棚沢ノ頭に着いたら、ここで主脈縦走路とはお別れ。ユーシンの道標に従い、南西尾根の道を下り始めます。

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(尾根の行く先を見下ろしながら下り始めます)

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(これはこれは・・・)

のっけは痩せ尾根が続きましたけど、じきに尾根が広がってくると待望のブナ林のお出まし。

場所が場所だけに樹勢の弱さが気になりますけど、コレはなかなか素敵な林ですよ!

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(なんとも・・・)

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(素敵な林ですよお!)

今回は泊まりな訳ですから、美味しそうな所をあちこち彷徨いながら歩ける余裕がある幸せ。日帰りだとこうはいきませんからね!

そんな自然林は弁当沢ノ頭の北鞍部辺りまで続いて、弁当沢ノ頭への登り返しが始まると、尾根東側が植林に変わって、山頂もそんな暗い一角だったのが少々惜しいかも。

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(弁当沢ノ頭附近は東側の植林が惜しい)

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(熊木沢出合・蛭ヶ岳の姿が凜々しい)

弁当沢ノ頭を過ぎるとしばらくは雑木林が続いたものの、植林帯に入るとあとは痩せ尾根の急降下が続いて、ひたすらに下るだけ。小一時間ほどで熊木沢の出合に出ました。

熊木沢の出合は初めてでしたけど、下流側にはもう熊木ダムが見えてるんですね。そしてここから見える蛭ヶ岳の凜々しい姿も魅力的。南尾根も一度は歩きたいところです。

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(小虎杖沢左岸尾根・こちらも素敵な林が続く)

さて小屋泊まりだとこの時点でも9時。まだまだ遊べますので、お次は対岸の尾根(小虎杖沢左岸尾根)に取り付きます。

のっけはさすがに急で歩きづらいですが、それをこなすと尾根が緩んで、ここも臼ヶ岳南尾根(朝日向尾根)の一角を思わせる素敵な林が現れたのには狂喜してしまいました。

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(5m弱なブナのおおもの)

そして登るにつれ木々は立派になり、じきに現れた5m弱のブナのおおものさんに驚き、すでに瀕死ながらも5mオーバーのモミのおおものさんにまた驚く道のりは、初めてだったこともありこの日のハイライト。

そんな木々を愛でつつ行くと尾根が再び急になり、それをこなすと臼ヶ岳南尾根と合流。すぐ先が1196m峰(コイタゾーリノ頭・小虎杖ノ頭)でした。

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(こちらは5mオーバーのモミのおおもの)

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(1196m峰<小虎杖ノ頭>附近はさすがのブナ林)

臼ヶ岳南尾根はなんと9年ぶりでした。1196m峰は鹿柵が少々残念ですけど、相変わらずブナの美しい広がりが続いて、歩いていて楽しくなりますね。

そのまま北の鞍部へ下り始めると、優美なカーブを描く斜面にブナの美林が続く、その光景に言葉が出ません。

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(北鞍部の水晶平も素晴らしい)

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(これはたまらん)

そして「水晶平」とも言われる北鞍部の広がりに出た所でそのピークを迎えます。

9年前の再訪の記事で「丹沢の別天地」と書いた場所(←クリックすると当時の記事が出ます)は、9年ぶりに訪れてもやはり別天地でした。ただ惜しむらくはこの辺りのブナも樹勢が明らかに落ちていたこと。こればかりはもうしょうがないんですけどね。。。

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(臼ヶ岳山頂附近)

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(こちら側から望む蛭ヶ岳もそそります)

水晶平の広い鞍部を心ゆくまで彷徨ったら、そのまま臼ヶ岳までひとがんばり。見上げる臼ヶ岳は結構高く見えましたけど、実際歩くと急なこともあってすいすい登れて、お昼前に到着できました。

お昼前ながら場所も頃合いも良いので、この日は臼ヶ岳でランチ。蛭ヶ岳を眺めながらいただくのもオツなものです。

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(ユーシン歩道<金山谷ノ頭南尾根>・終始痩せ尾根が続く)

ランチを終えたら、お次は主稜を西へ金山谷ノ頭まで行き、その南尾根を通るユーシン歩道を下る段取り。

そのユーシン歩道を下りだしてまず驚いたのが、今まで歩いた尾根と違って、ひたすらに痩せ尾根が続くこと。

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(ブナだって・・・)

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(そこそこ楽しめますヨ♪)

なので基本はアセビの茂る露岩・岩屑混じりの稜線が続きますが、それでもブナの素敵な林が広がる箇所もあって楽しい限り。ユーシン歩道自体は今は当然廃道ですけど、当時の道形もぼちぼち認められます。

あと尾根の規模が規模なので最初からひたすらに下るのかと思っていたら、1280m峰辺りまではアップダウンもあって、下りと言うよりは縦走感覚ですね。

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(下り一辺倒だと思い込んだ所にギャップが現れる)

ということで1280m峰を過ぎれば、あとは下り一辺倒・・・と思い込んでいたら、途中にちょっとしたギャップがあるのも丹沢らしいアクセント。

そのギャップから登り返せば、後は本当に下りが続いて、やがてユーシン沢(友信沢)と檜洞(桶棚沢)の出合に降り立ちました。

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(桶棚沢<檜洞>に降り立ちました)

ここまで来れば後はユーシンへ下るだけなのですが、周囲を見回してもその先の道がどうもよくわかりません。なのでここでエアリアを広げてみると、道は一旦右岸(同角山稜側)の尾根へ高巻くようなので、その辺りを探してみると・・・

なんとザレの急斜面にトラロープが垂れ下がっており、どうやらコレを登るようですネ(笑)。

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(コレを登ってきました・笑)

幸いにも登りだったのでトラロープに頼らず登れましたが、下りは厳しいです。ちなみに個人的なクセでこの手の残置ロープは全く信用していません。なのでこのトラロープの強度は確認してませんので、悪しからず。

そして尾根上から沢へ下る箇所も、ロープの張られたマーキングの続く道筋を下るのではなく、沢筋をそのまま下った方がよほど安全だと思うのですが。。。

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(こんな所があるのは致し方ない・・・か)

ということで、道の始まりからしてこんな状態なので、高巻きを終えてからのトラバース道も当然↑↑こんな箇所がぼちぼち。これって本当に登山道だったの?と思いながら歩いていると、古い道標も複数残っていて、やっぱりこの道は登山道だったんだなあ・・・と(笑)。

まぁ丹沢方面の廃道ではこの手の道は珍しくないので、この手の道を歩き慣れている人であれば問題ないレベルだとは思います。

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(ユーシンロッジ・9年ぶりでした)

ということでユーシン沢の出合から40分ほどでこれまた9年ぶりとなるユーシンロッジに到着。建物は外壁が若干傷んできているようですけど、中は綺麗そうです。でも、もちろん中には入れないので入口のベンチで休憩していると、先ほどまでは風花程度だった雪が本格的に降ってきたので、雨山峠越えはとりやめて、玄倉へ下ったのでした。

今回は休みが出来て急遽組んだコースでしたけど、久しぶりに丹沢のブナ林を十二分に堪能できた上に、最後のユーシン歩道も丹沢らしい良いアクセントでした。丹沢もこうやって歩くと本当に楽しいですね。今回は玄倉に下ったこともあって、丹沢湖の奥に見えた世附の山山がちょっと懐かしかったです。寒くなるとそろそろ世附の季節ですね。
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.12.06 (Sat)   晴 後 曇 一時 雪
丹沢山 06:30- 棚沢ノ頭 07:20/07:25- 弁当沢ノ頭 08:10- 熊木沢出合 09:00/09:10- 1196m峰(小虎杖ノ頭)10:20- 臼ヶ岳 11:25/11:40- 金山谷ノ頭 12:20- 1280m峰 12:55- ユーシン沢(友信沢)出合 13:30- ユーシンロッジ 14:10/14:30- 玄倉ダム 15:15- 林道ゲート 15:55- 玄倉 16:30
 

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2014.12.07

鍋割山越え、箒杉沢から丹沢山へ

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(竜ヶ馬場南西尾根<竜ヶ馬場沢右岸尾根>上部にて)

・・・と言ってもみやま新道を歩いたわけではありません(笑)もうちょっとだけ規模のある尾根を歩きました~。

丹沢初心者のkomadoもたまには丹沢のこちらの方にも入りますけど、日帰りだとどうしてもロングになってしまうので、なかなか思うように寄り道などできないのが玉に瑕。でもそれも泊まりなら解決出来るものの、山ブームと相まって週末の小屋はどこも混雑するので、平日に歩ける日を去年からず~~~~~~~~っと狙っていたのでした。

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(イロハモミジの名残の紅葉を楽しむ林道歩き)

ということで今回は時間的に余裕があるのにも関わらず、例によってタクシーで県民の森に出てからのスタート(¥2530)。

普段は林道歩きからして結構な人出なのに平日はガラガラで嬉しい限り。なので今回は未踏だった後沢乗越経由で普通に鍋割山へ向かいました。

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(右手にマルガヤ尾根)

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(メギの実が紅葉のようだ)

あの鍋割山ですのでもちろん登山者はいるものの、遅出だったにもかかわらず鍋割山までの道中で5名ほど。週末でもこれぐらい人が少ないと嬉しいんですけど、それでは小屋の経営は成り立たたないか(笑)。

バラヤブが大嫌いな自分も、メギの実がたわわに実って紅葉のように道中を彩っていたのにはちょっとした驚き。こういうのも悪くないですね。

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(鍋割山山頂より・大島など伊豆七島も見える)

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(鍋割山北尾根・ブナ林が楽しい)

そんな訳で鍋割山の山頂も人はまばら。何度か訪れているけど、山頂から見える海がとにかく新鮮です。休憩がてら軽くメロンパンを食べたら、ここからが本番。雨山峠方面へ少し下ってから北尾根に入ります。

登山道と分かれて北尾根を下ると想像よりも急ですね。でもそこそこ歩かれているのか道形は明瞭です。

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(良い感じですねえ♪)

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(鍋割沢を繞る山稜を望む・中央に塔ノ岳)

お隣の越場沢右岸尾根もそうだけど、こちらも想像通りのブナの美しい尾根で楽しい限り。ただ北斜面のせいで明暗差が激しく、デジカメで撮るのは難しいですね。

そして今回は久しぶりだったし、尊仏ノ土平へ降りたかったので960m圏から越場沢出合へ延びる枝尾根を降りました。登りなら松浦本のように942m峰の南鞍部へ直接登るのも良いのでしょうが、下りならばその手前から分かれる枝尾根を降りた方が安全面から考えても無難だと思います。

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(尊仏ノ土平)

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(今回も箒杉沢を上がります)

尊仏ノ土平に降りたら、ここから廃林道歩き。一旦鍋割沢との出合に降り、そこから箒杉沢を上がります。

鍋割沢も箒杉沢も相変わらずの景観ですけど、上の稜線が白くないのが少々残念でしょうか。でも山奥なのに広々とした河原を歩くのは、何度訪れても不思議な気分になりますね。

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(フジアザミ)

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(竜ヶ馬場南西尾根・下部は植林と雑木に分かれている)

棚沢出合からひと登りした出合が竜ヶ馬場沢出合で、この日の廃林道歩きというか河床歩きはここまで。河原で軽くランチをとったら、ここで中間の尾根である竜ヶ馬場南西尾根に取り付きます。

取付は少々慎重に行く感じですけど、そこさえこなせば尾根上が植林になっていることもあって、あとはひたすらに登り詰めるだけ。

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(1260m圏の平頂)

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(1260m圏を過ぎると尾根が痩せ、シロヤシオが出てくる)

しばらくは雑木林と植林に分けられた中を行きますが、尾根左手の植林が切れるとまもなく1260m圏の平頂に上がり、そこから先は丹沢らしい?アセビに岩屑混じりの痩尾根が続きます。

でもそんな痩せ尾根が続くと現れるのはシロヤシオ。立派な木も多く、これも丹沢らしい光景ですね。

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(箒杉沢を見下ろす)

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(ミヤコザサが出てくると竜ヶ馬場は近い)

登って登って振り返ると、富士や今さっきまでいた箒杉沢が遙か下に望めるようになる頃、足下にミヤコザサが現れてそろそろ稜線近しの雰囲気。

雲一つない青い空をバックに笹原が続く感じも、これまた丹沢らしい光景。登り切ると周囲に雪が現れ、登山道と合流しました。

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(不動ノ峰と丹沢山)

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(夜のみやま山荘・前日の雪が残っていた)

普段ならここで行程の半分ほどでしょうけど、今回は泊まりなのですぐ先の丹沢山でお終い。登山道は前日の雪が溶けて泥濘・・・ではなくすでに凍っていて楽々歩けます。

ということで丹沢山に着いたら、今回は山頂に建つ、みやま山荘泊まり。ここは10年前の建て替わった直後から一度は泊まってみたいと思いつつ、ようやく泊まる機会に恵まれました。

小屋は綺麗で小屋の方も良い方ばかり、そして平日なので宿泊者も10人ほどと至って快適です。平日は良いですね~♪ その上、小屋からはなんと期待してなかった夜景も楽しめて、初めてだった丹沢の小屋泊まりを十二分に堪能できた一夜でした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.12.05 (Fri)   晴
県民の森 08:35- 後沢乗越 09:40- 鍋割山 10:35/10:45- 尊仏ノ土平 11:35- 竜ヶ馬場沢出合 12:15/12:35- 1260m圏峰 13:40- 竜ヶ馬場 14:30- 丹沢山 14:50
 
 
タクシー(渋沢駅~県民の森) ¥2530

みやま山荘(一泊二食) ¥8000
ビール (ショート缶) ¥500
お湯 ¥300
 

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